『宣誓っ!我々選手一同は――――――』
今、代表である美鈴先輩が選手宣誓をやっている。
選手宣誓で分かったと思うが今は体育祭の真っ最中。
因みに俺達(遥達と含む)は青組、美鈴先輩と菊理先輩と雪子は赤組、神城は黒組。
・・・・・・黒組というのはいいのだろうか・・・?
まあ、ツッコミはしないが・・・聞いた当初は本気でツッコもうかなと思ってしまった。
『では、準備体操を始めます、基準!体操隊形に・・・広がれ!!』
俺達は体操隊形に広がり準備体操を始める。準備体操は欠かしちゃいけないからな。
そんなこんなで準備体操が終わりいよいよ体育祭が始まる。
まあ、やる限りは優勝を狙いたいな。
『プログラムNO.6の100メートル走に出る人は入場ゲートに集まってください。』
おっ、俺の出番だな。
遥「行くわよ、夕也。狙うは1位のみ!!」
夕也「ま、頑張りますよ。」
ちなみに遥も100メートル走に出る。
アリサ「夕也っ!絶対に勝ちなさいよっ!」
俺はエールなのかそれとも脅迫なのかわからないがおそらく応援だろう。
それに軽く手を振り俺は入場ゲートに行く。
『これから100メートル走を始めます。』
う~~~ん・・・俺のレーンを見てみるが・・・何とか勝てるかな・・・
「次の人は準備をしていてください。」
おおっと出番だな。
遥は走り終えたようだ。一番の所に腰を下ろして俺にピースをしてくる。
OK~~~頑張りますか!!
「位置について・・・」
俺達に緊張が走る・・・
「よ~~~い・・・」
パァンッッッッ!!!!!!!
スタート!!!
夕也「ふぅ・・・何とか勝てた・・・」
遥「お疲れ様、夕也。」
最初に追い抜かれたがそこは根性。何とか意地を見せ見事1位。
青組の勝利に少しは貢献したかな・・・
俺と遥は競技を終え応援テントに戻る。
アリサ「よくやったわ!夕也!」
夕也「はい、お褒めに預かり恐悦至極でございます、お嬢様。」
まあ洒落でやってみたが
アリサ「あ、う、うん・・・//////」
これだ・・・俺がいきなりこういう風になったらアリサはいつもこうなってしまう。
まあ、そこが可愛いんだけどな。
『プログラムNO.7の100メートルハードル走に出る人は入場ゲートに集まってください。』
すずか「あ、私だね。」
夕也「頑張れ、すずか。」
すずか「うん、私、頑張るよ!」
そう言ってすずかは気合十分とばかりに入場ゲートに走っていく。
まあ予想通りにすずかは1位。吸血鬼をなめちゃいかんですよ。
その後もまあ淡々と競技は進み・・・
『さあ、本日最後の競技でございます。その名も・・・迷宮攻略だ~~~!!!』
何か放送部員のテンションがおかしいんだが・・・
『はい、始まりました。今回の体育祭のメインイベントと言っても過言ではない、迷宮攻略!実況は放送部員である私、
・・・何?雪子が・・・解説・・・?
『は~~~い、解説は私広原雪子とっ!!』
『く・・・草壁・・・美鈴が・・・お送りする。』
美鈴先輩・・・やりたくないなら断ればよかったのに・・・
『ではルールの説明をさせてもらいましょう!!』
いや、ルール云々の前に・・・
夕也「俺達、誰が出るかも知らないんだが・・・」
そう、この競技に関しては俺達にはどんな事をするのかも知らされてはいなかった。
無論、生徒会役員である俺にもだ。
それだから俺達は誰が出るかも決めていない。
『えぇ~~只今皆様同じ事を思ったことでしょう。誰が出るか決まっていない。大丈夫です!誰が出るかは事前にくじ引きで決定しております!』
そうだったのか・・・一体うちからは誰が選ばれたんだ・・・?
『それでは誰が出るのか!!まず、青組!!出る方は・・・前園夕也さんっ!!』
・・・・・・何?俺が出るのかっ!?
夕也「よりにもよって俺かよっ!?」
なのは「夕也君、頑張って!」
フェイト「夕也、頑張ってね・・・」
アリシア「夕也、頑張れーー!」
はやて「夕也君、張り切ってな!」
アリサ「夕也、死んでも勝ちなさい!」
すずか「夕也君、負けないでね。」
遥「夕也、負けたら承知しないわよっ」
皆が俺に激励の言葉を掛けてくれる・・・約一名、激励か?と思ってしまう言葉を言った奴がいるが・・・
『赤組は・・・橘菊理!!』
へぇ・・・菊理先輩が出るのか・・・ってあれ?まさかこれって・・・
夕也「出るのって各組の代表者1名が出るのか?」
『なおこの競技はあまりにも人が入ると迷ってしまい出れなくなる人がいるかもしれないという事で1人だけです。』
やっぱりそうなんだ・・・
『黒組は・・・神城帝!!』
神城「はんっ!やはりオリ主である俺が最後を決めるに相応しいらしいな!!」
あいつ、まだ何か言ってるよ・・・
『それでは改めてルール説明です。この迷宮攻略はその名の通り迷宮を攻略してもらいます。その迷宮を只今急ピッチで仕上げております。』
『そして見事迷宮を攻略すると扉の前に三つの箱があります。その箱の中には点数が書かれた紙が入っております。つまり、どの組にも勝つチャンスはあるという事です!』
『それでは代表者の皆様、準備が整ったようですのでそれぞれの入り口に向かってください!』
俺はそれを聞いて青色のカーテンに仕切られた入り口に向かう。
・・・って、え?何?これ?
夕也「あの・・・すいません。これって・・・」
「はい、これを
やっぱりそうなのか・・・トホホ・・・
俺は諦めて
遥SIDE
何か係員の人に話を聞いて物凄くガッカリしていたけど・・・何かあったのかしら・・・?
なのは「どんな感じなんだろうね?」
フェイト「でもこっちからは中の様子は見えないんじゃ・・・」
『皆さん、中の様子が見たいですよね!?大丈夫です、こちらの大型テレビで中の様子を観察する事が出来ます。』
そ、そうなのね・・・
『それではここで雪子さんに今回の見所を聞きましょう!雪子さん、今回の見所は・・・?』
『はい、そうですね、まず代表者である方々がいかに早く迷路を把握するか、それが鍵になると思います。』
『なるほど、おっとどうやら準備が整ったようです。では迷宮攻略・・・スタート!!』
そう言って夕也達は迷宮の中に入って行く。
そこにいたのは
全体的に白で纏めた服装で顔の半分を布で覆って隠している夕也がいた(イメージは「神風怪盗ジャンヌ」のシンドバットの服装)。
遥「あれって・・・」
なのは「ふわぁ・・・」
なのはが感嘆の声を上げている。
他の皆も声は上げていないが見惚れているんだろう。
かくいう私も・・・多分、見惚れている。
そして後の二人も出てくる。
出てきたのは
まんFate/stay nightのセイバーの格好をした橘先輩と英雄王の格好をした神城が画面に映し出された。
っていうか、まんまね・・・
フェイト「あれって・・・もしかしてセイバーさんの?」
遥「多分BJだと思うけど・・・何であるのかしらね・・・?」
それに関しては私も同意ね。
何であるのかしら?
でも、負けないでね、夕也・・・!
SIDE OUT
あとがき
はい、今回は前編後編の前編の方です。
次で体育祭編は完結。次は修学旅行の話にしたいと思います。
クロノ達との食事会(男子会)はもう少し後になると思います。
次回、夕也の覚悟が試される!?
次回もお楽しみに!
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体育祭 前編