埒があかないので、クスリではないことを説明し、更に診るだけと言うことでやっと布団から顔を出しました。
・・・。
感染してますね・・・。
しかし、感染したばかりのようなので、数日は大丈夫でしょう。
維持くらいなら出来る医者もいるはずです。
お抱えの医者が居てもいいはずですが・・・。
「感染はしていますが、まだうつったばかりのようです。他の医者が居るはずでしょう?その者にこの状態を維持させてください。先程の患者を治し次第治療します」
「いえ。感染しているのであれば、治していただかないといけません」
この人おかしいですね・・・。
そう言えば、何故あれほどに袁逢の病状が進行してるんです?
これだけの高官であれば、この都市一番の医者をお抱えにしていてもおかしくないはずですが・・・。
俺の言葉では、動こうとすらしません。
治すしかないようです・・・。
これでいいです。
「これで治りました・・・」
次に早く・・・。
「本当に治ったのか分かりませんな」
・・・。
「あんたは医者なのか?」
こいつら文官と兵が最悪です。
明らかに時間稼ぎをしているようにしか見えません・・・。
体力・気力ともにもつか不明ですが、自分で行くしか無さそうです。
その時、誰かが走ってくる音が聞こえました。
「報告します!袁逢様が身罷られました!」
間に合いませんでしたか・・・。
袁逢の葬儀は、盛大なものとはなりました。
この都市の住民たちも悲しんでいます。
疫病については、その後数日で沈静化しました。
あの袁術を治していた時、張勲は、袁逢の元に残っていたようです。
そこで、遺言などを賜ったのだとか・・・。
出来れば、一緒に袁術のところへと、来てもらえれば良かったのですが・・・。
終わったことを言ってもどうしようもありません。
袁逢の後は、現在仮ではありますが、袁術が継ぎました。
引き継ぎに色々あるようで、届けが来るまでは仮のようです。
張勲は、その補佐役を任じられたのですが、周りの高官がなかなか言うことをきかないようで・・・。
俺は、一応お抱えの医者と言うことで、この城にいるわけですが・・・。
Tweet |
|
|
13
|
1
|
追加するフォルダを選択
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
続きを表示