No.564917

一刀の晋王転生録 第三章十三話

k3さん

ついに始まる。舞台は……

2013-04-10 22:10:16 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2884   閲覧ユーザー数:2519

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

「白蓮ちゃん!」

 

 傷だらけになった公孫賛を見た直後、劉備は大声で彼女に走り寄る。

 

「桃香? そうか、お前もこっち側についたのか」

 

「そんなことより大丈夫なの!?」

 

「大丈夫、死ぬことはないさ、それより司馬家の者はいるか!? っ!」

 

 大声で叫んだため、傷に障り倒れそうになるが、一刀が駆けつけ彼女を支える。

 

「大丈夫か!?」

 

「司馬昭殿……麗羽が……袁紹が袁術と組んで幽州に攻めて来た……体勢を立て直したらすぐにこっちに攻め

 

てくるかもしれん」

 

「! そうか……よく知らせてくれた……誰か彼女を運んでくれ!」

 

「はっ!」

 

 返事をした兵は公孫賛を連れて行った。

 

 一刀は曹操、劉備の順に顔を向ける。

 

「二人共、どうやらあまり時間は残されていないらしい。自分達の領地に戻ったらすぐに出陣してくれるか」

 

「ええ、わかったわ」

 

「はい!」

 

「良し……江里香さん! 居るか!」

 

「此処です! 一刀様!」

 

「君の地図を持ってきてくれ!」

 

「かしこまりました!」

 

 ――数分後、彼女は地図を持ってきて一刀に渡す。

 

 一刀は地図を地面広げる。

 

「合流場所を決めよう、君達なら何処にすべきだと思う?」

 

 一刀は程昱、鳳統を見る。

 

「そですねー……袁紹がすぐに攻めてくるとすると……此処ならどうでしょう?」

 

「私もそう思います。此処なら袁紹軍が来る前に全ての準備を整えることが出来るでしょう」

 

「分かった、皆も異論は無いな……じゃあ、さっそく取り掛かろう!」

 

 一刀は家族と共に誰を残し、誰と行くかを決める。曹操、劉備は自分達の領地に戻り部隊を編成する。

 

 司馬家は司馬懿、司馬師、司馬昭、司馬望、張春華、賈充が出陣し、漢本隊は董卓、華雄、杜預が出陣、曹操

 

軍、劉備軍は主力全てが出陣した。

 

 そして彼らは合流地点に向かう。

 

 合流地点、それは官渡と呼ばれる場所だった。

  第十三話

   「袁家の乱 官渡の戦い 開幕」

 

 

 ここは管理者達が集う所。

 

「どういうことだ? これは……」

 

 彼の心は戸惑い、疑問で渦巻いている。

 

 この袁家の動き、史実、演技を元に、袁紹と袁術が結託して動いていることを考えると袁術の偽帝騒動と官渡  

 

の戦いを合わせたような出来事になっている。若干違うのは劉備が袁紹と敵対していることと袁術ではなく袁紹

 

が皇帝を自称していることぐらいか。

 

 正始の変と同じ役割を果たした初平の変が起こり、司馬家対姜維の戦いが起こるという、三国志の終盤を思わ

 

せるかと思えば、今度は三国志序盤の天下分け目の戦いが始まろうとしている。

 

 今までの外史を省みると起こった出来事と歴史が多少前後することはあったがこれはあまりにも一脱し過ぎて

 

いる。故に彼が戸惑うのは無理も無いことだ。

 

「分からぬ……この外史は一体どんな動きをしようと言うのだ?」

 

 何度考えても答えは見つからない。

 

 分かっていることはこの袁家の騒動の歴史との若干のズレが生じた理由だ。これは反董卓連合での孫堅の死が原

 

因だ。本来、玉璽を拾うのは孫家のはずだ。しかしその孫家の軍は孫堅の仇を討つため、洛陽に入る前に離脱して

 

しまった。そのため袁紹が玉璽を見つけてしまうという事態が起こったのだ。尤もそれがなければ連合解散をしな

 

かったようだが。

 

 しかしそんなことがわかったところでどうしようも無い。たとえ事前に予測したとしても根本的な問題が解決

 

した訳ではない。今問題なのは何故ここまで出来事と歴史の時系列がずれているかが問題だからだ。

 

「お前はどう思う?」

 

 答えがほしいため控えていた男に聞く。

 

「私にも分かりませぬ……今はこの戦いの行く末を見ているしかないかと存じます。ひょっとしたらその答えか

 

ヒントが分かるかもしれません」

 

「……やはりそれしか無いか……分かれば良いのだが」

 この戦いが終わった後、管理者達には衝撃の答えが待っていた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
27
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択