No.522527

一刀の晋王転生録 第二章十七話

k3さん

害虫の駆除。それ以外は言う事無し。

2012-12-24 18:18:45 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5103   閲覧ユーザー数:4342

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。

 第十七話

   「初平の変 十常侍の最後 前編」

 

「お、おのれぇ~~!!、なぜわしが逃げねばならんのだ!!」

 

 元十常侍の一人、張済は叫びながら走る、ただただ生き延びるために。

 

(司馬家め!、この屈辱!!、忘れぬぞ!!)

 

 もう少しで出口というところである軍隊が見えた。

 

(!!……あ、あれは……董卓の軍か!?)

 

 それが分かると彼はその軍に近づいていった。

 

「よく来てくれたな!!、司馬家の奴らが愚かにも反乱を起こした!!、さぁ奴らを倒せ!!、わしを助けろ!!」

 

 張済は怒鳴るように命令した。

 

 しかし……

 

「…………」

 

「!?」

 

 董卓軍の将、華雄は無言で武器を突きつける。

 

「き、貴様!?、血迷ったか!?董卓がどうなっても良いのか!?」

 

 張済は彼女に董卓の身柄を突きつけるが……

 

「貴様は馬鹿か……」

 

「な、何だと!?」

 

 そして彼は思い知る……否、改めて思い知らされる。

 

「よくも!!……董卓様をあれほどまでに!!」

 

 司馬家の作戦の迅速さを……。

 

「あ……あ…………」

 

 彼はまともに声を発することが出来なかった。

 

 華雄の先ほど言葉でさすがに分かった。

 

 董卓や何皇后、劉協もすでに司馬家に保護されていることを……

 

 彼女が一刀達に董卓が救出したことを知ることになったきっかけは、江里香と澪羅から司馬家の策を聞いた時である。

 

 この乱が始まる少し前のあの時、董卓軍に向かってきた軍隊があったが、それが彼女達だったのだ。

 

 彼女達から聞いた後、さらに理奈が司馬家が動いたことが聞かされ、長安に向かう。

 

 その途中である。

 

 董卓達の救出に成功した一刀達に会ったのは。

 

 当然、ぼろぼろになった董卓を見かけることになる。

 

 そして事のすべてを知り、彼女の怒りは頂点に足していた。

 

「最早貴様らに従う理由など無い!!」

 

 そして彼女は檄を飛ばす。

 

「皆の者!!、我らの主、董卓様を……そして皇族の者を監禁した大罪人を討て!!」

 

「ひ!?……ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 張済はたまらず来た道を引き返す形で逃げた。

 

(何故だ!?、何故だぁぁぁぁぁぁ!?)

 

 しばらく走り続けたが、逃げた先には……

 

「!?、ひぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 呂布と陳宮が待ち構えていた。

 

「………………」

 

 呂布からは無言でも伝わる圧倒的な殺意。

 

「観念して死ぬのです!!」

 

 陳宮からは言葉によって与えられる絶望。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 耐え切れず、逃げようと振り返るが……。

 

「!?、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 既に華雄が追いついており、立ちはだかっていた。

 

「い、嫌だぁぁぁぁぁ!!わしは死にたくない!!」

 

 彼は駄々をこねる子供のように首を左右に振る。

 

「助けてくれぇぇぇぇぇ!!、助けてぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 だがこの長安に彼を、彼ら助けようとするものは一人も居ない。

 

 華雄と呂布は近づいてくる。

 

 張済はさらに動作を激しくする。

 

 そして……

 

「助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!助け」

 

 呂布には胴体を切断され……

 

 華雄には首を刎ねられた。

 一方、郭汜は……

 

「き、貴様ら……最初からこのつもりだったのか!!」

 

 彼は現在囲まれていた。

 

 囲んでいるのは……

 

「今頃気付きましたか……」

 

「なんでアタシ等が素直にアンタに従っていたのか疑問に思わなかったのか?」

 

 江里香と澪羅だった。

 

「貴様らぁ!!、劉協や何皇后は此方の手中ぞ!!、何処にいるかなど分かるわけではあるまい!!」

 

 彼女達は最早呆れるしかなかった。

 

「アンタさ……馬鹿すぎ!」

 

「すでに救出していなければ此処まで大胆なことはしませんよ?」

 

「な!?、何だと!?」

 

 顔が青くなりながらも有り得ない、と彼は思った。

 

「嘘をつくな!!どうやって分かったのだ!!」

 

「董卓ですわ」

 

「な!?」

 

 声がする方を向くと理奈がこの場に現れた。

 

「董卓が城中を逃げ回った時があったでしょう?、あの時彼女は私達に教えてくださったのですわ」

 

 郭汜は言葉が出なくなってしまった。

 

(なぜあの時疑問に思わなかった!?、明らかに不自然だったのに!!)

 

 そう自分に言い聞かせても遅い。

 

「さぁ、大人しく切られるんだね!!」

 

 澪羅が武器を構え、殺気を放つ。

 

「お、おのれぇぇぇぇぇ!!」

 

 郭汜はやけになり、剣を持ち囲みを突破しようとする。

 

 だが……

 

 ヒュン!!

 

「!?、あぁぁぁ、い、痛いぃぃぃぃぃ」

 

 理奈が弩を使った矢により剣を持った腕を攻撃され、いともたやすく手放してしまう。

 

 さらに……

 

「はぁ!!」

 

 江里香の長柄双刀により首を刎ねられ、

 

「よっと!!」

 

 澪羅の戟はその首を串刺しにされた。

  あとがき

 

 とりあえず前編は終わり。

 

 後編は以外な結末に終わることに?

 

 ちなみに董卓を殴るように命じたのは張済という設定。


 
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