No.510965

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百四十技 厳しい戦況

本郷 刃さん

第百四十話です。
ボス戦スタートになりますが、今回のボスは一筋縄ではいかず・・・。

では、どうぞ・・・。

2012-11-22 08:36:32 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9795   閲覧ユーザー数:9070

 

 

 

 

 

 

 

 

第百四十技 厳しい戦況

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

〈The lord of falldowner(ロード オブ フォールダウナー)〉との戦闘を開始した俺達。

 

「オォォォォォ!」

 

「ハァァァァァ!」

 

俺は右手に『セイクリッドゲイン』、左手に『ダークネスペイン』を持ち、

ハクヤは『アイスエイジ』を持って振るう。

 

奴は俺の《二刀流》を自身の二振りの剣で受け止め、ハクヤの鎌を同じく奴は二本の鎌で受け止めた。

 

そこに『カミヤリノマサムネ』を手にしたハジメと『ヴァントゥール』を持つカノンさんが攻撃を仕掛ける。

 

それさえも二本の槍で受け止める。

 

「くっ!?」

 

「コイツ…!」

 

俺達全員の攻撃を受け止めたボス、やはり一筋縄ではいかないか…。

 

「散開! 攪乱しながら、各個で応戦!」

 

「「「了解!」」」

 

俺の指示でボスを囲むようにする。

 

「ふっ!」

 

俺はソードスキル《ダブルサーキュラー》を使い攻撃を仕掛ける。ほんの僅かな隙間に二撃目を入れる。

 

敵の側面からハクヤとハジメが攻撃を行い、背後から、

 

「ハァッ!」

 

カノンさんがソードスキル《フラッシング・ペネトレイター》を使い、高速の突進による突きを繰り出した。

さらに続けて《スター・スプラッシュ》と《ホリゾンタル・スクエア》を放つ。

 

ユニークスキルの《連撃》によって反動を無視して連続でスキルを繋げることができる。

 

カノンさんの攻撃が終わった瞬間に奴は尾を彼女に叩きつけた。

 

「うっ!?」

 

彼女は腕で防いだお陰か致命的なダメージにはならなかったがそれでもHPバーは減った。

 

「……大丈夫ですか?」

 

「ええ、まだまだ行けるわ!」

 

ハジメの問いかけにカノンさんは意気込みながら答えた。

 

体勢を立て直して俺達は距離を取る。すぐさまハクヤは鎌を振りかぶり、連続で空を斬った。

 

ユニークスキルの《斬撃》が発動し、『アイスエイジ』の『自然属性付加』により、

いくつもの氷の刃がボスに向かっていく。

 

敵はそれを全ての武器と尾を使い防いでいくがハクヤも休むことなく空を斬り続ける。

 

俺達は放たれる刃の射線上から周り込み、それぞれスキルを発動する。

 

俺は《二刀流》のソードスキル《クレセント・スクエア》で九連撃を繰り出し、

ハジメは《抜刀》を行いつつ、ユニークスキル《断空》の相乗効果で斬りつけてダメージを与える。

カノンさんは《ホリゾンタル・スクエア》の四連撃を発動した。

 

「!?!?!?………!!!」

 

俺達の攻撃を受けて奴は一瞬怯んだものの、体を少し捻らせてから一気に回転し、俺達三人を吹き飛ばした。

 

「がはっ!?」

 

「ぐふっ!?」

 

「ぅあっ!?」

 

俺とハジメとカノンさんは壁に叩きつけられてダメージを受けた。

 

奴はハクヤが放っている氷の刃を武器で砕きながらそのまま突き進んでいく。

 

ハクヤに到達した奴は六本の武器で剣撃と刺突の嵐を降らせていく。

 

その攻撃をハクヤは必死に捌いていくが武器の数が6対1では分が悪い。

 

「くっ、うっ、ぐぅっ!?」

 

「ハクヤ!」

 

ダメージを負っていくハクヤ。俺はすぐさま体勢を整えて援護に向かった。

 

奴が武器を大きく振り下ろそうとした時に横から飛び込んでハクヤを救出した。

 

そこに≪ハイポーション≫を飲んでHPを回復したハジメとカノンさんがきた。

 

全員で再び距離を取り、俺とハクヤもハイポーションを飲んだ。

 

結晶系統のアイテムと違い、薬系統のアイテムは効果が完全に及ぶまでに少々の時間が掛かる。

 

「あと一、二撃で、ようやく一本目が終わる感じかしら?」

 

「みたいですね」

 

「……それでも、残り六本か…」

 

「厳しいな…。回復アイテムも、迷宮探索で使ったし…」

 

カノンさんの疑問にハクヤが応え、ハジメが呟き、俺は静かに自分達の状況を分析した。

 

奴のHPバーは七本あり、あとほんの少しで一本目が終わるというところ。

 

回復系のアイテムは持ってきていたのだが、ほとんどが結晶系のものだったので使い物にならない。

 

迷宮の探索が目的だったので、結晶系が割合を占めていたのが仇となったのだ。

 

俺の持つハイポーションの数は残り二つ。ハクヤとハジメも二つで、カノンさんが三つ。

 

ここも74層、75層のボス部屋と同じで『結晶無効化空間』である。

 

「それでも……やるしかない」

 

俺はそう言い放って、もう一度奴に突っ込んだ。三人も俺に続いてくる。俺達は……生き残るんだ!

 

キリトSide Out

 

 

 

No Side

 

キリト達が戦っている最中、その戦いを見ている男がいた。

 

ほんの少しだけ開いた通常の迷宮側の扉の間から、この戦いを覗いていたのだ。

 

「た、大変だ……はやく、報せないと!」

 

彼は事態の大事性をすぐに理解し、≪転移結晶≫を使ってすぐさま街へと戻った。

 

No Side Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルスキル説明

 

ソードスキル《クレセント・スクエア》

二刀流スキル。左切り払い、右切り払い、右切り下ろし、左切り上げ、左斜め切り下ろし、

右斜め切り下ろし、右斜め切り上げ、左斜め切り上げ、両方の剣で突きの九連撃。

 

 

 

 

 

後書きです。

 

いや~ボスさんマジ強いですね、自分でやっといてなんですがwww

 

それと、ボス部屋の扉から覗いていた人は後でわかります。

 

加えて、なぜ扉が開いたかというとキリト達が入った扉ではないということと、

覗いている者が中に踏み込んでいないからです。

 

無茶苦茶な理由ですがご容赦ください。

 

それでは、次回にて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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