(ミク達の宿泊部屋)
ミクとめぐみの“真相暴き”が始められていた。実際の所、現場検証や物証探し、聞き込みがないため、頼れるのは、“最初に刑事さんから説明があった内容”、“持っている暗号文などの資料”だけなので、暴くと言うよりは、“推測”に近いため、深いった内容には出来ないのだが、ミクはそれでも“解いていく余地がある”と考えていたのである。少なくても、“ユキちゃんは犯人ではない”という事を暗号文から無理なく説明する事さえ出来れば、それでいい、そういうスタンスだった。
めぐみ:しかしミクさん、正直言って、“私たち”が、これだけ確固たる証拠である“暗号解析結果”を出しちゃったんだから、“解いた解析結果は違います”って言うのは、ちょっと無理のある“逆説的言い訳”になりませんか?
ミク:解析結果には間違いはないミク。でも、“見方”を変えているだけミク。さっき話したとおり、“雪ちゃんが盗んで、絵画をどこかに隠し、警察まで呼んだ上で、誰かに暗号文を解かせて、「実は犯人は私でした。ごめーん」”って言うのが、そのままこの結果から判断出来る内容ミクけど、ミク達がこれから見つけだしていく“新しい見方”は、この暗号文が、誰かが“雪ちゃんに罪をかぶせるために作った”モノ、そういう事ミク
めぐみ:でも、それには“そういう見方が出来る証拠”がないとダメですよね。あるんですか?
ミク:まだ“もやもや状態”だけど、“間違ってない解析結果の文面の違和感”は感じているミク。それをこれから、ミクの考えとめぐみちゃんの考え、二つをサンプルにしていって、推測していくミク
めぐみ:じゃあ、行きましょうか
ミク:まず違和感の1つ目だけど、ミクは、“解析文の役割”が引っかかったミク
めぐみ:役割?
ミク:ミク達が解いた“暗号文の解析結果”は、“私は実は○○でした”っていう、“正体明かし“ミクよね
めぐみ:そうですね。間違いないです。“私は雪ちゃんです“って内容じゃなかったら、そのまま解釈する内容でした
ミク:“正体明かし“って、凄く「重要な事」ミクよね?
めぐみ:え!? そりゃ「重要」なんてもんじゃなく、「一番大事な事」ですよ! これを間違えていたら、警察の捜査だけでなく、犯人にも不都合な事が起こっても不思議じゃないです!
ミク:もし作ったのが、めぐみちゃんだったら、自分の正体を明かす時、“名前”はどうやって暗号解析結果の文に出るようにするミク?
めぐみ:え!? そ、そりゃ、大事なことだから、“ゆうきめぐみ”って書きますよ。暗号文で自白するってシチュエーションそのものもおかしいですけど、それでも特定がアヤフヤになるなら、何か他の修飾語を付けて、しっかり“私”である事を特定できるようにしておきます
ミク:めぐみちゃんも“そういう書き方”をする事がわかってよかったミク。ミクも同感ミク。しっかりと“はつねみく“ってわかるように出てくるように暗号文を作るミク。その上で、解析した暗号文を見てみるミク
The true character of Miku Append is Song Love Snow.
***
ミク:全部大文字だとわかりにくいから、小文字を使って、わかりやすいように書き直してみたミク
めぐみ:文の通り、御貢アペンドの正体は、歌(うた)、愛(あい)、雪(ゆき)で、歌愛雪(かあいゆき)だ、と・・・・・アレ?
ミク:どうやら“もやもや”は“確証”に変わったミクね。そうミク。解いて出てきた“大事な正体明かし”なのに、漢字1つ1つに分けて、それを“ポピュラーな英単語”に変換して、それで正体を明かしているミク。ミク達は、それを漢字に戻して、雪ちゃんだ、と判断していたミク
めぐみ:これって・・・おかしいです!! こんな書き方じゃ、他の誰か似たような名前とか、英単語の“別の意味”を表す漢字1つに変換して出てきた別人、が犯人にされてもおかしくないです!
ミク:そうミク。この文は、“文意に沿った内容や書き方”がされてないミク。警察だけでなく、事件を犯した犯人にも当然“不具合”が生じるような、アヤフヤな書き方だったミク
めぐみ:なんで“真犯人”はこんな書き方をしたんでしょうか?
ミク:ミクミク、“逆転の発想”ミク
めぐみ:?
ミク:“書いた”んじゃなく、“書かざるを得なかった”んだと思うミク
めぐみ:え!? こんな、ある意味“危険”な事をしなければ行けなかった?
ミク:“書かざるを得なかった”と同時に“この書き方が危険である事も解らなかった”も入っているミクかも。おそらく真犯人は、この書き方を“危険”とも考えてなかったはずミク。「それが当たり前」みたいに把握していた・・・
めぐみ:・・・そこまで言うからには、“こんな事をする人物”にアテがあるんですね?
ミク:この意見交換をしながら、該当者と条件を考えていたミク。条件の方は“警察を交えての説明会と追加捜査”次第ミクけど、該当者はわかったミク
ミクはめぐみの耳に近づいて、手を伏せながら、“その該当者”、そして、“その理由”をコソコソっと話した。
めぐみ:そ・・・・・そんな事って・・・・・・えっと、ちょっと待ってください・・・・・・あ、確かに・・・・
ミク:理由については、私とめぐみちゃんと当事者の自供がないとダメかもしれないけど、“抜き打ち試験”を持ち出してくれば、もしかすると、“ヘマをする”かもしれないミク
めぐみ:・・・・これからどうしましょうか?
ミク:真犯人の次の行動は、“雪ちゃんの調べがある短い時間に、隠されているだろう絵画を入手して、とんずら、することミク。だから”警察と関係者を交えた説明会“を設けて貰うミク。でも、その前にちょっと時間を貰うミク
パコ
ミクはノートPCを立ち上げ、ネットに繋ぎ、何かを調べ始めた。
ミク:・・・・うーん・・・・あ、これこれ・・・ふんふん・・・・・・やっぱり・・・・・
10分程度の検索が終わった後、ミクはノートPCを終了し、めぐみに向き直った。
ミク:準備万端ミク。内線でメイコさんを呼び出して、“会”を設けて貰うミク
めぐみ:あの、さっき、何を調べていたんですか?
ミク:“御貢アペンド”のソフトの内容と、あと、ちょっとした事ミク。メイコさんにもう1つの頼みがあるから、調べたミク
めぐみ:はぁ
ミク:じゃあ、ミッションスタートミク!
こうして、“真犯人突き止め”の最終段階が始まったのだった。
(午後5時、巡咲庵の談話室)
ざわざわ・・・
部屋には、ネル刑事達だけでなく、鑑識係や他の捜査関係者も数名入った上での“警察側”、それと関係者全員、特に雪ちゃんはどうも学校から直接来たらしく、私服でランドセルを背負った姿だった。
メイコはミクの近くに来て、耳打ちをした。
メイコ:ミクさん、一応言われたとおりに集めたし、“アレ”もやってもらったけど、こんな“大事”にしちゃって、ほんと、大丈夫なの?
ミク:暗号関係は100%大丈夫ミク。“アレ”はある意味“出たとこ勝負”ミクけど、大丈夫ミク。メイコさんも“臨戦態勢”で待っていてくださいミク
メイコ:うん。でも“危険な事”だけは避けてね
ネル:皆さん、お静かに! これより、当該事件の暗号解読結果と、それに伴う“当局側の捜査説明”をさせて頂きます。では、ミクさん、めぐみさん、お願いします
めぐみ:はい
ミク:わかりました
ミクは説明を開始した。
ミク:まず、この暗号文ですが、この中には“日付”という“数値”が隠されている事が、まずわかりました
ネル:“日付”??
ミク:年は、文頭の“<2010年度の生徒紹介、町の話題、行事まとめ>”の通り、2010年、つまり昨年のカレンダーです
ハク:日付の“特定因子”は?
ミク:まず“月”ですが、各行に1~2個記載されている“丁目”と、“名前”や“案件の内容”です。丁目は、正確には“丁目”と“番地”を足した数が“月の数字”になり、その裏付けとして、“名前”や“案件の内容”、つまり1行目なら“ムツ君”、つまり“1月の別名である睦月”を意味している事がわかり、丁目と1セットで、裏付けに使いました
ネル:な、なるほど
めぐみ:案件の内容は、ネットなどで調べた“各月の別名の意味”から、繋がりを見つけていきました
ミク:その結果、1行に1~2つの月を表している事がわかりました
めぐみ:次に“日付”で大事な“第何週の何曜日”ですが…
パラ
めぐみはメイコから借りていた昨年のカレンダーをホワイトボードに貼り付けた。
ミク:これは、各月のカレンダーを“座標”のように表した表現と、そのまま直接表したモノの2つありました。座標表現は、“前からいくつめ、左からいくつめ”の“教室の机の位置”、それと、“何階の左からいくつめ”という建物の表現、の2つでした
ネルは暗号文のコピーを見返して、頷いた。
ネル:た、確かに、そうなっている。
ミク:これが、日付を特定する“因子”です。これに従って、日付を特定している部分を、そのまま日付に変換していくと、結果的にこのような“数字の列”が浮かび上がります。
めぐみはホワイトボードのカレンダーを取り除き、ペンで“結果的に出てきた数字”を書きだした。
20 8 5
20 18 21 5
3 8 1 18 1 3 20 5 18
15 6
13 9 11 21
1 16 16 5 14 4
9 19
19 15 14 7
12 15 22 5
19 14 15 23
ネル:?? な、なんだ、これは?
ハク:まさかこれで終わりとか言うのではないだろうね?
ミク:勿論、これで終わりではないです。この先、2つ目のトリックがあったので、解き明かしました。まず、暗号文の原文のコピーをご覧下さい
全員が当該用紙を眺めた。
ミク:この文は、ある一文以外、全部“日本語”で書かれてます。そして英語で書かれた“その一文”、つまり、
P.S. Can you solve this mystery?
ミク:の、部分、つまり“謎が解けますか?”って意味だけ、英文でした。これは、この数字の列に更なる変換を加えなさい、という意味でもあったのです
ネル:“更なる変換”?
ミク:英語、つまり、この数字は、“アルファベットで何番目の英文字か”という意味だったのです。だからわざわざここを英語で書いていたのです
ハク:そ・・・そんな謎が・・・・・
ミク:暗号文が“箇条書き”で書かれている本当の意味は、最終的に出てくる英文の“各単語”にわけるためだったのです
ネル:なんたること・・・
ミク:そして、それをアルファベット積み木等の“順番がわかるモノ”で、数字を英文字に変換していくと、最終的に、この英文が出てきました
カキカキ・・・
めぐみは、出てきた英文をホワイトボードに書き表した。
The true character of Miku Append is Song Love Snow.
ミク:意味が分かりやすいように、こちらで大文字小文字をそれぞれ変えて置きました。ネル刑事、これはなんだか、わかりますよね。
プルプル・・・・・
ネルは、腕をワナワナさせて、ホワイトボードを見入っていた。
ネル:わ・・・わからないわけがない・・・・。こ、これは“正体明かし”だ!!!!!!
ハク:ただ、後半がちょっとわかりにくいですね。えっと、“御貢アペンドの正体”は・・・・“SONG”、“LOVE”、“SNOW”・・・
ネル:“歌”、“愛”、“雪”。つまり・・・・・・“歌愛 雪”さん、あなただったんですか!!!!!!!!!!!
ユキ:え・え・え・・・ち、違います!!!! 私じゃありません!
ネル:もう逃げられないぞ! ユキを確保しなさい!
ザザ!
ユキはあっさりと待機していた警官に確保されてしまった。
ユキ:違います! 違います! 信じて下さい!
ネル:しかしだな、この現物の七面倒くさい“暗号文”を解いた結果、はっきり出てきてしまっては、“違う”という方が無理がありますぞ
ユキ:ぶ、物的証拠はあるんですか! その暗号文の他に! 私は警察の方に、しっかりと“調べられている”んですよ! その結果、“関係なし”って言われていますし!
ネル:しかし、この暗号文の結果では・・・・・・ん? なんだ、そのランドセルに刺さっている“筒”は?
ユキ:これは、学校から持ち帰った“書道”の紙を入れたものです!
ネル:ん~? こんなもの、“取り調べ”の時にはなかったぞ?
ユキ:これは、取り調べされた日の朝、授業で使うから学校に持っていって、今日、持ち帰ったものですから、取り調べの時は学校にありました
ネル:見落としていたモノだ。鑑識、調べてくれ
鑑識のおじさんが、手袋をして、“筒”をランドセルから取り出すと、中を開けたり、入っていた書道の半紙を取り出したり、筒そのものを調べたりした。その結果・・・
鑑識:ネル刑事! 見つかりました! 探していた絵画です!
ネル:なに!!!!
めぐみ:え!!!
???:(ちっ、見つかるのが早かった・・・・計画変更か・・・・)
ミク:・・・・(そういうトリックを使ったミクか)・・・・
ユキ:そ・・・・・そ・・・・・そん・・・な・・・・・私、知りません!
鑑識:巧妙でした。内側の素材と同じ色の薄い段ボールで間仕切りされていて、筒の内側と間仕切り段ボールの間に挟んでありました!
ハク:あげくに“学校”に持っていってあったもの、捜査で見つかるはずはなし、ですか
ネル:もう、逃げることはできんぞ! いくら子供の悪戯だとしても、度が過ぎる! 署でこってりとしかって貰いますよ!!
ユキ:本当に知らないんです! 信じて下さい!
ユキは、激しく泣きながら、訴えかけていた。
めぐみはミクに耳打ちした。
めぐみ:ミクさん! なんで動かないんですか! このままじゃ、ユキちゃんが犯人にされちゃいます!
ミク:めぐみさんは、例の人物をしっかり見張っていてミク。これからが本番ミク
めぐみ:ミクさん!
ネル:ミクさん、めぐみさん、本当に捜査協力感謝致します。追って、感謝状と謝礼の方を・・・
ミク:待ってください! “暗号解読は終わった”とは言ってません
ネル:は?
ハク:な、なんなんですか、このタイミングで
ミク:暗号そのものの解読は終わりましたが、“暗号文の分析”はこれからなんです
ネル:何を言っているんですか! あの英文が出てきて、それが“最終結論”ではないですか! 他にまだ、この暗号文に、謎が残されている、とでも言うのですか?
ミク:はい。謎というより、“出てきた英文と暗号文の位置づけがおかしい”という事です
ハク:???? 位置づけ????
ネル:おかしいも何も、犯人はこれこれです、ってはっきり書かれているではないですか!
ミク:ネル刑事、この暗号文を解析して出てきた“英文”は、どういう類のモノで重要度はどれくらいですか?
ネル:は? そ、そりゃ、これは“正体明かし”、つまり“自白”の類に近いモノで、重要度は、人一人“逮捕”できる位、最重要なモノだ。事件においては、これ以上重要なモノはないですね。しっかりした物証となりますよ
ミク:では、その中でも一番大事な“私はダレダレだ”の“ダレダレ”部分は、なんと記載されてましたか?
ネル:なんとも何も、“SONG”、“LOVE”、“SNOW”の英単語3つ。だれが訳しても、歌、愛、雪の3文字が出てきて、“歌愛 雪”となりますな。おかしいですかな?
ミク:おかしいです
ネル:! どこがですか!
ミク:一番大事な“名前”の部分に、“KAAI YUKI”、“もしくは”YUKI KAAI“、つまり”かあい ゆき“という、”人名の読み“が書かれてないからです。あるのは”英文字3つ“だけ。確かに漢字は、”関係者限定“を行い、”容易に連想“できるものですが、直接”本人の名前“が書かれてあったわけではないです
ネル:しかし、捜査では、ここにいる関係者以外、犯行できない事のウラは取れている! それ以外の人物の出入りが無かったのですよ! ソコへ持ってきて、この文章。人物を特定するに十分ではないですかな!?
ミク:刑事さん、そもそも、私たちは、“基本部分”を固定して考えていたんです
ネル:?
ミク:この暗号文は、“ユキちゃんが正体明かしのために用意したモノ”である、そういう考えに固定されていたんですよ
ネル:ま・・・・・・まさか、ミクさん、あなたは、まさか・・・・・
ミク:そうです。この“暗号文”は、“真犯人”によって、ユキちゃんへ罪をかぶせるために使われた“トリックの道具”である、そう言うことです
ネル:な・・・・な・・・なにを言うんですか! 捜査は警察がしているんですよ! 確かに“正体明かし”のコノ文は大事です。しかし、ユキ以外の誰かの犯行だった、なんて、誰が信じるんですか! 彼女のランドセルの筒からは、はっきりした“盗品”まで出てきているんです! ユキ以外の犯行だなんて、聞く耳も持てませんな!
ミク:残念ながら、そうは行かないんです。最も大事な部分の「名前」を“英単語で表した”、いや、“そう書かなければいけなかった”、そして、“それをおかしいと思わなかった”、この不可思議な行動をとった、この事件の“真犯人”は、存在するんです
ネル:な・・・なんです・・・・と・・・・・
ミク:謎は全て解けました。わざわざ解かせる事を前提にした“巧妙な暗号文”を作り、それによりユキちゃんを犯人に仕立て上げ、筒に入れて絵画を安全に盗もうと企てた、“御貢アペンド”を騙る真犯人、
ビシッ!
ミク:それは、あなたです!!!!!!
(続く)
CAST
雑誌記者・初音ミク:初音ミク
部下・勇気めぐみ:GUMI
温泉宿“巡咲庵”の大女将・咲音 女威子(メイコ):MEIKO
温泉宿“巡咲庵”の女将・巡音 瑠香(ルカ):巡音ルカ
温泉宿“巡咲庵”の若女将・鏡音 鈴(リン):鏡音リン
温泉宿“巡咲庵”の経理担当・鏡音 蓮(レン):鏡音レン
温泉宿“巡咲庵”のパティシエ・工藤海斗:KAITO
温泉宿“巡咲庵”の板長・神威学歩:神威がくぽ
タクシー運転手・升太:墓火炉 升太
幹清館(かんせいかん)の女将・古河 ミキ(ミキ):miki
幹清館(かんせいかん)の支配人・氷山 清輝(氷山):氷山キヨテル
幹清館(かんせいかん)の見習い女将・歌愛 雪(ユキ):歌愛ユキ
旅行者・ソニカ:SONiKA
きのこ署のネル刑事:亞北ネル
同上のハク刑事:弱音ハク
同上の刑事の上司・テト:重音テト
きのこ温泉郷の休憩所“透音”の主・透音ミリアム(ミリアム):MIRIAM
土産物屋“亜瑠”の主人・大場 亜瑠(アル):BIG・AL
射的&コリントゲーム屋“迫楽”の主・迫楽レオン(レオン):LEON
中華料理屋“大三軒”の3人娘:赤の服アン、緑の服プリマ、白の服ローラ:Sweet・Ann、Prima、LOLA
望日郎おじいさん、その他:エキストラの皆さん
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☆遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もボカロ小説など、宜しくお願いいたします♪
○ボーカロイド小説シリーズ第10作目の”御貢アペンドの挑戦状! 再び見参!・初音ミク“シリーズの第6話です。
○食いしん坊雑誌記者の初音ミクさんが、またまた探偵となって、謎に挑みます。
○今回も例の温泉郷で事件があったようですが、ちと様子が違うようで…
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