No.547576 【獣機特警K-9】K-9隊の一番長い日(2)【交流】2013-02-22 23:38:10 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:947 閲覧ユーザー数:925 |
3月26日、11時15分…。
「マスコミを呼んだ覚えはない!危険だから下がってろ!!」
突入現場となるキクガオカ・コンストラクション・カンパニー本社ビル周辺は住民の避難が完了し、
周囲はテープが張り巡らされ立ち入り禁止区画となった。
次から次にパトカーや白バイ、輸送車が到着し、続々と警官が降りてくる。
周囲一帯は物々しい雰囲気に包まれていた…。
「ヒュー、こんなに大量動員たァ。警察始まって以来の大規模作戦じゃねぇのかい?」
と、ラミナ警察署機動3課のヴィルマー・マクダネル。
「ふっふっふ。こういう現場に来るとワクワクしてきちゃうよね!」
と、同じく機動3課所属の大沼カヤ。
「カヤ。張り切るのはかまわんが、暴れすぎて周囲に被害を出すなよ」
「わかってるわかってるわかってますってw」
「っと。どーやらアイツらも来たみたいだぞ」
そこにK-9隊一同を乗せたナインキャリアーが到着し、中から隊員が次々に降りてきた。
「全員整列!!」
エルザの号令が響き、残りの8人がいっせいに整列する。
「番号!1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「…6」
「7!」
「8!」
「9!」
「よし、全員いるな…K-9隊到着だ。ヴィルマー、待たせたな」
「いや、ちょうど俺たちも今来たところだ。それよりどうだ?作戦はうまくいきそうか?」
その質問に対し、クオンが答える。
「どうだろ…トラジは特に逃げ足速いからなあ」
「今度の今度こそは確保したいところだが…」
11時56分。武装した警官隊がビルを取り囲むように並ぶ。
その警官隊の前に、アーマージャケットを着込んだアイヴィーが出てくると、警官隊一同はそろって敬礼する。
「…みんなご苦労様。これより我々はキクガオカ・コンストラクション・カンパニーに突入を開始します」
現場周辺は緊迫した雰囲気に包まれる。K-9隊、機動3課、そのほか警官隊も緊張した面持ちでその言葉を聞いていた。
「おそらく、相手も相当な数のヤグザを用意してくるでしょう。銃撃戦や格闘戦も十分想定されるかもしれない…くれぐれも注意して作戦に臨むように」
息を呑む一同を前に、アイヴィーはさらに続ける。
「後方には救護班を待機させてあります。負傷者が出たらすぐに救護班へ向かわせてちょうだい」
11時59分…突入1分前。
後方の指揮通信車両から秒読みを告げる声が響く。
その声を現場にいた誰もが聞いていた。警官隊に緊張が走る…。
「…私が飛び込んだら、一斉に突入するのよ。いいわね」
「了解!」
『…30秒前。29、28、27…』
エルザが、アレクとフィーアに通信を入れる。
「…アレク、フィーアの両名は狙撃戦の準備だ。いいな」
『了解。俺のスナイピング技術、見せ付けてやりますよ』
『了解しました。ナインチョッパー、テイク・オフ!』
ナインキャリアーの上面に搭載されていたナインチョッパーが、ゆっくり浮上していく。
『12、11、10秒前。9、8…』
一斉に身構える突入チーム一同。それを見つめる救護班一同。
そして、ビルの上空へと飛んでいくナインチョッパー…。
『…3、2、1、ゼロ!!』
「総員突入!私に続け!!」
と、二挺のリニアハンドガンを構えたアイヴィーがビルの中へと飛び込む!
そしてそれを合図に、次から次へと、まるで雪崩のように警官隊が突入していく…。
時刻は12時ちょうど…入り口付近のガラス戸が破られ、今…ゴクセイカイへの強行突入作戦が開始されたのだ!
…同時刻、最上階の社長室では…。
「…トラジ、どうやら連中おっぱじめたみたいだよ」
「…なに、案ずるな時雨よ。警察ごときに敗れる我がゴクセイカイではないということを教えてやるまでだ…」
と、ゴクセイカイの首魁であるトラジ・キクガオカは一杯の茶をすすると、すぐに手に持っていた通信機で指示を出す。
「…聞け。どうやら警察の犬どもがこのビルに突入したようだ…我がゴクセイカイの意地にかけても奴らを一匹残らず血祭りにあげてやれ。いいな!」
…そして、通信を終えたトラジは再び湯飲みを手に取ると、茶を一口すすり呟いた。
「…さて。果たして生き残れるかな?愚かなる警察の諸君…」
ついに始まった一斉突入!
この状況でトラジは一体何を企んでいるのか!
そしてファンガルドポリスは、K-9隊は、どう戦い抜いていくのであろうか!
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ついに始まった一斉突入。
ここからどんどん熱くなっていくぞ!気をつけろ!!
■出演
K-9隊のみなさん
アイヴィー総監:http://www.tinami.com/view/401918
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