No.507507

真・恋姫†無双~不信の御遣い~ 第六話

BLADEさん

第六話です。

2012-11-12 22:10:06 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3113   閲覧ユーザー数:2795

「分かった……。お前さんの覚悟がそこまでなら、儂はもう何も言わんよ」

 

諦めたように、ゼウスさんが言う。

 

「ありがとうございます」

 

「変な奴じゃな。儂に恨みが有りはせんのか?」

 

「別に。これでやっと、本当に死ねるんですから。」

 

恨みなどない。

 

そんなもの。

 

後悔した者がもつ感情だ。

 

「そこから、飛び降りればいいんじゃ」

 

ゼウスさんが指差したそこは、どす黒い大きな穴があった。

 

「なるほど。あれが「地獄」の入口ですか。」

 

言いながら頷く。

 

「本当にいいんじゃな?あそこに入ったら、二度と戻って来れんぞ?」

 

「ええ」

 

僕は頷いて。

 

その穴の淵に立ち。

 

ここに来た時と同じように。

 

全くの後悔もなく。

 

一切の躊躇もなく。

 

飛び込んだ。


 
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