昨日に続けて投稿したとはw
それと、今回の話でプロローグも含めて計百話突破しました~
でも、当初の予定よりも話数増やしてるねw
多分本幕の予定していた二十話以上行くと思います。なんかもっと細かく書きたいなと思いましてね。
それではどうぞ!!
「まだ、立ち上がるのね。スバルの攻撃をもろに受けたというのに……」
「……負けるわけにはいかない。こんなところで、私は負けられない!!」
ティアナは先ほどのスバルのダメージがかなりの物だというのに、それでも立ち上がってきたリィナを見て少し驚き、またどうしてそこまでして対抗しようとするのかと思った。
今のリィナを見ていると、何かかなりの目的があって、それを成し遂げるために絶対に負けられないという感じを出していた。それほどまでして立ち上がらなければならない事なのかとスバルとティアナの二人は思い、一体何が彼女を動かしているのかと考えてしまうほど気にしてしまう。
「そこまでのダメージを受けていて、どうして諦めようとしないの? そんなダメージだと、体もうまく動かないはずなのに」
「……そんなこと、分かってるよ。だけど……私にだって譲れない思いがあるの……」
かなりのダメージを負った右腕を反対側の左手で触り、口からは「はぁ……はぁ……」と荒く息を吐いていた。立ち上がっているだけでもどこか辛そうで、それでも挫けずに立ち上がって対抗しようとしていた。
「そう。だけどこちらとしても、そう簡単にはいそうですかと逃がすわけにはいかないの、大人しく管理局に投降しなさい!!」
「それは無理だよ……。これ以上、
その言葉を皮切りに、スバルは一気にリィナへと近づいて行く。まだリィナの力は把握してないけども、たった数メートルのこの距離ならすぐに攻撃で対応することは出来ないと思ったからだ。また、リィナのダメージもある事だし、すぐにリィナがその場から逃げられるとは思っておらず、今度こそ終わらせるとスバルは考えてた。
「ナックルダスター!!」
「プロテクション!!」
スバルのナックルダスターを、リィナはすぐにプロテクションをスバルの前に張ってスバルの攻撃を防ぐ。それを見たスバルはプロテクションごと割ろうとさらに力を入れて割ろうとするが――
「ぐっ、硬い……」
「……ねぇ、一つだけ教えてあげようか?」
「な、何を……」
リィナは突然、スバルの攻撃を防ぎながらそのような事を少し微笑みながら言い出した。だけどスバルは突然話しかけられたとしても力を弱めることはせず、プロテクションを何としてでも割ろうとする。
一方、後方に居たティアナは、あんなにもダメージを受けたのによく思考が回転する者だと思っていた。しかしこれも、リィナのレアスキルである『多才思考』のおかげでもあり、一度に多数の思考を考えられるレアスキルの副作用で、思考の回転も一般人よりも少しだけ早く、プロテクションも使う事が出来たのはこのためだ。
そしてリィナはスバルとティアナに対して、自分の事を話しだした。
「元々、私はこれほどの魔力なんて持ってなかった。私は管理局の傘下である研究所に捕まり、そこで行われていた人体実験の唯一の成功者だったの」
「人体実験ってっ!?」
「まぁ、その人体実験についてどう思ったかなんて言う事は、今どうでもいいから。とりあえず、その実験の内容はとある魔導師のリンカーコアの波長と合せるという物で、私はある人物のリンカーコアの波長と合わせられた」
「それが、一体なんだというの?」
スバルとティアナは一体何が言いたいのか理解できないず、どうしてこんな会話をしてきたのかが、分からずにいた。
二人の顔を見て、自分の言葉が理解できてないと察したリィナは、これでもまだ分からないのかと少し呆れたけども続けて話し続ける。
「まぁ、これは私もつい最近知ったのだけど、リンカーコアの波長ってDNAみたいに人それぞれ違うらしいの。要するに、今私のリンカーコアはその魔導師とほぼ一緒というわけなのよ」
「っ!? スバル、今すぐ彼女から離れて!!」
「もう遅い!! バリアバーストっ!!」
ティアナはリィナが言いたい事にようやく気付いたが、スバルはどういうことなのか未だに理解できず、|なのはの魔法《・・・・・・》であるバリアバーストを避けることも出来ずに受けてしまう。
そう、リィナに対して行われた魔導師の波長というのは実はなのはのリンカーコアだったという事だ。どこでその波長を手に入れたのかはリィナでもわからないことだが、そのおかげでリィナの魔法はなのはには劣るけどもなのはの魔法を使用することは可能で、セーゲブレヒドの魔法は使えないがそれでもリィナにとっては強力ではあった。
「スバル!!」
ティアナはすぐにスバルの方へ駆けつける。スバルやティアナと違い、リィナは殺傷設定で戦っているためにリィナのバリアバーストをもろに受けたスバルの状態が気になって仕方がないでいた。
しかし、そのティアナの行動は大きなミスだと気づかなかった。スバルはバリアバーストによって少しふっとばされ、リィナとティアナから少し離れた所の地面の上に倒れるが、何とか意識があってティアナがこちらに駆け寄ってくるのが見えた。しかし、それからリィナの方を一度見るとティアナに何かをしようとしているのに気付き、すぐにティアナがこちらに来ないようにとティアナに叫んだ。
「ティア!! 今すぐ避けて!!」
「スバル? 一体何を言って――」
ティアナはスバルが何を言っているのか理解できずにいたが、脇腹から突然何かで焼かれたような痛みが襲ってきた事ですぐに理解できた。
だが気づいたときにはすでに遅く、ティアナはその場に倒れていった。スバルはまだ立ち上がれる力はあり、ティアナから二,三歩で行ける距離だったので、何とか立ち上がって近寄る。
「大丈夫ティア!!」
「……えぇ、スバルのおかげで何とか急所は外すことは出来たみたいだけど、さすがにすぐに動けそうにないわね……」
よく見ると、ティアの足付近にも傷などが幾つかあり、とても歩けるような状態ではなかった。
多分それはスバルも同じだろう。数歩の距離だったから歩けたが、スバルも逃げられるほどの力はなかった。魔法を使えば離脱することも可能ではあるが、そんな余裕をリィナが与えてくれるような気がしない。ティアナもリィナの攻撃を弾く力はもうなく、万事休すの状態だった。
「それじゃあ、今度こそ、終わらせてあげるよ」
殺される――と、スバルとティアナの二人は咄嗟に思った。逃げる時間もなく、防ぐことも不可能だと感じるのだった――
「エンドレスケル・シューティング!!」
そして、スバルとティアナに向けて、戦い始めてからずっと使い続けていた魔法の名を言い放ち、見えていない攻撃を放った――
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J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。
その青年はなのはに関わりがある人物だった。
だがなのはにはその記憶が消されていた。
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