夏休みに入ってから一ヶ月が過ぎた。
え?その間に何かあったんだろうって?
別に何も無かったよ。
あったとしたら皆で海に行って予想外のアクシデントで泊りがけになったこと。
くらいかな?
ちなみに今日はそんな夏休みの思い出に新たな一ページが刻まれることだろう。
それは俺の一言から始まった。
夕也「そういえば・・・俺って温泉って入ったこと無いな・・・」
アリサ「何?あんた温泉にも入ったことも無いの?」
夕也「ああ、こっちに来てから碌に遊んだことは無かったからな~~~大体がセイバーとの修行だったからな・・・」
遥「それは駄目ね。」
すると遥がいきなり強気になって乗り出してきた。
夕也「ど、どうした?遥?」
遥「どうしたもこうしたも日本人なら温泉には一回は入らないと!!」
どうやら遥は温泉に関してはうるさいんだな・・・
俺がそう思っている間も温泉がどれだけいいかを力説している。
夕也「わかった、わかったから。」
遥「いや、夕也は何もわかってない!温泉の良さは入らないとわからないのよ!!」
アリサ「・・・・・・それならさ?皆で思い出作りって事で皆で温泉に行かない?」
夕也「えっ?皆で温泉?」
アリサ「ええ。・・・うん!いいわ!」
なのは「皆と温泉か~~~」
フェイト「温泉ってどんな所なんだろう・・・?」
アリシア「確か家にあるお風呂とは大きさは違うしもの凄く開放感が得られるってクラスの人が言ってたような・・・」
はやて「そうやな~~~皆で行くってのもまたいいな!」
すずか「うん、私は賛成かな?」
アリサ「決まりね!!じゃあ来週の土曜日と日曜日、皆空けといてね?」
夕也「えっ?泊りがけなのか?」
アリサ「そうに決まってるでしょ?」
夕也「・・・・・・そうだな。じゃあ伽夜達も連れていってやるか。」
なのは「そうだね。」
そしてその日の夜に提案した所「行ってみたい」という事で伽夜達と一緒に待ち合わせ場所である翠屋に向かっている。
ライ「温泉~~♪温泉~~♪」
美夜「ライよ、もう少し落ち着かぬか。」
伽夜「王の言うとおりですよ。はしゃぐのはわかりますがもう少し抑えてください。」
ライ「ぶうぅ~~~~わかったよ~~~」
夕璃「でも本当に楽しみです。ありがとうございます、夕也。」
夕也「いいさ、俺だって楽しみなんだ。」
そんな会話を続けていたらいつの間にか翠屋が見えてきた。
なのは「あっ来た来た。夕也君~~~」
どうやら俺達以外の皆はもう既に来ているらしい。
今回参加するのは俺達前園一家、高町一家、西園一家、あとはリンディさんとクロノ、ユーノ、すずかに忍さんが来ていた。
・・・?あれ?
夕也「なあ、遥?」
遥「何?夕也?」
夕也「何でリンディさん達がいるの?」
遥「アリサがねどうせだったら誘いましょって・・・」
夕也「おいおい、あの人たち仕事は・・・」
リンディ「その辺に関しては問題ないわよ、ユウ君?」
夕也「リンディさん?問題ないって・・・」
リンディ「有給を取ってきたのよ。」
夕也「なるほど、納得だ。」
それならここにいる理由も頷ける。
アリサ「さて!みんな揃ったし出発するわよ!!」
アリサの号令で俺達はバスに乗り込んだ。
俺達は目的地につく道中の高速道路を走っていた。
俺は窓際で船を漕ぎ始めていた。
だって、昨日楽しみであまり眠れなかったからな・・・
俺がふとバスの後ろを見てみるとそこには黒塗りの車があった。
明らかに金持ちが乗ってそうな車だった。
?何でこんな所を走ってんだ?
俺は眠ろうとしていた頭で考えた。
そして一つの仮説に辿り着いた。
目をこらす。
その助手席に居るのは
夕也「(何であの
助手席に居たのは
何であいつがここにいんの?
まさか・・・
俺はサーチャーを飛ばして確認した。
っ!やっぱりそうか・・・
あいつ、なのは達に付けるんじゃなくて俺達が使う
とりあえず、報告するか。
夕也「なあ、アリサ?」
アリサ「何?」
俺は前に座っているアリサに報告することにした。
夕也「このバスの俺達の窓の外を走ってる車の中に
アリサ「えっ!?それ、本当なの!?」
夕也「ああ、あいつ多分今日俺達が温泉に行くことをどこかから聞いたんだろう。このバスにサーチャーが取り付けられていた。」
アリサ「ちょっとどうするのよ!?」
はやて「何々?どうしたんや?」
俺達が話しているのを見て不審に思ったのかはやて達がやってきた。
俺は簡潔に説明した。
夕也「・・・ってわけ。」
はやて「あいつ、こんな所にまで来るんか・・・」
おう、はやてがあきれてるよ・・・
他の皆も状況を理解したのか意気消沈していた。
夕也「そこでな、あいつを撒きたくはないか?」
全員「「「「「「「撒きたい!!」」」」」」」
話を聞いていた人間全員が口を揃えて言った。
夕也「よし、じゃあ作戦を説明するぞ・・・」
はっはっは・・・作戦成功!!
夕也「まさかここまで筋書き通りに事が運ぶなんて・・・俺もビックリだよ。」
セイバー「はい、私もビックリです。主にあいつの魔力の使い方の下手さに。」
夕也「そうだな~~~」
撒いた方法は簡単。
高速道路のサービスエリアに入って自分達の止まっている所に幻術で同じ物を置く。
そして同じく幻術でバスの全体をすっぽりと覆い、サービスエリアから出る。
そして高速道路を出ようという所で幻術を解く。(もちろんサービスエリアの方も)
ちなみに幻術を使用したのは俺。サポートにセイバー。
俺のあまり上手とはいえない幻術をセイバーの
俺の幻術は先程も言ったとおりあまり上手くはない。たとえ
それでもあいつは気づかなかった。どれだけあいつが努力していないのかがわかるな・・・
え?サーチャーはどうしたって?破壊したに決まってるじゃありませんか。
さて、邪魔者も消えたし温泉を満喫しますかっ!!
あとがき
はい、温泉に行く回です。
今回の話ではまだ温泉には行きません。
これから2~3話位は温泉回になると思います。
次回もお楽しみに!
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