No.520029 俺と青春と召喚獣 第4問本郷 刃さん 2012-12-18 17:37:28 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:9371 閲覧ユーザー数:8714 |
問題
以下の英文を訳しなさい。
『This is the bookshelf that my grandmother had used regularly.』
姫路瑞希、クロード・ヴァレルの答え
『これは私の祖母が愛用していた本棚です。』
教師のコメント
正解です。よく勉強しているようですね。クロード君は英語も出来るんですね。
須川亮の答え
『これは 』
教師のコメント
Thisだけ訳せたんですか…。
横溝浩二の答え
『☆○◇☓!△?』
地球の言語で訳してくださいね。
吉井明久の答え
『これは私の祖母が愛用していた本棚です。』
追筆…『愛用していた』ということは過去形だから、祖母は既にお亡くなりで?(笑)
それを考えたら『愛用している』の方が問題的にもいいと思う。
教師のコメント
正解ですが……なんとも言えませんね…。
第4問 俺と不満と勝利の要素
明久Side
姫路と彩道の二人が入ってきたことで、クラス内にざわめきが起こった。
「あの、病院に寄ってきたので、遅れてしまいました」
「わたくしはその付添いで…」
「連絡を受けていますから、大丈夫ですよ。丁度自己紹介の最中ですので、お二人もお願いします」
「「分かりました」」
姫路と彩道が訳を話し、福原先生に言われたので二人は居住まいを正した。
「姫路瑞希です。よろしくお願いします」
「彩道祈と申します。よろしくお願いいたしますわ」
「あの~、どうしてここにいるんですか?」
二人が何故ここに居るのか?それを疑問に思う生徒は多いだろう。
姫路瑞希といえば学年トップクラスの成績をほこり、時には学年次席の成績を収めることもある。
そして彩道祈といえば弓道部のエースで全国にも名を轟かせる実力を持っており、成績もBクラスレベルのはず。
そんな二人が最下位クラスであるこのFクラスに現れれば、誰だって驚くだろうよ。
しかし姫路の理由は知っているが、彩道は何故ここに…。
「実は、試験の最中に高熱を出してしまって、途中退席したんです…」
「わたくしは答案用紙に名前を書くのを忘れて…」
名前を書き忘れただと?
そういえば、彩道も同じ教室で試験を受けていたような……なるほど、姫路が退席したから自分もFクラスになる為か…。
「なるほどな、俺も熱が出たせいでFクラスになったんだ…」
「あぁ、化学の熱の問題だろ? アレは難しかったよな~」
「俺は弟が事故に遭ったって聞いて、心配のあまり試験どころじゃなかった」
「黙れよ、一人っ子」
「前の晩、彼女が寝かせてくれなくてさ~」
「今年一番の大嘘、どうもで~す」
駄目だ、このクラスの馬鹿どもは話にならない。
横に居る雄二に視線を向けると頭を抱えていた。
代表として、こいつらを率いるのが不安なんだろうな。
そして姫路は俺の隣に、彩道はその隣に座った。
「姫路、クラス代表の坂本だ。よろしくな」
俺の隣に座っていた雄二が身を乗り出して声を掛けた。
「あ、よろしくお願いします……ぇ、吉井くん……」
「よ…」
俺はほんの短く挨拶をした。雄二を見ると、少しだけしてやったり顔だ。コイツ、ワザとだな…。
「悪いな姫路。コイツの顔が怖くてよ」
「お前にだけは言われたくねぇ」
「いえ、そんな! 目は鋭くても、顔はきりっとしていてカッコイイですし、その…//////」
そう答える姫路に俺は顔を逸らす。俺なんかにそう言っても、良い事なんて碌にないものを…。
ふと雄二を見るとニヤニヤしている……こいつぶっ潰す!
「はいはい、そこの人達。
静かにしてください(バキバキバキッ!)……替えの机を用意しますので、少し待っていてください」
福原先生が机に手を置くと机が一瞬で壊れた。
やべぇ、机があんな風にぶっ壊れるところ初めてみたぞ。これは非常にやばい。
「おい雄二、これは予定より早く…」
「ああ、俺もそうしようと思った…」
「にっしっしっ、その様子だと始めるつもりだね?」
俺と雄二が話していると近くの席で眠っていたはずのクロがそう言ってきた。
「ああ、予定より早いがな」
「うん、楽しみだよ♪」
雄二が答えたのでクロは意地の悪そうな笑みを浮かべた。
そこに福原先生が替えの机を持って戻ってきた。
「それでは、坂本君が最後でしたね。お願いします」
「了解」
雄二は黒板の前に出ると自信満々の様子で語り出した。
「Fクラスの代表になった坂本雄二だ、坂本や代表と呼んでくれ。俺は皆に聞きたいことがある。
Aクラスはリクライニングソファにパソコンなどの設備があるそうだが、不満はないか?」
「「「「「大アリじゃぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
「学費が安いからって、これはあんまりだ!」
「Aクラスも同じ学費だろ!」
ま、そこは教養の差だ。
一定の点数を超えていれば、Eクラスには入れるわけだから、問題なのはお前らの頭とやる気なんだけどな。
「そこで俺から提案する! FクラスはAクラスに対して、『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
その言葉に俺、桐弥、威弦、クロード、秀吉、康太は笑みを浮かべ、それ以外の生徒は皆驚いている。
「勝てるわけがない!」
「これ以上設備が悪化するのは嫌だ!」
「姫路さんがいればそれでいい!」
「彩道さんサイコー!」
途中でなんか可笑しいのがいたが、まぁいいか…。
「そんなことはない。なんせこのクラスにはAクラスに勝てるだけの要素が揃っているからな。それを今から教えてやる」
そして雄二は一人の生徒を指差した。
「康太、姫路と彩道と島田のスカートを覗くのをやめろ」
「……!!」
康太は自分の席に素早く戻り、否定するように首を振った。
こいつらしいといえばらしいが、相変わらずだな。
姫路と彩道と島田はスカートを必死に手で押さえている。
「土屋康太。こいつがあの【
そう言われた康太は勢いよく首を横に振り否定しようとする。
「馬鹿な!? 奴があの…」
「証拠を隠そうとしているぞ」
「まさにムッツリの名に恥じない行為だ…」
アホらしいな。ま、隠密行動に関してはコイツの右にでる奴は学園にはいないだろう。
「それに姫路に彩道、桐弥とクロードもいる」
「「わたし(わたくし)ですか?」」
「僕も?」
「まぁ当然だよね」
「姫路と桐弥はAクラス、彩道とクロードはBクラスレベルを誇っているからな」
学年トップ10に入る桐弥と姫路、Bクラスに並ぶ成績のクロと彩道、確かに好カードだな。
「俺達には姫路さんと彩道さん、織本にヴァレルがいるんだ!」
「この四人ならやれる!」
いや、お前らも戦うんだぞ?
「それに、木下秀吉もいる」
「む? ワシもかの?」
「確か、演劇部のホープの…」
「姉はAクラスの木下優子じゃなかったか?」
秀吉の演技力は、作戦にはもってこいのスキルだろうな。
「他にも島田と威弦がいるんだ」
「ウチもなの?」
「んあ、俺もか?」
「島田は数学だけならBクラスレベル、威弦は地理ならAクラスの実力だ」
この二人は一科能力型だから、それ以外はEクラス程度だろう。
しかし、それぞれの得意科目においてはかなりのものだ。
「クラス代表である俺も、全力を尽くす」
「そういえば坂本って、小学校の頃、【神童】って呼ばれていたんだよな」
「これはいけるぞ!」
上手く士気を高めることには成功したな。これなら、やっていけるだろう。
「なによりも、このクラスには吉井明久がいる!」
「「「「「………」」」」」
教室内が静まり返った。ま、当然だろうな……って、何故俺を引き合いに出す!
「吉井って、さっきの奴だよな?」
「そいつが何かあるのか?」
あ~あ~、士気がガタ落ちだろ、コレ。
「知らなくても当然だ。だが明久は、勉強はそれなりに出来る奴でな。能力は期待できるぞ」
「坂本がすすめるってことは、かなりの奴なんだな…」
「これは期待できるんじゃないか?」
「しかも、こいつにはとっておきの肩書がある」
「なんなんだ、それは?」
「おい、雄二! テメェ、まさかっ!」
俺が制止の声を掛けようとしたが、
「こいつの肩書は……『観察処分者』だ!」
遅かった……。
明久Side Out
続く
次回『俺と宣戦布告と昼食』
前回の予習問題・世界史
『「不可能というのはフランス的ではない」という言葉を残した、フランスの軍人、政治家、
皇帝である人物の名を答えなさい』
答…『ナポレオン・ボナパルト』または『ナポレオン1世』
予習問題・地理
『現在、一般的に大陸と呼ばれる6つの陸上が存在します。それらの大陸名を一つで良いので答えなさい』
後書きです。
というわけで、雄二が試験召喚戦争の為に、煽りを行いました。
原作のやり取りに加えて、オリキャラでのやり取りもあり、違った感じもすると思います。
では、次回で・・・。
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第4問です。
今回は雄二が試召戦争の為に、Fクラスを煽りますw
どぞ・・・。