拠点:澪羅、綺羅
「澪羅の聞きたい事」
「なぁ、綺羅」
「どうしたのよ澪羅?」
それは水軍の訓練の休憩の時の事だった。
「どうやったら、胸がそこまで大きくなるんだ?」
「……え?……」
何の予兆も無しにそんな質問をされても戸惑うしかない綺羅。
「ちょっといきなりどうしたのよ!?」
「頼む! 教えてくれ!」
「いや、だから、どうして急にそんなこと言い出すのよ!」
「お頭に少しでも振り向いてほしいんだよ!」
「はぁ?……」
話を聞いてみると澪羅はあらゆる手を行使しても、どうにも一刀の反応は薄いとの事。といっても実際はそれ
ほどでは無い。だが少しの事で悶えてしまう彼女にとってはあらゆる手を尽くしたと思っている。
故に彼女は自分の女を磨きたいと思ったのだ。そのためにまずは胸を大きくしたいと綺羅に相談した。
「アタシ……あんまり胸がないからさ……ちょっと自信が無くなって……」
「ふぅん……」
澪羅は身長は司馬家ほどではないが高い方であるが胸が平均より控えめだった。
「そこで、小さいのにでかいアンタに聞いたって訳」
「小さいのにでかいって言うな! これでも気にしてるのよ!」
逆に綺羅は身長は平均より低い。それでいて胸は巨乳といえるほど大きかった。故に普通の女性より目立って
しまうため多くの男の視線を集めて来た。その視線に彼女は嫌悪感を感じるようになってしまい、気にしてしま
う様になった。
(司馬昭はじろじろ見なかったわね……まぁだから気軽に接することができたけど……でもそれって……)
彼女はある考えに至る。
(それって……私に魅力が無いってこと?)
男の視線の嫌悪感の元であるのに、一刀にとってはさほど気にするものでは無いという考えに行き着いた時、
それはそれで傷ついてしまうのであった。
(私も澪羅の言うように何かしようかしら……でも……)
そこで当然ある問題が出てくる。
「あいつの奥さんについてはどうするの? 大人しくするとは思えないんだけど……」
「ふん! そんな事を気にしていたら良い男を逃がしちまうよ! 怖いけど……」
「……最後のがなければ、尊敬出来たかもしれないのに」
そこで休憩は終わり、話は一時中断となる。
その後、再び二人は集まり話し合う。そこで綺羅は澪羅のあらゆる手を尽くしたということが実際大したこと
ではなかったことが分かる。
(こいつ……実は初心だったのね)
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綺羅は貧乳党の最大の天敵かもしれない。