「さて、やるか」
覚悟を決めた僕。
やるだけやってみよう。
それで無理ならしょうがない。
でも、あの馬の北〇の拳のラ〇ウのより強いんじゃないかと錯覚するほどの力はどういうことなの。
どうするかな、本当に。
その時だった。
僕をこんな時代に放り込み、楽しんでいるであろうあの人の、厳かな声が、聞こえたのは。
「頑張っておるか、高順?」
ゼウスさんの声だ。
「安心せい。儂はお前さんの心に直接語りかけておる。他に聞こえる心配はない」
そんなこと心配してねぇよ。
なんで今僕に話しかけてんだアンタは。
「これこれ、敬語を使わんか。馬鹿者」
怒られた。
訂正。
なぜ今、絶賛危機的状況にある僕に対して話しかけてきてんですか、貴方は。
「それはじゃな、あの凶馬『的盧』のことを教えてやろうと思ったからじゃ」
と言った。
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第二十八話です。