遥「はあああああっっっっ!!!」
遥が俺に杖を振りかぶって来る。
俺は冷静に動きを見て必要最低限の動きで避ける。
遥「っく!?」
遥は勢い余って倒れそうになる。
でも、遥は直ぐに体勢を立て直し再び突っ込んでくる。
俺は今度は避けず真正面からぶつかる。
遥「っ、絶対に助けるっ!!」
夕也「俺は助けを望んでいないっ!!」
遥「嘘っ!!」
俺達は互いの武器を弾きあい、距離をとる。
遥「夕也の眼、すっごく悲しみに溢れてる。あなたの本心は『助けて』って望んでるっ!!!」
夕也「確かにそうかもしれない・・・でもっ!今更望んだことでどうなる!もう遅いんだよ!!俺はもう犯罪者なんだっ!!」
俺達は舌戦を繰り広げる。
遥「それでもっ!!相談してくれれば!!「管理局に相談できると思ってるのか!?管理局は闇の書の主であるはやてをどう扱うか、わからないんだぞ!!」・・・・」
俺の一言に遥は押し黙る。
夕也「俺だって、相談したかったさ!!遥は俺と同じ立場だ!!でも、遥は管理局だ!!そこから管理局の上に知れ渡ったらって思うと、できなかった!!」
俺は自身を抑えられずさらに口を開く。
夕也「それに俺だって苦しんだんだ!!こんな風に話をしてる間も俺の手は震えてる!!」
夕也「友達と・・・戦いあうなんて・・・嫌なんだよ!!」
俺は自身の隠した本心を明かした。
遥SIDE
私は黙って夕也の話を聞いていた。
夕也はやっぱり苦しんでたんだ・・・
私と同じように・・・
遥「私だって苦しんだんだよ!!あの時、何で躊躇ったんだろう?って考えたりして・・・」
今度は私が言う番!!
遥「あの時、私は夕也じゃ無かったらいいなって思った。でも、夕也に真実を聞いて私は絶望したんだよ!?」
遥「私だって、友達と戦うのは・・・・・・好きな人と(ボソッ)戦いたくなんてないよっ!!」
夕也「・・・・・もう、言う事はない!」
夕也は私に向かって突っ込んでくる。
私、負けたくないっ!!
SIDE OUT
夕也「・・・・・もう、言う事はない!」
俺はそう言って、遥に突っ込む。
遥は真正面からぶつかる。
再び、つばぜりあう。
そして、弾きあい俺達は杖の先端に魔力を溜める。
遥「雷よ・・・我に集いて嵐を起こし、かの者を討て!!」
夕也「龍よ・・・その咆哮でかの者を吹き飛ばせ!!」
遥「ストーム・・・バスターーーー!!!」
夕也「ドラゴン・・・バスターーーー!!!」
俺と遥の魔力砲がぶつかり合う。
お互いの魔力砲が相殺しあう。
砂煙が舞ってお互いの姿が隠れる。
夕也「ムーン、ランスで。」
ムーン『ランスモード~』
俺の杖が姿を変え、先に刃がついた、槍になる。
これが3rdで俺がよく使う『ランスモード』だ。
夕也「ムーン、衝撃緩和頼むぞ。」
ムーン『おっけ~』
俺は足の裏に魔力を溜めて
夕也「突貫っ!!」
爆発させた。
遥「っ!?」
遥は紙一重で避ける。
これが俺のオリジナル魔法「
瞬間的な加速ならフェイトの「ソニックムーブ」よりも上だと自負している。
ただし、これには弱点がある。それは直線でしか使用できないことだ。
そう、「ソニックムーブ」のような高速移動が出来ないのだ。
夕也「・・・よく避けたな。今度は外さない。」
遥「っ絶対に負けないっ!!」
遥が宣言する間に俺は
遥「えっ!?」
夕也「さっきの移動で来るとは言ってないよ。」
俺は槍を地面に突き立てた。
夕也「水よ、巻き起これ!!
遥「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!」
遥は吹き飛ばされ地面に叩きつけられた。
夕也「終わりだ・・・」
この時、俺の勝利が確定した。
クロノ「ぐわああああぁぁぁぁぁ!!!」
なのは「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
その時クロノとなのはが空から落ちてきた。
遥「クロノ・・・なのは・・・」
ヴィータが少し息を切らして降りてきた。
夕也「大丈夫か?」
ヴィータ「ああ、ちょっとてこずったけどな・・・」
俺は遥をバインドで拘束する。
遥「あっ!?」
ヴィータ「戦った奴らは既に蒐集は済ませた。・・・・・いいんだな?」
夕也「俺に構うな・・・やってくれ。」
ヴィータ「・・・・・・わかった。」
ヴィータは遥のリンカーコアを摘出し蒐集する。
蒐集が終わり俺は拘束を解く。
夕也「行くぞ・・・ヴィータ。」
ヴィータ「・・・おう。」
俺は皆に背を向け、管理局と戦っているであろう、シグナム達の所に向かった。
遥SIDE
遥「(何で・・・好きなのに・・・戦いたく・・・ないよ・・・)」
私は再び苦しんだ。
SIDE OUT
あとがき
はい、書きました。
ここであきらめる遥では無いのでこれからも説得しますよ。
次回は、シグナム達と合流してフェイト達と戦います。
では!次回に!
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悲しみの戦い