第27話
ネプテューヌサイド
私とネプギアはあの後、こっそり盗み聞きをしていたんだけどせっちゃんの過去は私達の想像以上に重かった・・・・。
毎日の暴力、罵詈雑言、そんな日々を過ごしてきたせっちゃんの過去は生半可なものじゃない。そして話が終わり、せっちゃんが自分の容姿はおかしいと言い出した。
そんなことはない。せっちゃんは誰もが羨む可愛らしい顔に綺麗な白髪、そして宝石のルビーの様な美しい色の目を持っている。少なくとも私はそうは思わない。
気がつけば私はドアを開けてせっちゃんにそんなことないと叫んでいた。せっちゃんは目に恐怖の色を浮かべていた。拒絶されることへの恐怖、そしてせっちゃんはうつむいて何かをつぶやき始めた。そしてせっちゃんは力なく膝を床についた。そしてせっちゃんの言葉がひとつだけ聞こえた。
『死にてえ・・・・。』
私は思わずせっちゃんを抱きしめていた。
今にも彼が消えてしまいそうだったからだ。抱きしめたせっちゃんの体はとても細く、力を少しでも込めれば壊れてしまうのではないかと思うほどだった。ネプギアも泣きながらせっちゃんを抱きしめている。
大丈夫、私達は絶対に君を見捨てないから、どうか生きて・・・・・。
そう思いながらせっちゃんを私とネプギアは抱きしめ続けた。
せっちゃんの体はとても暖かくそしてとても愛おしく感じた。
せっちゃん・・・・絶対に守るから、君の事・・・・。
私は、心の中でそう誓った。
ネプテューヌサイド終了
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