No.593982

遊戯王 交わりし世界に集いし決闘者たち turn1 集うは決闘者

テスト勉強中に思いついた新作。

2013-07-03 19:55:57 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3264   閲覧ユーザー数:3170

【OPテーマ マスターピース】(話を読む前に聞いてもらえると嬉しいです)

 

 

 

 

とある世界とある議会にて

 

コロコロコロ、とこの場に似つかわしくない玉を転がす音が会場内に響く。

 

「これよさないかウルティア」

 

一人の老人からたしなめられたウルティアと呼ばれた少女はそれでも自分の腕の上で転がしている水晶玉を止めようとはしない。妖艶な笑みを浮かべながら、少女は隣に座っている青髪の少年に語りかける。

 

「だって退屈なんですもの。ねえ、ジークレイン様」

 

「くぁぁ、暇だねぇ。誰でもいいから問題の一つか二つ、起こしてくんねーかな」

 

ウルティアの横でふんぞり返って椅子に座っている少年、ジークレインは隠す気も見せないほど大きな欠伸をしながら気怠そうに不謹慎な発言をする。そのだらけきった態度に、当然他の厳格たる姿勢を見せるメンバーは彼を怒鳴りつける。

 

「慎みたまえ!なぜこんな若造がこの『天龍員』になれたのじゃ……」

 

「実力があるからだよじじい」

 

「ぬぅぅぅっ!!」

 

睨み合う両者だが、眉間にシワを寄せる老人と違い、涼しい顔のジークレインに幾分か余裕が見られる。二人がにらみ合う中、丸机の上座に位置する場所に座る老人がそれを言葉で遮る。

 

「これ、双方よさぬか」

 

この中でもっとも偉いのであろう老人の重みある一言に、睨み合う両者は引き下がる。ジークレインは相変わらず唯我独尊を貫き通し、偉そうにふんぞり返っているが

彼のふざけた態度はもっとも偉いのであろう老人からすれば見慣れた光景なのか、そのことには触れようとせず、ただ議論を進めるために重く苦しいため息混じりに

 

「今の世界には常に問題が山済みじゃ。中でも早めに手を打ちたい問題はーー」

 

もっとも偉いのであろう老人が一呼吸区切ったことにより、場の空気が一変する。これからはふざけた発言一つ許されない重苦しい者へ。

老人は続ける。

 

「…………『奴ら』の復活じゃ」

 

強調された三つの単語に、メンバー全員の表情に変化が現れる。

 

「やはり封印などせずに札ごと焼き払うべきでは?」

 

「はっ、やめとけやめとけ。んなことして中身が現れたりでもしたらどうする?精霊や人の魂を吸収しちまうような化け物相手にされるがままってのがオチだぜ」

 

「私もジークレイン様に賛同するわね」

 

「それに奴ら復活の時期はちょうど『決闘祭』が行われる時期じゃしな」

 

様々な意見が飛び交う中、これまた強調された単語によって、全員の表情に影が浮かび、一時議論を止めてしまう。

 

決闘祭。

それは世界中のデュエリストたちをこの地に呼び寄せ、最強のデュエリストを決める超大掛かりな大会である。

主催者はここ『天龍界』の議員たちで毎年彼らは世界から強豪のデュエリストを選別してはこの地に呼び寄せ、デュエルさせていた。むろん参加者たちにも拒否権はある。だが実際のところ、この拒否権が使用されたことは第1回が開催されてから過去数百年、一度たりとも無かった。しかしその理由は実に単純にして明快である。そうデュエリストとは常に強者を求む、故に彼らは未知なる敵にもデュエルを挑む。

 

それが、『闇のゲーム』等の危険なものでないかぎりは……

 

「とにかく、『決闘祭』は予定通り行う。そして奴らは我々が全て再封印する。それでいいはずだ」

 

この中で二番目に長生きしているように見える老人の言葉にメンバーは全員肯定の素振りを見せる。

 

「ではこれより各自デュエリストたちの『招集』を開始する。解散!」

 

もっとも偉いのであろう老人が発した言葉にメンバーは即座に蜘蛛の子を散らすかのようにその場から消え去った。と、思いきやジークレインとウルティアだけはその場に少しの間だけ残り、あることを考えていた。

 

(『決闘祭』。そしてその出場者たち、せいぜい俺を楽しませてくれよ)

 

不敵な笑みを浮かべ、二人はその場から一瞬でその姿を消し去った。

残された会場内には、ただただ沈黙だけが流れていた。

 

 

 

 

とある世界のとある学園の敷地内にて

 

「こら待て吉井!」

 

「待てと言われて待つバカはいませんよ!」

 

そこには二つの影が走っていた。というよりもより具体的に言えば追いかけっこをしていた。

一つは筋肉隆々とした肉体を持つ男性。ここ文月学園の補修担当教師、西村宗一。通称鉄人

そしてもう一つは茶髪で頭のねじが二、三本ほど外れているような顔をしている少年。文月学園の生徒、吉井明久である。

因みに何故この二人が追いかけっこなどしているのかというと……

 

「早く戻って補習を受けろ!」

 

「イヤだ!あんなのただの拷問じゃないか!」

 

この通り、明久が補習から逃げ出したのでそれを捕獲するために走っているからである。

 

「いい加減にしないと補修の時間を倍にするぞ!」

 

「それを聞いてしまったら尚更捕まるわけにはいかなくなったよ!」

 

そう叫んで、明久は走るスピードを更に上げた。

しかしそれが己の首を更に締め上げている行為であるということに彼は気付かないのだろうか?気付かないのだろう。なにせ彼はバカなのだから

 

 

 

また文月学園とは別の世界のとある都市では

 

「待てやゴラァァァァァァァァ!!」

 

「ブッコロス!んでもってブッコロス!」

 

「チョーシ乗ってんじゃねえぞツンツン頭ァァァァァァァ!!」

 

そこでは見るに三十人はいるであろう不良たちと、それから逃げるように全力疾走をしているツンツン頭の少年が明久と同じ様に追いかけっこをしていた。

 

何故このような事になってるのか、それは明久と同じく単純にして明快。少年が『運悪く』彼らが溜まっていた通路の上を通り、『運悪く』その手に持っていた卵パック入りの袋を落としてしまい。『運悪く』それが不良の一人の頭の上に落ち、その結果そいつの顔が卵塗れとなった。後はもう想像できるだろう。つまりはそういうことである

 

「ふ……ふ……不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

学園都市の一角で少年、上条当麻は自らの不幸を呪いながらそう叫んでいた。

 

 

 

 

そしてまた別の世界のとある住宅街では

 

『ではこの先、彼はどうすべきかーー』 

 

ブツン

 

ついさっきまで見ていたテレビに嫌気が差したのか。少年はリモコンを操作して電源を切る。

 

(他に考えることはないのかよ……)

 

はぁ、と溜め息をついてから少年は天井に顔を上げる。

 

(さて、どうするべきかねえ……)

 

少年、織斑一夏はある悩みを抱え込んでいた。

それは彼の世界に存在する最強の欠陥兵器『インフィニット・ストラトス』通称ISを世界で初めて動かした男性となってしまったことだ。

元々一夏はたった一人の姉のために藍越学園というところに通うはずだった。

だというのにどういうことか彼は試験場所に置かれていたISに触れ、そして起動させてしまったことで強制的にIS学園の入学に変更されたことでその目標は叶わなくなってしまった。しかもISはこれまで女性にしか動かせなかったため、彼は女子校に一人放り込まれるという事になるのだ。

余談だがこの事を知った悪友二人は「それなんてエロゲー?」と聞いたらしい。

 

「ん?」

 

ふと目線を泳いだ先の机の上に不審な封書が置いてあることに気づく。封書にはこう書かれていた『織斑一夏殿へ』と。

 

「なんだよ……これ?」

 

一夏は首を傾げながら封書の封を切った。

中には一枚の紙とデュエルモンスターズのカードが入っていた。一夏はカードを見る前に先に手紙の内容を読み上げる。

 

「『悩み多し少年少女に告げる。

その多彩な戦術を振るうことを望むのならば、

己のすべてを捨て去り、我らの住まう異世界"ハルマニア”に来られたし』……って、なんのことだ?」

 

わけがわからない。それが織斑一夏がこの手紙に対して最初に思った言葉だった。

 

刹那

 

「わっ!」

 

「おうっ!」

 

「ぬおぅ!」

 

三人の視界は間を置かずに開けた。

急転直下、彼らは上空4000mほどの位置から放り投げ出されたようなものだった。

落下に伴う圧力に苦しみながらも、三人は同様の感想を抱き、そして同様の言葉を口にした。

 

「「「ど……何処だここ!?」」」

 

眼前には見たことのない風景が広がっていた。視線の先に広がる地平線は、世界の果てを彷彿させる断崖絶壁。

眼下に見えるのは、縮尺を見間違うほど巨大な天幕に覆われた道の都市。

彼らの待てに広がる世界はーー完全無欠に異世界だった。

 

 

 

【EDテーマ 僕クエスト】(ホセが走っているシーンをイメージしながら聞いてみてください)

 

ア「はいどうも~。現在テスト勉強中のアインハルトでーす」

 

プ「ふん、プラシドだ」

 

ア「今回は思い切って完全オリジナル展開の新作に挑戦してみたぜ☆」

 

プ「読者からは『新作よりも今書いてるのを優先しろよ』とか言われそうだがな」

 

ア「大丈夫!三作なら余裕でやってけるから!」

 

プ「そうか……」

 

ア「この作品を書くきっかけとなったのはまず原作通りに書いていて、自分が作った世界観でデュエルさせてみたいなぁ……と思ったのが全てでした」

 

プ「前にリミットブレイカーだったときにそれをやってこことハーメルンで二つとも失敗してたはずだというのに諦めの悪い作者だな」

 

ア「黙れ下っ端風情が、この作品のお前の立ち位置を無かったことにしてやってもいいんだぞ?」

 

プ「急に口が悪くなったな!?」

 

ア「下っ端の事は放っておいてアンケートに移ろうと思います」

 

プ「内容はこの小説で登場する作品から主人公以外に誰を入れるかって話だ。まあ例えるならISから簪と本音。とかとあるから美琴と五和。とか遊戯王から俺とか」

 

ア「あ、お前の出番は本編にはないよ?」 

 

プ「…………は?」

 

ア「いやだってファイブディーズの時間軸は原作終了後だし。だからここに入れたんだけど」

 

プ「……おい、まさかここに来るのは本編とは関わりを持たない原作キャラだけなのか?」

 

ア「うん」

 

プ「…………………………」バタッ

 

ア「あ、プラシドが倒れた……ま、いっか☆というわけで以下の作品の中からそれぞれ加えて欲しいキャラをそれぞれ感想蘭に書いてくれ。あ、言い忘れてたけど人員は一つの作品に付き二名まで、これはあまりに多すぎると色々と面倒だからね」

 

IS、とある魔術の禁書目録、バカとテストと召喚獣、遊戯王、遊戯王GX、遊戯王5D‘S、遊戯王ZEXALからそれぞれ二名ずつ

 

ア「ではテストが近いんで更新は来週になりますが楽しみにしててください。それではっ!」

 

ps

次回はISリリカルなのはを投稿する予定です


 
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