No.612850

真・恋姫無双~白き牙を持つ者~ #94

tokkeyさん

この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください、多分1週間に1回投稿です

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2013-08-26 21:41:39 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5009   閲覧ユーザー数:4208

~ 第94話 †大激突!?董白対猛将† 

 

 

馬の上に寝転がり、ぼんやりと空を眺めてると

話し合いが終わったのか数名の武将がやってきた

孫策(そんさく)陣営より黄蓋(こうがい)と孫策

曹操(そうそう)陣営より夏侯惇(かこうとん)と楽進(がくしん)

劉備(りゅうび)陣営より関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)

戦う武将は6人

その後ろに総大将の袁紹(えんしょう)に曹操と劉備と周瑜(しゅうゆ)がいる

馬から下りて、武将全員の顔を見る

 

 

「さて、誰からだ?」

 

「それなら、儂からいこうかの」

 

 

俺の問いかけに答えるように黄蓋が一人前に出てくる

 

 

「これはこれは・・・孫家の宿将殿が相手か面白い」

 

「ほぉ・・・儂の事を知っておいて尚面白いと申すか小僧の癖に生意気よのぅ」

 

 

目を細めて、腰を落とし徒手空拳で殺気を全開にする黄蓋

俺はその殺気を受けて、笑みを深くする

 

 

「徒手空拳でやるのなら俺も同じ条件で戦わせてもらおう

 それに・・・楽進だったか、お前の一緒に来るがいい」

 

 

俺の言葉に目を丸くする敵陣営

その言葉を聞いて、さらに殺気を強くする黄蓋

 

 

「儂をなめておるのか?」

 

「なめているかどうかはこの一撃を受けてから言ってくれ」

 

 

納得がいかないようだから納得させる為に先手の一撃を黄蓋に打つ

気をたっぷりと乗せた正拳突きを

黄蓋はそれを手を交差させて十字受けで受け止めるが、威力が強いせいか見学していた陣営の所まで後退する

 

 

「一応わざと防御させたけど分かったか?」

 

「んむ、侮っていたのは儂の方じゃったわ・・・

 儂一人では手に余るようじゃ楽進殿、一緒に戦ってくれるか?」

 

「は、はい!微力ながらお手伝いさせてもらいます!」

 

「よい返事じゃ、こちらからもよろしく頼む」

 

 

こうして董白対黄蓋・楽進の戦いが始まる

 

 

 

 

拳には拳を、蹴りには蹴りを、肘には肘を、膝には膝を・・・

力の黄蓋と速さの楽進といった感じに交互に攻撃をしてくる

それに対して撃ち合せる事で相殺しているが

こっちの気の力が強いせいか

防いでるだけで向こうは疲れてるし、骨やら筋肉が損傷し始めてる

 

「はぁはぁはぁ・・・くっ!また全部防がれてしまった」

 

「さ、流石に疲れるわぃ・・・」

 

「どうした?俺はまだ攻めてないぞ」

 

「一体どうすれば・・・一撃でもいいから撃ち込めるんだ」

 

「楽進殿」

 

「なんでしょう黄蓋殿」

 

「気を溜めて撃つ事は可能か?」

 

「そうですね・・・1発ならいけます」

 

「よし!儂が時間を稼ぐから気を練って叩き込んでやれ!」

 

「了解です!」

 

「そろそろ次もあるから終わりにするぞ」

 

 

俺が攻勢に出ようとしたら、黄蓋が残りの気を使い突撃してきた

 

「悪いが少々突き合ってもらうぞ!」

 

「字が違う気がするが、魅力的な話だな!」

 

 

顔面を狙った上段蹴りを右手で防ぐが思った以上に威力がある蹴りで手が痺れる

さらに、身体を回転させて威力を上げた中段回し蹴りが飛んでくるが

それは後ろに僅かに下がることで避ける

避けた事でできた相手の隙をつき、下段の足払いをかけたつもりだったが

向こうもそれを予測済みだったのかすでに体勢は整っており、避けようとした

俺はその下段の足払いをそのまま上段蹴りへと変化させる

なんとかその変化に対応した黄蓋は両手で防いだが・・・

防いだ事で少し横に吹き飛んだ先には、俺のもう片方の上段蹴りが飛んでおり

威力が上がったその蹴りの一撃により黄蓋は倒れる

とりあえず一人、と深い息を吐いたときそれはやってきた

 

 

「猛虎蹴撃!!」

 

 

横合いから気を練った一撃が俺にぶつかり、爆発する

俺に放った一撃で気を全部使ったのか楽進はその場に倒れた

渾身の一撃を受けた俺は・・・全身に気を漲らせて耐えたが

身に着けてた鎧や服はボロボロになり、仮面にもヒビが入った

身体中痛いが、十分に戦えるから問題ないか

 

粉塵がおさまり、倒れてる二人を肩に担いで敵陣営に運ぶ

 

 

「良い闘いだった、さぁ次は誰が俺の相手だ?」

 

 

かなりの強がりを言いながら、俺は次の相手を待つ・・・

ちなみに倒れた黄蓋と楽進には針を打って、軽い治療はしておいた

馬の所に戻り、くくり付けてた水を飲み一息つくと対戦相手がやってきた

 

 

「次は私【達】が相手になろう」

 

 

軍神・関羽と燕人・張飛の二人が構えて待っている

これまた馬にくくりつけられてた俺用の方天画戟を持っていく

さて・・・さっさと終わらせて帰らないとな

 

 

 

方天画戟を肩に背負い、身体の力を抜いて二人と対峙する

これは呂布と同じ構えの無形の型

それに対して関羽と張飛は手に持つ武器の先をこちらへ向けて構える

 

「ご主人様と桃香(とうか:劉備真名)様の為に!」

 

「いくのだ!」

 

 

意気込んで二人は攻めてきたのだが

先ほどの戦いとは違って、俺は防戦ではなく攻めている

呂布が使う物より長いので近づかせない、鞭のようにしなりながらそれは二人を攻撃する

 

 

「くっ・・・一撃一撃が重い!」

 

「ううう、手が痺れてくるのだ!」

 

「どうしたどうしたぁ!」

 

 

別に妹が貶されたから怒ってるわけではない

決して妹が馬鹿にされてたからちょっと本気出して攻撃してるわけではない

っと、何かしてくるみたいだな

 

 

「ここだ!」

 

 

関羽が俺の攻撃を見極めて、防御していたのを避けて距離を詰めてくる

張飛もそれに続いて、間合いを詰めてきた

二人共、自分の間合いに入り攻撃を仕掛けてくる

 

 

「にゃにゃにゃにゃにゃ!!!」

 

「はぁっ!!」

 

 

張飛の一撃は重く鋭い、こっちが嫌な所ばかりを突いてきやがる

それに引き換え関羽の一撃は軽い、鋭いのだが『想い』が込められてないな

今の関羽を表すかのようだった・・・自分自身の想いが無いんじゃこんなもんか

相手の間合いを外す為に、虎気を解放する

 

「ふんっ!」

 

「なっ!?まだ全力じゃ・・・きゃあああああああああ!」

 

 

関羽の突きを避けた勢いで回転して、方天画戟の刃の根元で攻撃する

もちろんわざと防具が装備してある所を狙って

それでも関羽は避けきれずに向こう陣営の近くまで飛んでいった・・・加減間違えたな

 

 

「よくもっ!愛紗(関羽:真名)を!!」

 

 

怒りでさらに攻撃が苛烈になった張飛だけど、1対1なら問題無い

攻撃を避けて、地面に張飛の蛇茅(だぼう)が刺さった所を柄の部分で首の後ろを叩き気絶させる

前の試合と同じ様に肩に張飛を担いでいく

陣営近くには関羽が自分の武器を地面に付き立て何とか立ち上がるが無理だろう

先に張飛を陣営に投げて渡すと、関羽の治療をしようとするが

 

 

「敵の情けなどいらぬ!!」

 

 

敵意がたっぷりと篭った眼で睨みつけられるが

それを無視して、針を打ってやった

 

 

「勘違いするな、これはあくまで余興

 お前達の目的は俺達董白軍を倒す事だろう?

 その前にお前は傷つき何もせずに見てるだけでいいのか?

 それに貴様の攻撃は『軽い』な、この意味が分かるか?

 少し頭を冷やし、何故そうなのか考えるといいだろう」

 

 

唇を噛み、俯いてしまったが治療は受けてくれたので良かった

こんな所で軍神が暫く使い物にならないとかなったら・・・色々とマズイよな?

とりあえず、治療が終わり再度自分の馬の近くまで戻る

すごい暇そうにしてるので俺が戻る度に軽く噛まれる、さっさと終われってことですね

どうも関の方からもいや~な気がたくさんしてるので戻るが怖い

だけどここにいるのも怖い・・・逃げ出したいな

 

 

 

次の試合は誰かなと向こう陣営を見ると孫策がやってきた

夏侯惇は素振りをしている

しかし、孫策は武器を持っていないどういうことだ?

そんな疑問を抱いてると孫策が話しかけてきた

 

 

「やっほ~私は貴方と戦わないわ、だって勝てる気しないのよ

 まぁ誰も見ていない所でなら本気で殺り合いたいんだけどね~

 一応戦だし?士気が下がるのは止めたいな~と思ってるのよ

 それに私の勘が言ってるのよね~」

 

 

そんな事を言いながら、少しずつ近づいてきて俺の目の前まで来て

さらに背伸びして俺の耳元に顔を近づけてきて

 

 

「貴方は私が思ってる人物だってね」

 

 

そう言うと、俺に飛びっきりの笑顔を見せる

それを見て俺は溜息を吐き

 

 

「流石だな・・・雪蓮(しぇれん:孫策真名)」

 

「ふふふ・・・貸し一つよ?」

 

「覚えていたら返そう」

 

「期待して待ってるわ」

 

 

そう言って手を振りながら帰っていった

自分陣営に帰った孫策は周瑜に何か怒られてるみたいだ相変わらずのようで安心だ

これで楽になったな・・・最後は

 

 

「華琳(かりん:曹操真名)様見ててください!!」

 

 

夏侯惇が相手だ・・・一応弟子だけどどれだけ成長したか楽しみだな

 

 

夏侯惇と対峙してすでに10分位は経ったか

お互い一歩も動かずに俺は腰に差した剣に手をかけて止まっている

夏侯惇は上段の構えで静止している、示現流の蜻蛉の構えに似た感じだ

なんでこんなことになったかと言うと、俺と戦う前に夏侯惇がこんな事を言ったからだ

 

 

「私は馬鹿だが、相手の力量位は分かるつもりだ

 悔しいが私では手負いのお前にすら勝てないだろう

 それでも私は将として退けないからな、だから一撃に全てを賭けさせてもらう」

 

 

そういって俺が以前見せた構えを見よう見真似でやっているのだろう

心の中で、ここまでよく成長したなと笑みを浮かべつつ

 

 

「その心意気や良し!その全てを受けきってみせようぞ!!!」

 

 

と声高らかに宣言してやった

少しでもこの不器用で真っ直ぐな弟子の考えを尊重してやりたいからだ

 

 

そんな感じでお互い気を高めて静止をしている

眼を閉じていた夏侯惇が眼を見開き、剣を振り下ろす

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!くらえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

全てを籠めたその乾坤一擲が俺に襲い掛かる

俺も鞘におさめていた剣を居合いの要領で抜刀する

 

 

ガギィィィィィン!!!

 

 

周囲に木霊する金属同士がぶつかる音と遠くに何かが落ちる音がした

 

 

「み、見事」

 

 

そして、倒れる夏侯惇

 

 

「お前の一撃、俺の魂に深く届いたぞ」

 

 

右肩にめり込んだ夏侯惇の剣と左手には真ん中辺りで折れた剣があった

幸い肩の防具を破壊して骨が折れる程度で済んで良かった

こちらの剣は折れたがそのまま根元の部分で夏侯惇の腹部を打ちつけたのでそれが決定打となった

左肩に夏侯惇を担ぎ、針を打って陣営に投げといた

 

しかし、全ての戦いを俺が勝利した事で連合軍の士気はかなり落ち込んでいた

それを見て最初に声を出したのは曹操達だった

 

 

「勇敢なる連合軍の者達よ!

 我々の将達は私達の為に憎き敵の総大将と戦ってくれた!

 彼らの為に勝ち鬨を上げよ!高らかに吠えよ!!」

 

「そうです皆さん!頑張ってくれた人たちの為に声をあげましょう!!」

 

「我々は大儀の為に集まった者!!今こそ気炎をあげるのよ!!」

 

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 

 

静まりかえってたその場所を大きな声がそして、武具を叩く音が響き渡る

それを見て俺は安堵した

もしかしたらこのまま士気が落ちて帰ってしまうのではないかと思ったからだ良かった良かった

 

 

「連合軍の者達よ!勇猛な貴殿らと戦う事を俺は誇りに思う!!

 次は戦場で死合おうぞ!!」

 

 

俺はこうして無事に関へと戻ったのだった

帰ってきた俺に皆が言った最初の言葉は・・・

 

 

「そこに座れ」

 

 

はい、本当にご心配かけてすいません

 

 

~あとがきっぽいもの~

 

遅くなりすいません、これでようやく中身は全部完成です

戦闘シーンが思うように書けず、こんな陳腐な出来にorz

そして、無駄に長くなっただけな気がするなぁ・・・

 

こんな夏も終わりになっても夏バテ気味の駄文ですが次回もよろしく御願いしますm(_ _)m


 
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