第6話
刹那サイド
目を覚ました俺は状況確認をすることにした。部屋は清潔感のある部屋で俺の腕には点滴が刺さっていた。窓の外から声が聞こえ、そこを覗くと、患者服を着た人達が中庭で遊んだり寛いだりしていた。どうやら俺のいるところは病院のようだ。・・・・あれ?B・Y・O・U・I・N?なぜ草原にいたのに病院?ていうかザルバは?
俺は今更になって自分の左手を確認した。・・・・ヤバイ!ザルバがねえ!
焦って探しに行こうと点滴器を支えにしながらまだ少しだるい体を引きずりながら病室を出ようとしたその時、部屋のドアが開き、白衣を着た某天才無免許医師の様な見た目の男性が立っていた。
「む?目が覚めたかね?」
「よう、刹那。目ぇ覚めたか?」
男性の掌から、俺の相棒の声がした。とりあえずザルバは無事みたいでよかった・・・・。
安心した瞬間、体から力が抜け、男性へ倒れ込んでしまった。すかさず男性は俺を抱える。
「やはりまだ体にダメージが残っているようだ。とりあえずもう少し休みたまえ。そうしたら話をしよう。」
男性に言われるがままに俺はベッドへ寝かされた。
「・・・・すいません・・・・。」
前世のせいで人が苦手になった俺は少し無愛想な感じに礼を言いながら再び眠りに落ちた。
刹那サイド終了
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第6話です。 パソコンの調子が悪く、少しずつ区切ってしか投稿できず、申し訳ございません。駄文ですが、読んで頂けると嬉しいです。