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~少年が望んだ世界と力~

第三十八話 守護騎士との戦い!(後編)

2013-10-16 11:40:52 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4072   閲覧ユーザー数:3254

シグナムSide

魔力反応を感知したとヴィータから知らせを受けて来てみれば、ヴィータが管理局の者と思われる魔導師に捕まっていた。

私とザフィーラで助けに入り、その魔導師と戦闘に入った。

その戦いの最中にまるで機械のような奇妙な姿をした者達が割り込む。

その者達は魔導師の味方らしく、魔導師と共に私に攻撃してくる。

戦いの中、私はあることに気付く。

魔導師と共に戦っている白と青のロボットのような姿の者、そいつの顔が我らの家に居候している彼らと似ていると。

 

「はああああっ!」

 

「ふっ!」

 

白と青の奴のことを考えていると魔導師がデバイスを横から振ってくるが私はレヴァンティンで受け止める。

 

「ぜぁああっ!」

 

「ぐあっ!」

 

受け止めたレヴァンティンを力一杯振るい魔導師のデバイスを押し返し、その勢いで魔導師を前に弾き飛ばす。

 

「もらった!」

 

前に弾き飛ばした魔導師を倒そうとレヴァンティンを構え、接近する。

 

「フェイト、避けろ!」

 

「!はい!」

 

飛ばされていた魔導師が声を掛けられ、体勢を建て直し、上に上がると正面のビルの屋上で彼らに似た青と白の奴が私に銃火器を構えていた。

 

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ

 

激しい連射音を鳴らしながら銃火器から無数の弾が私に放たれる。

 

「!!レヴァンティン、甲冑を!」

 

<Panzergeist!>

 

私は動きを止め、レヴァンティンに甲冑の防御を上げさせ、相手が放った弾を防ぐ。

 

「!?」

 

敵の射撃を防いでいると後ろから近づいてくる音が聴こえ、振り返る。

同じ姿をしているが色が異なっている者2人が左右から私に向って来る。

 

「手土産に何か1つでも頂いていく!」

 

2人の内先に仕掛けてきたのは、左から向ってきている最初に私と魔導師との戦いの最中に攻撃した者だ。

先程のように左腕から剣を取り出し、私に斬りかかってくる。

 

「むぅっ!」

 

相手の剣を私はレヴァンティンで受け止める。

その間にもう1人の黒い方が右から向って来る。

 

「抱き締めたいな!守護騎士!」

 

「なっ!!・・・私に・・・触れるな!」

 

「ぐぬっ!」

 

黒い方が両腕を広げ、突然私に向って抱き締めたいなど言いだした!

そういいながら近づいてくる黒い方に向けて私は叫びながらすみれ色の方の剣を押し返す。

 

「つあっ!」

 

「ふっ!」

 

剣を押し返した私は黒い方を狙って回し蹴りを放つが黒い方は一度停止して後ろに下がり、上に上昇、私の頭上を通り過ぎた。

 

「圧倒されるとは・・・」

 

「ふぅ・・・フラれたな」

 

すみれ色と黒いのと魔導師が白と青色の者がいるビルの屋上周辺に集結する。

あの黒い奴とすみれ色の奴、あの2人はさっきから私に対してなんてことを言うんだ!

敵対してあのような台詞、戦場で言うような言葉ではない!

ふざけているのか?

・・・だが、そんなふざけた言葉とは裏腹にあの白と青の奴も含めて、奇妙な姿をしているがかなりの凄腕をしている。

 

「貴様達、一体何者だ?」

 

レヴァンティンを構えながら戦いに最中ではあるが私は今戦っている者達に尋ねる。

 

「あえて言わせてもらおう!ユニオンフラッグと!」

 

「ユニオンフラッグカスタムであると!」

 

「サーペントテールのガンダムアストレイブルーフレームセカンドL。傭兵だ」

 

「ガンダムだと?」

 

私が名前を尋ね、訊いた名前の中に聞いたことがある名があった。

ガンダム。

何処か似ていると思っていたがまさか名前まで同じとは、偶然なのか?

しかし彼らに比べると見た目は多少は似ているところもあるがこちらの方が凛々しく見えるな。

にしても傭兵とは、では彼らは管理局に雇われているのか?

 

「なんだ?」

 

私が名前を訊いて彼らを思い出しているとガンダムブルーフレームセカンドLという、声からして男が疑問に感じたのか今度は私に尋ねてきた。

 

「いや、随分長い名前だと思ってな」

 

「呼びにくければセカンドLとでも呼べばいい」

 

そういってセカンドLは銃火器を大剣に変形させ、大剣を両手で持ち構えるとビルの屋上から飛び、正面から私に接近し、大剣を振り上げ、私から見て左斜め上から大剣を振り下ろしてくる。

 

「くっ!」

 

あの大剣をレヴァンティンで防ぐのは難しいと思い、後ろに下がりセカンドLの大剣をかわす。

 

「レヴァンティン!」

 

<Explosion!>

 

セkナドLの大剣をかわし、下がるのを止めレヴァンティンにカートリッジロードをさせる。

レヴァンティンからカートリッジが排出され刀身に炎を纏う。

 

「紫電・・・一閃っ!」

 

セカンドLがあの大剣を構え直す前に近づきレヴァンティンを振り上げ、セカンドLの胴を狙って振り下ろす。

 

ガキィィン!

 

「何!?」

 

金属がぶつかりあう音が響き、私は目を見開いた。

セカンドLは振り下ろした大剣を顔の高さまで引き上げ、大剣の面で私が振り下ろしたレヴァンティンを、紫電一閃を防いだ。

動きが早い!

 

「はあああっ!」

 

「!!」

 

セカンドLにレヴァンティンを受け止められていると左から黒衣の魔導師が迫り、デバイスを横に振るう。

私は目の前にあるセカンドLの大剣に右脚を伸ばし、大剣の面を蹴る。

大剣を蹴って私は後ろに下がり、黒衣の魔導師のデバイスをかわす。

今のは少し危なかったが・・・セカンドLのあの剣捌き。

これ程の大剣を使っているにも関わらず中々のスピードで振ってくる。

余程多くの戦場を経験してきたのだろう。

それにこの大剣、最初はセカンドLの背中に装備され飛行用の装備となっていたのに背中から外れたと思いきや射撃武器に変わり、今の大剣に変わるとわ。

しかも大剣の面積の広さを利用して盾としての役割を果たしている。

魔力を使用しない、機械での技術でたった1つの武器で4つの使い方があるとは、あの大剣を造った者はよく考えて造っている。

先程の会話からしてあの黒衣の魔導師とあったのは今日が始めてのようだが、初めての共闘戦でもあの少女の戦い方、武装ですぐに的確なサポートを行っている。

だがそれは残りの同じ姿をした者達も同じ、黒衣の魔導師の方も悪くない。

そしてあの3人の連携、攻撃、防御、どれを取っても見事なものだ。

この間のやつといい、これ程の兵に出会えるとは・・・面白い。

 

「仕留めさせてもらうぞ、守護騎士!」

 

つい考えているといつの間にか私の右側でユニオンフラッグが銃を構え、左上から航空機に姿を変えたカスタムフラッグが私の動きを封じるために先端から射撃を行いながらかなりのスピードで向かってくる。

 

<Schlange form>

 

「はあああっ!」

 

再びカードリッジをロードし、レヴァンティンを連結刃に変えて振り、魔導師とセカンドL達を攻撃する。

 

「あっ!」

 

「やらせはしない」

 

すぐに魔導師の前に移動したセカンドLは大剣を前に出し、大剣の面で連結刃を防ぐ。

 

「ちぃっ!」

 

ユニオンフラッグは連結刃をかわすが連結刃がユニオンフラッグの持っていた銃を切り裂き破壊した。

これであっちのユニオンフラッグは射撃は出来ない。

もう1機の航空機の姿になってかなりのスピードで飛んでいるカスタムフラッグには連結刃の剣先が左から迫っている。

あのスピードではかわすことは不可能だ。

 

「甘いな守護騎士!」

 

私に向ってユニオンフラッグカスタムがそういうと航空機の姿から再び人の姿に変わり、空中で速度を急激に落とし後ろに下がり連結刃を回避した。

 

「何!?」

 

「ぐぅぅぅっ!!・・・人呼んで、グラハム・スペシャル!!」

 

あのスピードから人の形に姿を変えて勢いを殺し、連結刃をかわしたことに私は正直驚いた。

あのような方法で連結刃を避けるとは。

 

「まさかライフルを失うとは、始末書物だな。やはり侮れんな」

 

「どれ程の力の差があろうと!」

 

ユニオンフラッグが銃を失ったことに悔やみ、ユニオンフラッグカスタムが左手の銃を左腰に装備し、右腕からユニオンフラッグと同じ剣を抜き、加速して私に向って来る。

向って来るユニオンフラッグカスタムに私も向って行き、互いに剣をぶつけ、鍔迫り合う。

 

「今日の私は・・・阿修羅すら凌駕する存在だ!!」

 

ユニオンフラッグカスタムは左頬の傷のような物を光らせ、剣と身体を更に強く押し、レヴァンティンを押し返された。

私は距離を取ろうと上に上昇するがユニオンフラッグカスタムは右手を左腕に伸ばし、そこからもう一本剣を取り出し、二刀流でさっきよりも速く私に向って来る。

ユニオンフラッグカスタムにレヴァンティンを振り下ろすがユニオンフラッグカスタムは剣を交差させてレヴァンティンを受け止め、そのまま上に弾き飛ばされた。

 

「しまった!」

 

レヴァンティンを弾き飛ばすとユニオンフラッグカスタムは私から離れ、レヴァンティンに向っていく。

 

「はあっ!」

 

ユニオンフラッグカスタムがレヴァンティンに近づくと左手の剣でレヴァンティンを弾く。

弾き飛ばされ落下しながら宙を舞っているレヴァンティンは私から少し離れた左のビルの屋上に突き刺さった。

 

「今だ少女!」

 

「はぁぁぁあああっ!」

 

「っ!!」

 

私からレヴァンティンを弾き飛ばしたユニオンフラッグカスタムが魔導師に叫ぶ。

私が右上に視線を向けるとユニオンフラッグカスタムに叫ばれた魔導師がデバイスを横から振り、デバイスの刃が私に迫ってくる。

 

ザフィーラSide

 

「とぉおおおりゃぁああああっ!!」

 

「ぜぇえええああああっ!!」

 

ヴィータが張った結界によって一般人の居ない静まり返った街の空でまるで機械のような姿をしたゴッドという名の者と戦っている。

互いに雄叫びを上げながら突き出した右拳をぶつけ合い、衝撃波とスパークが起こる。

 

「「ぐっ!」」

 

「はああっ!」

 

ゴッドは着地してすぐ地を蹴り、私に向って来ると右腕を振るう。

振るわれる右腕を左腕で防ぐが、防いですぐに左腕を振るってくる。

その左腕を右腕で防ぐとゴッドは右腕を今度は低くめに振るう。

私は後ろに跳び、ゴッドの右腕をかわす。

 

「くっ!でぇぇあああっ!!」

 

「ふっ!」

 

ゴッドの攻撃を避け、今度は私がゴッドに向って行き、右脚にて回し蹴りを繰り出すが上に飛ばれ避けられる。

 

「うおおおおおっ!!」

 

私も飛んでゴッドを追いかけ、顔を狙い右腕を振るう。

 

「くっ!!」

 

ゴッドは首を右に傾け私の拳をかわすと左手で私の右手首を掴む。

 

「!?」

 

「でぇえええいっ!」

 

掴んだ左手で私の右手首を引く。

私を引き寄せてゴッドは背を向け、更に右手で私の右腕を掴み、勢い良く私を投げ飛ばす。

 

「ぬぅっ!!」

 

ゴッドにこの世界、日本にある柔道という格闘技の一本背負投げと呼ばれる技で投げ飛ばされるが飛ばされる最中に身体の向きを変え、地面に着地する。

 

「はぁぁああああっ!!」

 

上を見上げるとゴッドが私に向いながら落下し、右脚を高く上げ、私の頭に向って足を踵から振り下ろす。

 

「ぬぅっ!!」

 

振り下ろされる踵落としを私は両腕を頭上で交差させ受け止める。

 

「はぁああっ!!」

 

交差した両腕でゴッドの右脚を押し返すとゴッドは空中に飛ばされる。

 

「まだまだぁ!」

 

飛ばされたゴッドは空中で後転をし、体勢を立て直すと背中から一瞬だが青白い火を噴射し再び私に向い、私の顔に目掛けて右脚で蹴りを出してくる。

ゴッドの右脚を左腕で防ぐとゴッドはすかさず左脚で顔を狙って蹴りを放つが右腕で防ぐ。

 

「でぇえいっ!」

 

左脚を防いだ右腕で左脚を振り払い、ゴッドの腹を狙い、下から右拳を出す。

 

「つぁああっ!」

 

ゴッドは私の拳を左腕を振るって弾き、地面に着地すると同時に後ろに跳び、私と距離を取って身を構える。

ゴッドが身構えると私も身を構え直す。

それにしてもこのゴッドの戦い方、以前戦った奴とよく似ている。

偶然なのだろうか?

 

「強い。お前はいいファイターだ。だが、これで終わらせる!」

 

私が以前戦った相手のことを思い出しているとゴッドが動き出す。

ゴッドの背中に翼のような物が展開されると円形の光を放つ。

その姿はまるで太陽のようだ。

 

「受けてみろ!俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!勝利を掴めと轟き叫ぶぅっ!」

 

ゴッドが叫び、右脚を一歩踏み出し、右の拳を握りしめるとゴッドの右手の甲に紋章が浮かび上がり右手が熱を帯びた鉄のように赤くなる。

 

「ばぁぁあああく熱!ゴッドッ!フィンガァァァアアアアアッ!!」

 

ゴッドは叫びながら背中から青白い火を出し私に一気に近づき、右腕を前に突き出し赤くなった右の拳を開く。

 

「はああっ!」

 

ゴッドの攻撃を防ぐため正面にシールドを展開、ゴッドの右手がシールドにぶつかる。

攻撃を止められてもまだゴッドの勢いは下がらない。

 

「うおおおおおおっ!」

 

ゴッドは雄叫びを上げながら今まで以上に背中から青白い火を勢い良く噴かせ、シールドに右手を押し付ける。

ゴッドに押され、後ろに下がりそうになるが両足に力を入れ踏ん張る。

 

ピキッ

 

「!?」

 

ゴッドの右手を防いでいたシールドにヒビが入った。

私の盾にヒビが入るなど、こいつの右手に一体どれ程の力があるというのだ!

 

ピキッ、ピキピキッ

 

「ぬぅぅううううっ!」

 

ヒビが入ってすぐ、最初に出来たヒビが徐々に広がっていく。

シールドが破壊されぬよう魔力を送るがヒビの拡大は収まらない。

このままでは・・・。

このまま負けるのか、私は?

いや、負ける訳にはいかん!

我らが主のためにも!

 

パリンッ!

 

「!!」

 

最悪の事態を考えたが主のために負けぬと決意をした時、シールドが限界に達し砕け散る。

 

「はあっ!」

 

「ぐぅっ!」

 

シールドを砕いたゴッドの右手が私の顔を掴み、掴んだまま私を持ち上げる。

掴まれている右手からは見た目程の熱は感じられないが込められている力は並ではない。

頭に痛みが走る。

 

「終わりだ!ヒィイイイット!」

 

ゴッドが叫ぶと掴んでいる手の力が更に増す。

どうやらここまでのようだ。

すまぬヴィータ、シャマル、シグナム。

そして、我が主。

 

「エェェェェェンッ----!!」

 

健悟Side

 

バシュッ!バシュッ!

 

ドゴォォォォン!!

 

パリィィンッ!

 

海鳴の市街地、そこでビームと散弾が放たれる音が響き渡り、ビルの上層階が爆発を起こし、炎と煙が舞い、爆発の衝撃でビルの下の階も含む、多くの窓ガラスが激しく割れる。

このビルの爆発は俺がヴィータに向け撃っているライフルのビームとガンランチャーの散弾が動き回って避けるヴィータに当たらず、その流れ弾が着弾して起きている。

 

「らぁぁあああっ!」

 

「近づけさせるかよ!」

 

俺を攻撃するために接近してくるヴィータにガンランチャーを撃つ。

 

「うっ!」

 

ガンランチャーを撃つとヴィータは接近するのを止め、すぐに回避行動を取る。

ヴィータがガンランチャーの散弾を避けるとそれを追うように連続でガンランチャーから散弾を撃つ。

放たれる散弾をヴィータはジグザクに動いて避け、ヴィータに当たらない散弾は道路、歩道、ガードレール、信号機、街灯、街路樹、交通標識、ビルの壁、窓ガラスと様々な物に命中し、それらを壊していく。

 

「そこぉっ!」

 

ガンランチャーを撃つのを止め、ライフルを前に、ガンランチャーを後ろにした超高インパルス砲長射程狙撃ライフルに連結し銃口を向ける。

ヴィータの動き見て、移動すると思われるコースを予測し、予測移動コースを狙ってビームを撃つ。

 

「---っ!?」

 

移動コースは予測通りだったが射線軸に入ろうとした時にヴィータは急減速して上に移動、ビームを回避し、俺が放ったビームは正面にあったビルを貫き、その後ろにあったビルも貫く。

これが素人やそこそこの一般兵クラスなら撃墜できてたが、流石に戦い慣れしているエースクラスのヴィータにはそうそう当たらない。

 

「こんのぉっ!」

 

分かってはいるがそれでも当たらないことに多少イラつきながら超高インパルス砲長射程狙撃ライフルの連結を解除、ライフルとガンランチャーに戻して両肩のオレンジのハッチを開く。

ヴィータに向って両肩の220mm径6連装ミサイルポッドのミサイル12発を全て発射。

 

「ちぃっ!」

 

俺が放ったミサイルが迫るとヴィータは舌打ちをし、近くのビルに向っていきミサイルも追いかける。

ヴィータはビルに近づくと何故か動きを止め、ミサイルの方を向き、ミサイルが迫るのを待つ。

ヴィータとミサイルの距離がかなり縮まるとヴィータは左に飛ぶ。

突然の動きにミサイルはついて行けずビルに着弾し爆発を起こす。他のミサイルも着弾、または着弾したミサイルの爆発に巻き込まれ誘爆する。

ミサイルが爆発し爆煙が舞うビルを空中で一時停止してヴィータは見ている。

しかし、爆煙の中から着弾と誘爆を免れたミサイルがまだ3発残っていた。

爆煙から飛び出したミサイルが再びヴィータに迫る。

 

「っ!!喰らえぇっ!」

 

まだ残り、追って来るミサイルにヴィータはシュワルベフリーゲンを放ち、ミサイルを撃墜する。

ミサイルを撃墜したシュワルベフリーゲンが次に俺に向って来る。

 

「そんなもんでぇ!」

 

迫ってくるシュワルベフリーゲンに対し、ライフルを後ろに、ガンランチャーを前にして対装甲散弾砲に連結させ散弾を撃ち、シュワルベフリーゲンを撃ち落す。

 

「くそっ!」

 

「ブロウクンマグナム!」

 

ヴィータが俺に気を取られている隙にスターガオガイガ-がブロウクンマグナムを発射。

 

「何度も同じのが効くかよ!」

 

既に何度も放たれているブロウクンマグナムの特性を把握したヴィータは一度下に降下して上昇しながらスターガオガイガーに向かっていく。

 

「いくぞっ!アイゼン!」

 

<Raketen form!>

 

「でりゃぁぁあああっ!」

 

カートリッジをロードしグラーフアイゼンをラケーテンフォムルに変え、推進力によって加速してスターガオガイガーに急接近する。

 

「うおおおおっ!ドリルニー!」

 

接近してくるヴィータに対してスターガオガイガーは自らヴィータに向かっていき、右膝を曲げ、右膝にあるドリルを回転させ前に出す。

スターガオガイガーの両膝にあり、両足となっているドリルガオーのドリルを利用した膝蹴り「ドリルニー」を繰り出す。

 

ギィィイイイイイン!!

 

ヴィータのグラーフライゼンのラケーテンフォルムとスターガオガイガーのドリルニーがぶつかると激しい音と火花を散らす。

 

「このぉぉおおおおっ!」

 

「はぁぁああああっ!」

 

ヴィータもスターガオガイガーも互いに一歩も退かない。

ラケーテンフォルムとドリルニーでぶつかり合って約10秒、ヴィータとスターガオガイガーは互いに後ろに下がり、離れる。

 

「ぐっ!」

 

「ぬおぉぉぉぉりゃぁぁああっ!」

 

ヴィータがスターガオガイガーから離れるとゴルディーマーグが唸りながらヴィータに向かって何か白くて細長い物を投げる。

投げられた物体はまるでブーメランのように回転しながらヴィータに飛んでいく。

 

「うわっ!」

 

自分に向かって飛んでくる物体に気付いたヴィータは慌てて右に避け、白い細長い物体はビルの壁に突き刺さる。

・・・ん?

というかあれって!

 

「ゴルディー!ガードレールを投げるな!」

 

「硬いこと言うなよ」

 

ゴルディーマーグが投げた物をよく見るとそれはガードレールだった。

ゴルディーマーグの足元にはいつの間にか引っこ抜かれたガードレールの他に街灯、信号機、交通標識、更に電柱等が置かれている。

ゴルディーマーグのやつ、あんなに引っこ抜きやがって!

あれはドライバーを経由しての召喚じゃないから怪我するし当たり所が悪ければ殺しちまうぞ。

つか公共物を勝手に使うな!

 

「そぉぉおおおおりゃぁぁぁあああっ!」

 

そうこう思ってる間に今度は信号機投げやがった!!

 

「ぬわあっ!」

 

槍のように投げられた信号機もヴィータは慌てて上に回避、ヴィータに当たらなかった信号機はビルのガラスを突き破りそのままビルの中に入っていった。

やり方はちょっと危険(特にゴルディーマーグ)だが戦況はこちらが有利だ。

 

「兎に角、このまま押し切るぞ!「ピー、ピー、ピー」---っ!!」

 

「警告、右よりエネルギー反応を感知!」

 

「何!?」

 

最初にバスターの警報がなり、アポロンからの警告の直後右斜め下から一筋のピンク色の光がグゥルを通り過ぎ、否、貫いた。

 

「くそっ!」

 

突如放たれた一筋の光にグゥルが貫かれ、足のロックを解除して跳び、グゥルから放れるとグゥルは爆発を起こす。

 

「今のは魔力攻撃じゃない。・・・ビーム攻撃!?」

 

今の攻撃が魔力でなく、この世界にあるはずがないビームによる攻撃に驚きながら身近なビルの屋上に着地し、ビームが放たれた方を見る。

ビームが放たれた方を見るとそこにはビルがあり、そのビルの屋上にビームを放った銃、ビームライフルを構えた相手がいた。

その相手はロボットだった。

 

「海鳴市への侵攻とヴァルケンリッターへの攻撃に対し、こちらは武装火器の使用を許可されている」

 

「あ、あいつは・・・!」

 

ロボットの姿と声を聴いた時、俺は驚きのあまり言葉が詰まる。

ロボットの声と台詞には聞き覚えがあり、姿にも見覚えがあった。

何故ならあのロボットは・・・ガンダムだからだ。

 

「速やかに撤収せよ!」

 

「キャプテンガンダム?!」

 

ビームライフルを回しながら警告をしてきたガンダム「SDガンダムフォース」に登場した「キャプテンガンダム」が俺にビームライフルを向ける。

 

 

 

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「し、死ぬかと思った」

 

健悟「おお、生きてたか。モグモグ」

 

アポロン「以外に丈夫ですね」

 

ARXー7アーバレスト「生きてたかじゃないよ。トーラスさんから贈ってもらったハイポーションなかったら確実に死んでたわ!5ダース中3ダース半使ったわ!なんなのあの銃砲火!怖かったよ!走馬灯見かけたよ!・・・・・ところで健悟君何食べてるの?」

 

健悟「以前同じくトーラスさんに贈って貰ったガララワニのサーロインステーキに白銀タラバに水晶コーラ、そしてデザートの虹の実のプリンですが何か?」

 

ARXー7アーバレスト「作者が死に掛けてたのに暢気にお食事ですか。ちなみに私の分・・・」

 

健悟「ない!」

 

ARXー7アーバレスト「泣くよ?あまりの扱いに作者さん泣くよ?」

 

健悟「別にいいが泣くならこの後書き終わった後にしてくれ」

 

ARXー7アーバレスト「本当に酷くない私の扱い」

 

アポロン「これまでも何度も言いましたが、自業自得です」

 

ARXー7アーバレスト「とほほ・・・」

 

健悟「あ、そういえば」

 

ARXー7アーバレスト「何よ?まだ何か言うの?作者さんのライフはとっくに0なんだけど」

 

アポロン「三日程遅れましたが」

 

健悟「誕生日おめでとう。駄目作者」

 

ARXー7アーバレスト「まさかの言葉が!!ありがとう!」

 

健悟「今年でいくつになったんだ?」

 

アポロン「21です」

 

ARXー7アーバレスト「本当に21になると時間が過ぎるのが凄く早く感じるよ」

 

健悟「今以上に歳とったら今以上に早く感じるんだろうな」

 

ARXー7アーバレスト「かもねぇ~。それじゃあそろそろ本文の方の話題に入ろうか!」

 

健悟「元気を取り戻したな」

 

アポロン「単純ですね」

 

ARXー7アーバレスト「アポロン君。余計な一言いらないよ?」

 

健悟「まあそれは置いといて、前回のも含めて色々聞くがいいか?」

 

ARXー7アーバレスト「どうぞどうぞ」

 

健悟「なんで守護騎士の交戦メンバーがあれなの?」

 

ARXー7アーバレスト「シグナムとザフィーラに関しては前回君達がいってくれたとしてヴィータはハンマー繋がりとガオガイガーのドリルニーならラケーテンフォルムのピックに対抗出来ると思って。シャマルの探索機に関してはいつもどうりの気分です!」

 

健悟「はあ。そっか」

 

アポロン「相変わらずですね」

 

健悟「にしてもフラッグやカスタムフラッグに関しては言わせたい放題だな」

 

ARXー7アーバレスト「いろんな意味で扱いやすい台詞だからね。自分的には」

 

健悟「まぁな。それと前回のアルフのところ中々頑張ったな」

 

ARXー7アーバレスト「あれは正直考えるの苦労した。遅れた原因の3割があそこだもん」

 

健悟「理由は?」

 

ARXー7アーバレスト「アニメと劇場版を交互に見て、どの辺りでアニメ版から劇場版に切り替えるかというタイミングとそれに伴うユーノの行動等等」

 

健悟「ほう」

 

アポロン「私からもいいですか?」

 

ARXー7アーバレスト「ん?」

 

アポロン「シグナム様のところ以外のザフィーラ様とヴィータ様の戦闘シーンの描写が少なくありませんか?」

 

ARXー7アーバレスト「そんなことなような気がするけど」

 

健悟「でもシグナムのところが1番力が入ってる気はするぞ?」

 

ARXー7アーバレスト「やっぱりセカンドLとダブルフラッグが出るからかな?でもザフィーラとヴィータのところだってゴッドガンダムとバスターガンダムと俺の好きな機体だから力入れてるよ?」

 

健悟「ヴィータと言えば、ゴルディーマーグのあれ、危なすぎないか?」

 

ARXー7アーバレスト「でもやりそうな気がしない?」

 

健悟「する」

 

ARXー7アーバレスト「でしょ?」

 

アポロン「そして最後にキャプテンガンダムの登場ですね」

 

健悟「これはなんで?」

 

ARXー7アーバレスト「これもリクエストによる登場。ここ(なのはの世界)にいる理由は後に分かるからお待ちください」

 

健悟「キャプテンの攻撃で俺のグゥルが破壊されたけどこん時の離脱の仕方ってSEED本編でバスターがグゥル壊された時と同じだよな?」

 

ARXー7アーバレスト「だってそのままだもん」

 

健悟「あっそ」

 

アポロン「さて今回はこれぐらいにしましょう」

 

ARXー7アーバレスト「いや~よく話したねぇ」

 

健悟「だな」

 

ARXー7アーバレスト「ではアポロン、BGMよろしく」

 

アポロン「ラージャ」

 

BGM「サザエさんの次回予告」

 

健悟「うおいっ!なんだこれは!!」

 

ARXー7アーバレスト「今回は本編の早期投稿を最優先にしたため次回予告考える暇なかったので適当に思いついたのを使ってます!」

 

健悟「適当すぎるだろ!」

 

ARXー7アーバレスト「気にしちゃ終わりだ。アポロン!」

 

アポロン「さぁて。次回の『少年が望んだ世界と力』は?」

 

健悟「勝手に始めやがった!!えぇいっ!んんっ!健悟です。ヴィータ達との戦いが終わるかと思った時に何故かキャプテンガンダムに攻撃を受けました。他の所でも増援がきたようですがどうなるのでしょうか?さて次回は『~少年が望んだ世界と力~ 』第三十九話『SDガンダムフォース』の1本です」

 

アポロン「次回もまた見てくださいね。じゃんけんっ、ポンッ!(パー)」

 

ARXー7アーバレスト「はいOK!お疲れ!」

 

健悟「なんか微妙な次回予告だったな」

 

ARXー7アーバレスト「微妙とか言わない!」

 

アポロン「皆様からのリクエストをまだまだお待ちしております」

 

ARXー7アーバレスト 「次回もお楽しみに!!」


 
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