……アットノベルスどうしよう?
復活しないと投稿できないですし、それまでこことTINAMIを待つのはどうかと思いますし……
とりあえず、第百話を投稿しました。
アットノベルスのことは考えてみます……誘導もできない事態なのがな……
それではどうぞ!!
「……で、さっきの勢いはどうしたの?」
「くっ、」
「まぁ、私が魔法以外にも力を付けていたから、このような結果になってるのだけどね」
――前回、フェイトとアリシアがぶつかった時とあまり変わらなかった。
前回よりはフェイトに与えたダメージが少ないにも関わらず、それでもアリシアの前には及びはしなかった。ほぼ同じ魔法を使っているというのにも関わらず、どうしてここまでの差がついているのか。魔力総量も同じくらいではあるのにも関わらずだ。
だが、その答えは簡単の事。単純な話、魔法は同じだとしても小技を幾つもあるとないとの差だけだった。
そもそもアリシアはフェイトと違ってそこまで魔力を持っていなかったはずだ。魔力光も青でだったはずなのに、どうしてここまで違いが出ているのかも気になった。
だからフェイトは、今まで気になっていたことをアリシアに問う。
「ど、どうして……」
「ん? 何?」
「どうして、アリシアはそんなにも魔力があるの……? たしか、私より魔力はなかったはずだし、その魔力光……」
「……あぁ、そういえば言ってなかったね」
フェイトが何を聴きたかったのかようやく理解はしたが、正直アリシアもこの質問についてはどう答えていいものか分からなかった。
魔力光については簡単に答えられるのだが、魔力総量の変化についてはアリシアもあまり詳しくない。単純な話、生き返るときの何かの副作用だったらしく、フェイト並みの魔力総量になったという事なんだが。
とりあえず、アリシアが分かる程度でフェイトの質問に答えることにした。
「……魔力光についてはフィルノが復讐すると決めた時から、魔力光を変える技術を世界中から探して、今のように至るね。別に違法的な技術ではないし、フェイトもフィルカルメントというのを聴いたことあるでしょ?」
「なるほど。確かにそんなものあったね。たしか、自分の魔力光を変えたいと思っていた人達の為に作られたとか」
「そういうこと。って言ってもこれ、時間が経つにつれて元の魔力光に戻るから何度も使用しないといけないんだけどね。まぁ、正直なところを言えばもう必要ないのだけどね」
そんなはなしは今はどうでもいい事だからこれくらいにして。と、後に付け足して、アリシアは緩い表情から戦闘時にしていた真剣な顔へと一変させてる。
フェイトもそれがどういう合図なのかすぐに理解し、いつアリシアから攻撃されても良いように、バルディッシュ・アサルトを構えた。
「さっさと、私の役目を終わらせよっかな」
刹那、アリシアの地面に魔方陣が大きく表れ、グレイブの中心を右手で横に持ちながら何かを始めた。その魔法は多分アリシアが独自の魔法だろうとフェイトは思い、もはや自分の素性を隠す必要がないという事で使用したのだろうと考えた。
実際フェイトが考えた通りだった。アリシアは今までフェイトの魔法にほぼ似たような魔法を使用して、研究所や人を破壊や殺し、自分がフェイトに思わせるようにし、フェイトに悪いと思ったけどもフェイトに疑惑を掛けさせるようにしていた。しかし管理局に宣戦布告し、自分の姿を殆どの人間に知らせた以上は、フェイトだと思った人もいるかもしれないけども、管理局がフェイトではないと大体の人がもう把握していたと思い、自分が持つ魔法を規制する必要も無くなったのだ。
最初にフェイトとアリシアの二人が遭遇した時もそうだった。アリシアはフェイトと同じ魔法を使用し、小技を多数使用することによってフェイトを追い詰めた。要するに、小技が無ければ普通に考えていけばフェイトと互角な戦いとなっていたという事だ。
だけどアリシアは自分に掛けていた規制を解放した。フェイトも自分が使う魔法ではないという事こそ、先ほどよりも警戒心を強めていた。
「一体、何をするつもり――」
「それは見てからのお楽しみ。ちなみに殺傷設定だからよけてね。ファンタジー……スパーク――っ!!」
直後、アリシアの周囲……いや、このあたり一帯を囲むように黄色の弾丸がフェイトとアリシアの周りに現れる。
咄嗟に危険を感じたフェイトは上空へと逃げようと動き出す。一つ一つは威力はないだろうけども、それだけのような気がしなかったからだ。
「ちっ、危険の察しはやっぱり良いわけか……だけど、逃げだれると思ったら大間違いだよっ!!」
すべての弾丸を操作し、フェイトに向けて放つ! しかしこれだけでは普通の攻撃とあまり変わりがないように、誰もが思えるだろう。それは当然のことで、この魔法の真骨頂はまだ誰にもわかるわけがないのだがら――
フェイトは全速力で上空を移動し、アリシアの魔法から逃げてはいるが、あまりにも弾丸の速さが早すぎる。このまま逃げ続けていれば、追いつかれてしまうという事態になりかねず、そう思ってすぐに振り向いてすべてを弾き返そうとする。
バルディッシュのモードをハーケンモードへと変え、迎え撃つ!!
「ハーケン…スライサー――っ!!」
これですべてを相殺させる――そう考えたフェイトは弾丸と衝突するのを見守った。それが、アリシアの思惑通りだったということを知らずに――
それを地上から見ていたアリシアは先ほどからファンタジースパークで弾丸を生成しながらも、フェイトがハーケンスライサーで相殺しようとしていると理解したときに、独り言を呟いた。
「……ファンタジーってよく物語とかで使われるけど、幻想や夢幻という意味。目の前に見えるものが
アリシアがそのような意味深なことを言い、そしてフェイトのハーケンスライサーとアリシアのファンタジースパークが衝突しようとした直後、フェイトに異変が起こった。いや、思いもしていないことがフェイトを襲った。
突然、フェイトに向けて、何かが直撃したのだ。何も気配すら感じていなかったフェイトはあまりにも突然の事態に驚き、直撃した脇腹の痛みなんかを忘れるくらいだった。
「い、いったい何が……くっ」
何がどうなっているのかわからず、今度はフェイトの右腕に何かが当たり、そこから焼けるような痛みが襲われた。
さらに、先ほどハーケンスライサーで相殺したはずなのにもかかわらず、衝突したときに起きた煙の中から、いくつかの弾丸がフェイトに向けて突き進んできていた。
確実にすべて仕留めたと思ってたが、とりあえず防ごうと近づいた瞬間に避けてみようと試みた。そのあと、残りの弾丸を魔法で相殺すればいいと考えたのだ。
だがその決断が、ある意味フェイトにいい結果をこの後に齎すことになる。この時アリシアは、多分先ほどと同じ様に相殺してくれるだろうと思い、それを望んでいた。
フェイトは近づいてきたと同時に弾丸を避けようと上へと動き出す。それによって弾丸はフェイトの下を通ろうとするが、一部の弾丸がフェイトの方へ方向を変えてフェイトの右足に直撃した……はずだった――
「……あれ? 痛みがやってこない?」
フェイトもその事にすぐに気づき、右足にダメージを受けることを覚悟していたが、痛みが何一つも来なかった。確かに右足の辺りに当たったはずだったのだけども、痛みが来ないというのはどういう事なんだろうかと思った。
またそれは、アリシアも少し予想外な方へと転がってしまったと思っていた。まさか、
フェイトはどうしてダメージがなかったのを考え、やがてある結論へと達した。
「まさかあれ、本物の中にダメージも与えない唯の弾丸も混ざってる!?」
とりあえず残りの弾丸をハーケンセイバーで相殺させてから、フェイトは独り言らしき事を言う。だがそれではある疑問の答えにはなっていないだろうと思った。
フェイトが弾丸から食らった別方向からの攻撃。気配も何もなかったし、弾丸の姿すら見えていなかった。その辺りの情報から、フェイトは現状出せる答えを導き出した。
「……ようするに、見える魔導弾の中にダミーが混ざっており、さらには見えない魔導弾もあるという事か……厄介だね」
答えは見つかったとしても、どう打開するのかが難しかった。見える物ならば先ほどのように相殺すればいいだけだが、見えない者に関してはなにか異変すら感じなければ分からないし、ティアナほど気配を感じ取る事はフェイトには持ち合わせていない。ティアナがそのような感じ取り方を見に付けたのだって、自分が平凡で周りに凄い人たちが集まったりしたからであるために、フェイトはそこまで気配や思考の回転が速くないという事だ。
「……こうなったら、強硬手段に出るか」
尚もファンタジースパークで、次々にフェイトに向けて弾丸を放っているアリシアの方を向きながらフェイトは言う。こうなってしまえば霧がないと考え、そう決断せざるを得なかった。
そしてフェイトは、アリシアが居る方へと突き進んで、弾丸などを無視して突っ込んで行った――
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J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。
その青年はなのはに関わりがある人物だった。
だがなのはにはその記憶が消されていた。
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