雪蓮が覗いたことで傍観していた将達も集まってきた。
冥琳「ここは北郷の部屋か?随分と埃っぽいが?」
一刀「ここは屋根裏、昔はここで月見とかしてたんだけど最近はしてないな。」
華琳「ということは下が本来生活する場所なのね・・・・一刀、案内しなさい。」
その言葉を聞いて将全員が頷く。
一刀「まてまて、流石に全員同時には無理だ。そうだな、最初に各国の王と側近2人連れてきてくれ。軍師にはあとで個別に教えるから今は我慢してくれ。」
その言葉を聞いて朱里と雛里は明らかに落ち込み、冥琳や詠も心無しか沈んで見える。
華琳「そうね・・・春蘭、秋蘭付いてきなさい。」
春蘭「はい!華琳様!」
秋蘭「承知致しました。」
雪蓮「そうね・・・私と蓮華は確定として、祭行かない?」
祭 「うむ、天酒とはどのようなものかのう・・・」
蓮華「祭・・・・」
桃香「じゃあ私たちは愛紗ちゃんと鈴々ちゃんだね!」
愛紗「えぇ、そうですね。」
鈴々「にゃはは、お兄ちゃんの家楽しみなのだ。」
月 「そうですね・・・霞さん、恋さん付いてきていただけますか?」
霞 「了解や月っち。」
恋 「ん・・・楽しみ。」
決まったのか行くメンバーだけが残り、居残りのメンバーは後ろに下がる。
一刀「よし、じゃあ行くけど勝手に触ると危ないものもあるから気になったら聞くこと。
雪連にはあまり期待してないけどしっかりと家臣のことを制御してくれな・・・特に春蘭。」
雪蓮「ちょっ!一刀どういうことよ!
春蘭「そうだぞ!北郷!」
華琳「・・・・秋蘭注意しなさい。」
秋蘭「・・・・・・姉者」
蓮華「・・・・祭分かってるわね?」
祭 「儂の言う事を聞いてくださればいいが・・・」
月 「霞さん・・・・・・大丈夫ですよね?」
霞 「月っち、その間はどういうことや?」
一刀「よし!俺が先導するから付いてきてくれ!」
そう言って俺たちは一歩踏み出した。
現代side
一刀「よし!無事到着!」
華琳「ただ一歩扉を踏み越えただけじゃない・・・」
一刀「うっ・・・・・雰囲気だよ雰囲気!」
華琳「なんの雰囲気よ・・・・」
雪蓮「二人してお熱いところ悪いけど案内してくれる?」
その言葉を聞いて暗くて分かりにくいが華琳は赤くなる。
一刀「悪い悪い、久しぶりのツッコミだったから楽しくてつい」
雪蓮「あら?一刀はどこでも突っ込むほうでしょ?」
一刀「そういう話じゃない!こら、祭!桃香!秋蘭!頷くんじゃない!」
しかし、完全に否定しきれないから嫌になる一刀であった。
一刀「はぁ、下に降りるけど階段だから気をつけてな。」
そう声をかけて先に階段を降りる。
全員が下に降りたことを確認するとこの階の説明に入る。
一刀「ここは家の二階部分に当たる場所で、俺の部屋もここにある。
お客さんように部屋も結構余ってるからみんなに余裕があればこっちで暮らしてみるのもいいかもね。」
雪蓮「私こっちに住むわ!」
蓮華「姉さま!?」
祭 「策殿!?」
雪蓮「冗談・・・じゃないんだえどねぇ。私って一刀と長く一緒にいなかったじゃない?
結構気にしてるのよねー。」
一刀「冥琳と蓮華の許しが得れたら俺は構わないよ・・・仕事はしてもらうけどね。
さて、この階は基本的に部屋しかないから次は一階に移動するけど・・・一階には俺の大事な物も沢山あるから気を付けてくれよ?
そうだな、それじゃあ最初に爺ちゃんに挨拶に行こうか。」
その言葉を聞いて何故か急に格好を気にしだすメンバー。
華琳「変なところはないかしら?」
春蘭「華琳様はいつでも完璧です!」
秋蘭「問題ありません。」
雪蓮「一刀の祖父かぁ・・・うん!問題なし!」
蓮華「祭変なところはないかしら?」
祭 「ないですぞ・・・うむ、酒を飲み交わしてみたいのう。」
桃香「愛紗ちゃん!変なところない?」
愛紗「ありませんよ桃香様、もう少し落ち着いてください。」
鈴々「そういう愛紗もソワソワしてるのだ。」
愛紗「鈴々!」
月 「一刀さんのお爺さま・・・優しい方なのでしょうね。」
霞 「そりゃ一刀の爺様やからなぁ・・・」
恋 「ん・・・優しい匂いいっぱい。」
一刀「あー・・・・悪いけど爺ちゃんなら俺がこっちに帰ってくる1年前に他界・・・死んだ。」
その言葉を聞いて騒がしかった空気が一気に冷める。
一刀「俺も帰ってきたその日に聞かされたんだけどな・・・この家も爺ちゃんから譲ってもらったようなもので、今では北郷家当主なんていう俺には一生無理だと思っていた家督も貰った。
この世界では、死んだ人を燃やしてその骨を集めて骨壷に入れるんだそして、死んだ人に報告やお供え物をするために仏壇を作るんだ。
爺ちゃんの遺言に嫁さんを大切にしろってあったからって訳じゃないけどこうして、みんながこっちに来れたわけだから爺ちゃんに紹介したいんだ。」
華琳「そう・・・春蘭分かってるわね。」
春蘭「御意」
蓮華「姉さま・・・」
雪蓮「えぇ、分かってるわ。」
月 「霞さん・・・」
霞 「分かっとる・・・」
みんなが落ち着いた表情になったのを確認して襖を開けて仏の間に入る。そして、爺ちゃんや俺は見たことは無いが先祖の方々の祀る仏壇の前に座る・・・それに習ってみんなも一刀の後ろに座る。
一刀「爺ちゃん・・・急だけど紹介したい人たちがいるんだ。今俺の後ろで座っている人たちは・・・俺が愛した人たちなんだ。実は、このあとにも沢山俺の愛した人たちが来るけど、中途半端な気持ちで愛してるわけじゃない。なんとなくだけど、爺ちゃんなら本気で愛してるなら胸を張れとか言ってくれるんじゃないかなっておもうんだ。
爺ちゃんから譲ってもらった財産もみんなと一緒に使っていこうと思う。俺には持ったないくらいの美人だけど、俺でもみんなの伴侶だって胸を張れるように頑張るからさ・・・天国でしっかり見守っててくれな。」
そうして俺は仏壇の前から外れ、仏壇の横に座る。
一刀「各国の王から軽くでいいから自己紹介してあげてくれ。」
そう言うと、真っ先に華琳が立ち上がり春蘭と秋蘭もそれに従う・・・そして仏壇の前に座る。
華琳「お初にお目にかかります。私の名は性を曹、名を操、字を孟徳、真名を華琳と申します。
後ろの二人は私の家臣の夏侯惇と夏侯淵・・・天の住人のお爺さまならこれで私たちがどこから来たのか分かると思います。一刀は目を離せば愛人を作ってくる女たらしですがそれが私たちを救ったのもまた事実です。生きている間にお会いできなかったのがとても残念ですが、どこかで見守っていてください・・・必ず幸せになって、幸せにしてみせます。」
春蘭「紹介に預かった夏侯惇でございます。真名は春蘭と申します・・・北郷とはあ、愛し合ってる関係なので以後お見知りおきを。」
秋蘭「夏侯惇の妹夏侯淵でございます。真名は秋蘭と申します。北郷とは命を救われ、共に愛し合った仲です。」
それは聞いてる一刀が恥ずかしくなるような紹介だったが、それでも爺ちゃんに報告出来たことが嬉しくて堪らなかった。
華琳が座って次に立ち上がったのは雪蓮と蓮華、祭の三人。
そして、華琳同様仏壇の前に座る。
雪蓮「はじめまして、元呉王孫策伯符、真名を雪蓮と申します。私も一刀には命を救われ、そして共に乱世を駆け抜けた仲間でもあり、何より私が愛した唯一の男性でもあります。ちょっと目を離したら女性を落としてるのにため息をついたこともありますが、それも含めて一刀の魅力だと思いました。そして誰しもが愛してやまない彼の妻になれる私は幸せ者です。私がいつかそちらに行った時は共にお酒を飲み交わしましょう。」
蓮華「はじめまして、現呉王孫権、真名を蓮華と申します。一刀のおかげで王としてのあり方や、人に頼る事の大切さを学びました。一刀とともに幸せになることをここに誓います。」
祭 「お初にお目にかかる、儂の名は黄蓋、真名を祭と申しまする。北郷にはこの老いぼれにも女としての喜びを教えてもらいましたぞ。そちらに行った時はその話を肴に一杯しましょうぞ。」
一刀(威厳あふれる声で喋る雪蓮や蓮華を見て、天国で爺ちゃん悔しがってるのかな・・・)
そして次に立ち上がったのは桃香。
桃香「はじめまして、蜀の王劉玄徳、真名は桃香です。ごしゅ・・・一刀さんには私の理想を支えてもらいました。挫けそうな時も、泣きそうな時も、いつも一刀さんは笑顔で私を応援してくれました。一刀さんのお陰で沢山の民に笑顔を与えることができました。生きている間にお会い出来なくてごめんなさい。その分、私は、私たちは幸せになりたいと思います!」
愛紗「桃香様の義妹関雲長、真名を愛紗と申します。ご主人・・・一刀様には私たちではできなかった民との接し方を学びました。そして、沢山の・・・愛をもらいました。お爺さまが安心して見守れるよう精進していきます。」
鈴々「お爺ちゃん!はじめましてなのだ!お兄ちゃんには沢山ご飯を奢ってもらったり、沢山遊んでもらったのだ!お爺ちゃんにもこっちの楽しさが伝わるくらいにお兄ちゃんと一緒にいるのだ!」
一刀(爺ちゃん・・・羨ましいからって祟らないでくれよ・・・)
最後に立ち上がったのは月と霞、恋。
月 「はじめまして、私は董卓、真名を月と申します。一刀さんには笑顔を貰い、勇気を貰い、そして沢山の愛を貰いました。一刀さんのお陰で私の友達もちょっと素直じゃないけど昔のように笑ってくれるようになりました。一刀さんにはまだまだ感謝しなくてはなりません。そして、一緒に幸せになりたいと思います・・・・・・へぅ。」
霞 「あー・・・一刀、堅苦しいの慣れへんのやけど・・・」
一刀「いいよ、普段通りの霞なら爺ちゃんも気に入るはずだよ。」
霞 「そか・・・・ほな、ウチの名前は張遼文遠、真名を霞言います。一刀には武人として捨てたはずの女っちゅうもんを思い出させて貰いましたわ。せやけどそれだけやない、一刀にはもっと沢山のええ所があるとウチは思うとります。せやから、一刀のじっちゃんも酒でも飲みながら見守ってて欲しいねん・・・・秘め事は勘弁してな?」
恋 「恋は呂奉先・・・真名は恋。
一刀・・・・沢山優しくしてくれた。
それに・・・恋の家族にも優しくしてくれた・・・今日は連れてこれなかったけどいつか恋の家族も紹介する。
みんな優しい人大好き・・・恋も優しい人好き・・・・一刀は大好き。」
一刀(秘め事はホントに勘弁してくれよ爺ちゃん・・・)
そして全員の紹介が終わって一刀がもう一度仏壇の前に座る。
一刀「どうだった爺ちゃん?みんな俺には勿体無いくらいの良い子たちばっかりだったろ?
これからたくさんの人がこの家に出入りすると思うけど爺ちゃん騒がしいの好きだったから大歓迎だよな・・・爺ちゃん、俺頑張るから。
みんな次に行こう。あと3箇所紹介したら一度あっちの世界に行こう。」
全員が立ち上がり部屋を出ようとした時・・・・・・
???『・・・孫をよろしくお願いします・・・』
全員『!?』
全員が驚いたことで空耳じゃないことは分かった・・・でも今の声・・・
一刀「今の爺ちゃんの声だった・・・」
華琳「・・・・そう、とても優しそうな声だったわね。」
雪蓮「えぇ、声だけでどれだけ一刀のことを愛してたか分かるような声だったわ。」
桃香「グスッ・・・なんだか凄くお爺ちゃんに会いたくなってきたかも。」
月 「そうですね・・・とても優しくて安心できる声でした。」
一刀「一応他のみんなともう一回来るけどみんなから一言言っといてくれないか?桂花あたりが爺ちゃんのことを馬鹿にしたりしたら自分でも何するか分からないからさ。」
華琳「えぇ、よく言っとくわ。」
蓮華「私も思春にキツく言っておかないと・・・」
桃香「焰耶ちゃんと・・・一応翠ちゃんにも言っといたほうがいいよね。」
月 「詠ちゃんなら大丈夫だと思うけど・・・言っておきますね。」
一刀「ありがとう・・・じゃあ次に行こうか。次は俺が鍛錬で使っている道場だよ。」
華琳「へぇー興味深いわね。」
雪蓮「一刀もだいぶ腕上げてるみたいだし楽しみね。」
桃香「ご主人様も鍛錬するんだー。」
そして一行は道場に向かって歩き出す。
道場の戸の前で一旦止まり説明をする一刀。
一刀「ここが俺が鍛錬する道場だ。昔はここで爺ちゃんと一緒にやってたけど、こっちに帰ってきてからは一人で鍛錬してる。ここには土足禁止で、一礼して入って一礼して出るのが礼儀だからよろしくね。」
華琳「まぁ、ここは一刀の家だもの。この家の礼儀に従うわ。」
そう言って靴を脱ぐ華琳・・・・そういえば仏の間に土足だったわ・・・・
全員が靴を脱いだのを確認して戸を開けて一礼して道場に入る。
愛紗「随分広く、そして綺麗ですね。」
一刀「そりゃあ爺ちゃんが若い頃はここで多くの人が鍛錬してたらしいからね。綺麗なのは爺ちゃんの教えで鍛錬前にしっかりと床を雑巾がけするからさ。」
春蘭「この広いのを一人でか!?」
一刀「帰ってきてからはそうだね。最初の頃は雑巾がけだけで疲れ果てたもんだよ。」
秋蘭「この広い床を一人でやれば、相当足に筋力はつくだろうな。」
一刀「うん、あとしっかりと踏ん張らばないと足が滑っちゃうから筋力を持続させる力もつくよね。」
雪蓮「へぇー、私もここに住んだらやってもいい?」
一刀「やってもいいけど、一回やったら途中で投げ出すのはダメだよ?」
雪蓮「一刀と一緒なら問題ないわ!」
蓮華「まだ一緒に住むと決まったわけではないのですが・・・」
雪蓮「意地でも許させるわ!」
祭 「おぉ、今まで見たこともないようなやる気」
雪蓮「だって、ここで一緒に鍛錬するってことは一刀を私が強くするってことでしょ?。」
愛紗「た、確かに・・・しかし、蜀での仕事がブツブツブツ」
鈴々「愛紗が壊れたのだ!?」
一刀「まぁ、雪蓮が住んでくれれば俺も鍛錬が楽しくなるだろうし・・・一人で鍛錬ってすごく寂しくなるんだよなぁ。」
雪蓮「ほら、夫の寂しさを埋めるのも妻の役目じゃない?」
愛紗「誰が妻ですか!?」
蓮華「そうですよ!姉さま!」
霞 「ええなぁ・・・ウチも一刀と鍛錬したいわぁ・・・」
恋 「恋も・・・」
祭 「儂も加わりたいのう・・・」
春蘭「ふ、ふん!私は別に鍛錬なんて・・・」
秋蘭「おや?姉者はいいのか?私は参加したいが?」
春蘭「しゅ~ら~ん・・・・」
華琳「こういう時王だってことを・・・・ハッ私は何を考えて・・・」
桃香「華琳さん~王交代しちゃダメかな~・・・」
華琳「却下よ。」
桃香「うぇ~ん・・・」
一刀「よし、次に行こうか。次は俺の育ててる畑を見に行こう。」
華琳「一刀、畑なんてしているの?」
一刀「なんてとは失敬な・・・俺はあまり家を離れられないからな。日雇いの仕事を探して給金もらって、そして自分で育てた作物を食べる。こうやって節約して暮らしてたからね・・・ここに住む人には必然的に畑も手伝ってもらうかな。」
雪蓮「やるやる!」
一刀「そこまで大変なことじゃないからみんな出来ると思うよ。じゃあ行こうか。」
しっかりと一礼して道場から出ると、靴を履き直し外へ向かう。
外に出て家の裏庭に畑がある。
一刀「ここが俺の畑。育ててるのはトマト、とうもろこし、キャベツ、ほうれん草、ネギ、さつまいも、じゃがいも、大根かな。あとは卵を産む鶏がいるね・・・分からない作物に関してはあとで教えるよ。」
華琳「そう・・・こっちも随分広いのね、これを一人で?」
一刀「季節によってやる場所とやらない場所があるけどね。今ならとうもろこし食べれるけど食べてみるかい?」
全員『食べたい!』
華琳「・・・いただくわ」
秋蘭「私も食べてみたいな。」
蓮華「私も食べてみたいわ。」
愛紗「・・・・私も」
月 「是非食べてみたいです。」
恋 「恋も・・・」グ~
一刀「そうだな・・・どうせならあっちにいるみんなにも食べて欲しいからあっちで食べようか。そんな時間は掛からないと思うから俺の部屋に案内するよ。雪蓮と華琳、秋蘭と月、祭さんは手伝ってくれ。」
この人選には・・・・まぁ、言わずもがな・・・
一刀「ここが俺の部屋だよ。みんな入ると狭いと思うけど我慢してくれ。トイレ・・・厠に行きたくなったら霞に教えてあるから案内してもらって・・・まぁ、その仕方も。」
一回だけ霞がトイレに行きたいと言い出して案内したのだが・・・・まぁ、想像にお任せします。
一刀「俺は調理の方に行くからここに居れないけどあんまり面白いものもないと思うからゲームいてていいよ。」
そこから、蓮華と霞にテレビとについてとゲームについてを軽く紹介して任せた。
みんなに紹介したゲームは三國無双4猛将伝である。自分たちが男の姿でゲームになっているのをどう思うのかなーという興味本位で紹介したところ・・・
霞 「ウチこんな厳つくなーい!」
春蘭「私が男だったらこうだったかもしれんな・・・」
恋 「恋・・・全然違う」
蓮華「私は以前これほど堅い性格だったのか・・・」
愛紗「私も男だったらこうなると思います・・・・・」
鈴々「鈴々こんなにボサボサ髭じゃないのだー!」
桃香「性格はまるで一緒かなー・・・なんて」
全員が思い当たる節があったり、全然違ったりと賛否両論のようだった。そこまで聞くとゲームを開始したのかキャラ選択画面のBGMが聞こえる。
一刀(そろそろ行くか。)
それからどうなったのか一刀は知らない
おまけ
1P霞 「おっ!関羽見つけたで!勝負や!」
2P春蘭「こっちは張飛だ!」
愛紗「こう、げーむでも同じ名前がやられていると・・・」
鈴々「ムカムカするのだ!」
1P蓮華「くっ!黄蓋の敵!」
2P愛紗「夏侯惇!この関雲長が討ち取ったり!」
霞 「さっきの愛紗の言葉を身に染みて実感しとるわ・・・」
春蘭「ぐぬぬ・・・これはげーむ!これはげーむ!」
1P桃香「民たちを守らないと!」
2P恋 「恋が蹴散らす・・・・・」
霞 「赤兎馬ってセキトなん?」
愛紗「私に聞くな・・・・」
そのあと、蓮華が何故かレベルMAXの孫策を見つけ一刀を問いただすのはあとの話。
調理side
一刀「まぁ、料理のできる方々に手伝っていただきたかったワケですが・・・」
華琳「これがとうもろこしね・・・どう調理するの?」
一刀「ここはシンプルにタレをつけて焼くだけだよ。でも大事なのは念入りに何度もタレを付ける根気と熱さに負けない根性だ!」
華琳「そ、そう・・・」
熱く語りすぎて若干引かれたが気にしない・・・・・気にしてないぞ!
一刀「じゃあ、まず月と雪連はとうもろこしの髭と皮を剥いでくれ。
華琳は醤油、味醂、酒、砂糖で作ったこのタレを材料は置いておくから小分けにして沢山作ってくれ。
祭さんは、華琳の作ったタレをこの刷毛を使って思う存分塗ってくれ!塗れば塗るだけ美味しくなる!。」
華琳「それは分かったけど・・・一刀は何をするの?」
一刀「俺は祭さんや雪蓮の好きそうな酒を買ってくるよ。天の酒のみたいでしょ?」
祭&雪蓮「飲みたい!」
華琳「あら、私の分はないのかしら?」
一刀「華琳には天のお菓子を買ってくるよ・・・月もそれでいいかい?」
月 「一刀さん、ありがとうございます。」
一刀「いいって。それじゃあ火の使い方とか電気とか水の出し方について簡単に説明するからよく聞いてくれよ。」
そのあと数十分説明して、実際に使ってもらいできたので各自の担当に移った。
1時間後~
調理組も調理を終えた頃に丁度一刀も帰ってきた。
一刀「ただいま・・・ん~いい匂いだ。」
帰ってきて料理の匂いがするのは久しぶりだったので軽く泣きそうになった一刀。
華琳「そうね、とても美味しそうだわ・・・お菓子は買えたの?」
一刀「あぁ、ちょっと奮発して遠くまで買いに行ってきたよ。酒はいつもお世話になってるところだけどね。」
雪蓮「いいのよ、天のお酒に変わりないんだから。」
祭 「そうじゃそうじゃ。」
一刀「そう言ってもらえると助かるよ・・・俺たちだけで一足早く乾杯しようか。」
華琳「・・・いいのかしら?」
雪蓮「いいんじゃない?他のみんなは遊んでるみたいだし・・・ご褒美ってことで。」
祭 「うむ、策殿に賛成じゃな。」
月 「へぅ・・・私もお菓子食べてみたいです。」
華琳「まぁ、たまには悪くないわね。」
買ってきたのは店の自家製の酒、酒名は「天」
華琳「あら、私たちにぴったりじゃない。」
一刀「いや、これは相当飲んでる人じゃないとキツイと思うぞ・・・俺はこっちに来てからは基本これだけど・・・チューハイっていう手軽に飲める酒なら冷蔵庫にあるぞ。」
月 「私はそのちゅーはいでお願いします。」
華琳「私も酔うとまずいしそっちにするわ。」
一刀「了解、ちょっと待っててな。」」
・
・
・
・
一刀「お待たせ、これがチューハイね。」
華琳「随分冷えてるのね、それにこの杯はなに?」
一刀「これは缶といって飲み物や空気に触れさせたくないものを入れるんだ。」
月 「天はいろいろな事を考えていますね。」
一刀「俺もそう思うよ・・・さて乾杯しようか。」
その言葉を聞いて、雪蓮と祭はお猪口に注ぎ、華琳と月の缶を開ける。
華琳「そっちの匂いはキツいはね・・・こっちは果物の匂いがするわ。」
雪蓮「そっちのは甘そうね~・・・こっちは私でもキツいかも。」
祭 「ですな、しかし美味そうだ。」
一刀「それじゃあ・・・・みんなと再会出来たことに。」
華琳「・・・・一刀と会えたことに。」
雪蓮「一刀と会えたことに!」
祭 「北郷と良い酒に巡り会えたことに!」
月 「一刀さんとお爺さまに出会えたことに。」
全員『乾杯!』
3人のお猪口と2人の缶で乾杯する・・・そしてお猪口組は一気に煽り、缶組の二人はちょっとだけ口に含む。
一刀「ぷはぁ!・・・・うん、やっぱこれだな!」
雪蓮「ん~美味しいけどキツいわねぇー」
祭 「儂はこれぐらいが飲み応えがるのぅ。」
華琳「へぇ、酒臭くないし、果実酒に近そうね。」
月 「そうですね、あんまりお酒強くはないんですけどこれなら・・・」
一刀「二人共、お酒もいいけどお菓子も食べてね・・・バレたら爺ちゃんの財産が消える・・・」
二人に買ってきたのはケーキ専門店のケーキ。
華琳には果物をたくさん使ったチーズケーキで、月には苺をたくさん使ったショートケーキを買って来た。
華琳「そうね・・・・!?」
月 「いただきます・・・・!?」
フォークが分からなそうだったので箸を渡したので小分けにして一口食べて・・・頬に手を当てて笑顔になった。
華琳「これは美味しいわね・・・あっちでも作れないかしら。」
月 「とっても美味しいです・・・・詠ちゃんにも食べさせてあげたいです・・・・」
一刀「そう言うと思ってもう二個買ってあるから二人はあげたい人にあげてくれ。」
それを聞いてさっきよりも綺麗に笑う月と考え込む華琳。
華琳「料理関係なら流琉・・・だけど留守番してる凛と風にもブツブツブツ」
一刀「あー・・・凛と風には俺から何か贈り物を用意するから流琉にあげてくれ。」
華琳「そう?なら流琉にあげるわ。」
一刀「さて、そろそろあっちに戻ろうか・・・って雪蓮!祭さん!飲みすぎ!」
ちょっと目を離した隙にガバガバ飲んでいく2人。
雪蓮「いいじゃらいの~、せっかくのさいはいなんらから~」
祭 「儂はまだまだいけるぞ!・・・・ヒック!」
ダメだこの二人、早く何とかしないと・・・
一刀「ほら二人共、とうもろこし食べれないぞ?」
雪蓮「やら!」
祭 「ダメじゃ!」
一刀「ならしっかり歩いてくれ・・・・」
千鳥足で歩く二人をみてため息をつく一刀と華琳、苦笑いする月。
一刀「とうもろこしは俺が持つから二人はしっかり歩いてくれよ・・・悪いけど華琳と月はその酒を持ってきてくれ。」
華琳「分かったわ。」
月 「任せてください。」
雪蓮「分かってるわよーまっすぐ歩くわよー」
祭 「北郷が3人に見えるが問題ない!」
むしろ問題しかない・・・冥琳あとは頼んだ!
一刀「はぁ・・・行こうか・・・」
華琳「・・・・・・行くわよ。」
月 「あはは・・・行きましょうか。」
そして調理組も一刀の部屋に向かう。
そこはカオスと化していた・・・
霞 「うああああ呂布強すぎやねん!」
春蘭「ぐぬぬ、なぜ切っても怯まないのだ・・・」
桃香「あ、華琳さんが敗走した・・・」
愛紗「桃香様!名前は同じですが違います!」
鈴々「春巻きも敗走したのだ!」
蓮華「ぐすっ黄蓋を助けられなかった・・・」
恋 「貂蝉?・・・・」
全員が三国無双にドハマりして叫んでいた。
一刀「・・・・これはひどい。」
華琳「同意するわ。」
雪蓮「私もそう思うわ。」
祭 「なんじゃこれは・・・」
月 「霞さん・・・・」
ドアを開けた状態で固まる俺たちをやっと認識したのか急に問い詰めてくる蓮華。
蓮華「一刀!どうして・・・どうして孫策だけ成長が限界値なの!?」
問い詰める蓮華にはどこか戦に向かうような覇気を感じた。
一刀「あぁー・・・・それは孫策の男らしいところが好きでずっと使ってたからなー。」
雪蓮「あたしと一刀は出会う前から結ばれてた訳ね。」
桃香「うぅ・・・」
愛紗「ぐぬぬ・・・」
春蘭「ぐぬぬ・・・」
鈴々「おにいちゃぁ~ん・・・」
霞 「ウチもちょっと上がっとったから脈アリってことやな!」
秋蘭「私も上がってるな。」
祭 「おっ!儂も上がってるぞ!」
華琳「私は・・・上がってないわね・・・一刀、今すぐあげなさい。」
一刀「無茶言うなって・・・」
その後、全員から同じことを要求されたのは言うまでもない。
社会人になったイロハスです。
スマホで投稿してるからやりにくい(´・ω・`)
次回長編でその次からはショートストーリー仕立てで行くつもりです。
ちなみに作者の好みで呉と漢(霞)が多く出ると思いますが悪しからず。
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続きです!
屋根裏のイメージとしては瀬戸の花嫁の主人公の部屋を物置っぽくした感じ。
想像できない人は人一人なら余裕で住めるくらいの屋根裏を想像してください。
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