今回は思ったより中途半端です申し訳ない、誤字脱字があるかもしれませんが(※いつもです)
楽しんでいただけたらなと思います、コメントをくださる皆様、本当に感謝です、ジョジョファンの方は自分からはゲロ以下の匂いがプンプンするかもしれませんが温かい目でこの作品を見守ってやってください
それでは本編をどうぞ
ここは地中海に面する国イタリア、ネアポリス
学校とは全く関係ないであろうこの場所で一人の女生徒、高野晶は優雅にお茶を飲みながら小さな子供と共にくつろいでいた、彼女のもう一つの裏の顔、それはSPW財団が極秘で雇ったエージェントということである
子供の名はジョルノ、話で聞いた数年前に世間を騒がした吸血鬼ディオ・ブランドーの忘れ形見という
しかしながら、この子供は話で聞いたよりも幼く、しかもなにやら地元のギャングに執拗に命を狙われているらしい、いわゆる手違いというやつだろう組織が探している少年はおそらくこのジョルノではない
「それで…、君はマフィアに命を狙われていると…」
「…そうなんです!助けてください!!」
エージェントである高野に助けを求めるその子供の表情はどこか必死で、迷える子羊とはまさにこういう者の事をいうのだろうと高野は思った
しかしながら、自分にはこの子供ではない少年、汐華初流乃、そうこちらのイタリアではなんと呼ばれていただろうか、たしかジョルノ・ジョバーナと呼ばれる少年を探す任務を直々に任されている
勿論、失敗は許されない
そんな筈なのに自分が気まぐれで助けた子供が同性で、しかもマフィアのレジーノとかいう男に命を狙われるマフィアのボスの御曹司だとは思いもしなかった、完全に厄介事を抱え込んでしまったなと彼女は溜息を吐く
しかしながらそんな時だ、なにやら見知らぬ青年がお茶を口にして今後の事を考えている彼女に近づいてきた、警戒するように自身が持ってきたピストルに手を掛ける高野、だが青年はそんな高野の態度に反して穏やかな表情を浮かべ紳士的な態度で訪ねてきた
「どうやらお困りのようですね…御嬢さん?どうなさいました?」
「…ちょっとね、そこの子が色々と問題をね…」
青年の質問に何気ない表情を浮かべ、平然と答える高野、その青年の見た目はおかっぱに近い髪型で白地に黒い点が入り多数のジッパーが入った変形スーツを身に着けている、彼は自分がギャングであると付け加えるように彼女に話した
そう決して弱き者を見捨てておくことのできない、時には他人を優先して行動する彼はその担当している地域で些細な相談にものり解決する、彼は自身だけの都合で無知なるものを利用する輩を決してゆるすことができないそんな青年だった
ギャング組織「パッショーネ」の幹部である彼の名前をそこに住む地域の住民たちは親しみを込めてこう呼ぶ
「…自己紹介がおくれたな、俺の名前はブローノ・ブチャラティ、…ブチャラティと呼んでくれて構わない、それより君、ジョルノ君…だっけ、俺の部下と同じ名前なんだね、少し話を聞かせてもらえないかな…」
これが、ギャング組織である「パッショーネ」のブローノ・ブチャラティとSPW財団のエージェント高野晶による奇妙な邂逅の一つであった
そうして、そんな出来事を思い返していた高野はふっと現実の世界にへと戻る、
そういえば六月の中旬ということで今は確か周防達とプールに来ていたのだ、一応ナンパ避けにという名目で億泰と仗助をつれて…
仗助たちは最初乗る気ではなかったがその点は高野に抜かりはない、色々と彼らの裏事情を知っているためにこういう時はこれが役に立ってくれた、自分が気になっていた男子生徒の虹村億泰までここに連れてこれたのだ実に良好だといえる
しかしながら、ナンパ避けにとプールに連れてこられた仗助と億泰はなんだか周りから来る男たちの視線に若干、苛立ちのようなものを覚えていた、周防や沢近の水着姿は男子たちにとってやはり破壊力抜群なのだろう、けしからん
そうして仗助はそんなうっとおしい男子共の視線に耐えかねてついにその場から立ち上がった
「…だぁ!!なんなんッスか!なんかあんならとっとと話かけてくりゃあいいんッスよ!女々しい奴らばっかで苛々するぜッ!!」
「うっさいわねぇ…我慢しなさいよ~、大体、アンタ達は私たちのナンパ避けに連れてきたんだから」
「んだとー!!この金髪ァ!!」
「まあまあ、落ち着けって仗助ェ、」
沢近の言葉に苛々で声を荒げる仗助を宥める億泰、まぁ気持ちもわからないではないが一度了承してしまった事柄だけに今は黙って我慢するしかない、この際クレイジー・Dでこっちをチラチラ見てくる男どもを黙らせてやろうかとか物騒な事を仗助は考えたりしていた
まぁ天満の水着を見れたことは大変に役得な出来事ではあったが、それでもここにきてこの扱いはあんまりだァ~と言わざるえない、大体なんか金髪お嬢が自分の癪にさわる、なんなんッスかねぇコイツはと心の中で不満を抱く仗助であった
と言うよりか今更ながら仗助たちはプールに入らず、陸で日傘を差してくつろいでいる三人娘の中で一人だけ違う格好に疑問を抱いた、
周防、オレンジ色のビキニに大きい胸のカップを象徴するそれは殺人的だ、彼女はまぁいい、沢近、白いフリルのようなビキニでそのスレンダーな身体と出るとこがしっかりと強調されてる男を悩殺するような恰好、これも合格点だ
しかし、高野、お前はなんで学校用のスクール水着なんだ…しかも名前入り布付きの、ちょっと意味が分からないと仗助と億泰はあえて突っ込まないが、内心なんかこの高野の考えている事がよくわからないでいた
まぁ、とりあえずそんな疑問は他所に置いておくとして、ナンパ避けとはいえせっかくプールに来たんだから泳がなくては損である、仗助はそう思って着ていた上着のTシャツを脱ぎ始める
Tシャツを脱いだ仗助に周りからみていた人たちから何故かオオォォォ…と感心したような声が上がった、それは仗助の上半身の筋肉が男であるというのに異様なまでに妙な色気というものを醸し出していたからだ
プールに来ていた周りの女子も年齢を問わずにその仗助の身体に思わずうっとりとして見ている、隣で座っていた周防や沢近まで顔が赤くなっている、まぁ彼女らの場合はこういった男性の肌に免疫がないだけであるだろうが…
Tシャツを脱いだ仗助に沢近と周防は顔を真っ赤にして声を上げる
「あ、アンタ!何脱いでんのよ!こっちまで変に注目されて恥ずかしいじゃない」
「そうだ!早く服を着ろッ!このスカタンッ!」
「泳ぐからにきまってるからじゃあないッスか、ほれ億泰オメーも泳ぎに行こうぜッ!」
「お、まじっすかッ!!んじゃあ俺も脱ぎますかねッ…」
そういって、仗助に促されるままTシャツに手を掛けてその場に脱ぎ捨てる億泰、そうして今度もまた仗助とは違ったような褒める声が上がる、彼の身体は仗助のような妙な色気がないもののその筋肉は厳つく、周りの人からしてみれば十分にいい体をしていた
柄にもなくこの時、億泰の上半身を見た高野が顔を赤くしていたのはここだけの秘密である
そうして、注目を集める仗助と億泰の二人は互いに見合い調子に乗ったのか座る周防達に向い妙なポージングをとりだす、そう所謂一般的なジョジョ立ちというものである、ただ大勢の人が見ている前でそれをするのはどうかと思われるが……
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「やっべーあの立ち方カッケー!!」
「あの兄ちゃん達の立ち方…『スゴ味』って奴を感じるぜッ…!!」
何故か満更でもなかったようだ、比較的好感触な反応が周りから返ってくる、夏場というのは馬鹿が湧く季節とはよく言ったものである、というか明らかにプールサイドでボディビルダーを意識したポージングをとるのはアホとしか言いようがない、いったいこの二人は何がしたいんだろう
そんなこんなで、プールにへと直進してゆく馬鹿二人、彼女たちはそんな二人の後ろ姿を見送りながら呆れた様に溜息を吐いていた、当初の目的である肝心のナンパ避けは一体どうしたんだと
プールに入った仗助は早速、浮き輪でプールに浮いている天満に近寄り、にっこりとした無邪気な笑顔を彼女に見せた
「塚本ーッ!なんで浮き輪つけてるんっスか~ッ?」
「あ、仗助君に億泰君!! 泳ぎに来たんだ!!ほら、私泳げないから」
近寄ってきた仗助ににっこりとした優しい笑顔で応える天満、自分が泳げないことを仗助たちに照れくさそうにカミングアウトし浮き輪に身体を委ね足をばたつかせる天満
仗助はそんな塚本の様子をみてふとあるアイディアが頭を過る
そう、それなら自分が彼女に泳ぎ方をレクチャーしてやればいいじゃない!完璧だ!これなら彼女に不信感を抱かせる事もなく、さらに自分の株がうなぎ上りと一石二鳥!そうして彼女は自分の思いに気付いてめでたく…
仗助はやってやろうじゃないのといった具合により乗る気になった、そんな仗助の様子を見ていた億泰は呆れた様に溜息を吐く
「仗助よォーオメー最初っからこの目的の為に泳ぐとか言い出したんだろ~」
「あったり~んッ!流石、鋭いねー億泰君ッ!」
後で絶対、沢近達から文句を言われるぞと忠告する億泰、だが、そんなのは知らんといった具合に仗助はクルクル回る~とかいって浮き輪をプールで回転させて遊んでいる天満に先ほど思いついたアイディアを提案し始める
「塚本よォーッ!よかったら俺が泳ぎの練習相手になってやるぜ~」
「え…本当に!うわぁうれしいな!運動神経がいい仗助君に教えてもらえれるならすぐに泳げるようになるかも…!!」
仗助の言葉に歓迎だよと言わんばかりの返答を返す天満、さっきからプールサイドの横で燻ってた分、自分が手取り足取り教えてやろうと仗助は余計に意気込む
しかし、そんな仗助と天満によるハッピーな二人だけの水泳教室の始まり~といった矢先の事だった、仗助は一緒にプールに入っていた億泰からいきなり肩を叩かれる、
「なんなんッスか~今から塚本と…」
「おい仗助、あいつら俺らが離れたとたんナンパされてんぞッ!」
「何ィ!! どんだけあいつら魔性なんっスか!!」
それはプールに入って数秒の後の出来事だった、億泰達が離れた隙に付け入るかのように害虫のような軟派な男たちが沢近達に声を掛けてきているのだ、これはひどい、嫌がらせにも程がある
もともと、ナンパ避けに連れてこられた彼らにしてみればこれは忌々しき事態だ、高野さんから助けにこいと無言のプレッシャーがプールに入っている仗助達にへと送られる、あれを放置すれば色々と後が怖い
自分が折角、掴もうとしていた幸せの時間を奪われた仗助は早くいくぞと促され、しぶしぶ天満に背を向け彼の後から付いてゆく、せめての救いは天満までみんなの事が心配とついてきてくれた事だろう
プールサイドから上がった仗助と億泰は早速、天満を連れて現在進行形でナンパを受けている沢近達に近寄る、特に仗助の表情は天満との時間を邪魔された為に余計にナンパを仕掛けている連中にむかっ腹が立っていた
さっそく、口説き文句を延々と並べる声が仗助たちの耳に入ってくる、特にこういったことに対して硬派な周防はなにやら嫌悪感まで出している始末であった
「ねぇ…いいじゃん、いまから飯食いに行こうよ」
「私たち連れが居るから…」
「そんなやつらほっとけばいいよーそれよりさ、俺らと居た方が…」
「アンタらと居た方が…なんッスか?」
いきなり目の前から現れた長身のリーゼントが象徴的な仗助からの指摘をうけてそのあとの言葉に詰まる軟派な男たち、おまけにその横には厳つい体つきをした億泰まで立っているためにその威圧感は二倍だ
仗助は沢近と周防、億泰は高野を軟派男たちから引きはがすと、これでもかといった具合に腹が立つドヤ顔を見せて、すかさずこう言ってやった、実はこれがしたいためにナンパ避けを引き受けたのは内緒である、まぁ所謂ストレス発散的なそんな所だろう
「人の彼女に手ェ出すなんて汚いねぇ~これだから夏は嫌だなァ!」
「そうだなー億泰~、こいつらは俺らと先約があるんっスよ~、ほらいったいったッ」
そういって軟派男どもに散れ散れといった具合に軟派な男たちに告げる仗助と億泰、勿論これは方便で彼女たちとはそういった関係ではなく、仗助と億泰は軟派避けとしての仕事を全うしているだけである、
彼女らもそれがわかっているのだろう、言われるがままに今は文句を垂れず、仗助と億泰にとりあえず身をよせて、彼らにそれらしさをアピールしていた
本当ならここで軟派の男たちがどこかに消えて終了という流れである、しかしそうは問屋が降ろさなかった
「それなら!水泳対決よ!!」
「「「「…はい?」」」」
見事に仗助との会話の途中に天満がいきなり言い出した意味不明な言葉にシンクロした軟派の男たちと周防達、そうそれは天満がただの思いつきで発した言葉である
そうして、天満の一声により、舞台は競泳をするプールにへと場所が変わる
なぜか、そんなこんなで周防達をかけて、仗助と億泰は軟派な男たちと競泳で対決するという面倒な事となってしまった、嫌がらせ以外なにものではない、折角自分たちが一芝居うったのにこれでは水の泡ではないか…
しかしながら、これが好きな人による意向であるならそれに従うしかない、仗助は天満の身柄を護るためにこうしてひと肌脱ぐことにした、億泰は途中でアホらしくなったために観戦である
水泳で競う軟派の男達は三人、対してこちらは周防、沢近、高野、そして仗助である
仗助以外の面子もこれまた運動神経がいい奴ばかりだこれは絶対にいい勝負になる、そう予感がしていた、そう勝負が始まる前までは…
「さぁてそれじゃあ、やってやりますかッ!」
「まかせたぜー仗助!私もがんばるからさ!」
「せいぜい足を引っ張らないでよね、リーゼント」
意気揚々と気合の入った言葉を溢す仗助の様子に、もはや勝つ気でいる周防、沢近の二人、高野は沈黙したまま、黙ってその時を待つ
位置についてで、マニュアル道理に姿勢を低くして飛び込みの体制を全員で作り始める、その姿勢はまさにロケットダッシュを決めるための体制
ヨーイドンッ!
それと同時に一斉に水中に飛び込む軟派男たちと仗助たち、
確かに彼女たちは飛び込みまではよかった、最高に綺麗で美しさに見惚れるほどのよい飛び込みだった、運動神経が高いゆえかそのフォームも様になっていただろうと思う、だがしかしそれだけである
水中で次に目を開いた仗助が見たものは…ただプールの下にへと沈殿してゆく彼女たちの姿であった
そう、あれだけ大見得斬っていた彼女たちの体たらくがこれである、残念ながら周防達は誰一人として泳げなかったのだ、
(冗談じゃあねぇッスよーッ!!これじゃ実質的に三対一じゃあないっスかァ~ッ!!)
すぐさま、沈殿してゆく彼女らを横目にクロールで泳ぎ始める仗助、彼は孤軍奮闘して猛烈な追い上げをみせる
折り返し地点で仗助はクレイジーDを発現させ、水中から顔を出して億泰にアイコンタクトを送る、最初はまじめにやろうかとも思ったが状況が状況である、競泳に勝つために仗助は仕込みをしていた、それはクレイジーDの修復能力を使って加速するというものだ
仗助は飛び込む前にプールの壁をあらかじめクレイジーDで殴りつけその破片を握ったままで泳いでいた、こう言う所は抜かりはない、保険というものだ、某究極生物さん曰く、勝負には勝てばよかろうなのだァー!!らしい
結局、勝負はスタンド能力を使った仗助の一人勝ちによって終了という形になった
必死で泳いで勝利を無理やり引きずり込んだ仗助は、息をメチャクチャに切らせながらプールから上がってすぐさま沈殿してった周防達に向って説教をする
「オメーらッ!!泳げねぇなら最初っから言いやがれッ!!」
「ごめんなさい…」
「ほら、私らの中だったら誰か泳げるかもって思って…」
そういって、息を切らし必死で発した仗助の言葉にズーンと落ち込み、もっともらしい言い訳を並べる沢近と周防、高野に限っては億泰の背中に隠れる始末である…
見事に全滅でした、本当にありがとうございます(笑)
とりあえず、仗助の奮闘のおかげで勝つことのできた周防達は無事に軟派男達を撃退できこれでとりあえず憂いはなくなった、勝ったからよかったものを負けた時の事を考えていないところが尚も恐ろしい
塚本天満に振り回される仗助の苦難はこれからも続くのであろう
負けるな東方仗助、
………TO BE CONTINUED
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市杜王町に住む東方仗助、虹村億泰はある日を境に空条承太郎からある高校に転入し、スタンド使いの捜査を頼まれることになる、杜王町から離れての高校生活に不安を抱える仗助はそこで一つの出会いを果たしてしまった、そうそれはスタンド使い同士が引き合うような運命のように…
ラブコメにジョジョという無茶な設定ではありますが楽しんでいただけたらなとおもいます