No.516833

魔法少女リリカルなのは~箒と拳の魔法使い~

七不思議さん

箒と拳で戦う少年の物語

2012-12-09 20:32:52 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1684   閲覧ユーザー数:1600

第5話    飛翔、戦闘、誤解

 

 

 

 

前回のあらすじ

 

アイとイヴの舌戦が続く

名前決定

アイを全力で殴る

 

 

 

 

 

3月上旬ぐらい

 

アイを殴ってから三週間がたった。アイが寝ている間は、イヴに魔法のことを教えてもらい、トレーニングメニューも作って練習をしていた。身体能力だけが上がった訳じゃなく理解力、発想力、記憶力などもかなり上がっていたようだった。そのおかげか、魔法の飲み込みも早く、それなりに強くなった。イヴは、それなりではなく、かなりといっていたが自分では、余り実感がわかなかった。

 アイのことは、目が覚めてからは、オレにベタベタくっつくようになって、大変だ。それに、くっつく、たびにアイとイヴが喧嘩を始める。まあ、オレは、楽しければいいから。後、箒魔法については、オレが思っていたよりも違いが有りすぎてちょっと残念だったといえばそうだが、こんなのも良いなとも思ったから良しとする。それに、裏魔法も覚えたし………

 街にも出た。海が綺麗だった。それが感想だ。それ以外の思い出と言えば特にない。

 そしてショックだった出来事は……

 

 

「紫苑、1ヶ月後、小学校に通ってもらう

 

突然アイがそう切り出す。

 

「はっ?」

 

『はっ?バカですか、アナタは、本当にどうしようもないバカですね?マスターは、見た目は、確かに7歳ぐらいですけども、中身は16歳なんですよ。』

 

「そこのバカデバイスの言うことは無視して紫苑これは、決定事項だ。それに後、1ヶ月ある分かったな。」

 

アイに対してオレは、

 

「嫌だ、学校なんて行きたくない。」

 

拒否した。アイは、

 

「何故だ?」

 

「いや、だってダルいだけじゃん」

 

オレは、そう答える。

 

「しかし、戸籍上お前は7歳なんだぞ?」

 

ニヤニヤしながらアイは、オレにそう言ってくる。それもそうだこの世界での事は全てアイがオレの戸籍、家を用意したんだ。まだオレが知らない事があるはずなのだ。

 

「くっ!!それでもオレは、行かないぞ。」

 

『そうです。マスター、拒否権があるんですから。マスターの意見も尊重しないと行けません。駄神分かりましたか?』

 

オレとイヴは、抗議というか、だだをこねる。イヴ関してはアイを罵倒したいだけなのかも。

 

「五月蝿い黙れバカデバイス。紫苑お前に拒否権は無い。後、学校に行かないと、毎日私がキスをして、お前を食う。それでもいいのか。」

 

アイは、そう言いながら段々とオレに近づいてくる。その迫力に押し負けて……

 

「………分かったよ行けばいいんだろ。」

 

オレは、そう言ったが内心サボろうと思っている。そんな事を思っているうちに

 

『駄神、それでもアナタは、神なんですか。マスターに強制させて行かせるなんて最低ですよ!この性欲年増女!!』

 

イヴが言った瞬間アイからブチッという音が聞こえそうなくらいな迫力でオレの首にかかっているイヴを取り、窓を開け……って窓!?

 

「宇宙の彼方に飛べぇぇぇ!!」

 

アイがイヴを投げ出そうとする。

 

「アイ、やめ」

 

『や、やめなさい駄神ぃぃ!!』

 

「いっけぇぇ!!」

 

アイは、そう言うとイヴを窓の外へ飛ばした。

 

『いやぁぁ、駄神のアホォォ。マスター助けてくださいぃぃ!!』

 

「イヴ!……っ!!待ってろ」

 

オレは、そう言い家から外に出、追いかける。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

港の倉庫

 

 

 

「金はまだか?」

 

全身黒服の怪しい男たちが何やら危なげのことを話す。

 

「う~~!!うう!!」

 

少し離れたところに縄で縛られている、金髪の少女と、紫色の髪の少女がいた。

 

「ふん、そんなに怖い目で見てもどうしようもないぜ?」

 

金髪の少女が鋭い目つきで男たちを睨み付ける。すると、

 

ドゴン!!

 

倉庫の壁を何かが突き抜ける。

 

「なんだ!?」

 

男たちが騒ぎ始める。1人の男が何かが突き抜けたと思われるところに行き

 

「おい!こりゃあ宝石だ。」

 

「マジか!?」

 

などと騒ぎ始める。突然宝石が降ってきた?ということに疑問を持たずに喜び惚ける。そんなのも束の間

 

ドゴォォォン!!

 

突然、倉庫の扉が吹き飛ぶ。

 

「イヴ!?どこだ!?」

 

少年が突然叫ぶ。男たちは

 

「なんだガキか……驚かせやがって……」

 

「おい!ガキここは、お前が来ていけないところだ。10秒数える内に帰りな。10……」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

アイの奴どこに投げやがった。クソッ!!何か目印手もあれば……あっ!!そうだ箒草だ確かイヴに付けた紐は、オレの箒草だ。イヴが、

 

『マスターが駄神からもらった箒は特注品なんです。大きさは、自分のイメージの通りになり、魔力を流せば修復さえできる。さらに、GPS的なこともできるんです。』

 

「遠隔操作とかも出来るのか?」

 

『出来るには出来るのですが相当キツいですよ』

 

 

などという会話をしたはず、GPS的なことをすればいい。どういう感じかな?眼を閉じて

感じろ、感じるんだ……

 

何か、何となくだけど港の方に向かっている感じがする。オレは、何も考えずに港の方に全力で走る。港に近づくと空を飛んでいるイヴを発見した。すると、倉庫に突っ込んでいった。やっと見つけたと思い何かヤケクソになって、倉庫の扉を拳で殴ってしまった

 

ドゴォォォン!!

 

ヤベ、やっちまった。

 

と、思いつつ、

 

「イヴ!?どこだ!?」

 

すると、オレの目に映ったのは、怪しさ満点の男たち。その後ろに女の子2人。そして今何か言っている男の手にイヴが……

 

「8、なな?」

 

男が何か数えていたけれどオレには関係ないまずは、イヴを返してもらう。そう何故ならもうオレの手にイヴがいるから

 

「なっ!?てめぇぇぇ!!いつの間に」

 

「うっせえよクソ野郎!!」

 

一瞬にして、イヴを持っていた男の前に立ち認識されずにイヴを返して貰った。そして、

「きたねぇ手で触るんじゃねぇ!!」

 

男の腹に全力の一撃……と言っても死なない程度の全力だが

 

「このガキィィ!!」

 

黒服の男たちが銃で撃ってくる。しかしオレにはスローで見える。すると、イヴが念話で話し掛ける。

 

ーーマスター、あの子達を助けましょう。

 

ーー元々そのつもりだ。

 

ーーそうですか。……マスター念のため箒草を彼女たちの近くに

 

ーー分かったよ。

 

念話でやり取りをし、イヴの言わせた通りに、箒草を彼女たちの近くにやり、男たちに向かう。

 

「なんだ!?このガキ!?銃弾がすり抜ける」

 

オレは、相手に分からない速度で当たらない用に左右にステップしているだけだ。

 

「さあ、今度は、こっちの番だ」

 

そうに言うと、一瞬で男たちの間合いに入り殴る、殴る、殴る、殴る

 

後3人と思いつつ、オレは、石を投げ後2人

 

また、間合いを詰める。どうやらオレは、相当テンションが上がっていたらしく男との距離をほぼゼロ距離にし

 

「奥義•真極(しんごく)螺煌旋(らこうせん)」

 

男は盛大にぶっ飛び、オレの足下に龍が渦巻くような跡が出来る。

 

ラストは、

 

「こっ、こっちに来るんじゃねぇ!!」

 

やはりと言ってもいいほどのお約束だ。彼女たちを人質にする。が、関係ない。一歩ずつ、近づいていく。男が更にビビって

 

「このガキたちを助けに来たんだろ。なら来るなよ~」

 

何か泣きそうになっている。大人が子供に泣かされるとか

 

「箒草投げた意味なしっと。」

 

拳銃を殴り飛ばし、男を殴って終了

 

「はぁ~~終わった~~……さて、帰るか」

 

オレがそう言いつつ、男たちを縛り上げる。すると、反応する者がいた。

 

「う!?うう!!うう~~!!」

 

誘拐されたと思われしき2人…何となく面倒さそうな気がするので喋れるようにして、

 

「ちょっと、アンタ!!」

 

金髪が怒鳴ってくる。しかし紫色が

 

「ア、アリサちゃん落ち着いて」

 

「すずかは、落ち着きすぎなのよ!!」

 

すずか?という女の子は、アリサ?というこに怒鳴られる。

 

「えっと、帰っていいよね?」

 

オレは、直ちにここから帰りたいと思い言うが

 

「縄を外しなさいよ!!」

 

「面倒くさいからヤダ」

 

オレは、そう答える。すると、イヴが念話で話し掛けてくる。

 

ーーマスター、此処に2つの生体反応が向かって来ます。しかも、1つは尋常じゃ無いスピードで来ます。

 

ーー分かった。後、どれぐらいで此処に着く?

 

ーー10秒程です。

 

そんなやり取りをしていると

 

「アンタ、話聞いてるの!!」

 

と、怒鳴り声が聞こえるがそんな事は、気にしていられない。僅かだがオレにも分かる。これから此処に来る奴が相当強い事を……だから、

 

(…4……3……)

 

オレは……

 

(…2……1……)

 

ソイツを……

 

「…0」

 

一撃で仕留める!!

 

オレは、扉に向かって行った。すると、黒髪の奴が居る。

 

「アリサちゃん、すずかちゃん大丈夫…」

 

男は、何か言ったようだが、オレの拳が入った。

 

「ぐはっ!!」

 

しかし、当たった感触が堅い物だった。男は、まだ倒れていなかった。

 

「何者だアンタ?」

 

オレは、男に訪ねる。その間に次の攻撃の隙を見つけようとするが

 

(……攻撃の隙が無い)

 

さっきの攻撃は、奇跡的に不意打ちをつけたが倒せるまでで無かった。

 

「お前こそ何者だ?何故、子供が此処に?」

 

「恭也さん!!」

 

後ろから、すすか、という子の声が聞こえてきた。

 

「えっ?知り合いなの?」

 

と言い一旦2人の所に行く。

 

「お前、その2人から離れろ!!」

 

恭也という男は、オレに向かって言うが

 

「2人の知り合いだから、もうほっといていいよね?」

 

と2人に言うが

 

「何言ってるのアンタ!!ダメに決まってるでしょ!!」

 

「いや、だから何でなんだって!?」

 

「何だっていいじゃない!!」

 

「だから、理由を……」

 

そんな言い争いを見ていた恭也は、

 

「えっと……どういうことだ?」

 

それもそのはず、オレとアリサは、まるで仲の良い友達のように喧嘩をしているのだから……

 

 

 

 

 


 
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