「ふむ。ここか。」
ここは、郊外に存在する寺の近くの墓地。
なかなかに歴史のある寺らしく有名な武将の墓地もあるらしい。
歴史が古いだけに様々な霊が入ってくるのだ
よってここの墓地は善悪のバランスが安定していない。
「?」
レベッカが、ふと何かに気がついた。
それを手に取り興味深そうに見ている。
「ねぇさん、あれって・・・」
「うむ。わらわの世界で京がぶっ壊したのに似てるな。」
その物体は、昨日見た黒い物体にそっくりだった。
大きさこそ違うが、十中八九間違えないだろう。
「あれは、封印石の一種じゃないか?」
「封印石?」
「あぁ、間違えないと思うぜ?」
リリアがいうには、主に霊的なものを封印するために使われるらしい。
大きければ大きいほど封印が強いんだとか。
「それがどうしたんだよ?レベッカ。」
「どうも封印石のように見せてるが何かが違うな。
調べてみないとわからないがどうもこの淀みはこいつのせいかもしれん。
こないだの場所にも落ちていた。」
レベッカは、マッドサイエンティストとしての一面を持ってるらしい。
ねぇさんがいうには、一度興味を持ってしまうと研究せずにはいられないところがあるらしい。
どういう経緯で知ってるかは教えてはくれなかったがけっこう知ってるようだ。
今の状態を見る限り、うなずけてしまう。
体がうずいてるのがすぐわかった。
「よし。また夜にここで集合だ。それまで好きにしていいぞ。私は近くの知人のところに行く」
リリアは、やれやれという顔をしていた。
とりあえず僕達は、適当に暇をつぶすことにした。
いちお、金を使うならこれを使えといわれカードを渡されていた。
とりあえず街に繰り出すことにした。
ここは海の近くというのもあり、潮の香が鼻をくすぐる。
そういえば、こんな感じの景色を僕はどこかで見たことがある気がする。
始めてきた場所なはずなのだが・・・・。
「おっほー!海だ!海!!」
「リリア。少し落ち着け。」
波打ち際の近くで、ねぇさんたちは、はしゃいでいた。
正確にはリリアが・・・・か。
そんな姿を見てるとふと、何かが脳裏をかすめた。
「・・・・京。」
突然、汀が話しかけてきた。
今回は、黒いワンピースを着ていた。
「ん?」
「・・・少し話があるんだけどいいかな?」
何かを決めたかのような目をしていた。
その目を見た瞬間、記憶の断片が浮上してきた
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ハイペースハイペース(((