さすが迷宮ってことはあるな・・・広い・・・
俺は今、迷宮の中にいる。
というのも体育祭の最後の種目ということで俺が選抜されたらしい。
皆は応援してくれたわけだから頑張らないとな・・・!
俺はそう決意して曲がり角を曲がろうとする。
ヒュンッ!! カッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
え・・・?何・・・?今の・・・?
音がしたほうを見るとそこには針が刺さっていた。
っていうか針っ!?ちょっと待てっ!!針って!!
下手すれば死ぬぞ!!
『大丈夫で~~す、それは単なる麻酔針ですので当たっても数分間寝てしまうだけです。』
俺がそんなことを考えていると雪子が陽気な声でそう言ってくる。
『それと皆さん、体育祭で結構疲れていると思いますので麻酔針に当たれば相当なタイムログになると思いますので気をつけてくださ~~い。』
・・・・・・確かにそうだな・・・・・・
流石に俺も結構疲れが溜まっているし麻酔針が当たれば相当な時間眠ってしまうだろうな・・・
「これは注意深く進まないとな・・・といってもまずはここを突破しないとな・・・」
・・・よしっ!
「行くかっ!!」
俺は意を決し進む。
するとすぐさま麻酔針が飛んでくる。
俺はそれを右に避ける。すると少しの間を空けてまた飛んでくる。
やっぱりそうか・・・この麻酔針は飛んでくるまでに一定の時間がある。
多分、装填までの時間だろう。だったら、そこを突けば・・・!
俺の読み通り麻酔針が飛んでくるまで時間が少しの間だがあった。
俺はそこを突き何とかそこを突破する。
まだまだありそうだな・・・ま、やってみますかっ!!
「や、やっと着いた・・・」
俺は今、出口らしき場所に来ている。
ここに来るまで色々あった。
まず、最初の麻酔針、そしてその空間内に入ったら水が押し寄せてくる罠・・・まあ、何とか脱出には成功したけど・・・
そして、永遠と麻酔針が出続ける場所、そこにも一定の間隔があったから何とか突破した・・・
終いには、平均台の下に落ちたらかゆみが止まらないとろろが満たされている場所もあった。
一体、この迷宮を考えた人は何、考えてんだ・・・出場者を殺す気か・・・
本当にどうしたいんだ・・・
ていうか、多分、他の二人も色々なトラップに掛かってるんだろうけど・・・
菊理先輩・・・大丈夫かな・・・
神城は・・・どうでもいいけど・・・
まぁ、他の二人がどうなっているのか俺には知る由も無いけど・・・
俺はそんなことを考えながら出口の門をくぐる。
すると、突然周りが真っ暗になった。
「え・・・?一体・・・?」
俺は混乱していた。
何で・・・?ここって出口じゃ無かったってことか・・・?
『最後のトラップを発動します。』
・・・?最後のトラップ?
『最後のトラップは質問をします。正答と判断されたらここをお通しします。』
なるほど・・・最後の質問ってことか・・・
『では質問です。これに正答すれば迷宮はクリアです。』
「ああ、やってやる。」
『では、質問します。
この世の中は腐っている。あなたはそう思いますか?理由も合わせてお答えください。』
・・・は・・・?何だ・・・その問題は・・・?
っていうかこの問題に正答なんてあるのか・・・?
『残り、2分。』
何っ!?時間制限かよっ!?
考えろ・・・考えるんだ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これに・・・かけるか・・・
「わかった、解答をする。」
『わかりました、解答をどうぞ。』
これが・・・俺の解答・・・!
「この世界は腐っていると思います、何故ならそれを正そうとする人が存在するからです。そしてそれはこの世界に何人もいます、それ故に色々な思想が絡み合います。それによりこの世界はどんどん腐っていくと思います。それでもその歪みを正そうとする人が出てくる。だからこそこの世界は機能していくんだと思います。」
これが俺の解答・・・俺の持論だ・・・
『あなたはそのように考えているんですね・・・』
『合格です。貴方をお通ししましょう。』
「っ・・・ありがとうございました!!」
俺は一礼してその空間から出る。
「お帰りなさいっ!夕也先輩っ!貴方が一番乗りですよ!!」
「さあ、こちらの箱から一つ選んでください。」
俺は・・・直感を信じる・・・
「じゃあ・・・真ん中・・・」
「はい・・・真ん中は・・・
150点っ!」
そうか・・・150点か・・・よかった・・・
俺はそんなことを考えながら意識を手放した・・・
「あれ・・・?ここって・・・保健室・・・?」
「あ、起きました?夕也先輩?」
俺は保健室で目を覚ました。
そして傍には雪子がいた。
「広原・・・?あれ・・・体育祭は・・・?」
「体育祭なら終わりましたよ。大逆転で夕也先輩達の青組が優勝。おめでとうございます。」
「そうだったんだ・・・」
よかった・・・優勝・・・出来たんだ・・・
「あ、そうだ・・・広原・・・最後のあの問題って・・・」
「はい、私が無理を言ってやらせてもらいました。」
「ありがとうな・・・おかげで決心がついたよ・・・ていうかあれはやりすぎだと思うぞ?」
「やっぱりそうでしたか・・・すいません、調子に乗りすぎたかなって今は反省しています。」
まあ、もうあんまり怒っていないんだが・・・
「なあ、広原「雪子。」え?」
「雪子って呼んでください、夕也先輩。」
「・・・・・・・・・」
俺は面食らった。まさかそんなことを言われるなんて・・・
「・・・・・・わかった、
「っ・・・はいっ!!夕也先輩っ!!」
雪子は満面の笑みで返してくれた。
こうして俺達の体育祭は大成功で終わりを告げた。
あとがき
すいません、更新しなくてすいません・・・
これからはこんなことをしない様にしていきたいと思います。
さて、次回は以前やったことをもう一度やりたいと思います。
でも、される人は違いますけど・・・
それと11eyesメンバーの中で誰を魔導師にしようかと思っていたんですが・・・決めました。
一人だけ魔導師にしようと思います。それは・・・次回にわかります。
次回もお楽しみに!
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体育祭 後編