No.598272

読み切り?

蒼崎夜深さん

学校で思うかんだ小説を乗せてみるよ~?

2013-07-16 12:23:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1285   閲覧ユーザー数:1171

あの日、僕の・・・いや、俺のすべてが壊れた。一人の女の手によって

 

両親を五体切り離され、妹は目玉を潰され、兄は心臓と内臓を食い千切られ・・・・・・

 

そのすべてを俺は目の前で見ていた。なのに、やつは俺を無視して・・・

 

やつは切り離した両親の腕などをグチャグチャと、音を立てながら頬に血を付けたまま、ずっと俺を見ながら・・・笑いながらグチャグチャと肉を食べ骨を砕いて・・・

 

そして、やつは両親の頭をガリッゴリッ!と、音を立て食べた。

 

頭を食べ終わった後、俺の目の前に食べ終わった両親の頭部だったものを捨てて、どこかへ行った。

 

俺は、何もできず。殺されもせず。俺は、ずっとたたずむことしかできなかった。

 

それから、気がつくと俺は病院で寝ていた。

 

俺が起きるのを待っていたのか、警察の叔父がリンゴをかじって隣に座っていた。

 

叔父は、俺に家でのことを事情徴収するためにずっと俺の隣で座って待っていたらしい。

 

普通だったらあの光景は思い出したくないのが普通なのだろう・・・けど、俺はあの光景を叔父に話した。

 

話し終えると叔父は俺を「よく話してくれたと」言って抱きしめた。

 

けど、俺は、何も思えなくなっていた。

 

そうあの時に俺の喜怒哀楽すべての感情が無くっていた。

 

それから五年の月日が流れ、俺は社会人になったが、どこにも就職はせず、俺は街を徘徊し、過ごしていた。

 

そんなある日のことだ。

 

ある奇妙な事件が起きた。

 

それは、俺の家族を殺した女の仕業だと俺は感じた。

 

犠牲となったカップルらしき男女の腹が、開けられ、内臓器官をすべて食い千切られ、無くなっており無くなった内臓器官の代わりに頭、両腕、両足を開いたままとなっていた腹の中に詰められていた。

 

その話を叔父から聞いたとき・・・俺の体の中で何かがうごめいた。

 

それは、怒りなのか憎しみなのか、それはわからない。ただ、女を殺したいとそれだけを思った。普通の殺し方ではなく、やつがやったやり方で殺そうと思った。

 

俺は殺し屋に弟子入りをし、殺しのイロハを学び、俺は世界を回って有名な芸能人、ハリウッドスター、企業の社長などを殺したりもした。

 

けど、あの女の手がかりは一つもつかめなかった。

 

いや、もうすでにやつが生きているのかさえもわからなかった。

 

暑い夏の日、俺は一人カフェに居た。

 

情報屋との待ち合わせをしていた。

 

「やっほーお待たせにゃん、悠人じゃなくて、フォリア」

 

「ああ。それで本題に入れ」

 

「にゃはは、いつも通りクールだねぇ~」

 

情報屋ブラックキャットは、今回の殺す人間の写真と精密な情報が乗った書類が入った封筒を渡してきた。

 

写真と書類を一瞬だけ見て確認した。

 

大手企業の社長、日本の要の一つと言っても過言ではない企業の社長だった。

 

「この社長を殺すために出る報酬は」

 

「確か・・・百万だったはずにゃん」

 

「百万か・・・少ないな。依頼人に言っておけ、一億にしておけと」

 

「了解にゃん。それで、受けるの?」

 

「受けるとでも言っておけ、だが、報酬の金が一億になっていなかったら貴様を殺すと言っておけ」

 

「了解~」

 

そして、俺は代金を払いカフェを出た。

 

殺しをするために、デザートイーグルに銃弾を装填し、社長室を破壊するためのグレネード、ミサイルの火薬にダイナマイトを用意して。

 

やつに俺を見せつけるために、目標をその殺し方をして、やつに見せつける。

 

『貴様をいつか殺すと』

 

俺は、トレンチコートを翻して目標の人間がいる会社へと入り、社員を殺しながら社長室へ向かった。

 

社長の顔をデザートイーグルで撃ち抜くと、大きな穴ができた。

 

その後社長室に用意した火薬などを全部セットして俺は、窓から飛び降りた。

 

五十階の社長室の窓から・・・

 

その直後、大きな爆発が起きた。

 

五十階から降りたら普通死ぬのだが、弟子入りしたときにビルの窓から落ちて逃げることをならった。

 

しかし、そういうのは情報屋が下で待っているもので、トラックにぎっしりつまった発砲スチールの山に俺は入った。

 

「お疲れ~けど、一億にならなかったよ~」

 

「そうか。なら依頼人を殺すだけだ」

 

俺は、今頃会社から逃げている依頼人を殺すためにトラックから降り、歩いた。

 

 


 
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