第7話
刹那サイド
あの後再び眠りに落ちて目を覚ました俺は今、さっきの男性と話をしていた。
「・・・・ありがとうございます・・・・。色々してもらったみたいで・・・・。」
つい俺は男性に対して警戒した話し方をしてしまう。そんな俺に男性は苦笑しながら口を開いた。
「別に君を取って食おうってわけではないから安心したまえ。できれば君の相棒君と同じ感じに話してくれると嬉しいんだがね?」
「・・・・すいません・・・・、まだ少しダメみたいです。」
先程よりは幾分かマシにはなったがまだこの男性への警戒を俺は解けずにいた。
そんな中男性は思い出したようにこちらへ手を差し出してきた。
「すまない、自己紹介が遅れてしまった。私は医者の(黒王子 黒男)、周りにはブラックジャックなんて言われてるよ。」
モノホンだったよこの人!でもこの人は変な感情は持ってなさそうだな・・・・。そして俺は、彼の手に自分の手を差し出し、
「改めて初めまして、草薙 刹那です。よろしくお願いします。」
お互いに握手した。数年ぶりの人の手の感触はとても暖かかった。
「おおーい、俺をわすれるなー。」
やっべ、忘れてた。
刹那サイド終了
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