No.634438

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~世界の光、ブライトの血族~後篇

soranoさん

外伝~世界の光、ブライトの血族~後篇

2013-11-05 18:40:13 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1334   閲覧ユーザー数:1225

~メルカバ伍号機・ブリッジ~

 

「ハハ、ティオちゃんやロイド君達、後はワジ達やセリカさんが驚く姿が目に浮かぶな………」

「むしろ驚かない方がおかしいから。」

エステル達の会話の様子を苦笑しながら見守っていたケビンの言葉にリースは静かな表情で指摘した。

「というかミント。まさかとは思うけどこれ以上増えたりしないわよね?」

その時エステルはジト目でミントを見つめ

「アハハ、大丈夫だよ。”未来のミント”に聞いたけど”過去の人達は”もうこれ以上増えないよ?本当ならロイドさんやケビンさん達の為にガイさんやルフィナさん、後ついでにお祖父ちゃんを連れて来ようと思ったけど……さすがにそれをやるのは止めたようだよ?後が大変だし。」

「ブッ!?」

「ね、姉様達を連れてくることまで考えていたのですか………」

「いくら何でもそれをやったら色々と不味いし、色々と台無しになるだろう………」

苦笑しながら答えたミントの答えを聞いたケビンは吹き出し、リースは表情を引き攣らせ、ヨシュアは呆れた表情で溜息を吐いた。

「……あ。そういえば貴女の事、何て呼んだらいいのかな?”お祖母(ばあ)ちゃん”って言うのも何か変よね??」

一方ある事を思い出したエステルはエイドスを見つめて尋ね

「ちょ、ちょっとエステル!?」

「空の女神(エイドス)を祖母扱いって……………あ、相変わらずとんでもないな………」

「相手は本物の”空の女神”なのですよ?」

エステルの言葉を聞いたヨシュアは慌て、ケビンは表情を引き攣らせ、リースはジト目でエステルを見つめ

「でもあたしやサティアさんの凄い昔のお祖母ちゃんである事は間違っていないでしょう??」

(そういう問題ではないのですよ………)

見つめられたエステルは首を傾げ、エステルの棒の中にいるフェミリンスは呆れた表情で溜息を吐き

「クスクス、そういう所も全然変わっていないわね。」

サティアは微笑みながらエステルを見つめていた。

 

「お、おばあ…………………わ、私、まだ子供も産んでいないのに……………確かに人の年齢で換算すれば相当生きているし、彼女達は私の子孫だから間違ってはいないけど…………………………」

一方エイドスは石化したかのように固まった後身体を震わせながら地面に膝をつき、顔を俯かせて暗い雰囲気を纏ってブツブツと呟き始め

「あ、あわわわわわわわわわっ!?エ、エステルちゃん……!何て事を……!」

「気をしっかり持って下さい!」

それを見たケビンは大量の冷や汗をかいて表情を青褪めさせて慌て始め、リースは心配した表情で叫び

「エ、エイドスにショックを受けさせるなんて……!」

「い、いくらエイドスの末裔とはいえ、とんでもなさすぎだろう、”ブレイサーロード”は……………」

星杯騎士達は大量の冷や汗をかいて表情を青褪めさせていた。

「あ、あの……………さ、さすがに祖母扱いは勘弁してくれませんか?まだ夫との子供すら産んでいないのですし………」

リースの叫びに我に返って立ち直り、立ち上がったエイドスは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせて言い

「じゃあ女神様?」

「それも止めて下さい。私は”人”としての生を夫と歩む事に決めたのですから。――――私の事は普通の”人”として扱ってもらって構いませんよ。」

「わかったわ。よろしくね、エイドス!」

「ええ。(フフ、よかった………私の願いは受け継がれているのですね……ちょっと……いえ、かなり変わった方向性のような気もしますが………ま、まあいいでしょう。)」

そして笑顔で言い、片手を差し出したエステルにエイドスは心の中で冷や汗をかきながら微笑みながら頷いてエステルと握手をし

「貴方達もできるだけ私の事は”神”扱いしないで下さいね?」

ヨシュア達に視線を向けて言った。

「僕やミントはフィーナさん達と既に普通に接した事があるからまだ大丈夫ですけど………」

エイドスの言葉を聞いたヨシュアは苦笑しながらケビンとリースに視線を向け

「う、うーん……貴女を信仰しているオレ達からしたらとんでもなく難しい注文ですな~………」

「空の女神(エイドス)がそう仰るのなら、努力はしてみます。セサルさんやマーカスさんも難しいとは思いますがお願いしますね。」

ケビンは冷や汗をかいた後溜息を吐き、リースは疲れた表情で答えた後他の星杯騎士達に視線を向けて言い

「ええっ!?」

「無茶言わないで下さいよ……」

リースに視線を向けられた星杯騎士達は表情を引き攣らせたり、疲れた表情で溜息を吐き

「……それなら貴方達が崇める私の命令です。いいですね?」

「う”………」

「……承知しました。(やっぱりエステルさんの先祖だけあって、微妙に天然な所がありますね………)」

そして微笑みながら言ったエイドスの言葉を聞いたケビンは表情を引き攣らせて唸り、リースは疲れた表情で会釈をした。

 

「あはは……”神”扱いされるのを嫌がっている割にはちゃっかり利用するのね?」

その様子を見て苦笑していたエステルは尋ね

「フフ、こういう時に限っては利用した方がいいと思いましたので。」

尋ねられたエイドスは微笑み

(や、やっぱりこの性格は先祖代々やったんかい………)

(わ、私達のエイドスに持っていたイメージがどんどんと破壊されて行く………)

エステルとエイドスの会話を見ていたケビンとリースは大量の冷や汗をかいて疲れた表情で溜息を吐き

(ハハ……さすがはエステルの先祖だね。)

(お祖父ちゃんも昔はママ達みたいな性格だったのかな??)

ヨシュアは苦笑し、ミントは首を傾げていた。

「そういえば………先程から気になっていましたけど、貴女からわずかに”聖痕(スティグマ)”の力を感じているのですが、もしかしてそちらの”聖痕”の持ち主の方と結ばれたのですか?」

そしてある事を思い出したエイドスはリースを見つめて尋ねた……………

 

 

 

 

 

今回の話にてエステル、エイドスを祖母扱いしてショックを受けさせるという久しぶりのとんでもない事をしちゃいましたww………感想お待ちしております


 
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