No.507822

真・恋姫†無双~不信の御遣い~ 第七話

BLADEさん

第七話です。

2012-11-13 19:56:35 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3051   閲覧ユーザー数:2787

「嘘だろ……」

 

何度目かも分からない言葉を、溜め息とともに吐き出す。

 

僕はあの時、あのどす黒い大きな穴に飛び込んで、「あ、今度こそ死ねる」

 

と安堵したんだけど、甘かった。

 

そう。

 

あの時ゼウスさんは。

 

あのどす黒い大きな穴が。

 

地獄の入口とは。

 

一言も。

 

言ってなかった。

 

「嘘だろ……」

 

また、この言葉が口から出た。

 

 

目を覚ました僕の前には、明らかに昔っぽい部屋があった。

 

そして。

 

何故か、大きな箱も。

 

布団から出て、その箱を開けてみると。

 

中にはなんと、大きな大きな桃太郎が!!!

 

なんてアホな展開はなく。

 

一つの手紙と。

 

この世界のものらしい衣服と。

 

お金らしきものがたくさん詰まった袋と。

 

大きな斧があった。

 

それを見た僕の口からは。

 

「嘘だろ……」

 

と、また溜め息混じりに言葉が吐き出された。


 

 
 
9
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する