No.537366

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 番外編×3パート2ーx3 edited one by an extra Part 2 ー

ザルバさん

皆様長らくお待たせしました。今回は皆様に待たせた分存分に楽しめるように長編を書きました。楽しんでください。
ちなみに伊御たちは漫画「あっちこっち」のキャラクターです。声優とかが気になる方は動画サイトで「あっちこっち」を検索してみてください。

2013-01-28 23:20:28 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3030   閲覧ユーザー数:2959

Episode1   氷の上でヘッドダイブーIt is a head dive on ice.―

 

 IS学園から離れたスケートリンク場。

 今日は一夏達と生徒会メンバー、伊御たちと弾の十五人で来ていた。

「結構冷えてますね。」

「まあスケートリンクだしね。」

「・・・・・・・・・・」

「伊御さんどうかしたんですか?」

「伊御は寒いのが苦手なんだよ。」

「・・・・」

「そんな目で見られても・・・・」

 伊御は魂が抜けたような顔をしていてなんか恐い。

「プールだと温泉があるのにね。」

「!?つまり温水を凍りに張れば・・・・」

「温水スケートですね!?」

「革命だ。」

「「氷張った時点で寒いから!?」」

 

「皆、ロッカーの中に忘れ物はないな。」

「大丈夫だ。」

「つみきさんは寒いのへ行きかにゃん?」

「駄目よ。」

「こんなことなら着ぐるみを持ってくればよかったんじゃよ。」

「着ぐるみを持っていますの?」

「温かそうね。」

「ああ、真宵は改造した着ぐるみを持っているんだよ。」

「そしてぬくぬくのままシューズを・・・・・・」

 みんなはイメージしてみたがシューズに足が入らないことに気づいた。

『履けない!!』

 

「バナナが凍るくらい寒いな。」

「どうして日本だと寒いときにバナナが出るんだろう?」

「確か元ネタはCMらしいと聞いたぞ。」

「バナナで釘が裂けます。」

「斬鉄バナナ!?」

「バナナで海が割れます。」

「モーゼならぬバナナーゼ!!」

「「バナナで人が気絶します。」」

「「アカンて!!」」

 

 スケートリンクの上で伊御と一夏は軽やかに滑る。

「二人とも結構滑れるじゃん。」

「昔一度だけやったことあってな。」

「あの時はスピード勝負したな。」

「やりすぎてヒビが入ったけどな。」

「どんだけ!ぱなっ!」

「簡単そうね。」

「やってみるんじゃよ。」

 鈴と真宵が思い切ってリンクの上に出る。

 二人の足は両足とも滑り見事なまでの海老反りになり頭から突っ込む。

「「ふぐぅ!」」

「真宵さーーーーーーーん!?」

「鈴~~~~~~~~~~~!!」

「「「だ、大丈夫か・・・・・」」」

「うぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・」

「くぅぅぅ・・・・・・」

「滑れないのに飛び出したのか?」

「そんなに簡単に滑れるはずなかったんじゃよ~~~~。」

 真宵はうつむきながら両足をじたばたと動かしリンクを削る。

「コツがあるなら教えなさいよ!!」

「教える前に出たのはお前だろ。」

 そんなときに榊が真宵に唐突なことを言い出してきた。

「ここでダジャレです。」

「布団が・・・・」

「木っ端微塵。」

「滑れた?」

 

「うぅ・・・・コツがあるなら教えて欲しいんじゃよ・・・」

「まあとりあえず基本はかかとをつけて九十度だな。」

「滑るときは側面で蹴って斜めに進む感じかな。」

「最初は歩こうとするとこけるからな。」

「知らないと滑って転ぶものね。」

「そして母なる大地にヘッドバッドじゃね・・・・」

「普通はあんなコケ方しない。」

 みんなは頷いた。

 

「おっとっと!」

「大丈夫ですか。」

 弾は虚の手を取る。

「え、ええ・・・あ、ありがとう・・・」

「い、いえ!」

 二人は顔を赤くする。

 

 先ほど転んだ鈴も慣れて鮮やかに滑っている。

「結構上手くなったな。」

「へっへ~ん。このままなら本場でもいけるわよ。」

「そういえばスケートの本場ってどこなのかしら?」

「北極か南極かな~?」

「のほほんさん、そこでチャレンジする勇気はあるのか!?」

「白熊が氷の上で・・・・」

「結構可愛いな。」

「・・・・・スピードスケート。」

「くない!」

「迫りくる恐怖!!」

「氷の上の王者!!」

 

 ふう。結構みんな滑れてるな。このままなら・・・

「お、おりむ~~~~!!」

 一夏が振り向くとそこにはいかにも自分が慣れないスピードで滑っているのほほんさんの姿があった。のほほんは一夏の腕を掴む。

「こ、コケル!コケルよ~~~!」

「大丈夫だから放せ。」

 一夏ののほほんはそのまま円運動を行う。

 そんな一夏達をよそに弾は気楽に滑っていた。

「風にな~る~。」

 そして一夏は弾の前を通ると同時に一夏のにも腕が首にめり込み、見事なラリアットガ決まり、二人はリンクに倒れる。

「いたた・・・・・」

「大丈夫ですか、一夏さん!」

「ああ、何とかな。大丈夫か、弾・・・・・・」

「あああ・・・・・あ・・あ・・ああ・・あ・・・」

「・・・・・駄目か。」

「駄目だな。」

「駄目なんですか!」

「ごめんね~、おりむ~。」

 のほほんさんが近づいてきたが滑って弾の腹部にエルボを喰らわした。

 

「まったくあなたは、どうしてこんなことになるの!」

「ご、ごめんなさ~い。」

「まあまあ、わざとじゃないんだし。それより弾をどうしようか?」

「とりあえずここから出した方がいいと思うけど・・・・」

 その時一夏と楯無はアイコンタクトをした。

「虚さんが起きるまで診たらいいと思いますよ。」

「え?」

「そうね。虚は何かとできるからそうした方がいいわ。」

「は、はあ・・・・・・」

 楯無の言葉に従い虚は弾をリンク外の座席に寝かせ、膝枕をした。

 

「みんな結構滑れるようになったな。」

「つみきさんはスピンも出来そうですね。」

「ん、慣れてきた。」

「フィギアだと高速回転しているけどあれって目が回らないんかにゃん?」

「そういう耐性とかコツとかはありそうだな。」

「あ、それ聞いたことがあるぜ。たしか、体を固定して・・・・・」

『固定して?』

「首だけ回すんだろ。」

『!!』

「「それは無事ですむのか!?」

「そんなことできませんっ!!」

「できるとしたらロボットくらいよ!!」

「あれ?なんか違った?」

「大いに間違っているだろ。」

「ちなみに固定と体と首ってキーワードはあってるぞ。」

「そうなのか?」

「そうだな。頭は固定しつつ体だけ回して。」

「これ以上首がっ!ってタイミングで・・・・・・」

「発射っ!!」

『!!』

「すなぁ~~~~!!」

Episode2   キャンプ&王様ゲームー Camp & king game―

 

「なあみんな、キャンプ行かないか?」

「「「「「えっ!?」」」」」

 夏休み七月中ごろの食堂。

いつもどおりの面子で食事をしているときに一夏が唐突言い出したことに皆は驚いた。

「い、いきなり何を言うんだ!?」

「そ、そうよ!」

「実は伊御たちが貸し別荘でキャンプするって言ってたからな。それで俺たちも行かないかって話しになったんだ。」

「そ、そうなんですの・・・・・」

「でもなんか面白そうだね。」

「そうだな。ベースキャンプも久々にするな。」

「ラウラ、軍隊式のキャンプは日本ではあまりしないよ。」

「そうなのかっ!!」

「日本のキャンプって言っても市販の食材を持って来て調理するだけだからな。」

「日本は治安がどこの国よりも安全だからか?」

「さ、さあ。そこに関してはわからない。」

「で、どのくらいの日程よ?」

「まあ一泊二日だな。」

「予定している日はいつだ?」

「四日後だな。」

「わかった。みんなもそれでいいな。」

 箒が言うとみんなは頷いた。

「決まりだな。先生に話しつけとけよ。あと集合場所はにくきゅう駅な。」

 

 当日

「お~い。」

「おっ!一夏にみんなも来たな。」

「あれ?みにわはどうしたのよ?」

「まだみたいなんじゃよ。」

「でもこうして大勢で旅行はわくわくしますね。」

「めいいっぱい遊ぶんじゃよ。」

「これで宿題がなかったら後顧の憂い無く遊べるんだがな。」

 榊の言葉に共感する箒達。おいおい。

「まだ七月!遊ぶときは宿題のことは忘れるべし!それが夏休みの生き様じゃよ!」

「辛いことから目を逸らすわけか・・・・」

「「それはダメだろ。」」

「後でやるから大丈夫☆」

 そう言いながら真宵と榊は現実から目を背けていた。

「ちなみに俺は宿題終わってたり。」

「「写させて!!」」

「ちゃんとしろよ!?」

 カラコロと車輪が転がる音が近づき一夏と伊御たちはその方向を振り向いた。

 そこにはキャリーバグを持ったつみきの姿があった。

「お待たせ。」

「ちょっと遅れたんじゃね。」

「準備に手間取って。」

「伊御さんとの始めての旅行だから色々と準備に手間取ったり?」

 真宵がそう言うと、みにわはツーンとした。

「じゃあ、そろそろ行こうか。」

 伊御の言葉に皆は頷いて手に荷物を持ち駅に向かった。

 

 電車の中

「窓際の方がいい人いるかな?」

「姫ッちは酔いやすいから窓際の方がいいかにゃん。」

「そんなに乗り物に弱くないので大丈夫ですよ。」

「でも不意打ちにやられて鼻血を!」

「出しません!それに不意打ち手なんでしか!」

「ふっ、不意打ちとは・・・・」

 真宵はイオの服の後ろを上げ、背中をみにわと姫に見せる。

 二人は鼻血を吹いた。伊御は真宵の行動に怒り両頬を引っ張る。

「しゅ、しゅいまへん。」

「伊御たちも大変だな。」

「だがいきなりあんなことされたら私でも吹きそうだな。」

「そうですわね。」

「不意打ちはあんまり響き良くないしね。」

 

 伊御はみんなの荷物を上に上げる。

「たく。ふざけるのもたいがいにしろよ。」

「ふぇっふぇっふぇ~。」

「つみきさんはやっぱり伊御の隣か。」

「いやいや。」

「「「「?」」」」

「やっぱり膝の上じゃよ。」

 伊御たちが創造した途端にみにわが伊御の頭をガブガブかじる。

「おう、おう。」

 

 時間は少し進み電車は目的の駅に向けて進行する。

「そういや女の子って電車の音って嫌いそうだよな。」

「?どういう意味よ?」

「いやほら

 がたんごとん→ガタンゴトン→五トン五トン

 重そうじゃん、響きが。」

 榊がそう言った途端に真宵と姫は至近距離で切った玉ねぎをぱきょっと折る。

 玉ねぎのエキスが榊の両目を潰す。

「目エ―――――――――――――――――――――――――っ!」

「女の子は五トンもないんじゃよ!」

「失礼しちゃいます!ぷんぷんです!!」

「どこから玉ねぎを?」

「ていうかどこから玉ねぎを出したんだ?」

 

 乗り換えの駅

「乗換駅で長く定着するみたいですね。」

「私達はもう乗り換えしないですしのんびり行きましょう。」

「目的地まで後は乗ってればいいだけだしな。」

「大人になったら免許とって車で行きたいな。」

「でも僕らは行けるかな?」

「そんなこと気にしない方がいいぞ、シャルロット。」

「そうだぜ。そんなものは後から考えて今を楽しもうぜ。」

 そういいながら一夏と伊御は立ち上がる。

「おや、二人ともどうかしたにゃん?」

「ああ、ちょっと―――。」

「決められたレールを外してくるんだろ。」

『未来は白紙。』

『ああ、ちょっと!あ―――!!』

 ガクッ

「たまには自分で考えろと。」

「飲み物買いに行ってくるだけだよ。」

「俺もな。」

 

「お菓子買ってきた。」

「ご当地限定のやつだよ。」

「あれっ!姫は?」

「購買に行ったきり戻ってきてないんじゃよ。」

「もうすぐ出発だし、ケータイは―――」

 つみきは姫のケータイに電話を掛けるがすぐそこの席でなった。

「携帯してないんじゃね。」

「ケータイだけに?」

「榊、寒いぞ。」

「ちょっと探してくるよ。」

「俺も。」

「お手洗いかもしれないし私が行くわ。」

「私もそうしよう。」

 そう言ってつみきと箒は電車から出た。

「姫ッちは心の中にいるんじゃよ。」

「ああ、そうだな。」

「「心にいてもここには居ないぞ。」」

 伊御と一夏がそう言った途端であった。

「珍しいお菓子買ってきました。」

『あっ!』

「にゃ~、姫っち帰還じゃ。」

 

「・・・・いないの。」

「そっちにいたか?」

「いなかったわ。」

 つみきと箒は駅のあちこちをくまなく探していたが姫の姿は全く見当たらなかった。

「つみき~。」

「箒~!」

「伊御!」

「一夏!」

「姫戻ってきたから戻ってこ~い。」

「早くしないと電車出るぞ。」

 その時アナウンスが流れる。

『ドアが閉まりーます。お気をつけ下さい。』

 空気の圧縮が抜ける音が響き扉が閉まる。

 電車は進みつみきと箒が駅に残される。

「「榊!」」

「おうよ。行って来い!」

 榊は窓を上に上げ大きく開く。

「どうするつもり―――」

「後で合流な。」

「頼むぞ、榊。」

 二人は窓から身を投げ出した。よい子は真似をしないでね。悪い子でもしないでね。どっちでもない子はレッツ・チャレンジ!

「な、なんばしとっと!」

 榊はすまし顔で親指を立てる。

 伊御と一夏は摩擦によって生じる煙を出しながら着地する。

「・・・・・・・・・・伊御?」

「・・・・・・・い、一夏!なにをしているのだ!」

「せっかくの皆での旅行なのに置き去りってのは寂しいだろ。」

「それに女の子だけってのは危ないしな。」

「気にしすぎよ。」

「逆にお前たちのほうが危ないぞ。」

「でも二人は最後まで姫を探してたよな。」

「・・・・・・・・そういうことにしておくわ。」

 伊御はつみきの頭を撫でた。

 そういうわけで一夏、伊御、箒、つみきは次の電車待ち。

「姫たちは大丈夫かしら?」

「向こうには榊がいるから大丈夫だろう・・・・・・・多分。」

「・・・・・・・・・「榊が」って、もしかして伊御と一夏が戻ってきたのは女の子を危ない目にあわせないため?」

「そ、そうなのか一夏?」

「・・・・・まあそうなんだが・・・・・」

「改めて言うと恥ずかしいな。」

 その言葉につみきは鼻血を吹き、箒は顔を赤くした。

 

 一方電車では・・・・

「ぬお――――い!榊さん、なんで止めなかったんじゃよ!!」

「そうですわ!危ないじゃないですの!」

「いやまあ―――――女の子をあんなところにおいていったら可愛そうだろ。」

「あはは、一夏君も伊御さんも榊さんも優しいのはいいんですが・・・・・」

「一つ聞いていいか?」

「なんだ、ラウラ?」

「もし御庭が取り残されたらどうしていたんだ?」

「御庭を窓からポーンと投げる。」

「や、優しい!!」

「それは優しさなんですか!!」

「私ならば自分から行くな。」

「人のこと言えないです!!」

 

「お待たせ。」

「あっ!」

「来た!」

「伊御君、一夏君大丈夫でしたか?」

「ほんとに驚いたんじゃよ。」

 つみきがイオの服の端っこを掴んで言った。

「もう・・・あんなことしちゃダメ。」

「本当ですわ!」

「見ているこっちが心配でどうにかなりそうでしたよ。」

「てかあんたたちくらいじゃないの、電車から飛び出る高校生なんて。」

「だな。実を言うと俺も内心恐々でな。」

「榊さんはノリノリだったんじゃよ。」

「鳥肌が立ちすぎて取りになるとこだったぜ。」

「その時は・・・・・」

「琵琶湖に送ってやるよ。」

『!!』

「鳥!?コンテスト!!」

 

 損で持って目的地に到着

「山だ――――――!!」

「キャ――――!!」

「自然だ―――――!!」

「キャ――――!!」

「別荘だ―――――!!」

「「キャ――――――!!」

「そして――」

「「「伊御さんだ―――――!!」」」

 榊、真宵、姫は伊御に抱きついた。

「何故に!?」

「はぁ・・・・・・」

 抱きつくタイミングを逃したつみきは少し寂しそうな顔をしていた。

「相変わらずだな。」

「いつもこんなことをするのか?」

「まああいつらだからね。」

「でもこうしているのってなんか面白いよね。」

 

「か~~~~わ~~~~。」

「結構冷たいです。」

「喰らえ、セシリア。」

「きゃっ、やりましたわね。」

 一夏、伊御、榊は女子達がはしゃいでいる光景を見ていた。とそんな光景を見ていた榊が一言。

「はっ!まるで女子たちが戯れている声がまるでローレライのようだぜ。」

「その声に釣られると溺れるぞ。」

「俺たちも溺れようぜ。」

「そして榊は貝になった。」

「いやいやいやいやいや!」

 

 伊御達と一夏達が釣りを楽しんでいるときであった。

「榊さ~ん、煉り餌~。」

「お~う。えーと煉り餌わっと・・・・」

 榊がクーラーボックスから煉り餌を出そうとしたときであった。

 つみきが釣竿を大きく振りかぶって河に向かって釣りをしようとした瞬間真宵の服に針が引っかかる。

「にぎゃっ!」

「あ!」

 真宵はそのまま河に飛ばされる。

「あぶぶぶぶぶぶぶっ!」

「池ポチャ。」

「いや、マヨポチャだな。」

「「あはははははははははははははははははははは」」

 榊と鈴は腹を抱えて笑う。

「つみき。」

「っ!釣り上げるわ。」

「普通に引き上げて!!!!!」

 つみきは真宵を釣り上げる。ちなみに三須の重さを含んだ人を持ち上げようとすると結構重いです。

「にゃ~~~~~~。」

 伊御は真宵をキャッチする。

「ナイス。」

「・・・・まさかつみきさんに釣り上げられるとは。」

「大物だな。」

 

「見てみて~!」

『ん?』

「天然の橋じゃよ~!」

 真宵が丸太の橋の上ではしゃいでいた。真宵は橋の上でぴょんぴょん跳ねている。

「あんまりはしゃぐと怪我する――」

 バキッ!!

 鈍い音が響き渡り真宵は河に落ちた。

「あぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!!」

「マヨポチャ、リターン。」

『あはははははははは。』

 みんなのツボになった。

 

 しばらくして伊音つみきは木陰に敷いてあるビニールシートで休んでいた。

 伊御は疲れているためかうとうととしている。

(・・・・・・倒れそう。こ、こっちに倒れてきたら・・・・肩とか・・・・膝・・・・・・膝!?膝まくにゃ!?・・・にゃった・・・・り。)

 つみきはスカートを掃う。

(こっちに・・・・・こっちにばったり・・・・・)

 そのとき未知の抗えない力が働き伊御はつみきの肩によっか駆る。

(ほ、本当に来ちゃった・・・・)

「・・・・・・ん、・・・・ごめん。」

「べ、別に気にしてにゃにわよ。・・・・・その・・・眠いなら貸してあげてもいいわよ・・・・・その・・・・・・膝とか・・・・」

 パタン

 伊御は仰向けに寝る。

(寝ている!!)

「つみきさ~ん。」

 ドキッ!!

「一緒に遊びませんか~。て、伊御君寝ていますね。」

「もう少しゆっくりしているわ。」

「はひー。」

「そ~れ、姫っち。」

 真宵は姫に水を掛ける。

 真宵はどこからか浮き輪を出す。

「そーれ、榊さーん。」

「ぐはっ!!」

「みぎゃっ!!」

 浮き輪は反動で二人の顔面にアタック。

「なんか違うくない。」

 つみきはその隙に伊御の頭を自分の膝に乗せる。

(乗っけちゃった。)

 つみきは伊御の頭をナデナデする。

(なでなで、なでなで・・・)

 そんな光景を皆はジーっと見ていた。

「っ!!」

「膝枕チャキー☆」

「青春チャキー☆」

 姫はそんな光景を見て鼻血を吹く。

 つみきはわたわたするが伊御が起きちゃうから動けない。

「つみきは結構大胆だな。」

「少し羨ましいですわ。」

「アタシでもあんなのは無理かも。」

「そうだね。」

「だが逆もいいな。」

 ラウラの言葉に四人は頷いた。

 

 夕方になり皆は貸し別荘に戻っていた。

「ところで部屋割りはどうするつもりだ?」

「んー、そーだなー・・・・・みんなで雑魚寝するか。」

「そ、そそそそそそれは流石に恥ずかしいですっ!?」

「男女別にしろ。」

「下手したらセクハラで訴えられるぞ。」

「ふぇっふぇっふぇ、姫っちの可愛い寝顔をじっくり堪能するんじゃよ。」

「な、なななななんばんかこっちも恥ずかしいですっ!!」

「じゃあ無害そうな伊御や一夏と同じ部屋で寝るか?」

「ああ、それな・・・・・無理です――!?」

 流石見女子一同は顔を赤くした。

 

 そんでもって夕食タイム

「肉食べるぜ~!!」

「バーベキュー、バーベキュー♪」

「こうして皆で食べるのもたまにはいいな。」

「ふふふ、そうですわね。」

「お父さん、まだ~?」

(父さん!?)

「よしっと、もういいぞ。」

 真宵と伊御のやり取りに積み木はさりげなく言う。

「と、とうさん・・・・」

「なんだい、母さん。」

 つみきは心をクリーンヒットされ、しゃがんで床をバンバン叩く。

「つみきさん、どうしたんですか!?」

「伊御って何かと一夏に似ているね。」

「伊御は朴念仁だからな。」

「一夏の同類って以外と近くにいるんだね。」

 

 バーベキューの焼く係は伊御が担当になった。

「伊御君ちゃんと食べていますか?」

「ん、食べてるよ。」

「伊御。」

「ん?」

 つみきが伊御に話し掛ける。

「にゃーん。」

「あーん。」

 つみきは伊御に肉を食べさせる。

「ホイル焼きもいけるぞ。」

「伊御、にゃーん。」

「あーん。」

「串焼きもそろそろ――」

「伊御、にゃーん。」

「あーん。」

「――――つみきさん、食べてる?」

 この光景はしばらくエンドレスに続きました。

 

「「「にーく、にーく。お次はにーく。どんどんにーく。まだまだにーく。どんどんにーく。」」」

 榊、鈴、真宵は肉しか食べていなかった。

「鈴さん、お肉ばかり食べないで下さい。」

「ちゃんと野菜も食べろ。」

「そうだな。色々食べないと体を壊すぞ。」

「なるほど。肉・肉・野菜・肉・野菜とかのリズムを刻んで食べるんじゃね。」

「なーるほどー。じゃあ俺は牛・牛・豚・牛・豚・鳥でー。」

「全部肉だぞ!!」

「野菜食え。」

「一夏さんや伊御さんはリズムを刻んで食べているかにゃん?」

「リズムって程じゃないけど合間に野菜をはさむかな。」

「流石に肉ばかり食うと身体に悪いし、それに飽きないしな。」

「私の場合は肉・肉・野菜のリズムです。」

「なーるほー。じゃあつみきさんはあれじゃね☆」

「あれ?」

『?』

 真宵の言うことに皆は頭に?を浮かべた。

「ラブ・ラブ・伊御さん・好き・好き・チュ・チュー。」

「何のリズムだ?」

 

 夕食後、伊御、伊御、榊は片付けをしていた。

「満腹満腹。」

「まんぞく。」

「私は腹八分目で終わらせた。」

「私もだ。食べ過ぎると後で動きずらくなるからな。」

「ちょっと食べ過ぎちゃったかもです。」

「どれどれ。」

 真宵が姫のおなかを擦る。

「はっ!動いた。」

 その0.01秒後。

「ぐっぴゃ!」

「「「!!」」」

「今なんか――」

 一夏達が見るとそこには頬に手のあとがついた真宵が倒れていた。

「お・・・・・・・・・・・お茶目な・・・・・・・・ジョー・・・・・・・クなんじゃ・・・・・よ。」

「う、動きませんっ!!」

「やるわね。」

「見習わないとな。」

 真宵が飛ばされた距離、12メートル。

 姫、一般人。

 

「なあ伊御、一夏。たまに女風呂覗くイベントとかあるよな。」

「また唐突だな。」

「いきなりどうしたんだ?」

「あれってさ、覗くのが目的じゃなくて覗くまでの過程でわいわいするのが醍醐味なのよ。」

「一種のスペクタクルってことか?」

「まあわからんくもない。」

「でも覗いちゃったらどうするんだ?」

「おそらく・・・・ドキドキする。」

 ガシャーン

 ジェンガが崩れる。ちなみにさっきまでのジェンガの上は崩れた角材のようなバランスをとっていた。

「チクショ―!!この微妙な居心地の悪さ何とかならんのか!!」

「おとなしく待とうな。」

「下手したら殺されるぞ。」

 女子陣は入浴中

 

「お風呂いただきました。」

 みんな風呂から上がって体からは湯気が立っていた。

「パジャマ姿、グッジョブ!」

「みんなすごく似合っていると思うよ。」

「あ、ありがとうございます。」

「ぷい。」

「ふぇっふぇっふぇ~、私の夏らしい浴衣姿はそうかにゃん?」

「真宵も浴衣か~。」

「おや?どういう意味かにゃん?」

「箒も浴衣なんだよ。」

「にゃんと!」

「・・・・・・すごく浴衣です。」

『!?』

「まんまじゃん。」

 

「浴衣といえばつみきさん、これをどうぞ。」

 真宵はつみきに帯の端を渡す。

「それって日本の悪代官とかがよくやる。」

「くるくるする奴ですね。」

「たしか「あ~れ~」ってやつですわよね。」

「遠慮なくひっぱてにゃん。」

「ん。」

 つみきは思いっきり引っ張るがくるくる回らずそのまま壁にぶつける。

「あ・・・・・ああ―――――れぇ・・・・・ぇ・・・」

「くるくるしなかったぞ!」

「それでも「あーれー」はいうのか。」

 

「さてみんな、これから王様ゲームしようと思うんだが――」

「今から渡す紙に御代を書いてこの箱に入れてもらうにゃん。」

「楽しそうですね。」

「でもこういうのは自分が当たるのも考慮しておかないと危険だぞ。」

「えっと「ハバネロを齧る」っと。」

 真宵がいいながら書いたことに皆は慎重に考慮した。

 

「みんな準備はいいか?」

 榊がそう言うと皆は返事をする。

「それじゃあいくぜ。せーの!」

『王様だーれだ』

「・・・私よ。」

 王はつみき。

「最初の王様はつみきか。」

「・・・これ引きなおしは?」

「なしなんじゃよ☆」

 つみきは御代を読む。

「・・・4番は『エプロンを着てお玉を持ってはみかみしながらお帰りなさいアナタという』

「ぶはっ!!自らに降りかかった――――っ!?」

「書いたのお前かい。」

「愚かな。」

 四番は榊。

「伊御か一夏がやったら面白いと思ったんだけどな~。」

 榊はため息をつきながら準備する。つみき達と箒達はその光景を想像した。

 じぃ―――――――~~~

「な、何だ!?」

「何なんだ!」

 

「次の王様は私ですわ!」

 王はセシリア。

「えっと「3番はスプーン曲げをする。」ですわ。」

「あっ!それあたしが書いたやつよ。」

 書いた本人は鈴、そして三番は――

「・・・俺だ。」

 伊御だった。

「スプーン曲げって確かあれテコの原理を応用しているんじゃなかった?」

「こうか、こうか―――――!!」

 もろに血管が浮き出ている。

「そんなあからさまにわかるようにしたらだめだろ。」

 伊御は左手でスプーンを持ち右の人差し指をクイッと動かした。するとスプーンは曲がった。

『どうやったの!?』

 

「次は私だ。」

 王はラウラ。

「これに書かれているのは「1番と七番が猫を呼ぶ。」と書いてある。」

「あ、1番俺だ。」

「俺は7番。」

 1番は一夏、7番は伊御だ。

「伊御さんに一夏さんが呼んだら猫きそうじゃね。」

「呼んでみるか?」

「「お~い。なんてな。」」

 にゃー

『後ろ!!!』

 どこからか猫がやって来た。しかも二匹。

 

「次は僕だね。」

 王はシャルロット。

「御代は「10番が一発芸をする。」だけど・・・」

「私じゃよ。」

 10番は真宵だった。

「じゃあみんな、準備するからあっち向いてて。」

 そう言うと皆は真宵から目を逸らす。

「いいんじゃよ。」

 皆が向くとそこにはお団子がありえないほど大きくなった真宵の姿があった。

『デケ~~~~~~~~~~~~!!!!!!』

 

「次は私だ!」

 王は箒。

「御代は「9番が夏の第三角形の正座を言う」だ。」

「俺だな。」

 9番は榊。

「え~と、ベガにアルタイルに・・・・・・・・・・・デブだろ。」

「デネブだな!」

「違うわ!」

「思いっきり間違った。」

「どこをどうしたらそうなるんだ?」

「いや、おふざけ感覚で覚えたらこうなってな。」

「私の場合はポ○○○感覚で覚えてたんじゃよ。」

 

「次はアタシね。」

 王は鈴。

「「8番が5番を、7番が王を二分間膝の上に乗せる。」って7番誰。」

「俺だ。」

 7番は一夏。

「くっ!」

「私が書いたことですのに!」

「悔しい!」

「同じく!」

「と、ところで8番って誰?」

「つみきさんは5番ですか?」

「そうだけど・・・・姫は?」

「私は3番です。」

「俺だよ。」

 8番は伊御。

 ボフン

「だ、大丈夫かつみき!?」

 つみきは顔が沸騰した。

 

「次の王は私じゃよ!」

 王は真宵。

「く、阻止できなかった。」

「王が命じる!!「3番は好きな人を―――」」

「・・・・・まあ定番ですわね。」

「はぅ、3番は私です。」

「「パーンする」」

「パーンっ!!」

「その恋終わるぞ!?」

「相手がMなら成就?」

「しないわ!」

「相手がSなら?」

「カウンターが返ってきそうだな。」

「・・・あの、今私好きな人いませんので。あとビンタってのは無理です。」

 

「次の王は俺だ――!!」

 王は榊。

「そして――――、「1番は3番に絶対に言わない台詞でプロポーズをする」だ!!」

「なんだそれ!?」

「えーと、1番は俺なんだがプロポーズの真似をすればいいのか?」

「自分が言わないるの台詞でな!」

「・・・・・・・・・3番私なの。」

「・・・・・・・・・つみきさん。」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「!?あ、あによぅっ!?」

「「なんでもないです(じゃよ)」」

 みんなつみきを見て可愛いと思った。

「ん――――――――、・・・・ではつみき。」

「ん。」

「どきどき。」

「伊御さんゴーゴー☆」

「俺のものになれよ。」

「・・・・・・・・・」

 ブ―――ゥ!!

 あまりの告白につみきは鼻血を噴出する。

「ダブルビームが伊御を貫いた――――!?」

「ああ!?こっちでは二次被害まで――!?」

「まさかの台詞で一緒にまさかの鼻血粒子砲が飛び出したな。」

 こうしてキャンプは終わりを告げた。

Episode3   漫才放送リターンーComic dialog broadcast return―

 

 とある昼休みの一年一組、箒達は一緒に食事をしようとしていたのだが肝心の一夏がいなかった。

「誰か一夏見た?」

「そういえば榊さんと菊池さんに購買の前で両脇を抱えていましたわ。」

「榊が?なんでまた?」

 その時放送が流れる。

『皆さんこんにちは。お昼のパーソナリティイの菊池ことねです。今回は皆様からのリクエストを頂きまたまたお越しいただきました。』

『あなたのお耳のマイナスイオンの戌井榊と!』

『購買前でアブダクション(誘拐)された織村一夏。』

『の、お二人を招いてお送りします。』

「「「「「!!!」」」」」

 

「また来てよかったのか?」

「いいんです。前回の放送で結構評判が良かったのでのんなお便りをいただいております。」

「遠距離恋愛をしている彼に電話越しで聞いてもらっている彼がこの放送を聞いて自分から告白したそうです。」

「屋上で相手を落とすやつか。」

「よもや実施したのか?」

「現在自他共々認めるバカップルらしいですが、屋上で発した第一声は――――――「お、落とさないでくれ・・・・・・!」だそうです。」

「どもってる・・・・」

「命乞いだ!!」

 

「ではでは人気の「お悩み遭難コーナー」です。」

「あれ?確か前は「お悩み相談コーナー」じゃなかったっけ?」

「前回お招きいただいた放送で「相談」より「遭難」の方が正しいというアンケートが出ていたので変えました。」

「それいつの間にかコーナータイトルだな。」

「では最初のお便りです。好きな人に―――」

「ふむ。」

「伝えたくても伝えられないこんな世の中じゃ」

「「ポイズン。」」

 一夏と榊は息が合った。

「・・・・では次。」

「オィ――――――!!やっといてなんだが今のでいいのか!?」

「むしろ今以上の回答はないです。」

「まぁ、相談というより訴えだからな。」

「個人の悩みが世界規模の責任転換されているけどな。」

「世界に訴える前に個人に訴えるべきということか。」

「つまり好きな人に向かって―――――」

「「ポイズン。」」

「異常事態になりそうだな。」

 

「告白の心得があるなら教えてください。」

「心得ならずばり――――――躊躇わない!振り向かない!!」

「それは刑事だぞ、榊。」

「どちらかといえば恋はスリル。」

「あ――――ショック。」

「刺すザマス?」

「サスペンス!駄目ザマス!!」

 

「次のお便りは外部の人からのお便りです。「女の子のハートをくすぐるコツをぜひ!」とありますが―――――」

「コツとかそういうものじゃないと思うぞ。」

「一夏君の言うとおりです!女の子はそんな簡単じゃないんです!あまく見てもらったら困ります!」

 菊池は机をドッと叩く。

「わざとらしいのは逆効果と言っても過言ではありません。」

「な~るほど、乙女の機妙微というや―――――」

「心臓にコークスクリューブローぶち込みたくなります。」

「っとは程遠いな!?」

「きゅんORDIE!?」

「見え透いたアプローチなんかきゅんとされるとは思わないことです。」

「んじゃ試しに一夏、菊池を褒めてみようぜ。」

「普通に褒めていいのか?」

「ふふん、その勝負受けて立ちましょう。きゅんきゅんさせられるならさせて――――」

「菊池はかわいいな。」

「はぁ――――――――――――ん!」

 菊池は手に持っていた紙を丸め捨てる。

「少しは耐えようぜ。」

 菊池は顔を赤くして、人差し指を立てブンブン振る。

「な、なんでもっと凝った台詞でこないんですか―――!!」

「そういわれてもな~。」

「くるとわかっていたのに瞬殺とは無事か。」

「変化球を警戒していたのにまさか風穴開ける威力のど真ん中レーザーが放たれたんですよぅ・・・・・・女の子たちに申し訳ないです。」

「代表戦だったのか?」

「まあそんな気を落とすなって――――――きゅんきゅん放送委員。」

「そんな称号いらないです!!」

 

「一夏さんストレートでいきましたわね。」

「何回かは妄想でシミレートしたけど現実は違うね。」

「そうだな。」

「今のを自分の名前で呼んでもらいたいな。」

 一同頷いた。

 

「負けっぱなしは女の意地に関わるので私からもいかせてもらいます」

「ほう。」

「一夏君って誰にも優しくて強いから、私、素敵だと思います。」

「そんなことないと思うけどそういう人のいいところに気付く菊池さんはもっと素敵だと思うよ。」

 一夏の言葉に菊池は惚れる。

「も――――――――――!!次です!次のお便りいきますよ!!」

「カウンターされてどうする。」

「今日は男子二人がいることですいしこんな質問も。「女の子のどんなところにグッと来ますか?」」

「ん―――・・・」

「仕草とかシチュエーションでもいいですよ。」

「まあ大抵の男は女子に優しく―――――刺されたらころりといきそうだな。」

「そりゃいきます!・」

「「さ」が一つ増えてえらいことになっているぞ。」

「仕草といえば男子ってあれにグッとくるんじゃないんですか?」

「あれ?」

 菊池の言葉に一夏は頭に?を浮かべていた。

「女子がこうはにかみながら――――」

「ふむ。」

「ほほぅ。」

「上目遣いで口元に握った両手を持っていく―――――」

「あ――。」

 榊はなんとなわかった。いわゆるぶりっ子の仕草だ。

「ピーカブー!?」

「インファイト!?」

「そこから繋がる未来が恐い!?」

 

「と、そろそろ時間のようですね。」

「なんだかんだいってあっという間の時間だったな。」

「次回は女子ゲストも招いてお二人をきゅんきゅんさせてやりたいところです。」

「いつでも挑んでも構わないぜ。だがそんな簡単にてれころされたられるとは思わないことだな。特に一夏は――――」

「俺?」

「唐変木一夏のレッテルを貼られすぎて七夕の短冊みたいになる程だからな。」

「くふふっ―――――――!!」

「どんなだ?」

「ではでは最後の総括といきましょう。」

「総括?」

「気になる人には―――」

「きゅんきゅんさせるためにわざとらしくなく素直な気持ちを持って――――」

「ピーカブースタイルで間合いを詰めながら刺すように――――」

「「ポイズン」」

「・・・・・・・」

「恋をする皆にこの心得をお送りします。」

「受け取り拒否を推薦するぞ。」

「それでは生徒の皆さん、午後の教師のスリブルに注意してください。」

 

 

 


 
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