No.517216

【獣機特警K-9】ぶつかり合う剣【戦闘】

古淵工機さん

今回はユナちゃんとフィーアちゃん大活躍!かも?

◆出演
K-9隊、T-9隊のみなさん
ナオコ:http://www.tinami.com/view/377074

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2012-12-10 22:27:58 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:854   閲覧ユーザー数:821

さて、被弾したイシスを抱きかかえ、ナインキャリアーに辿り着いたクオンだったが…。

「クオン!隊長と一緒にいるって言ってたけど…何があったね!?」

グーテ・シュタールシルトが、心配した様子でクオンを出迎える。

「…イシス姉ちゃんがやられた…すぐに手当てを受けさせなきゃ!」

「そういうことなら大丈夫よ!こんかいはナオコさんも一緒に来てくれてるね!!」

「そうか…じゃぁボクは戻らなきゃ…グーテ兄ちゃん、イシス姉ちゃんをよろしく!」

そう言ってクオンが立ち去ろうとしたその時だった。

 

「待つのだ!」

「…サフラン…ちゃん?」

クオンを呼び止めたのはサフランだった。サフランの瞳は今までにないほど凛と輝いていた。

「…何があったのか知らないけど、イシスさんをこんなにした奴は許しちゃおけないのだ…だからボクも行くのだ!!」

その言葉を聞いたクオンは最初こそ驚きと戸惑いの入り混じった表情を浮かべていたが、少しため息をつくとサフランのほうに向き直った。

 

「…わかった。だけど余りムリはしちゃダメだよ」

「わかってるのだ」

 

アーマージャケットを着込んだ二人のロボットは今、再び激戦へと身を投じていくのであった。

一方ナインキャリアーの外では、レーザー剣術使いと対峙する忍者ロボット二人の姿があった。

「フフ…地球にも剣の使い手がいたとはね。まだ子供みたいだけど…手加減はしないよ」

と、暗殺ロボットの片方である時雨(シグレ)が嘲笑うかのように言い放つ。

シグレの気迫に押され怯えるユナを、勇気付けようとするフィーア。

「…す、すごい威圧感だわ…」

「大丈夫。落ち着いて対処すれば勝てない相手じゃないはずよ」

そんな二人に、時雨と無影(ムカゲ)がすさまじいスピードで迫る!

「アハハハ!ホラ、どこを見てんだぃ!ボヤボヤしてると死ぬよ!!」

「くっ…」

4つの影が空を切り、剣と剣がぶつかり合う…!

 

その頃、ナインキャリアーの車内では、被弾したイシスが応急修理を受けていた。

「…す、すみません…私がもっと注意していれば…ぐっ…!」

「動いちゃダメ!あなたは今大怪我してるんだから…一歩間違えば死ぬとこだったのよ?」

と、心配そうに声をかけるのはK-9隊の専属メカニックである須国(すぐに)直子(なおこ)

そしてその傍らではレオン博士が被弾した部分のフレームなどを観察していた。

「内部メカがだいぶやられてるわ…動力部分スレスレじゃない…!」

「しかし、特殊ラミネート製のアーマージャケットを貫通するとは…レオーネめ、とんでもない兵器を体内に仕込んでいたようだな」

しばらく傷ついたイシスの身体を眺めるナオコとレオンだったが…。

 

「…とにかく急ぐぞ。早く修理をしてやらなければ」

「はいっ!!」

さて、一方その頃…

「ほらほらぁ!もう終わりかい!?」

素早い動きをもってユナとフィーアを翻弄していく時雨と無影。

(くっ…!前に戦ったときより、格段に強くなってる…!)

フィーアが、時雨のクナイをかわしたその時だった…。

「あっ!?」

「フィーアさん!!」

あろうことか、フィーアはバランスを崩し転倒してしまったのである!

「うっ…!?」

倒れたフィーアに、時雨はゆっくりと近づくと、その額にクナイを突きつける。

「フフン、どうやらアタシらの勝ちだね。このまま…」

と、時雨がクナイを突きたてようとしたその時である!!

 

「…ぐぁっ…!?な、なんだ!?」

突然、数条の閃光が走ったかと思うと、時雨の右肩には風穴が開けられていた。

「っと、万が一のために待機しといて正解だったわ」

「クリスタちゃん!」

「ナイス、クリスタ!!」

そう、クリスタのビームハンドガンが時雨の右肩を打ち抜いていたのである!

「…くそっ、アタシとしたことが戦力を見誤ってたようだね…!」

時雨はそう言うなり、忍装束の内側からなにやら円筒形の物体を取り出すと、地面に向かって叩きつけた。

 

「ゲホッ、ゲホッ…!」

「な、何なのっ…ゴホ、ゴホ…!」

「煙幕とレーダー妨害……!」

煙が晴れる頃には、ゴクセイカイの忍者ロボットはどこかへ消えていた。

かくて、辛くも危機を脱したフィーア、ユナ、クリスタの三人であった…。

 


 
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