「クリスマスに起きた奇跡(笑)」
インターセンター・1番街・ユウザ宅
今日はクリスマス。結構めでたい日にもかかわらず、呪言を呟く人神一人・・・・
チータ
「爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ」
ユウザ
「どうしたの?」
チータ
「この日はな、リア充なる者が目立つ日でもあるんだよ。街中にはカップルという二人一組の形式がある。」
ユウザ
「うんうん。」
チータ
「今日は神聖なる日というのを理由に、どいつもこいつも街中でデートしてる所を見かけてウゼェんだよォォ!!」
ユウザは困った。ヤケクソな今のチータを、どう対応すればいいか解らなかった。
デバッカ
「つまりは妬んでるってことだ。ほっときな。いつもの事だ。」
呆れながらデバッカはそう答えた。
チータ
「ゴルルルルルルラァ!!テメェ良い気になってんじゃねェェぞォォォォォォ!!」
デバッカ
「何なんだよ・・・・」
チータ
「死んだ奴をまだうじうじと思ってるってだけだろ!無意味なんだよ!あんなのなんてとっとと忘れろや!」
デバッカ
「・・・・・・テメエ・・・・」
いつも流していたデバッカが反応した。どうやら彼にとって、死んだ彼女の事は禁句らしい。
背後霊
「いくらなんでもそれは酷いよー!!」
それらしき人もここにいるんだし、よほど心に残ってるんだなーと思うユウザであった。
チータ
「表でろやァァァ!!!」
デバッカ
「上等だ・・・・・」
ユウザ
「お・・・おい!止めろって・・・」
????
「まったく・・・騒がしいのう・・・・・・」
ユウザが二人を制止しようとした時、何処からか声が聞こえた。
ユウザ&チータ&デバッカ
「「「!?」」」
今にも争いそうだった二人にも聞こえたようだ。
その時・・・
ドゴォッ!!
チータ
「フゲェッ!!」
チータは何かに殴られたように吹っ飛んだ。いや、【殴られた】のだ。
デバッカ
「だ・・・誰だ・・・」
ユウザは知っている。あの声、あの口調、あの姿、あの顔・・・・
ユウザ
「どういう事だよ。お盆は過ぎたはずだぞ。何で・・・何でここにいるんだよ・・・・・」
ユウザはその名を言った。かつて、自分が殺した者の名を・・・・
ユウザ
「ウラヌス!!」
ウラヌス
「久しいの、ユウザ。久々に顔を出しに来たのに、なんじゃその顔は・・・・」
ユウザ
「いや、俺達そこまで親しくもないから!っていうかなんでここにいるんだ!あの時喰われたはずだろ!」
そう、あの時、ゲハバーンにその魂を喰わせたはずだった。だから信じられなかった。まだこの世にいる事が。
ウラヌス
「いや、前から普通にあの剣から出て来れるぞ。いつも貴様が寝ている間だったから解らなかっただけじゃ。」
ユウザは、デバッカに彼女が見えている事に気付いた。
幽霊は大抵の人が見えないハズだった。なのにデバッカも見えている。疑問に思わない事はなかった。
ユウザ
「色々つっこみたいがそれよりも聞きたい事がある!何で俺以外にも見えてるんだよ!お盆でもないだろ!」
ウラヌス
「簡単な事じゃ。わしは引退したが一応女神じゃ。そして今日は神聖な日、女神の力が高まったという事じゃろう。」
ユウザ
「無茶苦茶な理論だな・・・・・」
ウラヌス
「そんな事はどうでも良いじゃろう。さて・・・・」
ウラヌスは、デバッカの方に目を向けた。そしてデバッカの顔に手をやった。
ウラヌス
「早速じゃが、わしと付き合ってくれるかのぉ・・・・・」
ユウザ
「え・・・・・・・?」
デバッカ
「ええええええええええ!?」
ユウザとデバッカは驚いた。いきなりそう言ってきたからだ。その時・・・・
ブォォンッ!!
デバッカから拳が飛び出て、ウラヌスはそれをかわした。
デバッカ&ユウザ
「「!!!」」
ウラヌス
「ほぉ・・・・やはり貴様もか・・・・」
デバッカから出てきたのは、長めのライトブラウンの髪の
背後霊
「私の
その少女は、いつもデバッカに取り付いていたあの背後霊だった。
デバッカ
「君は・・・・確か死んだはずじゃ・・・・」
背後霊
「ありがとう。私を思ってくれたんだね。けど、【本当に会うのはまだ先なんだよね。】」
デバッカ
「え・・・・・・」
背後霊
「後でチータにもやっとくよ。・・・・二人とも仲良くね。止めるの方も大変なんだから。」
ポゥ・・・・バタッ・・・・・・
デバッカは、背後霊の指先から発した光によって、眠ってしまった。
背後霊
「さて・・・何か御用かしら、女神様?」
ウラヌス
「貴様もそうだろう・・・・いやな、この際だから人神とやらと女神、どちらが強いか確かめたい。」
背後霊
「へぇ・・・・面白いね・・・・・いいよ、受けて立とうじゃない。」
二人はそのまま外に出た・・・・ユウザは、二人を止めにゲハバーンを持って急いで追いかけた。
一方、チータとデバッカは朝まで起きず、起きた時にはこの事を忘れていたようだった。
二人の人神の近くには、聖夜に暴れている二人の幽霊を止めた後の、疲れ果てて隅で寝ていたユウザだけだった。
けれど、「確か昨日他に二人いたような・・・・」とかすかに覚えていた二人であった・・・・
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