No.557290

マジ恋への転生者

第九話

2013-03-20 20:07:17 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:4336   閲覧ユーザー数:3991

~翌日~

 

 

いつも通り登校していると今日は何も起こらなかった

 

 

モロがホッとしたような顔で言う

 

 

卓也「今日は誰もいないね」

 

『そうひっきりなしに来るもんじゃないさ。相手は世界の武神なんだし』

 

 

退屈そーな顔でモモ先輩が愚痴る

 

 

百代「コッチから攻めこみたいがな」

 

『鉄爺が止めてるからな』

 

鉄心「鉄爺がどうしたって?」

 

 

ざわっ!!

 

 

『どうした、鉄爺。こんな所で』

 

百代「そうだぞジジイ。今日は朝礼だろう」

 

鉄心「制服着とる時ぐらい敬語使わんかい。まぁ可愛い孫と弟子じゃから許す」

 

『(大丈夫か?私等の学校)鉄爺、いつ私があんたの弟子になったよ。技はおろか拳の握り方すらあんたからは教わってないが?』

 

鉄心「さんざん技盗ませてやったじゃろ」

 

『盗まれたんでしょーが。大体技なんざ盗まれる方が悪い。私だってさんざん技見せて来たが盗まれた事なんか一度もない』

 

 

事実だ。武の世界で自分だけの専売特許なんてない。センスとクンフー次第で技なんか幾らでも盗める。簡単に盗まれる方が悪い。不公平だがそれが武の世界だ。

 

まあ、敦賀の人間は例外だが

 

 

鉄心「相変わらず口の減らんヤツじゃ。それでいて言ってる事は全て正しい。お主程完成された武士(もののふ)をわしは知らん」

 

『ちっとも完成なんかされてないよ。敦賀の人間が特殊なだけさ』

 

鉄心「まぁ長話はこれぐらいでええじゃろ。ホレ、はよ行け」

 

 

あんたが呼び止めたんだろが。と言いたいところだがホントにヤバイ。とっとと行きますか

 

 

 

~学園~

 

 

 

~ありがた~い長話は割愛~

 

 

 

昼休み、ショウが前に出て高らかに叫んだ

 

 

翔一「なぁ皆!トトカルチョしようぜ!留学生が男か女か!」

 

 

 

 

一子「やってやるわよ!女一枚!」

 

 

がなんか喧嘩に乗せられて賭けてる。正解してるし。あいつなんか勘は効くんだよな。・・犬の本能かね。タツは放課後ギリギリに女にどかっと賭けた

 

 

男に賭ける奴が殆どだな。女にかけたのが、カズ・タツとほか数名

 

 

翔一「いや~。予想以上に皆男に賭けたな~」

 

 

想像以上に儲かったのか。翔は機嫌が良さそうだ

 

 

『ウワサの力ってのは強力だからな』

 

大和「メイのときに身に沁みたよ。まぁ惑わされず自分で情報掴んでたやつもいたけどな。メイとゲンさんなんかぜったいそうだろ」

 

『当然、情報の重要さはよっく知ってるからな』

 

大和「金はそういうやつと俺たちが稼ぐもんだ」

 

『いいのミヤ。仲間内すら騙す男だぞ。こいつは』

 

京「せこかっこいい、ぽっ」

 

 

即答かい

 

 

翔一「じゃーな。おれチカリンにめし奢ってもらうんだぜ。イェイ!」

 

『ちゃんと礼いえよー』

 

 

オー、と言いながら走ってゆく。わかってんのかね、あいつは

 

 

『まったく普通男が奢るもんだがな』

 

大和「奢るから付き合ってくれって小笠原さんが言ったらしいぞ」

 

 

必死だな。小笠原

 

 

 

 

~翌日~

 

 

今日は転校生(クリス)が来る日

 

 

登校中、多馬大橋に差し掛かったところで

 

 

どんっ!

 

 

大和「あ、すみません」

 

 

大和がなんか見知らぬおっさんとぶつかった。まあ、私は知ってるが

 

 

フランク「いや、こちらこそよそ見をしていた。済まないね。しかしやはり日本は素晴らしい。若者も礼儀正しい。そしてあそこに見えるのはフジヤマ」

 

 

あぁ、あの人日本を勘違いしてる人だったな。ほぼ私のせいで

 

 

“すばらしい”といって去って行くフランクさん

 

 

ガクト「ゲームじゃ転校生だったりするよな。フラグだぜ」

 

翔一「大和とおっさんフラグか」

 

京「! あのおっさん、メラメラ」

 

『キモイこというない。あとミヤ、おっさんに嫉妬すんな』

 

 

~教室~

 

 

梅先生が教室の前に立つ

 

 

梅子「では皆お待ちかねの留学生を紹介する。入って来なさい」

 

フランク「グーテンモルゲン」

 

 

何やってんだよ。フランクさん・・・・・・・・・・・・

 

 

千花「え、なんか老けてない?」

 

真与「こらー!身体的特徴を言ってはいけません!」

 

ガクト「つーかどーみてもおっさんだろ!」

 

大和「あ、あの人」

 

フランク「ふむ。またあったね。少年」

 

梅子「勘違いするな。留学生は娘さんだ。ご息女は?」

 

フランク「時間には正確な娘なのでもう来るとは思いますが」

 

ガクト「お、おい。あれ見ろ!」

 

 

ガクトの声に釣られてみな窓の外を見ると

 

 

クリス「自分はクリスティアーネ・フリードリヒ!今日よりこの寺子屋で世話になる!」

 

 

馬に乗ったバカがいた。男共は歓声をあげている。まぁ美少女ではあるからな。中身はおいといて

 

 

大和以上に心労が増える。ハァ

 

 

翔一「アハハハ。馬かよ!あいつおもしれ~な!」

 

 

ショウがおおわらいしてるともう一人時代錯誤してるヤツが来た

 

 

英雄「フハハハハ‼飛ばせあずみ!王が多忙を言い訳に遅刻などゆるされんぞ!」

 

あずみ「流石です!英雄様‼」

 

クリス「おお!ジンリキシャ!」

 

英雄「む、貴様は?」

 

クリス「今日よりこの寺子屋で世話になるクリスティアーネだ。馬上にて失礼」

 

英雄「ふむ。九鬼英雄だ。わからんことがあれば我に聞くがよい」

 

 

あーあ。これであいつまた日本を誤解するな

 

 

『何でこのタイミングで唯一の例外が来る』

 

 

そう思った私は間違っていないはずだ

 

 

馬から降り、教室に到着する

 

 

 

梅子「では自己紹介しなさい」

 

クリス「クリスティアーネ・フリードリヒだ。よろしく頼む」

 

梅子「素晴らしい日本語だな」

 

クリス「はい。以前に日本人と一年間交流があったので日本語は問題ありません」

 

梅子「そうか。では何か質問のある者は挙手をしろ」

 

 

ガクトが手を上げる。どーせろくでもない質問だろうな。あ、ドライバー準備しなきゃ

 

 

ガクト「はいはい!クリスティアーネ?」

 

クリス「自分はクリスと呼んでくれ」

 

ガクト「彼氏とかいますか?」

 

フランク「そんなものいる訳がないだろう!」

 

 

ジャカッ‼

 

 

ガクト「ひぇっ!?」

 

フランク「あまりふざけた質問はしないでもらおう。私が温厚でなければ発砲さていたぞ」

 

『温厚な人は一般人に銃はむけないよ。フランクさん(ドイツ語)』

 

 

銃を一瞬で解体する

 

 

フランク「なっ!迷彩君!いつのまに!」

 

『一応友達なのでね。それにここはドイツではなく日本です。余りこんなの(銃火器類)を出さないようにしてください。軍人でも捕まりますよ?』

 

フランク「そうか、気をつけよう。それに君を敵に回すのは世界を敵に回すのと同義だ」

 

クリス「メイ!久しぶりだな!会いたかったぞ!」

 

『おっと』

 

 

ハグをして来たクリスを受け止める

 

 

『そうだなクリス。約二年ぶりか。でかくなったな』

 

ガクト「おい!娘さん男に抱きついてるぞ!いいのか!?」

 

フランク「うむ。彼ほどレベルの高い人間なら問題ない」

 

男子達(一部除く)「「「「「「チキショー!」」」」」」

 

一子「はいはい!質問!質問!」

 

梅子「川神、なんだ」

 

一子「何か武道はやってますか?」

 

クリス「うむ。幼い頃からフェンシングをしている」

 

一子「YES!先生。歓迎会をしたいと思います!」

 

梅子「ふむ……いいだろう許可しよう」

 

 

やはりこの先生も武人だな。歓迎会と聞いて纏う空気が変わった。武器は鞭かな

 

 

クリス「メイ。歓迎会とは?」

 

『この学校には決闘システムってのがあってな。早い話が勝負しろってことだ』

 

クリス「なるほど。了承した。やろう」

 

 

数分後、グラウンドにみな集まる

 

 

鉄心「ワシが立会いの下、決闘を許可する。双方名乗りを上げよ」

 

一子「2年F組!川神一子!」

 

クリス「今日から2―F!クリスティーネ・フリードリヒ!」

 

 

二人が名乗りを上げる

 

 

鉄心「両者、準備は良いな?」

 

クリス・一子「「はい!」」

 

鉄心「では、始め!」

 

 

勝負が始まるとよこに大和。うしろからモモ先輩が覆いかぶさってきた

 

 

『何で背中に飛びつくんですか?モモ先輩』

 

百代「何となくだ!」

 

 

さいですか

 

 

大和「メイ、知り合いだったんだな」

 

『まぁな』

 

百代「で?どんなヤツなんだ?たしか舶来モノだろ?」

 

大和「ほら、あの金髪のヤツだよ。姉さん」

 

 

大和が指差したほうを見たモモ先輩は

 

 

百代「上玉キターーーーー!よし必ずモノにする」

 

 

悦んでいた(誤字に非ず)

 

 

翔一「おい大和。トトカルチョやるから手伝ってくれ」

 

大和「一割だぞ」

 

百代「誰に断って商売してるんだ?ショバ代納めて貰おうか?」

 

翔一「お前らキャップの願いは無償で聞けとあれ程」

 

 

請求されてぼやくショウ

 

 

大和「で?メイ。どっちが勝つと思う?」

 

 

大和が私に聞いて来る。うーむ。少々言いにくいが

 

 

『カズが不利だな。あいつはフェンシングをあまり知らないからな。だが戦いようによっては十分勝機はある。実力だけならそこまで差はない』

 

大和「姉さんは?」

 

 

こいつ私の解説を信用しとらんな?

 

 

大和「そうじゃないよ。二人の意見を聞きたいだけ」

 

 

よし許す

 

 

百代「残念ながらほぼメイと同じ意見だ。あいつはフェンシングをフルーレだけだと思ってるだろう」

 

 

先入観はなくして戦えよカズ。そうすれば勝機はあるのに

 

 

ここでカズが仕掛ける。薙刀の凄まじい剣風をティアは紙ひとえでかわし続ける。…まずいな

 

 

百代「んー。違うぞワン子。そうじゃない」

 

 

モモ先輩がぼやく。その通りだ、反応をみてわからないのかな?クリスのフェンシングは全身タイプ、上半身に攻撃を集中させても無意味だ。それにあいつ重りを外してない、こりゃダメだな。私なら大丈夫だが

 

 

一子「川神流・山崩し!」

 

 

カズが山崩しをクリスに仕掛ける。が、買わされてカウンターを食らう

 

 

鉄心「そこまで!勝者クリスティアーネ」

 

 

決闘が終わった

 

 

京「ワン子が…負けた…て結構よくあることだったね。」

 

『もっと本能でやればいい。カズは考えるよりカンに頼ったほうが強くなる』

 

百代「まったくだ。本当の武人はカンで闘うものだ」

 

 

俺とモモ先輩がカズに対しての評価を口にする。まぁ本人の前では言わんといてやろう。するとクリスがこっちによって来た

 

 

クリス「どうだった?メイ」

 

『悪くはなかった、でもまだまだだな。潜り込む機会は何度もあったし、攻撃の機会もあった。追い打点だな』

 

クリス「うっ、しょんぼり」

 

一子「ちょっとクリ!今のは本気じゃなかったからもっかい!」

 

『ばかたれ、実戦に次はない。相手の力量を正しく測れなかれるようになれ。再戦はなしだ、反省しとけ』

 

一子「はぁい…」

 

 

ティアの歓迎会も終わり、昼休み

 

 

小杉「さて、噂に聞いた敦賀流の不敗神話、私がプレミアムに終わらせましょう」

 

『はいはい、どーでもいい』

 

はぁ、だるい

 

なんでこんな奴と試合せねばならん

 

 

 

~数分前~

 

 

???「失礼します!」

 

『うん?』

 

大和「誰だあれ?」

 

一子「あれって武蔵小杉じゃない?」

 

『誰それ、どっかの駅名?』

 

一子「違うわよ、1年で最強って言われてる子」

 

『あれが!?冗談だろ?』

 

 

確かにそれなりには強いかも知れんが、高く見積もっても中の上程度にしか見えない

 

 

てか冬馬や大和でも勝てるだろ

 

 

※冬馬と大和は迷彩に護身術(合気道)を習っており、小杉程度なら倒せる

 

 

 

小杉「敦賀先輩」

 

 

武蔵小杉が私に話しかけてくる

 

 

『なに?』

 

 

ワッペンを私の目の前に置いた

 

 

小杉「決闘してください」

 

『却下、私はお前に興味がない』

 

 

すると武蔵小杉が急に笑い出す

 

 

小杉「違いますよねぇ?私に負けるのが怖いんでしょう?」

 

 

いるんだよ、こういう勘違い。ナル(毛利元親)は話しは聞かないが相手の実力を履き違えるような奴じゃないからまだいいが、こいつは最悪だな

 

 

『………はぁ、これだから相手の力量を見抜けない雑魚は』

 

大和「受けたらどうだ?」

 

 

大和が提案してきた

 

 

『やだよ面倒だし、しかもこいつ私に眼鏡外させるだけの実力ないだろ』

 

一子「いいじゃない、受ければ。それで瞬殺してやれば問題ないでしょ?」

 

『めんどう』

 

翔一「なら、リーダーの命令だ!受けろ!」

 

『……………わかったよ、そん代わりトトカルチョするんだろ?それの収入の3割な』

 

翔一「いいぜ!」

 

『という訳だ受けさせてもらうぜ』

 

 

ワッペンを重ねる

 

 

鉄心「なら儂が許可しよう、グラウンドで行いなさい」

 

小杉「プレミアムに倒してあげますよ」

 

『はいはい』

 

 

で、今に至る

 

 

『ショウ、オッズどうなってる?』

 

翔一「賭けになってねぇ、メイ九割九分九厘の武蔵小杉一厘だ」

 

 

あら~、見事に賭けになってないな。それもう賭けに成らないから賭けた人は一年位じゃね?

 

 

『だそうだが?』

 

小杉「ぐぐぐぐ」

 

 

顔真っ赤だよ、面倒な事この上ないな。こう言うのを自業自得って言うんだよな。もしくは自意識過剰。てかこいつ(武蔵)に賭ける奴はどんだけ大穴狙ってるんだよ

 

 

 

 

~グラウンド~

 

 

 

Side:大和

 

 

鉄心「準備はよいか」

 

小杉「早く始めてください!」

 

『どーぞ』

 

鉄心「では始め!」

 

 

といった途端、武蔵小杉が吹っ飛んだ

 

 

どごぉん!

 

 

そして校舎に穴が開いた

 

 

大和「は!?」

 

卓也「何が起きたの?」

 

小雪「トーマ、何発見えた?僕は八発」

 

冬馬「そうですね、五発といった所ですか。準は?」

 

準「六発かな。こういうのはモモ先輩に聞くのが一番。ッてことでモモ先輩、何発ですか?」

 

百代「両肩に二発ずつ、両足の付け根に二発ずつ、両足のつま先に二発ずつ、額に二発ずつ、腹の辺りに二発ずつの計16発だ」

 

ガクト「何がだ?モモ先輩」

 

百代「迷彩が小杉にぶつけた指弾の数」

 

ルー「武蔵小杉、気絶してます」

 

鉄心「そうか、では勝者敦賀迷彩」

 

忠勝「ホントに瞬殺だったな」

 

ガクト「あいつに勝てるのモモ先輩くらいじゃないのか?」

 

百代「たぶんな」

 

 

とそこに

 

 

英雄「そうでもないぞ」

 

 

九鬼英雄が口を挟む

 

 

英雄「フハハハハハハハ!九鬼英雄!顕現である!」

 

冬馬「その意味はなんです?英雄」

 

英雄「そのままの意味だ我が友冬馬よ、言ったとおりだ。我が友メイは御祖父殿に未だに勝てぬらしいからな。それに野球では我の方が強い」

 

冬馬「おや、本当ですか?」

 

英雄「うむ、どんな者にも苦手なもの、得意なものがある。確かに勝負では川神百代程の実力がなければ勝てぬがな」

 

ガクト「なら余りかわらねえじゃん」

 

英雄「あくまで勝負ではの話しだ、庶民よ。では我はこれにて失礼する!」

 

 

“フハハハハ!”と笑いながら教室に戻る英雄

 

 

ガクト「何だったんだ」

 

冬馬「まあ、メイにも苦手なものはあると言いたかったのでしょう」

 

 

苦手なものね、メイにそんなのあるのかな

 

 

Side:OUT

 

 

 

 

~放課後~

 

 

『ふぁ~…』

 

 

昼休みの後の授業は全部寝てて、起きたばかりのためかなり大きな欠伸をしてしまった

 

 

授業は終わったのでユキと冬馬と準はF組に来てる

 

 

大和「眠そうだな」

 

『ん~、あの武蔵小杉が予想よりも更に弱かったからな、変に動いたから眠気が襲ってきたんだ。それにあれなら大和や冬馬でも倒せるな』

 

卓也「だから午後の授業は爆睡してたんだ…」

 

忠勝「オヤジのやつあまりに見事に爆睡してるもんだから“よく決闘したあとで爆睡できるもんだ”って驚いてたぞ」

 

 

そうか…悪いことしたか?

 

 

ガクト「あの武蔵小杉とか言うやつ、一般人にしては強いほうなんだろうけど」

 

京「比べる相手が悪すぎる」

 

一子「そうよね…」

 

 

と言って京、一子、ガクトの三人がこっちを見る

 

 

大和「てか、俺や冬馬でも倒せるとか」

 

『ん~?私が教えてる合気道を使いこなせれば余裕だぞ。眼鏡付けたまま倒せるくらいだし』

 

大和「あ、確かに」

 

ガクト「てかなんで眼鏡外させるのは実力者になるんだ?ワン子と戦ったときには外してたけどよ」

 

『ああ、ガクトは知らないんだったな。掛けてみ』

 

 

といって眼鏡をガクトに渡す

 

 

ガクト「なんじゃこりゃ!なんも見えねぇ!」

 

小雪「見せて~~!」

 

 

小雪も見てみたがやはり見えない

 

 

『見えすぎると眼が疲れて大変なんだよ』

 

大和「興味本位で聞くが、メイ。お前の視力どんだけだ?」

 

『ん~、10かな』

 

 

返してもらった眼鏡を掛けながら言う。すると

 

 

S組の三人以外「「「「「「「「「「……………えぇーーーーー!!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

『おぉう、吃驚した。そんなに驚くことか?』

 

 

冬馬「普通は驚くところですよ」

 

『あ、やっぱり?』

 

大和「改めてメイが廃スペックだって思い知らされたよ」

 

 

 

 

学校も終り、基地に向かっているとショウと合流した

 

 

『へぇ、今日は豪勢じゃないか』

 

翔一「あぁ!今日は大量に余ったからな!」

 

『そか、お前は後から入って来い』

 

翔一「え?何で?」

 

 

開け放つとカズが突進してきた

 

 

一子「待ってたわよ!晩御飯!」

 

翔一「ナルホド、そういうことね。ほら、寿司だぞ」

 

一子「やった!」

 

皆寿司に群がる。・・・ハッ私もも参加しなければ。なくなってしまう

 

 

すべて食べ終わった後思い出した

 

 

『モモ先輩、今日集金日だよな』

 

百代「そうだぞ。うら若き肉体にムチ打って稼いだ金だ。持ってけ、亡者共」

 

翔一「んじゃ遠慮なく。1000円だったな」

 

卓也「僕も1000円」

 

ガクト「俺様は2000円。かりん用にしないとな、先輩」

 

一子「だれかお釣り持ってる?アタシ1500円」

 

京「うん。今日の為に崩してきた。私は2380円」

 

冬馬「私は2000円ですね」

 

小雪「僕も2000円~」

 

準「俺は4000円だな」

 

大和「4000円。よし、コレで完済だな。月末には間に合ったか」

 

『私は5000円』

 

百代「・・・おい、120円しかないじゃないか。」

 

『借りる先輩が悪い。以上』

 

百代「メイ~、先輩がピンチだ。金をくれ~」

 

『ガクトに脚見せればいくらでも出すでしょ』

 

百代「嫌だ、こいつに私の脚はもったいない」

 

ガクト「貢がせてすらもらえない俺様って・・・・・・」

 

翔一「まぁそれは置いといて、今日は提案がある!」

 

 

なんだ。あらたまって?

 

 

翔一「クリスを仲間に入れたい」

 

 

やっぱりか。まぁあり得ん話ではないか。そうしてくれると護衛を頼まれた身としては助かるし、それに一部を除いてこいつらはちょっと依存し過ぎだ。新しいヤツをいれるのもいいかもしれない。だが

 

 

ガクト「俺様は賛成」

 

百代「賛成だ。クリは欲しい。いろんな意味で」

 

 

ガクトとモモ先輩は賛成か

 

 

一子「私はクリはいらんこだと思うわよ。まぁ骨のあるヤツなのは認めるけど」

 

忠勝「俺も様子見で」

 

 

カズとタツは様子見っぽいな。さてあいつは

 

 

京「反対。他人はいらない」

 

 

ま、予想通りだな

 

 

ガクト「ワン子。じめったキノコを説得しろ」

 

『やめとけカズ。泣かされるのがオチだ』

 

一子「ツル兄が言うならやめとくわ」

 

準「犬は群れで階級を作るというが」

 

冬馬「メイはガクトより遥か上でしょうね」

 

 

あたりまえだ。ガクトより下だったら落ち込むぞ

 

 

卓也「僕も反対かな。他人は気を遣っちゃうよ」

 

京「よく言ったモロ。キノコゾーンに来なさい。皆を洗脳しよう」

 

翔一「大和は?」

 

大和「………反対だ。今日ちょっとケンカしたし」

 

『………大和、喧嘩の理由はわかった、すまん』

 

大和「いや、何でメイが謝る?」

 

『ドイツに居るときに日本のアニメが見たいって言われて、丁度持ってたのが大和丸だった。それで親子揃って日本を勘違いして、正義馬鹿になってしまった。アレでも矯正したんだが』

 

大和「別にいいよ、過ぎたことさ」

 

翔一「S組の三人は?」

 

小雪「僕は様子見ー」

準「俺も様子見で」

 

冬馬「私も様子見で」

 

翔一「賛成3、反対3、様子見5か。見事にばらけたな、というわけで」

 

『私か。結論からいえば様子見だ』

 

一子「おお。アタシ達と一緒ね」

 

準「理由は?」

 

『あいつは悪いヤツじゃないし、いれるの事態は構わん。だがクリスはバカみたいに生真面目で箱入りだし廃ビルとかみたら多分危険だから壊すべきみたいなこと言うかも知れない。その時お前ら耐えられるか?」

 

冬馬「なんだか想像つきますね」

 

翔一「ふーむ。んじゃ取り敢えず呼んでみよう。気まずくなったらさよならって事で」

 

大和「あぁ。いいんじゃないか。それで」

 

翔一「んじゃ早速明日呼ぶから皆公園に『すまん。私パス』何でだ?メイ?」

 

『明日は揚羽さんのトコに行かなきゃならんのだ。すまんがお前らだけで頼む。ふだんは私もいるって事は伝えといてくれ』

 

「わかった、じゃメイは欠席と。準たちは?」

 

準「俺達も病院の手伝いあるからパス」

 

冬馬「すいませんね、父達が過労で熱を出してしまって」

 

小雪「僕もトーマ達の手伝いしなきゃ」

 

『大丈夫なのか?』

 

冬馬「はい、むしろ丁度いい機会ですので少し休んでもらおうかと」

 

準「一生懸命なのはいいがちょっと働きすぎだからな」

 

『そっか、ならいいか』

 

翔一「話し終わったか?終わったなら四人以外公園に11時な」

 

 

その決定で今日の集会は終了、みんな家に帰った

 

 

 

 

後書き

 

 

クリスが留学してきました

 

 

見返してみると現段階でファミリーの人数が12人だったいつの間に


 
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