No.623310

司馬日記外伝 店員日記4

hujisaiさん

その後の、とある店員の日記です。

2013-09-28 12:51:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:11588   閲覧ユーザー数:7349

10月31日

最近、早上がりの日に合わせて結構頻繁に昔の仲間が来てくれる、今夜は純(田豊)と静(沮授)だった。来季入庁試験受けなよって言ってくれたけど、民間の方が気楽そうだしなぁ。

それはそれとして二人ともそれぞれ彼氏と結婚しないのって聞いたら

「『してるようなもんだと思ってる』って言ってくれてるし…」

「順番があるからいきなり私達がってわけには…」

とか言う。ところで二人とも自分の彼氏の話と人の彼氏の話をごっちゃに話すので聞いててややこしい。閉店時間になっちゃったから、次回は彼氏とどんなエロい事してるか話す約束をさせた。ウェヒヒ。

 

11月2日

前に来店した青髪の背の低い方の子が来た…と思ったら厨房に行っちゃったのでなんだろうと思ったら、その子は料理の先生で今日は指導の日だったらしい。

今日作ったやつは「肉じゃが」っていう料理で、賄いでみんなで食べたけど美味しかった!

この仕事、賄い出るからいいよね。

 

11月3日

純(田豊)と静(沮授)がまた来た。って言うか来させたんだけど。

「それがもう、すっごいの…」とか真顔でエロ自慢するのはいい、けどお尻でもしてるとか実は二人の彼氏って実は同じ人で円満三角関係で3Pしてるとかお前らどうしちゃったんだー!

あたしの知ってる純と静はもういなかった。可愛さはあの頃のままのくせに…

 

11月5日

昨日は休みで街出てみたけど、皆は仕事だったんで一人寂しく赤提灯でも行ってみたら例のお兄さんが一人で居たので一緒に飲んだ。

…はずなんだけど、目が覚めたら朝で役所の仮眠室だったんだけどどうしたんだ私!?

近くの職員の人に聞いたら酔い潰れちゃったんでお兄さんが運んで寝かしてくれたらしい。お兄さんと何話したかさっぱ覚えてないけど、着衣の乱れは無いもよう。深酒は気をつけよう…

 

11月6日

すごくお店が空いてた。

何でだろうと思って給仕長に聞いたら、皇帝様が地方巡幸に行くのでお供の人たちも出張して、役所に出勤してる人たちが少ないからだって。あとしばらくの間はこうだから休みも取っていいって言われた。

楽なのはいいけど売り上げ下がってクビの心配するのは嫌だなぁ。就職試験受けたらって言われたの思い出した。どうしようかなあ。

 

11月8日

銀ぱいさんが栗色の髪の大人しそうな女の子を連れて来た。これからは片眼鏡ちゃんって呼ぼう。

給仕長は前から銀ぱいさんの事は知ってそうだったから、あの人しょっちゅう来ますけどお酒好きなんですかって聞いたら「飲めますけどそれほどでもない筈です、本当に好きなら一人で来るでしょうから付き合いじゃないですか」だって。

でも領収書切らない事が殆どだから、接待じゃなくて個人的な付き合いで来てるのかな。

 

11月12日

こないだ提案した落書き帳のうち、鍵つきの方がもういっぱいになったから役所の文書局に納品してきてってお使いに出された。早いよ…。

文書局に行って司馬孚さんっていうおっぱいさんに提出したら、新しい落書き帳を渡されたあと書斎みたいな部屋に連れてかれて「これからはここに納品するように」って指示された。

にしてもこの中身、何書いてあるんだろう…

 

11月22日

試作メニューだった揚げ棒が超人気だったらしくて正式メニューになった。

けど給仕長は「(注文)量が出るってわけじゃないんですけど、うっかり切らしてると苦情がすごいんですよ…」って溜息ついてた。

注文があったらすぐ出さなきゃいけないからこれは作りおきするんだって。

確かに美味かったけどそこまでって程じゃないよねって私も思う。

 

11月25日

銀ぱいさんが女の子二人連れてまた飲みに来た。

そのうちの一人(むちましい体してたからむち子ちゃんって呼ぼう)がぐったりしながらひたすら愚痴ってた。

制服っぽいの着てたから多分この二人も役所の人なんだろうな。

 

11月26日

私のもうひとつの職場になる、生協の店舗のほうへ予行と商品展示の手伝いに行ってきた。のですがね。

 

…えろ道具の店ならそうだって先に言ってくれー!!!

何このやたら高そうなすけすけぱんつ!?

ぱんつ売り場になんでただの紐が売ってるの!?

これもフリル超可愛いのにおっぱい隠してないよ!?

あとこの金具のついた黒革の色々は何!?

そんでこの分厚い『商品資料(店員用)』…ハァ!?

 

店長(給仕長がここでは店長って呼べって)、私ここちょっと…って言おうとしたら

「開店前日になってやめたいなんて認められるはずがありませんよ?」

って話にもならなかった。

 

まだ乙女の身空でこんなもん売ることになるなんてー!うわーん!

 

11月28日

酒楼の奥の部屋が幾つか改造されてた。鍵付きの裏口が付いて、畳敷きになって押入れが出来て布団が収納されてたり、寝台がついてたりしてた。

あの改造何ですかって給仕長に聞いたら裏口は貴賓のお忍び用で、布団は深酒になって帰るのが億劫になってしまった方用ですだって。もう旅館のノリだ…。

 

11月30日

生協の売り場では事務的に、但し説明は丁寧に。お客様を好奇の目で見たりしない事。

って言われてたけど明らかに未成年にしか見えないこないだの桃色小子ちゃんが来たら動揺するってば!

すごいやらしい下着の予約だけしていったけど、酒楼で給仕長に「こないだの桃色小子ちゃんだったんですけど、本当に売って良かったんでしょうか」って聞いたらその娘なら問題無いんだって…。

王都乱れすぎィ!

 

12月1日

斗詩が来た。生協のほうに。

あ、こんにちはぁ、とか全く動揺無いってどういうことなの…

そんで黒革金具をごろごろっと持って来て「これ購入受付お願いするね、寸法はまた詳しい店員さんに聞くから大丈夫だから」って言う斗詩に、何でそんなに慣れてるのって聞きそうになるのを堪えてこれどうやって使うの?って聞いたら、普段はこういうの使わないんだけど今度ちょっとお付き合いでーって微笑むけど斗詩さぁ、それ答えになってないから。

 

12月3日

酒楼の方に、注文を待ってる人用に小さな本棚と「天の国語録」の6-8巻が入った。

給仕長に聞いたら休憩中にお客さんから見えない場所でなら読んでいいって言ってた。私も暇なとき読んでみようかな。

 

12月6日

生協の方で勤務してた子から、銀ぱいさんが来たけど何も買わないで出てったって聞いた。あんな真面目そうな銀ぱいさんも…彼氏とかいてああいうえっちなの着てそういうことしてるのかなぁ。


 
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