No.629555

魔法少女リリカルなのはSTRATOS 第五話熊は言った「お、俺を倒したところで第二、第三の熊がお前を倒しに来るぞ!」とな(何のこっちゃ)

毎度の事ですがタイトルはおふざけです。さーせん

2013-10-19 20:29:54 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3235   閲覧ユーザー数:3074

織斑一夏がリリカルなのはの世界に転生してから既に一週間が経過していた。時間が経つのはなんとも早いものだと言わんばかりに、一夏はメキメキと力量を高めていった。その証拠に下位クラス限定で古竜を、捕獲レベル70クラスなら討伐が可能になるところまで来ていた。あと先日、ゴッドガンダムとも相打ちまで持ち込んでいた。

 

「ふっ、はっ!」

 

今日はいよいよ原作介入のために聖祥に転入する日で、一夏は庭で木刀を持って素振りをしていた。無論ただの素振りではなく、優樹菜に頼んで従来のよりも重さを倍にし、さらに自身にグラビレイを掛けながら一度も型を崩さずに五分間休み無しで打ち続けていた。

 

『はい、30分経ったよ一夏』

 

そんな一夏に声をかけたのは彼の右手に巻き付いた純白のガントレットだった。

白式雪羅。前世で一夏の愛機であったこの機体は転生する際に一緒に送られていて、それを優樹菜が手を加えたことでインテリジェントデバイスと化したのだ。ちなみの白式はこのガントレット形態と人型形態(原作三巻登場の白式女の子ver)があり、さすがにそのまま白式と呼ぶのにも違和感があったので白雪と言う名前を付けることにした(命名は優樹菜)。

 

「おう、ありがとな白雪」

 

グラビレイを解除し、木刀を地面に置くとどっと疲れが雪崩のように襲いかかる。やはり重量の木刀にグラビレイの併用訓練はまだ早すぎたみたいだ。明日からは木刀だけにしておこうと決めた一夏は側の腰掛けに腰をおろす。

 

「ふぅ……」

 

時刻は午前の六時四十五分。みんなはまだ寝ている時間帯だ。

別にこんな訓練をしなくともグルメピアで修行すればいいだけなんだけど、優樹菜のバグ特典の一つであるあのブラックカーテンは使用者の意識が途切れると自動的に消えてしまう仕組みになっている。つまり優樹菜が寝てしまったりでもしたら俺は優樹菜が起きるそのときまで延々と猛獣やロボットとの連戦を強いられる事になるのだ。そのため、普段絶対に優樹菜が寝ない時間帯、とどのつまり日の出ている時間帯のみグルメピアに向かい、それ以外はこうして庭で素振りをしたり、海鳴市内十周とかをしている。

 

「う~ん、この後はどうするかな……」

 

原作介入当日のことも考えると残りは夕方のグルメピアでの修行だけにしておいた方が良さそうな気もしなくもない。そうだ、久々に朝食をつくろう。前世はIS学園で休みの日以外ずっと学食だったしこっちに来てからは修行ばかりで余裕が出来てもディアーチェが全部やってたからな、偶には俺にだって出来るというところを見せておかなければ!

 

「というわけでいざ、出陣!」

 

「『お~!』」

 

俺の声に続く二人の声が耳に入ってくる。

 

………………………………………………。

…………………………………………………。

……………………………………………………。

………………………………………………………。

…………………………………………………………ん?二人(・・?)

 

「オレもいるゾ、イチカ!」

 

背後から声が聞こえてきたので咄嗟に振り向くと、そこには小学一年生くらいの背丈をした少年…………

と呼んではいけないものを色々と持った奴がいた。

まず目に入ったのは人間でいう耳の部分に生えた犬に近い形をした耳。次に野性の動物にほぼ共通している好戦的な目、そしてとどめと言わんばかりにブンブン!と振り回されている真っ白な……犬っぽい尻尾。

一夏はチラリ、と庭からリビングへと視線を移した。視線の先には、フワフワと浮かんだ黒いカーテン、優樹菜の『ブラックカーテン』が存在していた。

 

(……な~る、優樹菜が起きてたからこっちにこれたのか)

 

というよりもグルメピアとこっちを繋いでいるのはブラックカーテンのみなので当然といえば当然なのだが……

 

『こらアルト、勝手にこっちに来ちゃ駄目じゃない』

 

まるで間違いを犯した子を叱るかのように、白雪がアルトと呼ばれた獣少年を叱る。 

ここで説明しておこう。こいつの名前はアルト。ジャンプにて連載中のト○コの主人公のパートナー役を勤めている【バトルウルフ】と同種で、今は俺の使い魔だ。三日前にグルメピアの中枢区で瀕死の状態で倒れていたこいつを同行して貰っていた優樹菜の指導の元、使い魔にする事でこうして元気になったというわけだ。

 

「いいじゃんかよユキ姉!あっちじゃ全然遊べる奴いねぇんだもん」

 

子供のようにふてくされている(人間に合わせると年齢は7歳らしいので実際子供なのだが)アルトと白雪を見ていると、どこか昔の自分と千冬姉に似通っているように見えなくもなかった。

…………稀に酔っていた時もあったから対応が大変だったときもあったな。

あの時の千冬姉はガチで大変だった。ハイテンションだったり涙もろくなってたり、その時その時でパターンが変わるからとにかく振り回されたよ。え?楯無さんとどっちが凄いって?う~ん……どっちもどっちかな?

 

「くあ~~」

 

と、そこにリビングからぬぅっと、栗色のものが欠伸のようなものをしながら顔を出した。

 

「うひゃぁっ!?」

 

アルトが思わず悲鳴を上げてしまう。ただ、怖かったからではない。ここの家主は一応優樹菜で、現れたのはその優樹菜本人だったから、驚くことはない。栗色のものというのは、優樹菜の髪の毛だったのだ。

 

「び、びっくりした~」

 

「ん~~~~~~~~~~~~~?」

 

完全な寝ぼけ顔だ。格好も普段のパンダの寝間着だけだった。仮にもしも下着姿だったとしても、ぬぼ~っとした雰囲気のおかげで気まずさは限り無く小さくなるだろうと思う。

時計を見ると既に針は七時を指していた。もうじきレヴィを除いた三人が降りてくるだろう。

 

「そういえば、お前朝苦手なんだっけ?」

 

ここ最近研究に没頭してたみたいだったからすっかり忘れてたや。その証拠にシーツを引きずってここまで起き出してきているのが彼女の手に握られている白のシーツが物語っていた。

 

「ん~~~?」

 

それは肯定なのだろうか、それとも単なる寝息なのだろうか。また寝入りそうになる優樹菜に白雪が慌てて声をかけた。

 

『わぁ、寝ちゃ駄目だよ!』

 

「ん、寝ないよ」

 

「いや、寝そうになってたジャン」

 

それからして二階から降りてきたディアーチェたちと共に朝食をとった一夏たちは、荷物の最終チェックをしてから家を出た。余談だが、レヴィはシュテルの砲撃に脅されて早起きできたようだ。

初めまして!!高町なのはです。

朝、とっても不思議な夢を見たのですが、それよりも先生の話によると今日、新しくこのクラスに来る子がいるそうなの。しかも六人も!

仲良くなれるといいな~。

……決してアレら(・・・)みたいなのではありませんように。

 

「おはようございます、皆さん。知ってのとおり今日はこのクラスに新しい仲間が来ます」

 

担任の福原先生がHRで皆が気になっていた話を持ち出してきたの。

 

「せんせー、男の子と女の子、どっちですか?」

 

「一人が男子。残りが女子ですよ谷本君」

 

「五人は美少女ですか?!」

 

「おそらくその手の部類かと思いますよ?河瀬君」

 

「「「「「「よっしゃっ!!」」」」」」

 

嬉しそうに万歳したり手を握り締める男子達。そんなに女子が大勢来て嬉しいのかな?

 

「では、入ってきて下さい」

 

先生がそう言うと、教室の前扉から入ってきたのは黒い髪の男の子、栗色、水色、白、金の髪をした女の子に、最後の子は何故か私とそっくりだったの。

 

「えっと、織斑一夏です、一年間よろしくお願いします」

 

「四宮…優樹菜、です……よろしく、お願い……します」(-_-)zzz

 

「ディアーチェ・K・クローディアだ」

 

「凄くて強くてカッコイイ!そう、僕最強!レヴィ・ラッセル!」

 

「あう……ユーリ・エーベルヴァインです~」

 

「シュテル・スタークスです。以後、お見知り置きを」

 

……なんというか、一部個性的な子がいたの。特にあのレヴィって子が

 

「…………………………」(゜Д゜)

 

あれ?

 

「どうしたの?隼人君?」

 

ふと隣の方で変な感じがしたので視線を動かしてみると、隣の席の男子で小さい頃からの幼馴染みでもある桂隼人君がまるであってはいけないものを見てしまったかのような顔をしていました。

 

「ああ、何でもないよなのは。うん、ナンデモナイカラネ?」

 

後半でカタコトになっている辺り、全然何でもなさそうなの……これは何かありそうな雰囲気がプンプン匂っているの←え?!嘘、さっき風呂入ったばかりなのに……←いや誰も作者がだなんていってないの!?

と、とにかく。あの子達、特に個人的にはあの私似のシュテルって人について聞かないといけないことが一杯出来たの。

「どこから来たの?」

 

「○○県の○○市だな」

 

「好きな動物とかいる?」

 

「小動物よりも可愛い動物なんてあんまりいないと思うんだよね」

 

「このクラスの高町さんに似てるけどもしかして親戚?」

 

「さあ、でも私は外国人なのでもしも親戚ならかなり遡ることになりますね」

 

「運動好き?」

 

「授業全てが体育になってもいいくらいだね!」

 

「得意な料理って?」

 

「最近のマイブームは和食だな、生物は我の口には合わんとばかり思っておったが中々であったぞ」

 

「お父さんとお母さんは?」

 

「え、えと……どっちも海外でお仕事してます……」

 

転校生の宿命なのだろう……HRが終わった途端に質問責めにあってしまった。

こういうのってなんだかIS学園を思い出すよ……あそこもこことは別の意味で質問責めが凄かったからな。

 

「ああもう!一気に質問しないで一人ずつしなさいよ!!ほら、並んで!」

 

すると状況を見かねたのか、一人の女の子がクラスの皆を纏め上げてくれた。

ふぅ……助かった。

 

『今の子、覚えておいた方がいいよ一夏君。あの子はレギュラーだから』

 

と、そこに優樹菜から念話が入ってくる。詳細を聞くと彼女の名前はアリサ・バニングス。主人公、高町なのはの親友の一人らしい。ちなみにもう一人の親友が月村すずか。この二人は結構良いとこ育ちで、すずかは夜の一族という謂わば吸血鬼の種族に位置するらしい。で、肝心の高町なのはが……お、いたいた。外見がシュテルそっくりだって聞いていたからすぐにわかったよ。

もっとも、知らなくてもこのクラス全員に目を盗む能力を使えば問題ないんだけどな。

 

~~それから時は過ぎ去り四時間目終了後~~

 

「屋上ナウ」

 

「いきなりどうしたの?」

聖祥の屋上に上がった俺は真っ先にその言葉を口にした。なんでかって?そんなのは俺にだってわからない。なにせただ思いつきで言いたかっただけだしな。そこに理由なんてハナからありはしない。

故に優樹菜の「この人何言ってるんだろう?」と言わんばかりの視線に答えることなんて出来っこないんだ……チクショウ、目から汗が出て来たじゃないか

 

「ふぅ……」

 

それにしても……疲れた。

もちろん小学生四年生が習う授業に、ではなく各休み時間にやってきたクラスメイトたちによる質問責めにだ。まさかああも休む間を空けることなく責めて来るとは……転生者じゃなかったら軽くダウンしてたかもしれないな……

 

「だが一夏とレヴィは随分と対応してたな…レヴィはただ自慢話していたようなものだがな」

 

あぁ、そういえば俺とレヴィ以外は質問責めを誤魔化しつつ話を逸らしてたっけ?ユーリに関しては二次間目以降から恥ずかしさと緊張のあまり予鈴がなるまでトイレに隠れてるくらいだったし、もっともレヴィはディアーチェの言うとおり自慢話してただけだけどな。例えば俺が牛(マッスルウーシー(オリジナル食材捕獲レベル70 鋭く尖った角と鋼より堅い剛毛、そして何より島一つを突進一つで崩壊に導くほどのパワーを秘めた全長二十メートルの巨大牛。肉は黒毛和牛がそこらの安物に思えるほど美味))

を素手で倒したり、優樹菜がこの前アークエンジェル(皆はプラモと思い込んでいるみたいだけどモノホン)を一人で作ったりと言った話をしていたのを小耳に挟んだ。

……あれ?あいつ自分の自慢話ってしてたのか?

 

「運動自慢とお菓子好きなのは自慢済みだよ!」

 

レヴィ、人の心を読まないで貰いたいな。あと後者は自慢になるか……?

それと普通は自慢よりもアピールをした方がいいと思うぞ?

 

「さて、まだこっちは自己紹介してなかったわね。私はアリサ・バニングス」

 

「月村すずかだよ、よろしくね」

 

「高町なのは。よろしくなの!」

 

「僕は桂隼人。お願いだから苗字は……」

 

「……ズラ?」

 

「って呼ばれやすいから言わないで欲しかったなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

一瞬レヴィかと思ったら犯人はシュテルでしたとさ。しかしズラか……父親は銀魂のズラか?

しかし、高町と桂。この二人からは魔力が感じられる……しかもかなりの膨大さだ。特に桂は俺と大差ないと見るべきだろう……これは後で優樹菜にもう一度原作の話を教えてもらっておこう。

更新遅れてすみません!

次回はみんな来ると予想してるであろう奴らの登場です。

ヒントはなのはsideにあります(言わなくてもわかるか)

 


 
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