No.538076

魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者

はらっぱさん

初戦闘

2013-01-30 22:29:14 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:9430   閲覧ユーザー数:8773

遥SIDE

 

迂闊だった・・・・

 

私の前には、ジュエルシードの思念体、私は壁に叩きつけられ動けない

 

そして、思念体の前に立ちはだかる、新湯のなのは。

 

なのはの足元には赤い宝石

 

遠くのほうの木に、ぶらさがっているバカ(転生者)

 

原作とは流れが変わってしまった、私のせいで・・・

 

私の脳裏には今までのことが、走馬灯のように思い浮かんできた。

 

 

私の名前は、西園 遥

 

実は、転生者よ、高町家の人たちは既に知っている(なのはと知り合ったときに言った)

 

なんと、私の運命の人を死なせてしまい、別の世界に転生させたらしい

 

そして、私の希望があればその世界に転生してくれるそうだ

 

私は、「転生して」とお願いした

 

まあ、家族も死んで天涯孤独だったから、承諾したわけだけど・・・

 

そして、私は、転生した

 

ある程度未来を知っていた私は、少しでも未来を良くしようとした

 

士郎おじさん(私の家と高町家は隣同士でよく晩御飯を一緒に食べている)が怪我をして入院したときも、なのはの傍にいて、寂しくないようにした

 

その甲斐あってか、なのはは明るいままだった。

 

でも、「いい子」でいようとするのは変わらなかった。

 

それで、アニメのとおり、なのははフェレットのユーノを拾った。

 

その夜。ユーノの念話が聞こえてなのはが家を飛び出したのを家の窓から見た私は、心配になってなのはの後を追った。

 

ユーノが入院している動物病院に行くと、なのはが思念体に襲われていた。

 

遥「なのは!危ない!」

 

私は、なのはに飛び掛り、思念体の突撃から守った。

 

なのは「遥ちゃん!?」

 

なんとか、直撃は避けた・・・よかった

 

なのは「遥ちゃん、なんでここに?」

 

遥「それは、なのはが家を飛び出していったのを見たから心配になって来たのよ。・・・ってそんな事言ってる場合じゃない!」

 

私は、なのはと手をつなぎその場から離れようとした

 

ユーノ「君には、資質がある。お願い、僕に少しだけ力を貸して」

 

ユーノがそう言った。

 

なのは「資質!?資質って!?」

 

遥「なのは!今は、そのフェレットのいう事を聞いていたほうが助かる可能性は高いわ!」

 

だが、そういったとき、上空から思念体が降ってくる。

 

くっ、拙い!

 

そのとき

 

???「おらーーーーー!」

 

何処からともなく聞き覚えのある声が聞こえた・・・今、一番聞きたくない声だわ・・・

 

神城「だいじょうぶだったか?なのは?」ニコッ

 

俗に言うニコポってやつ?実際に見ると、引くわね・・・

 

すると、バカに吹っ飛ばされた思念体が突っ込んできて

 

バカが吹っ飛ばされる

 

ちょ!?弱!?ていうか、こっちに来た!

 

遥「がはっ!?」

 

私は、壁に叩きつけられた・・・くっ・・う、動けない・・・

 

すると、なのはが私の前に出て手を目一杯広げていた

 

私は、思わず叫んだ

 

遥「だれか・・・誰でもいい!私はどうなってもいいからなのはを・・・なのはを助けて!」

 

そう叫ぶと同時、思念体が飛び掛ってくる

 

なのはは、目を瞑り

 

なのは「助けて・・・助けて!前園君!!」

 

そう叫んだ、その時

    

???「旅人(ガリバー)!」

 

なのはを箱が包んでいた、これって・・・

 

???「ソル、セットアップ・・・」

 

???『ハイ、ユウ、セット・・・アップ!」

 

そんな声が聞こえ、声のほうを振り向くと

 

全身を黒で統一し、右目に眼帯をしたクラスメイトが立っていた。

 

SIDE OUT

 

 

なのはSIDE

 

もう訳がわからなかった。

 

塾に行くときに声が聞こえ、フェレットを拾い、動物病院に預けた

 

家にいたら、また声が聞こえ、その声に呼ばれるままに病院に向かった

 

そこには、逃げ回るフェレットと、ドロドロした良くわからないお化け

 

そしてなんと、フェレットが喋りました

 

今は、途中から遥ちゃんが来て一緒に逃げています。

 

すると、フェレットさんが

 

フェレット「君には、資質がある。お願い、僕に少しだけ力を貸して」

 

なのは「資質!?資質って!?」

 

遥「なのは!今は、そのフェレットのいう事を聞いていたほうが助かる可能性が高いわ!」

 

その時、私たちの前にドロドロのお化けが降ってきました

 

その時でした

 

???「おらーーーーー!」

 

その声とともに、お化けが飛んでいきました・・・何だろう、今一番聞きたくない声でした。

 

神城「だいじょうぶだったか?なのは?」二コッ

 

そう言って笑いかけてきました・・・なんでこの状況で笑えるんだろう?わかりません

 

すると、さっきのお化けが神城君に突っ込んできて

 

気づいたら神城君は、木にぶら下がっていた・・・何だろう、心配の声をかける気になれないの・

 

そして、神城君の後ろにいた遥ちゃんは壁に叩きつけられていました

 

遥「がはっ!?」

 

なのは「遥ちゃん!!」

 

私は、遥ちゃんの前に出て手を目一杯広げた

 

手に持っていた赤い宝石が落ちるけど構わなかった

 

すると、飛び出した私に気づいたのか遥ちゃんが

 

遥「だれか・・・誰でもいい!私はどうなってもいいからなのはを・・・なのはを助けて!」

 

そう、叫びました

 

それと同時に、お化けが私たちに向かって飛び掛ってきました。

 

私は、思わず目を瞑ります

 

その時、1人の男の子が思い浮かびました・・・

 

 

小学校に入学して直ぐの頃、私が足を痛めて動けなくなった時、保健室まで運んでくれました

 

それから、私は彼を目で追っていました

 

彼は、右目に眼帯をしており、みんなから敬遠されています

 

でも、彼は、勉強を楽しんでいました

 

よく見ていると、彼は時々とても大人っぽくてまるで遥ちゃんみたいです

 

遥ちゃんはテンセイシャだっけ?

 

わたしには、よくわかりません

 

アリサちゃんは、少し近寄りがたいと言っていました

 

少し酷いと思った、彼は見た目はとても怖いけど話してみればとても優しい子なの

 

そうじゃなきゃ、あの時に私を助けたりしなかったと思うの

 

そして、3年になった今でも、目で追ってしまいます

 

あの時、助けてくれた男の子を・・・

 

私は思わず叫びました

 

なのは「助けて・・・助けて!前園君!!」

 

その時、

    

???「旅人(ガリバー)!」

 

そんな声が聞こえ、私を大きな箱が覆っていました。

 

???「ソル・・・セットアップ」

 

???『ハイ、ユウ、セット・・・アップ!」

 

その男の子の声と、電子音の声が聞こえました。

 

私たちの前には、全身が真っ黒な服で包まれて、右目に眼帯を着けた前園君が立っていた

 

夕也SIDE

 

さて、俺は今、買い物の帰り(調味料が切れていたから)に散歩をしていたら

 

 

 

高町と西園の目の前に、ドロドロの化け物がいた。

 

 

・・・ええっ!?な、なんで!?何があった!?

 

ソル『あれは、おそらく《ジュエルシード》の思念体ではないかと」

 

夕也「思念体?つまり、アレの本体はそのジュエルシードってこと?」

 

ソル『ハイ、そうです・・・ユウ、助けましょう。」

 

夕也「は?何で?逆に俺が介入したら話がややこしくならない?」

 

ソル『ユウ、あなたの夢を思い出してください、あなたの夢は

 

 

 

 

 

自分の周りの人たちが望む幸せな未来を作る

 

 

でしょ?』

 

夕也「・・・・そうだったな!よし!いくぜ!ソル!!」

 

ソル『それでこそ、ユウです♪それで、魔力量は?」

 

夕也「とりあえず、 C で!」

 

ソル『はい!」

 

思念体が2人に飛び掛ろうとしている。

 

すると、高町が

 

なのは「助けて・・・助けて!前園君!!」

 

あれぇ!?なんで俺の名前!?て、そんなこと気にしてる場合じゃない!

   

夕也「旅人(ガリバー)!」

 

俺がそう声をあげ、地面にかざすと高町を中心に基板上のマスが出現し、そこから出てきた箱が高町を包む。

 

そして、高町を守った後

 

夕也「ソル・・・セットアップ」

 

ソル『ハイ、ユウ・・・セットアップ!」

 

俺は、全身を黒で統一したバリアジャケットを着て、戦闘態勢に入った

 

夕也「さあて、どうするかな。」

 

ソル『ユウ、ここであの思念体を倒したら2人の好感度はグッと上がりますよ♪」

 

夕也「いや、それはないだろう・・・」

 

俺は、ため息をつきながらも、背中から剣を抜き放って思念体に向けた

 

その時

 

なのは「ま、前園君?」

 

夕也「おう、高町、こんな時間に何してんだ?」

 

俺は、背中越しに高町にそう返した

 

なのは「そ、そういう前園君こそ・・・」

 

夕也「俺は、調味料が無くなったから買いに行って、偶々お前らを見つけたの」

 

俺は、直ぐそこに置いた袋を一瞥して言った

 

その時、思念体が動くのを感じた

 

夕也「あー、高町、そこから動くなよ、出なければおまえは怪我しないから」

 

なのは「う、うん・・・」

 

そう言って、俺は再び思念体に向かって黒い剣を構える

 

夕也「ソル、終わらせるぞ、リミットA解除」

 

ソル『了解、解除』

 

俺の内から、魔力が溢れてくる

 

ユーノ「な、何、この魔力・・・」

 

ユーノがそういった時、思念体が俺に飛び掛ってきた

 

俺は、空中に浮かばせるように思念体を切り上げると、自身も飛び上がり体を縦に振った

   

夕也「真空裂斬(しんくうれつざん)!」

 

なんども、思念体を斬った

 

地面に着地すると、バラバラになった思念体が落ちてくる

 

だが、バラバラになったそれらは、もぞもぞと動き、再び一つになろうとしている

 

やっぱり、無理か。

 

ユーノ「あの!どなた存じませんが、それはジュエルシードと呼ばれるロストロギアの思念体です!攻撃するだけではたおせません、早く封印を!」

 

ユーノはそう言った。だが、俺には最大の欠点があった。

 

夕也「あーすまん。俺は、封印苦手だから無理。」

 

ユーノ「えぇ!?あんなに強いのに!?」

 

すると、ユーノは先ほど落ちたレイジングハートを拾い

 

ユーノ「それならこれを使ってください。レイジングハートには封印術式がインプットされていますから」

 

俺に差し出してくる。でも

 

夕也「それも無理。俺は魔力特別でね、このデバイスじゃないと、木っ端微塵に吹っ飛ぶぞ?」

 

ユーノは俺の言葉に固まった。

 

夕也「使い手ならそこにいるじゃん、そこの2人ともAAAからSクラスの才能の持ち主だぜ?」

 

ユーノ「そ、そうか・・・」

 

ユーノはテンパっていたらしい

 

西園は無理やり立ち上がろうとするが

 

遥「ッ!?・・・・」

 

西園は無理だな、後は・・・

 

そう思って、高町を見ると決心を決めたのか

 

なのは「わ、私がやるよ!」

 

西園は高町を見ると

 

遥「お願いできる?」

 

そう尋ね

 

なのは「うん!」

 

高町は、しっかりと頷いた。

 

その時、思念体が再生を完了させ、俺たちに向き直る。

 

なのは「うっ・・・」

 

高町はたじろいだ。

 

まあ、しょうがない

 

柄じゃないけど、俺は口を開いた

 

夕也「高町」

 

なのは「えっ?」

 

高町がこちらを向く

 

夕也「そう心配すんな。大体は俺がやる。今だけでいい、俺を信じろ」

 

高町は俺の言葉に一瞬驚いたが

 

なのは「・・・信じるよ!」

 

はっきりと、そう頷いた。う、柄じゃないことはするモンじゃないぜ・・・

 

夕也「じゃ、いくぞ!」

 

なのは「うん!」

 

俺と高町の第二ラウンドが始まった

 

向かってくる思念体を剣で壁に叩きつけ

       

夕也「はああ!風牙絶咬(ふうがぜっこう)!」

 

神速の突きをかます

 

思念体は再びバラバラになった

 

これで、少しは時間を稼げただろう

 

その時、後ろで桜色の光の柱が発生する

 

ユーノ「成功だ!」

 

ユーノの声が聞こえ、光が治まるとそこにはアニメの通りのBJと杖を持った高町の姿があった。

 

なのは「ふええ!?ど、どうなっちゃったの!?」

 

高町は、すごく驚いているようだ

 

夕也「落ち着け、高町。心を落ち着かせて心の中に浮かぶ呪文を唱えろ!それで封印が出来るはずだ!」

 

なのは「え?う、うん」

 

高町はレイジングハートを構え目を閉じる

 

思念体が再生を開始したとき、高町は目を開けると杖を掲げる

 

なのは「リリカルマジカル、封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!」

 

なのは「ジュエルシード、封印!」

 

レイ『Sealing mode.Set up.」

 

高町の声でレイジングハートがシーリングモードになる。

 

そして、光の帯が思念体を締め上げる。

 

レイ『Stand by,Ready.」

 

なのは「ジュエルシード、シリアルXXI!封印!!」

 

レイ『Sealing.」

 

光の帯が思念体を貫き、消滅した

 

残ったのは、青い宝石、ジュエルシードだった。

 

ユーノ「それがジュエルシードです。レイジングハートで触れて」

 

そう言われ、高町がレイジングハートを翳すと、ジュエルシードがレイジングハートに吸収される

 

すると、高町のBJが解除されレイジングハートも待機状態になる。

 

なのは「あれ?お、終わったの?」

 

ユーノ「はい、貴方のお陰で・・・ありが・・とう」

 

ユーノはそう言って力尽きたのか気絶した

 

それを確認した俺も、BJを解除する。

 

なのは「あ、あの!私前園君に聞きたいk「待った、何か聞こえないか?」え?」

 

耳を澄ますと、パトカーのサイレン音が聞こえてきた

 

そして、高町は現場の状況を確認する

 

なのは「もしかして・・私たちここにいたら・・・」

 

夕也「ま、補導対象なのは確実だな」

 

なのは「そ、それなら早く逃げないと・・「ちょっと待て、西園、走れるか?」あ!?遥ちゃん!」

 

西園は返事しようとするが無理なようだ・・・しょうがない

 

夕也「あー、とりあえず文句は後で受け付けるぞ?」

 

なのは&西園「「え?・・・きゃっ!?」」

 

俺は、彼女たちを脇に抱えた、この辺りは鍛えているので大丈夫だ

 

遥「ちょっ!?」

 

なのは「あっ!?」

 

2人が声を上げる。

             

夕也「うっし。逃げるぞ。花鳥風月(セイクー)!」

 

俺は背中に青い翼を広げ、空に飛び立ち、その場を後にした。


 
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