No.579473

一刀の晋王転生録 第四章二十三話

k3さん

瑠理は止まらない。そして乱世も止まらない。

2013-05-23 22:08:41 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2742   閲覧ユーザー数:2375

 

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

 伝令から報告を受けた後の瑠理の行動は早かった。

 

 彼女は此処に来て、闇那に漢室派の動きを監視させるよう命じる。

 

「はい、わかりました」

 

 闇那はすぐに彼等の動きを探り、その結果を瑠理に報告。その内容から彼等の動きを予測する。

 

 ――数日後、予測どうりに漢室派が集中して集まった時を狙い、乗り込んだ。

 

「な!?」

 

「き、貴様等は!?」

 

 彼等は突然の司馬家軍の乱入に仰天する。

 

 そんな彼等に対して瑠理は冷たく言い放つ。

 

「お前達を反乱を促した罪で捕らえる!」

 

「う!?」

 

「ぐ!?」

 

 結局、彼等は碌な抵抗が出来ぬまま捕らえられて行った。

 

 その時、江里香がある事に気付き、瑠理に報告した。

 

「瑠理様! 馬騰が居ません!」

 

「何? そうか……捕らえた者から聞き出せ」

 

 江里香を初めとした部下達が急いで彼等を問い質す。

 

 少しして、澪羅が瑠理に報告する。

 

「姉御、どうやらそろそろ来る頃だったようです」

 

「そうか……ならばもう騒ぎに気付いているか……ならば馬騰は今のところは諦める」

 

 こうして漢室派のほとんどが捕らえられ、この翌日に彼等は一族ごと死刑にされた。

 その後、瑠理は軍を率いて涼州へと侵攻。

 

 瑠理の迅速な行動に、馬騰は録に戦の準備が出来なかった事と瑠理の頭脳に圧倒され、あっけなく敗北。しかし彼女は娘達と共に涼

 

州から何とか逃げる事が出来た。

 

(く、予想以上に早く、強い! やはり我等だけではどうにもならなかったか)

 

 彼女は司馬家の強さを再確認し、他の勢力に頼るという自分の判断が間違っていなかったと確信した。現にこうして逃げる場所の確

 

保にもなったのだから。

 

(とりあえずは劉備と孫権の所に行こう。この事を伝えて一刻も早く動いて貰わねば)

 

 まず馬騰は急いで劉備の居る益州に辿り着く。そして彼女の居る玉座に行くと、そこには孫権の使者の呂蒙が居た。どうやら司馬家

 

を討つための同盟を結んでいるようだ。

 

(良い所に来てくれた!)

 

 さっそく馬騰は劉備と呂蒙に自分達が司馬家の攻撃を受け、涼州から追い出された事を報告する。

 

「そうですか……お疲れでしょう、ゆっくり休んでください」

 

「私からも孫権様に報告します!」

 

「ああ、頼む! 司馬家との戦いには此方も参加させてもらう!」

 

 こうして馬騰達は劉備・孫権同盟軍の客将という形で参加することとなった。

 馬騰が劉備の元に辿り着いた丁度その頃、瑠理は曹操の使者である郭嘉、その護衛の張遼と対面していた。

 

「ではお前達曹操軍は、この先起こるであろう劉備と孫権の反乱の際は此方側につくという事?」

 

「はい、我が主、曹操様は貴女様の判断は間違っていないとおっしゃっていました。それに己がそちらの立場ならば己とてそうしてい

 

ただろうとの事」

 

 瑠理はそれは建前であることはすぐ見切っていた。此方に味方する理由は、劉備軍との恩賞の差別を嫌ったためだろう。

 

 郭嘉も建前が見切られる事は承知の上だ。だがそれでもこの話は上手くいくことは確信していた。

 

(司馬家の事です。恐らくすでに劉備と孫権が同盟を組む事は予想出来ているはず……ならば必然、戦力差を埋めるためにこの話には

 

乗らざる終えない)

 

 瑠理は少し考えるそぶりをした後、答えを出す。

 

「わかった、此方としても反対する理由は無い。曹操殿には承知したと伝えて」

 

「は、英断していただき感謝します」

 

 劉備・孫権同盟に対抗するため此方もこの時だけ司馬師・曹操の同盟が成った。

 時が経ち、ついに両軍は動く。

 

 劉備と孫権は漢王朝の勅命により馬騰親子と共に、ついに司馬家に反乱する。

 

 劉備軍と孫権軍は主力全てを導入し進軍する。

 

 対する司馬師は一刀と美華を洛陽に残して進軍。同盟の曹操軍の主力全てとは戦場で合流する。

 

 両者は赤壁の地にて激突した。

  第二十三話

   「劉備・孫権の乱 赤壁の戦い 開幕」


 
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