No.596578

10年後の特別捜査隊

虎命!さん

鳴上悠と特別捜査隊メンバー久々の再会

2013-07-11 10:11:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:23230   閲覧ユーザー数:22832

マヨナカテレビの事件解決から早10年。本編主人公の鳴上悠は、5年程前から連絡が取れなくなっていた。そんな中、鳴上の相棒である花村陽介は 八十稲羽のジュネスで店長をやっていた。

 

陽介「はい・・・はい、わかりました。それでお願いします。」ガチャッ

 

クマ「ウギャー!!」ドンガラガッシャン

 

店員「熊田さん!!また貴方ですか!!」

 

陽介「は~・・・クマの奴、また何かやらかしたな。」

 

陽介は重い腰を上げ、被害現場へと足を向けた。

 

店員「あっ!!店長、いい加減にして下さいよ!!流石にそろそろ他の人に示しがつきません!!」

 

陽介「で、俺にどうしろと言いたいわけ?」

 

店員「熊田さんのクビを要求します。」

 

クマ「ヨヨヨ~!!クマクビクマか!?」

 

店員「ここ最近毎日じゃないですか!!いい加減こっちも我慢の限界です!!」

 

陽介「・・・分かった。クマには暫くは自宅で謹慎してもらうから。君もそれで良いよね?」

 

店員「・・・わかりました。ま、店長も今月一杯ですしね。」

 

陽介「・・・・・・」

 

店員はそう言い残すと、自分の持ち場に戻っていった。

 

クマ「陽介~。」

 

陽介「戻るぞ、クマ。」

 

陽介とクマはそのまま自宅へと戻っていった。

 

陽介(何なんだよ一体。俺だって今まで頑張ったんだぞ。なのに・・・。相棒、助けてくれよ・・・)

 

夜空を見上げる陽介をとある影が見ていた。果たしてその影とは・・・

 

 

翌日ジュネスフードコート

 

 

陽介「休みの日にここに来るの久々だな。」

 

クマ「クマ!!そうクマね。オヨヨ?あれはもしやユキチャン達クマよ!!ユキチャン~チエチャン!!」

 

雪子「もしかしてクマさん!!」

 

千枝「お~クマ吉、久々だね~。ん?クマ吉がここにいるってことは・・・」

 

陽介「よっ!!久しぶりだな。」

 

雪子「花村君、久し振りだね。」

 

千枝「珍しいね。アンタが休みの日にここにいるなんて。」

 

陽介「ま~な。お前達こそどうしたんだ?」

 

雪子「うん・・・」

 

千枝「その・・・ね。」

 

二人とも何処か元気がない。

 

陽介「何か・・・あったのか?」

 

雪子「・・・実は、今、旅館に莫大な投資をしてくれてる所の人息子がいるんだけど、その人よく叩いてきてね。お母さんも嫌なら旅館を出てもいいって言ってくれたんだ。でも、その男物凄く乱暴でね。」

 

天城はそう言いながら腕を見せてくれた。そこにはアザが所々にあった。いわゆるDVである。

 

千枝「雪子も大変だね。アタシも上司のセクハラがね。堂島さんが庇ってくれてるけど、それが悪かったのか、職場で孤立しててね。」

 

陽介「そっか・・・俺もだ。こないだ突然解雇通知が来てな。今月いっぱいでジュネス店長は終わり。この歳になって今さら再就職ってのもな。」

 

そんな話をしていると、後ろから懐かしい声が聞こえた。

 

完二「あれ?花村先輩達じゃないっすか?」

 

りせ「ホントだ?」

 

直斗「悠先輩以外勢揃いなんて珍しいですね。」

 

陽介「ま~今後の人生について語ってるっつ~か。何と言うか・・・」

 

直斗「皆さんもですか。」

 

完二「実は俺達もッスけどね。俺の所も最近・・・その・・・」

 

雪子「完二君、私に気を使わなくてもいいよ。」

 

完二「なら、言わせてもらうッスけど、天城旅館に新しく来た・・・えっと、社長の息子って奴ですけど、ウチの染め物を見た瞬間、惨めな商品なんて言い出しやがって!!」

 

千枝「何それ!!酷すぎるよ。」

 

りせ「私も、もう年齢も年齢だから、AVデビューさせるって事務所の社長が。お前はもう使えないからって・・・」

 

直斗「私も・・・先輩のお陰で女性の姿で仕事をしてるんですが、里中先輩と同じでセクハラが・・・」

 

陽介「皆それぞれ辛い事だらけだな。こんな時に相棒がいてくれたら・・・」

 

一同「そうだね。」

 

皆の中で、鳴上悠の存在は大きかった。

 

雪子「5年前以降、連絡が全然とれないもんね。」

 

千枝「何処で何をしてるんだろ?」

 

りせ「先輩に会いたいな・・・」

 

特別捜査隊メンバーを後ろから見ている謎の人物。

 

???(そろそろ皆限界みたいだ。後は、アイツから連絡があれば・・・)

 

その時、その人物に電話がかかってきた。

 

???「もしもし、どうなった?」

 

???『はい、全て上手くいきました。これで、あの者達を縛り付ける事はなくなりました。』

 

???「わかった。色々すまなかったねマーガレット。でも、これからがもっと忙しくなるよ。」

 

マーガレット『えぇ、それは承知しております。ですので、貴方は早く昔のご友人達と再会なさって下さい。』

 

???「わかった。それじゃ迎えの車をジュネスに待機させといて。」ピッ

 

電話を終わらせると、謎の人物は陽介達がいるテーブルへと向かった。

 

クマ「クマセンセイに会いたいクマ!!皆だってそうクマよ!!」

 

陽介「うっせ~!!そんなの言われなくてもわかってるよ!!」

 

完二「・・・ダメ元で先輩に電話してみましょうよ!!」

 

雪子「うん、そうだね。」

 

千枝「花村、もっかい悠くんに電話してみて。」

 

陽介「わ~ったよ。幸いアイツ番号は変えてないみたいだからな。」

 

花村はそう言いながら、鳴上に電話を掛けた。

 

悠『もしもし。』

 

陽介「あ、相棒!?やっと繋がった!!一体今まで何してたんだよ!!どんだけ心配したか!!」

 

悠『悪かった。こっちも色々と準備があってね。』

 

陽介「準備だ?ま~いい、それより今何処にいるんだ?」

 

悠『何処ってここにいるよ?』

 

陽介「はぁ?ここって何処だよ。」

 

悠「だからここだって。」

 

一同が振り替えると、そこには鳴上悠が立っていた。

 

悠「皆久し振りだね。元気にしてた?」

 

陽介「相・・・棒。」

 

千枝「ほ、ホントに・・・」

 

雪子「悠君・・・」

 

完二「マジかよ・・・」

 

りせ「せ、先輩・・・」

 

直斗「夢じゃない・・・ですよね?」

 

クマ「センセイ・・・センセイクマ!!」

 

クマが飛び付く。それに続いて、残りのメンバーも鳴上に抱きついた。

 

千枝「ホントに今まで何処行ってたんだ!!」

 

雪子「凄く心配したんだからね!!」

 

りせ「先輩・・・先輩!!」

 

陽介「相棒・・・」

 

悠と陽介は、お互いの拳を付き合わせた。そして・・・

 

悠「ようやく皆落ち着いてくれたか。」

 

陽介「ハハハ、ま~仕方ね~わな。」

 

悠「別に構わない。所で皆、これから一緒に来てほしい所があるんだ。」

 

千枝「ついてきてほしい所?」

 

悠「取り合えず行こうか。下に車を止めてるから。」

 

直斗「こんな大人数で大丈夫ですか?」

 

悠「心配ない。もっといても乗るから。」

 

そう言いながら下に降りた一同は、言葉を失った。それもその筈、目の前には物凄く長いリムジンが止まっていたのである。

 

陽介「な、長~!!」

 

千枝「なな、何なのこの長さ!!」

 

りせ「私もリムジンとか乗ったことあるけど、この長さはないかな。」

 

完二「先輩、やっぱりスゲ~ッス!!」

 

悠「取り合えず、俺の家で話をしようか。」

 

一同はリムジンに乗り、鳴上の家に向かった。その間クマ以外は終始緊張しっぱなしだったのは言うまでもなかった。しかし、その緊張は鳴上の家を見た瞬間にとけた。それもその筈だ、敷地の広さに驚いたのだった。

 

悠「皆ついたよ。あれ?どうしたの?」

 

千枝「いやいや、どうしたの?って・・・」

 

陽介「何なんだよこの広さ!!東○ドーム何個分のデカさだよ!!」

 

悠「ん~30以上?」

 

陽介「さらっと答えた~!!」

 

悠「それより入るよ。」ガチャッ

 

扉を開けると、そこにはこの屋敷の使用人であろう人物が立っていた。 

 

悠「只今マーガレット、皆を連れてきたよ。早速皆を例の部屋に連れていって。俺は着替えてくる。」

 

マーガレット「かしこまりました。それでは皆様、こちらへどうぞ。」

 

マーガレットに連れられ、花村達は大きな部屋へと連れてこられた。それから暫くして、鳴上が普段着で現れた。

 

悠「皆お待たせ。さて、それじゃあ今から大切な話を・・・」

 

千枝「そうそう、その話何だけど一体何の話なの?」

 

悠「単刀直入に言うけど、皆ここ最近ひどい目にあってるよね。陽介は今月一杯でジュネスをクビ、クマもクビの話や千枝のセクハラも雪子のDV、完二の染め物屋にりせのAVデビューの話に、直斗の探偵に託つけてのセクハラ。悪いがここ暫くの皆の行動を監視させてもらったんだ。」

 

直斗「そうなんですか?この私が気付かないなんて・・・」

 

陽介「監視って、そんな事して意味あんのか?」

 

悠「それにかんしては・・・マーガレット!」

 

マーガレット「はい、まず天城屋旅館ですが、女将が断れない理由は今いる男性が天城旅館に莫大な投資をしている為で宜しいですよね?」

 

雪子「はい・・・母は継ぎたくなければ家を出てもいいと言ってくれました。」

 

マーガレット「はい、ですがもうその心配はございません。」

 

雪子「えっ!?」

 

悠「これから天城旅館に投資するのは、ウチがすることになったんだ。因みに、雪子ももうあの男からDVを受ける事もない。」

 

雪子「で、でもあの人の家は様々な業界で顔がきくんだよ!ウチなんかが対抗出来ないよ。」

 

悠「それにかんしても大丈夫。」

 

マーガレット「因みに、天城旅館に投資しているのは、我が社以外に桐条グループも参加しております。」

 

陽介「ってことは・・・」

 

悠「ウチの会社と桐条グループが介入してれば、向こうも手を出せない。ま、ウチだけでもあの企業はどうにか出来るけど、念には念を・・・ね。」

 

マーガレット「続いて、里中様の件ですが・・・」

 

悠「それは堂島さんに直接言ってもらおう。」

 

鳴上がそう言うと、扉が開かれた。そこに立っていたのは・・・

 

堂島「おい・・・何だ悠!!このバカでかい敷地と屋敷は!!」

 

千枝「どど、堂島さん!?」

 

そこに現れたのは、鳴上悠の叔父である堂島遼太郎である。

 

堂島「おう里中、ここにいたのか。丁度いい、お前に伝える事がある。」

 

千枝「私に・・・ですか?」

 

堂島「あぁ、それじゃ伝えるぞ。里中千枝殿、貴殿は稲羽警察署から鳴上株式会社の勤務をここに命ずる!!警視庁署長より!!」

 

千枝「え~!!」

 

堂島「因みに、この提案は・・・悠!!お前の方が知ってるだろ。」

 

悠「はい、その事はこっちで説明します。わざわざ来ていただいてすみません。」

 

堂島「気にするな。が、今度またゆっくりと話を聞かせてもらうからな。それじゃ俺は帰る。あぁ・・・後で菜々子もここに来ると思うから。アイツの携帯にここの場所教えてあるから。」

 

悠「わかりました。」

 

堂島は挨拶もそこそこに立ち去っていった。

 

千枝「さて鳴上君、どういう事か説明を要求する!!」バン

 

悠「落ち着け千枝、ちゃんと説明するから。まず、今回の件だが千枝にセクハラした上司だが、その人は今頃あの人達に処刑されてるんじゃないかな?」

 

陽介「あの人達って?」

 

悠「美鶴さんとアイギスさんだ。今回、千枝の異動は中々上の連中が首を縦に降らなくてね。その事を美鶴さんに相談したんだ。そしたら、俺達がシャドーワーカーに入ると言う形になった。そうすれば、日本全国の警察といえど手は出せない。だから千枝の異動も簡単におこなえた。」

 

陽介「シャドーワーカーに介入って・・・お前がここ数年でますますスゲー人物だってことは分かったよ。」

 

悠「で、ここからが大切な話なんだ。俺は今度新しい事業を使用と思う。」

 

直斗「新しい事業・・・ですか?」

 

悠「あぁ、流石に表でも仕事をしておかないとな。シャドーワーカーだけでは厳しいだろ?ただどんな会社にするかが迷ってるんだ。」

 

完二「俺にはムズい話ッスね・・・」

 

悠「因みに、皆のやりたい事を叶えるつもりだから。」

 

マーガレット「悠様、そろそろ良い時間ですし、皆様にお泊まり頂いては?」

 

悠「そうだね、皆さえ良ければ今日は泊まっていってほしい。」

 

一同「お世話になります。」

 

マーガレット「それでは御食事のご用意致しますので、それまでは屋敷を見て回られたら?」

 

悠「そうだね。それじゃあ案内するよ。」

 

鳴上は自分の屋敷を案内し始めた。

 

悠「それじゃあ皆、エレベーターに乗って。」

 

陽介「何で屋敷にエレベーターがあるんだ?見たところこの屋敷2階建てだろ?」

 

悠「表はね。実は、このエレベーターは地下に続いてるんだ。」

 

雪子「そうなんだ。」

 

悠「それじゃあ先ずは地下1階ね。」

 

 

・・・地下1階・・・

 

 

悠「ここは普段俺達が食事をする場所の予定。」

 

すると、食堂の厨房からある人物が出てきた。

 

???「まいど~いらっしゃ~い。」

 

一同「あいか(ちゃん)!?」

 

あいか「皆久し振り~。」

 

悠「あいかには、最近ここの食事を任せてるんだ。俺が愛屋の味を忘れられなくてね。親父さんと中々の話し合いだった・・・」

 

陽介「中々の話し合いって?」

 

悠「ミンチになりかけた・・・」

 

完二「ミンチッスか!?」

 

あいか「でも悠君は~、お父さんを見事に認めさせたよ~。」

 

悠「ここの食事はあいかに任せてるんだ。」

 

あいか「よろしくね~。」

 

悠「さて、それじゃあ次の階に行こうか。」

 

食堂を後にして次の階に向かった。

 

悠「地下二階は温泉と娯楽施設だよ。」

 

陽介「うほ~スゲ~!!」

 

完二「花村先輩、これ勝負しましょうぜ!!」

 

雪子「うわ~温泉なんだ。」

 

クマ「ムフフ~。」

 

千枝「でも、馬鹿な男子達に覗かれそうだわ。」

 

悠「その事にかんしては心配ない。クマ、完二、男湯から覗いてご覧。」

 

完二「マジッスか!?行くぞクマ!!」

 

クマ「クマも突撃クマ~!!」

 

りせ「先輩、一体どうなるの?」

 

悠「こうなる。」

 

完二「ギャアァァァ!!」

 

クマ「クマ~~~~!!」

 

陽介「何だ!?」

 

悠「実は、女風呂にはセンサーが張っていて、男を感知すると問答無用で攻撃するようになってるんだ。」

 

陽介「いやいや!!そんなんじゃ風呂入るの怖ぇ~よ!!」

 

悠「大丈夫、境界線を越えなければOK。それじゃあ次に行こうか。」

 

りせ「所で先輩、一体何階まであるの?」

 

悠「後4階かな。次は陽介達男の部屋だ。」

 

陽介「俺達は、地下3階が部屋になるんだな。所で悠、それは個室か?それとも・・・」

 

悠「実はここだけ予算が無くてね。残念だが相部屋で頼む。」

 

陽介「嫌だ~!!俺の貞操の危機だ~!!」

 

完二「何でそんな心配してんスか?」

 

陽介「改めて聞くけど、お前ノーマルだよな・・・」

 

完二「なっ!?ああ、当たり前じゃないッスか!!」

 

陽介「だから何で慌ててんだよ!!」

 

クマ「およ?でも、扉は2つあるクマよ?」

 

陽・完「えっ?」

 

クマの言う通り、扉は確かに2つあった。

 

陽介「どういう事だ悠・・・」

 

悠「悪いな陽介。実は少しだけからかってみたかったんだ。」

 

陽介「コノヤロ~!!」

 

完二「でも、それでも扉の数足りなくないッスか?」

 

悠「1つは完二のだ。で、もう1つはクマと陽介だ。大丈夫、ちゃんと中で部屋は別れてるから。」

 

陽介「なら安心だ。」

 

悠「次はセキュリティルームとトレーニングルームだ。ここは千枝の職場になるから。」

 

千枝「凄いよ雪子!!トレーニングマシーンやプールまであるよ♪」

 

雪子「フフフッ。千枝、少し落ち着こうよ。」

 

悠「さて、次は・・・」

 

次に案内しようとしたが、直斗が質問してきた。

 

直斗「すみません先輩、あの部屋はなんですか?」

 

悠「あぁ、忘れてたよ。あの部屋は会議室。そこにはTVが置いてるんだ。」

 

りせ「TVってあの?」

 

陽介「そう言えば、あのTVが売れたって店員が言ってたな。その時クマも俺も休みだったから、止められなかったんだよ。そうか、お前が買ったのか。」

 

クマ「センセイ!!ありがとうクマ~~!!」

 

悠「さて、次の階は雪子達の部屋だ。」

 

雪子「そうだね。でも鳴上君、何で扉が11もあるのかな?」

 

千枝「そうだよね~・・・」

 

りせ「センパイ♪」

 

直斗「説明・・・してくれますよね♪」

 

女性人は顔は笑顔だが、目は4人とも笑ってはいなかった。

 

悠「落ち着け。」

 

雪子「落ち着いてるよ。」

 

千枝「私達4人ともね。」シュッシュ

 

りせ「やだな~センパイ♪」

 

直斗「そうですよ。」チャキッ

 

悠(これはまずい・・・陽介。)チラッ

 

陽介(仕方ねぇ~な。)

 

陽介は相棒のピンチに助け船を出した。

 

陽介「な、な~・・・そろそろ行かないか?」

 

完二「そうッスね。そろそろ飯の準備出来てるんじゃないッスか?」

 

雪子「・・・そうね。」パチン

 

千枝「鳴上君・・・」

 

りせ「ご飯食べ終わったら・・・」

 

直斗「お話の続きをしますので・・・」カチャッ

 

悠「・・・はい。」

 

陽介の助け船のお蔭かは分からないが、ひとまずこの場は収まった。

 

悠「助かったよ陽介。」

 

陽介「へへっ、相棒のピンチは助けないとな。しかし、流石に部屋が11あればな・・・。誰が住むんだ?」

 

悠「あぁ、雪子達以外にマーガレットとあいか、奈々子にマリーに・・・色々だ。」

 

陽介「お前最後かなり省略したな。」

 

鳴上「男にはな、多少なりとも秘密はあるんだ!!」

 

完二「流石先輩ッス!!」

 

陽介「んな訳あるか!!お前もなに映画の名台詞みたいに言ってんだよ!!」

 

クマ「ヨースケ、見苦しいクマよ。」

 

陽介「やかましい!!」

 

騒ぐ陽介はほっといて、俺達も食堂に向かった。

 

陽介「置いてくな~!!」

 

食堂に到着すると、先に行った女子達が座っていた。そこには奈々子もいた。

 

悠「来てたのか。」

 

奈々子「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんだ!!ずっと会いたかった!!」ギュッ

 

奈々子は俺を見つけるなり、抱き付いてきた。俺はそれを優しく抱き止めて抱き締めた。それを皆は優しく見守っていた。

 

雪子「よかったね・・・奈々子ちゃん」グスッ

 

千枝「そうだよね・・・奈々子ちゃんも会えなかったもんね。」

 

りせ「うん・・・」

 

悠「ごめんな奈々子。今まで連絡出来なくて。」

 

奈々子「別にいいよ。こうしてお兄ちゃんにまた会えたんだから。」

 

悠「うん・・・さて、ご飯食べようか。あいか、頼むよ。」

 

 


 
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