一刀「さようなら・・・・・愛していたよ、華琳」
一刀「さようなら・・・・・愛していたよ、雪蓮」
一刀「さようなら・・・・・愛していたよ、桃香」
一刀「さようなら・・・・・愛していたよ、月、詠」
??「おい!起きろ!」
一刀「っ!?」
野太い男の声に驚き、強制的に目を覚ましてしまう。
??「今何時だと思ってんだ!とっくに補導時間だぞ!」
一刀「・・・・・・・ここは?」
質問をしてはみたが、周りを見ただけで答えは分かりきっていた。
警備員の格好をした中年の男の人は、怪訝な顔をする。
警備員「ここはって、おめぇもここの生徒だろうがよ・・・・聖フランチェスカ学園3年A組だよ。」
律儀に答えてくれる警備員だったが、ここで一刀はおおきな疑問を感じた。
一刀「ちょっと待ってください・・・3年?2年の間違いではないんですか?」
質問した内容に警備員は更に怪訝な顔を深める。
警備員「自分の学年も分かんねえのかよ・・・ほら、あれ見ろ。」
そう言って指差した先には黒板・・・・に書かれている文字。
『3A!卒業おめでとう!』
一刀「ま、マジかよ・・・・」
当たっていて欲しくはなかったが、予想は的中していた。
あっちの世界に行っている間も、この世界では多少なりとも時間は進んでいた。
だとすれば、自分は今どのような状態に置かれているのだろうか・・・・・・・・・
警備員「だいじょうぶか?顔色悪いぞ?お前名前は?」
心配してくれたのだろうか、警備員のおじさんがゆっくりと質問してくれる。
一刀「・・・聖フランチェスカ学園1年A組、北郷一刀。」
その名前を聞いた瞬間、警備員が驚いた表情をしていた。
警備員「北郷一刀って2年前に行方不明になった北郷一刀か?・・・いや、ここら辺で北郷なんて苗字あそこしかないしな、間違いないか・・・・それにしても、なんで行方不明者がこんなところで寝てるんだ?」
その問に一刀は何をどう言えばいいかわからなかった。
三国志の武将が女性の世界に行っていました?・・・自分が逆の立場でもいい病院を紹介するかもしれない・・・そう、俺のした経験は誰にも理解できない。
一刀「・・・・・わかりません。」
そう答えるのがやっとだった・・・それ以外のことを話そうとするとどうしても自分の体験したことを口走ってしまいそうになるから。
警備員「そうか・・・動揺しているところ悪いが、あんたにはもう1つ悪い知らせがある。」
その言葉を聞いて肩がビクッと震えてしまった。
やめてくれ・・・・これ以上俺を追い込まないでくれ・・・そんな思いが浮かぶが、自分を心配して語りかけてくれている警備員のおじさんにそんなことは言えなかった。
警備員「・・・・・お前のお爺さんにあたる北郷平八郎さんだが・・・・
1年前に他界された。」
言葉の意味を理解した時、俺の視界は暗闇に覆われた。
あとがき
初っ端からシリアスです。
次回もシリアスだと思いますが、次の次あたりで恋姫世界sideに移ろうと思います!
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どうも、イロハスです。
鬼の御子使いに手詰まってしまい、ふと曲を聞いたときに書きたいと思いキーボードを打ちましたw
鬼の御子使いもしっかりと構成をまとめ次第書きたいと思います!
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