No.565254

神次元アイドル ネプテューヌPP 女神が奏でるリグベーダ

さん

公式サイトを見て、思わず衝動で書いた。

2013-04-12 00:01:51 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1663   閲覧ユーザー数:1526

今日もいい天気だ。

遠くを見れば、木々に覆い尽くされた緑色の山々。

近くを見れば、近代化した街並みに人々の賑やかな声音。

雲一つない晴天の大空を見ながら俺は、平和だと心に呟いた。

 

まさか、夜天 空というゲイムギョウ界の因果律を操作、この世界に住む全ての生き物を生殺与奪していたことや、ディスペア・ザ・ハードとか言う負の根源であり集合体が全てを破滅させようとモンスターが生まれる地とこの世界を繋ぎ億単位のモンスターが襲ってくるとんでもない事態や、蒼い女神がゲイムギョウ界を支配

しようと四大陸が滅茶苦茶にされたことすら、思わず忘れてしまいそうなそんな静かで平凡な素敵な日々がここにある。

 

この世界、ゲイムギョウ界の『負』を司る冥獄神として、それは失格と呼ぶべき思考だろう。

希望を破砕させ、絶望に全てを呑み込みことが冥獄神の存在意義ーーーなのだが、ぶっちゃけ俺はそんなこと興味ない。

 

そんなことをしても、意味がない。

確かに、感情ある生き物は善意と悪意が存在し、勇気や慈悲を、怨念や殺意を持つことになる。

それは正解だ。誰だって何かを背負って生きていくのが人生道というものだからな。

 

話は戻すが、無差別な怨嗟を振りまき、全てを殺戮するのは、ただの憂さ晴らしだ。

それを受け止め役であり、制御する俺の立場だが、闇と言う一色を世界にぶちまけた所で結局あるのは、滅びだ。

 

「まぁ、あいつは……なんとなる!って言って本当に解決しちゃうんだろうがな」

 

紫の女神の理屈がない、しかしあの無自覚なカリスマ性と勇気で本当に解決する。

他にも、女神達は互いに切磋琢磨しながら成長していく。自分たちを信仰してくれる人民の為に、そしてゲイムギョウ界の為に

 

「あぁ、本当にいい天気だ」

 

読んでいた本に栞を挟み、ベットに寝転んで俺は日課である昼寝をーーーー。

 

 

ピンポーン。

 

 

「…………チッ」

 

俺の安息の一時は、地獄の悪魔が鳴らす鈴のようなチャイムによって破壊された。

ちょうど眠気も出てきて、いい気分だったのを妨害され、ちょっと不機嫌になりながら俺は二階の寝室から急いで一階に降りた。

 

 

ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。(以下エンドレス)

 

「だぁッー!!! はいはい!分かりましたから!ちょっと待ってろ!!」

 

なんて、短期のお客さんだ。

これがピンポンダッシュだったら絶対に許さない。

 

『ねぇ、ベールいるの?』

『紅夜はこの時間帯、お昼寝か読書をしている筈ですわ』

『一応、聞くわ……何で知っているの?』

『愚問ですわ。想い人の好きなこと、嫌いなこと…いつどんな時にどのような行動をしているのを知るのは、攻略するには必要な情報ですわ!』

『そこまで調べるのは、世間的にストーカーと呼ばれるレベルよ……』

『みんな、どうしよう……押し過ぎてチャイムのボタンが戻らなくなった!』

『『『そんなことは知らない』』』

『うわぁーん!!私達のピンチなんだから、少しだけでも弁解してよぉー!』

 

……なんだか、聞き覚えのある声だ。

 

『それと、これは別問題ですわ』

『これはどう考えても、ネプテューヌが悪い』

『大人しく叱られなさい』

『私達、仲間だよね!?』

『『『…………えっ?』』』

『初耳って反応しないでよー!!!』

 

珍しくあいつが突っ込み役とは……明日は空から剣が降ってくるな。

玄関の壁際にある外の様子を見るためのカメラを作動させ、モニターを見ると予想した人物達がいた。

 

「ネプテューヌ、ベール、ノワール、ブラン……お前らどうした?」

 

このゲイムギョウ界にある四つの大陸を治める女神達がそこにいた。

 

 

 

 

 

 

「はい、お茶」

「お菓子は?」

「……はぁ、待ってろ」

 

ネプテューヌにさも準備していて当たり前の物が出て疑問を顔に浮かべたので、俺は昨日暇つぶしに造ったクッキーの残りを冷蔵庫から出して、皿にジャムと共に乗せて、俺はそれを持って、机に置いて座った。(クッキーには固定化魔法で作りたてを維持している)

 

「いただきまーす!」

 

そういって景気良くネプテューヌは笑顔でクッキーを掴んで食べた。

それに誘われるように、ノワールたちも俺に感謝の言葉を言ってそれぞれ口に入れる。

 

「んー、ちょっと甘さ控えめだね」

「それは、俺好みにしたからな」

 

俺も一口、うんサクサクとした触感とほんのりした甘さがいい。

 

「あら、このジャムは苺?」

「あぁ、自家製だ。どうだ?」

「とても、おいしいですわ」

 

ベールの上品な笑みにそれは良かったと返して、俺はお茶を啜る。

 

「紅夜って、こんなことできたんだ」

「暇になれば、誰だって趣味を探すさ」

 

思い返してみれば、俺に平凡は基本的になかったからな……。うん、平和マジ最高

 

「そういえば、貸していた本、どうだった……?」

「さっき読んでいたぞ。イヤーあの伏線をそこで出してきたか!って感じだな」

「うん、私もあの展開は予想外だった……」

 

こんな調子でネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベールと他愛無い雑談をしながら空になった皿にちょうどいいだろうと、俺は本題に入ることにした。

 

「お前ら、俺に用事か?」

「「「「………あっ!」」」」

 

………その様子だと、頭から消えていたな。

俺はヤレヤレだと苦笑しながら口を開く。

 

「一人一人が来るのは珍しくないが、四人で来るのは珍しいじゃないか……どうした、なにか重大な事件の予兆か?」

「事件って訳じゃありませんけど……」

「私達の存在が今、危機に瀕している」

 

この世界の絶望であるモンスター。

それは人々の負によって形成されている化物だ。

それが、少ないってことはゲイムギョウ界は平和と言う意味で……あまりの平和の怠惰に人々が女神に信仰する意識が減ったのか?

 

「えっと……紅夜ってテレビ見る?」

「あぁ、今はアイドルブームだって良くやっているな」

「「「「それ(だよ)(です)(なの)!!!」」」」

 

鬼の形相で女神達が俺を見て……いや、睨んできた。

 

「アイドル、アイドルってみんなそっちに走っていちゃうから、私たちの信仰がガタ落ちなの!」

「モンスターによる被害が激減しているこの頃、民衆は娯楽に走ってね……」

「どうも、私たちの影が薄くなってきているのですわ」

「このまま、信仰が減れば汚染化モンスターが増える……」

 

へぇーーー………。

 

「こぅちゃん!重大事なんだよ!」

「はぁ……」

「何、力ない返事を吐いているの紅夜、これはゲイムギョウ界に大きく影響する事態なのよ!?」

 

そんなこと言われてもな……。

頭を掻きながら、俺は唸る。

 

「お前ら、良く考えてみろよ……。所詮ブームだぜ?始まりあれば終わりもあるだろう。確かに汚染化モンスターは多少危機感を覚えるのは分かるが……ぶっちゃけ、負そのものが少ない今だと、それほど危なくないぞ?」

 

今の時代は平和だぞ?

いいじゃないか、民衆が楽しんでいるなら、お前らにその楽しみをあーだ、こーだいう権利なんてあるのか?

 

「信仰がなきゃ、私の存在に危機が……」

「存在が消える程、信仰が危ないのか?」

「それほどじゃありませんけど……女神化の時間が……」

 

さて、どうしたものか……と俺は頭をまた掻く。

今までの事件は、なんだかんだ明確な悪が存在していたが、これは純粋な人の意思だ。

流石に、こればかりはどうしようもないぞ。

 

「そこで、私達ね……決意したの!!」

「アイドルデビューするって?」

「「「「…………」」」」

 

……おい。お前ら、なんでそんな驚愕に染まっているんだ。

今までの話のノリから考えたら、それぐらいしかないだろう?

 

「別にいいだろう?歌唱力は知らないが、容姿とかお前らみんな可愛いしな」

 

……今度は黙って、顔を俯かせて紅潮した。

事実を言ったまでなんだが……。

 

「とっ、とにかく!紅夜。あなたーーー私のプロデューサーになりなさい!」

 

ノワールが立ち上がって俺に向かって指を差してきた。

プロデューサーか………プロデューサーか……へぇ……っておい!

 

「なんで、俺がそんなことしなきゃいけないんだよ!」

 

俺は、立ち上がった。

だって、女神がアイドルデビューすることは別に俺的に考えてもいい対策だと思ったよ!?でもなんで俺がそのプロデューサーにならないとけない理由が分からない!!

 

「いーすんに相談したら、こぅちゃんが適任だって」

「私は、チカと共同してもらおうと……」

「紅夜なら任せれる……」

「いや、いや! そういう専門職いるだろう!?女神権限でも使って雇えよ!?」

 

素人どころか、知識皆無の俺に頼むなよ!!

俺が出来るのは荒行事の鎮静化か、交渉(物理)ぐらいだ!

 

「って、ノワール!私のって、私達のでしょ!?抜け駆け、独り占め禁止!!」

「ふんっ!こういうのは言ったもん勝ちなのよ!紅夜、給料が高くするわ!」

「私の専用プロデューサーになれば……サービスしますわよ」

「………紅夜、実はさっき貸した本のシリーズがあるんだけど……私と一緒に来てくれれば……」

 

おい、お前ら近所迷惑……

 

「むぅー!こういう時は実力行使!勝った方が正義だよ!」

「……いいわよ。最初から仲良く話し合って、決めれるなんて思っていなかったからね!」

「あらやだですわ……力づくは苦手ですのに…」

「チッ……やっぱり、こういうことになるのか……」

 

あのーーー君たち?

ここ俺の家だよ?なんで君たち闘志メラメラで得物を構えてーーー

 

 

「「「「女神化(へんしん)!!!!」」」」

 

 

俺の切なる訴えは、彼女たちの放つ破滅の光によって消え失せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「---頭、冷えたか?」

「「「「スイマセンでしたー!!!」」」」

 

女神と分かっている女性とも分かっている。

けどな、流石に自分の家が合った場所が荒野にさせられたら流石に怒るよね?ってか怒って正解だと思うよね!

だから、別に物理的に沈黙化させて、土☆下☆座させた俺は全く悪くないよね?むしろ俺は被害者だし!

 

「…………さて、どうしよう」

 

頭が冷えてきて、事態の重みが熱となって頭を駆け巡る。

家が無くなった。奇跡的に近所が無事だが、とにかく家が無くなった。

当分、ホテル生活?いや、それ以前に俺が努力したゲームなどのデータがハードまるごと消えた。泣いていい?

そして、貯金通帳とか財布とかその他もろもろの生活する為に大切な物が消滅した。怒っていい?

 

「ふフ負腐……オ マ エ ラ ァ ……?」

「「「「(ビクッ!?)」」」」

 

四人の可愛い可愛い子ブタたちは身を抱き締めながらプルプル震えて涙で俺を見てくる。ククク、いい気分になるなぁ……?

お前らの悲鳴は脊髄を良く響く、お前らの絶望は俺にとって最高の糧だ。キャハハハ

 

 

「こぅ、こうちゃんがマジキレモードだよ!?」

「さ、流石にやりすぎたわ……!」

「先代の女神様……今すぐそちらに向かいますわ」

「ミナ……ロム、ラムを頼むわ…!」

 

…………はぁ。

 

「分かったよ……」

「いやー!食べるなら肉付きのいいベールにして……って?」

 

唖然とする四人。

俺はため息を吐きながら、口を開いた。

 

「とりあえず、一か月くらい時間をくれ、空に頼んでプロデューサーの心得を習ってくる。後、流石にお前、全員を一気に見るのは心身的に無理だから。ここで、平和的にジャンケンでもして順番を決めてくれOk?」

 

夜天 空ーーーまぁ、あいつなら色々と知っているだろうし、それぐらいなら知っている気がする。

一時的らしいが、ゲイムギョウ界で今人気のアイドルである5pd.をプロデューサーしたことがあるとか聞いたことがあるしな。

 

「借り換えプロデューサーってこと?」

「これでも文句あるなら、断るぞ」

 

そう言い放つとネプテューヌ達は顔を合わせて仕方ないといった表情でため息を吐いた。

 

 

同時に、俺の愛した平凡は完膚履きまで破壊され、世界を終わらせる権利を持つ俺ことブラッディハードが女神専属のプロデューサーになってしまった瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一か月の研修を糧に始まる。

女神アイドル化計画!

 

 

プラネテューヌでは……

 

「さて、ネプテューヌ、色々と忙しいぞ?覚悟あるか」

「っで、出来ればイージーにお願いしたいな……なーんて」

「おし!明日からハイハードにいくぞ。朝の五時に叩き起こすからな。……因み、逃げても無駄だぞ?(ニッコリ)」

「……冗談だよね!?朝の五時ってお日様もまだ起きてないよ!?」

「それがどうした?女神の時点で知名度は完璧だ。朝のラジオに出演するぞ。あとはレッスンだな。先生は空だが、あいつの鍛錬は勉強になるが基本スパルタだ。あいつは限界ギリギリまで攻めるのが得意だがらな、どこぞの女神化すればドSになる奴みたいに」

「…………」

 

「お、お姉ちゃんの口から白い物が!!」

「大丈夫ですネプギアさん、あれくらいの厳しさが今のネプテューヌさんには必要なのです」

 

 

 

ラステイションでは……

 

「空曰く、『ノワールの強みは何と言ってもツンデレだ!そのツンとデレの場面を上手く使えば男性の心を鷲掴めれる!』とのことだが……出来るか?」

「うっ、……や、やってみるわよ!」

「ああ、頑張れ!アイドルになって始めてのテレビデビューだ!」

「……うん、貴方の前だもん、頑張って見せるわ」

「なんか言った?」

「う、ううん!なんでもない!!」

 

非モテスタッフ一同「(イケメン、滅びてしまえぇ……!)」

 

 

 

 

リーンボックスでは……

 

 

「言っておくが、アイドルデビューをゲームと同じ感覚で考えるなよ?観客はプログラム通りに評価してくれないからな」

「うっ…………!」

「俺や空が目を離せば、絶対にアイドル育成ゲームでもしているものかと思っていたが……はぁ」

「で、でも!勉強には、なりましたわ!」

「具体的には?」

「え、えっと……」

「はぁ、とにかく、ベール。ここまで来たんだ。お前の背中を力強く押してやるから失敗、成功じゃなくて、思いっきり楽しめ!お前が楽しめば、みんなも楽しむからな!」

「! えぇ、分かりましたわ。行ってきますわ!!」

「おぅ!お前らの鍛えた歌唱能力を期待するぜ」

 

「……お兄様」

「前みたいに執事とか出すなよ」

「うぅ……いけると思うのですが…」

 

 

ルウィーでは……

 

「こ、これは……」

「空曰く『クーデレ(ギレ)いいと思うけど、ギャップを狙って甘ーい内容の歌詞を歌ってみようー!』とのことでロムちゃんラムちゃんも協力した歌詞なんだけど……どうだ?」

「うぅ…ぅぅ……これを歌う、の?」

「すまん、俺はガンバレとしか言いようがない」

「は、恥ずかしい……」

「(うぅ……やべぇ、今のブラン凄く保護欲が揺らぐ)」

 

 

「紅潮した顔で、髪で半分紙を隠して、上目使いでちょっと涙目、最高だぜ」

「空おねえちゃん……?」

「ロムちゃん、ラムちゃん……男ってあーいうのが好きなんだよ」

「そーなの?お兄ちゃんも好きなの?」

「あぁ、冷静な顔だけど内心じゃ葛藤パラダイスのはずだ!そしてあんな絵はーー売れる!」(パシャパシャ!)

「今日、空おねえちゃん……、なんだか変態さんみたい…」

「うわっ、流石にカメラ音で気づかれた。逃げろぉぉ!!!」

「テメェ、待ちやがれェェェェーーー!!!!」

 

 

そして………

 

 

「こぅちゃん。今まで恥ずかしくて言えなかったけど、……覚悟したよ」

「ネプテューヌ……?」

 

 

「私は、私はね。昔からこぅちゃんのことがーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

神次元アイドル ネプテューヌPP 女神が奏でるリグベーダ

 

ノリで書いた。

故に、あとは想像で我慢してね。


 
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