あれから三人が話していると部屋にノック音が響いた
コン!コン!
「イストワールです、入っても宜しいですか?」
「良いわよ」
「どうぞ!」
「入りますね」
ガチャ!
プラネテューヌの教祖イストワールが入って来た
「あ、妖精さん!」
「「妖精さん?」」
「ですから、私は妖精ではないと何度言えば分かるのですか?
私は女神に仕える教祖なんです!
それに私は先代の女神によって作られた人工生命体ですから」
「ふ~ん……そうなの?
でも小さいし妖精の様な羽も出してるし
何より本に乗って動くって妖精っぽいから!」
「「ぶはっ!」」
命は腰に手をあて胸を張って『ふふ~ん!』と自慢気に言った
ネプテューヌとネプギアの二人は吹き出した
その後も二人は腹を抱えて笑っている
それを見てイストワールは怒っていた
「笑い事では、ありません!
全く!それより、この子の身分証明書が出来上がりました」
「流石いーすん!仕事が早いわね」
「そうだね、私も見習わなくちゃ!」
「有り難うございます
先程とは違い表情も違ってますが
何か、あったのですか?」
「えぇ、上手く話せないけど
この子は私が引き取って育てるわ!」
「はい? 冗談ではなく?」
「えぇ!」
「いーすんさん、ちょっと良いですか?」
「ネプギアさん?」
「ちょっと、お話が……」
ネプギアはイストワールを連れて部屋を出た
その間にネプテューヌは命に、この世界の事を色々と教えていた
数分後、ネプギアとイストワールは戻って来た
「ネプギアさんから聞きました
そういう事でしたか
でわ、命……さんで良いですか?」
「う~ん……さん付けで呼ばれるのは慣れてないかな?
だから呼び捨てで良いよ!」
「それでは、命ちゃんと呼びましょう」
「うん♪」
命は気に入ったのか嬉しそうな表情を見せる
イストワールも、それを見て笑顔になる
「命ちゃんはネプテューヌさんの子供という形で家族になりますが
宜しいですね?」
「うん、僕はママ以外の子にはなりたくないからね!」
「分かりました、その様に手続きを進めておきます
もう一つ良いですか?」
「う? な~に?」
「何故神力を持っているのですか?」
「「ハッ!?」」
ネプテューヌとネプギアは驚愕した
何故今まで忘れていたのかと二人は思った
「神力? う~ん……もしかしてコレの事?」
命は手の平を横に上げる
ポォォォ!という音を立てて白い球体が命の手から現れた
「「「っ!?」」」
「何故か分からないけど気付いたら持ってたよ?」
「そうですか、分かりました
それでは夜御飯の時に会いましょう」
「は~い!
色々と有り難うね、イストワールお姉ちゃん!」
「ふふ、どういたしまして」
イストワールは、お姉ちゃんと呼ばれて嬉しかったのか笑って部屋を出た
ネプテューヌとネプギアは未だに思考の渦に飲まれていた
何故命は神力を持っているのかと考えていた
「ママ?」
「え? あ、どうしたの?」
「ぼ~っとしてたけど大丈夫?
具合悪いの?」
「平気よ、大丈夫」
ネプテューヌは命の頭を撫でる
命は初めて撫でられたのだが気持ち良さそうに目を細めて笑顔になる
「ふにゃ~♪」
「(か、可愛い!こんな息子が居て良いのかしら?)」
「ハッ!?(可愛いオーラが私を呼んでる様な……)」
ネプギアが元に戻った
目の前の命を見て抱き付いたのは言うまでもない
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どうも、神夜晶です
今回はイストワールとの会話です
でわ、どうぞ~