今日は休日

学校もなく、何かしらの用もなく

一日中特訓に使える

ということで！

「今まで使わなかった能力の特訓と行きましょうかね…っと」

選んだのはSylphid

風を操るソラニカだ

風を圧縮してボールにして投稿武器とすることや、目視が不可能なほどの超高速の移動に使ったりもできる

「っし」

まずは移動を練習しようか…

俺は走り出す

そして走り幅跳びの要領でジャンプし

(ここだ！)

風を使って加速する

結論から言おう

やり方が間違っていたと思う

イメージ的には風に押される程度でいい筈なのに、何を考えたか爆発的な加速をイメージした

結果、Sylphidは俺の要望に応え爆発的な加速(・・・・・・)を実現させた

俺の意識はその爆発的な加速に耐えられずブラックアウト

目が覚めたら壁に埋まっているといういかにもギャグ性を感じられる結末

爆発的な加速による肉体的負荷と壁に衝突したダメージで体がバラバラになりそうな痛みが今も襲ってくる

「痛たた…」

何故か最初から上手く使える唯一の能力、あらゆるものを治す能力を使って回復し壁から抜け出す

これが上手く使える理由はわからないが特訓で体を酷使するので便利で助かる

「やべぇわこれ、意識飛ぶほどの速度とか出せんのかよ……」

俺が使えるソラニカという能力はSophiaとLucifer、Sylphidの他に

衛星(サテライト)という光球で出した数だけ同時にまたは時間差をつけて攻撃を行うことができる、Seraph

火を使っての攻撃や驚異的な再生能力を与えるPhoenix

あらゆる水を操るCuelebre

土などの自然物を武器にできるVouivre

というのがある

どれも優秀な能力だ

が、それ故に尖っている

どの能力も使用者のイメージが重要になる

それこそ一見弱そうに聞こえる水を操るCuelebreだが、大気中の水を凍らせ氷柱の雨を降らせることだってできる

Vouivreだって武器だけではなく盾も作れる攻防共に万能な能力だ

イメージができればどれも万能な能力だ

自分を試されてるようで楽しい

それ故に早く扱いこなしたい

……欲を言うとCuelebreとSylphidを特に…

その二つを使いこなせば夏場に涼しく居られそうだ

俺にはちゃんと両親が居るらしく今は海外に出かけているらしい

両親が金を振り込んでくれるので別段金に困ることはなかった

え？前世金持ちなんだから贅沢したいんじゃないのかって？

……むしろ俺は庶民派だったなぁ

コンビニで売ってるガ〇〇リくんとかうま〇棒とか大好きだった

コーンポタージュ味の中毒性といったらとてつもなかった

たまに頑張った自分への褒美に食べてたな

好物だって卵かけご飯だし、パーティとかほとんど参加しなかった

新聞配達のバイトを初めてやった時の達成感は半端じゃなかったな…

まぁ、関係ない話はここまでっと

金に困らないんだけどあんまり贅沢もしたくないってことで

贅沢して迷惑かけるのもどうかと思うからな…

だからまぁSylphidとか使えたらそれなりに楽できる

「っと、考え事は後にしてっと」

もう一回挑戦と行きますか！

その日、馬鹿みたいに壁に人型の穴が空いたのはここだけの話