No.499040

真・恋姫無双 (修行編) 最終章

カイさん

皆さんどうもカイです。
さあ、修行編ラストです。最後にはサプラ~イズを用意しています。

2012-10-22 11:51:04 投稿 / 全29ページ    総閲覧数:4789   閲覧ユーザー数:3895

一刀「うーん」

 

凪「隊長?如何したんですか?」

 

一刀「ああ凪。ちょっと考え事をな」

 

凪「考え事、ですか?」

 

一刀「ああ」

 

凪「もしかして、修行の事ですか?」

 

一刀「まあな。春蘭の修行が今一進んでなくてな」

 

凪「進んでいない、ですか」

 

一刀「うん。仕方ないこうなったら、ちょっと手荒いが、強硬手段に出るしかないな」

 

凪「きょ、強硬手段ですか!?」

 

一刀「ああ、余り遅くなっても仕方ないからな」

 

真桜「隊長~」

 

沙和「手伝ってなの~」

 

一刀「お前らなあ、自分で溜めといてよくそんな事言えるな」

 

凪「それに私と隊長はもう終っているんだぞ」

 

真桜「嘘!?」

 

沙和「早すぎなの!?」

 

警備隊には、毎日の様に書類が来る。しかし仕事はそれだけではなく警邏など見回りや民との繋がりなどを尊重する北郷警備隊は時間がギュウギュウ詰めである

 

 

一刀「まったく、お前らは癖が強すぎて困るよ」

 

沙和「あ・・・」

 

一刀「ほら、真桜も少し分けろ」

 

真桜「た、隊長ー!」

 

凪「隊長、余り甘やかさないで下さいね。直ぐ付け上がるんですから」

 

沙和「ぶーぶー。凪ちゃんは鬼なの!」

 

真桜「せや!もっと隊長みたく優しく出来んのか?」

 

凪「お前らの事はよく判っているからな。優しくしたらどうなるか判ってる」

 

一刀「まあ今日だけだ、それにこれが終らない事には、俺も春蘭達の修行が見れないからな」

 

凪「まあ、隊長がそう仰るのなら」

 

沙和「凪ちゃんたら、ますます隊長のわんちゃんになってくの~」

 

真桜「せやな、そのうち尻尾とか生えてくるんちゃうか?」

 

凪「は、生えるかそんな物!?////」

 

顔を真っ赤にした凪に3人が笑って、その日は仕事を終えて解散になった

その翌日修練場

その日呼んだのは春蘭唯1人である

 

 

春蘭「私1人だけか?」

 

一刀「ああ」

 

春蘭「今日はどんな修行だ?」

 

一刀「簡単な確認だ。今お前がどれだけ戦えるのか知るために呼んだんだ」

 

春蘭「おお!模擬戦か。久しぶりに腕が鳴る」

 

一刀「少しは持たせろよ、春蘭」(キッ!)

 

春蘭「!?」

 

一刀の顔つきが変わった事に気が付いた春蘭は、直ぐに戦闘態勢を取る

 

 

そして直ぐに思い知る事になる

本当の力の差を

華琳「今日は春蘭1人なのね」

 

秋蘭「はい、何でも確認したい事があるからと、一刀が」

 

華琳「確認したい事?」

 

秋蘭「何でも、今姉者が何処まで戦えるのか確かめると言っていました」

 

華琳「そう、それは結果が楽しみだわ」

 

秋蘭「はい」

 

ギーン!

 

秋蘭「うん?早速始まったようです・・・うん?」

 

華琳「如何したの、秋蘭?」

 

秋蘭「あ、いえ何も」

 

自分の光った手を見ながら、秋蘭は何か違和感を覚えていた

 

 

そしてこの違和感に気が付いたのがもう1人

警備隊詰め所

凪「!?」(キュピーン!)

 

沙和「凪ちゃん如何したの?」

 

凪「いや、何でもない・・・」(何だ、今感じた物凄い氣わ?)

その頃修練場では

ドサッ!

 

春蘭(つ、強すぎる・・・)

 

一刀「・・・」

 

仰向けで倒れている春蘭を一刀が見下していた

 

 

一刀「終わりか、春蘭?」

 

春蘭「くっ!まだまだ」

 

一刀「あっそう」

 

チャキ!

 

春蘭「!?」

 

一刀の周りには、赤い光を放つナイフが二十本近く浮いていた(イメージは、GNファ〇グ)

 

 

一刀「行け赤龍牙(せきりゅうが)!」

 

ヒュ!ヒュ!ヒュ!ヒュ!ヒュ!ヒュ!ヒュ!ヒュ!

 

春蘭「くっ!?」(面倒だ!?)

 

シュイン!

 

春蘭「鳳凰天昇破!!」

 

ズドーーーーーーーーン!

 

一刀「!?」

 

ドゴーーーーーーーーン!

 

一刀の赤龍牙を避けきれないと判断した春蘭は、赤龍牙ごと一刀を攻撃する手段をとった

春蘭「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」

 

一刀「修行のおかげか、前よりも遥かに威力が増したな」

 

春蘭「なっ!?」

 

一刀「赤龍牙を全部破壊されたけど、まあ良いか」

 

春蘭「ば、馬鹿な・・・」

 

一刀「可笑しな事は無い、攻撃同士がぶつかり合えば弱い方が負ける。だが、威力がそのままと言う訳ではない」

 

春蘭「じゃあ、何でお前は傷一つ負ってないんだ!?」

 

一刀「直撃寸前で水神壁を使った。通常の半分の氣の消費で助かった」

 

煙が晴れて姿が見えた一刀の姿は、傷どころか埃一つ付いていなかった

 

 

春蘭「・・・」

 

一刀「万策尽きたな」

 

カンカララン!ドサッ!

 

春蘭(勝てない・・・)

 

春蘭は、圧倒的な力の差を痛感して、ヒザから崩れ落ちた

 

 

一刀「此処までか、残念だよ」

 

一刀は、背を向けて歩き出す

・・・

一刀「・・・立てよ」

 

春蘭「・・・!」

 

シュ!

 

一刀「・・・!?」

 

ガシッ!

 

一刀「立てって言ってんだ!!夏候惇元譲!!」

 

春蘭「!?」

 

神風で一瞬で春蘭の前に立った一刀は、春蘭の胸倉を掴んで引き上げる

 

 

一刀「お前はそれで良いのか!!このまま何もしないで負けを認めるのか!!」

 

春蘭「か、一刀・・・」

 

一刀「良いか夏候惇元譲!!一度しか言わないからよく聞け・・・」

一刀「お前の全力を見せてくれ・・・お前の全てを使って戦ってくれ・・・春蘭」

春蘭(ドクン!ドクン!ドクン!)

 

ガシッ!

 

一刀の腕を掴んだ春蘭腕には赤色の光が輝き、そして目には

今まで生きて来た中で、最も強い闘志の光が宿っていた

春蘭「あ、ああああああああ!!!!!!」

 

一刀「こんな物か!!夏候惇元譲の全力は!!」

 

春蘭「ああああああああああ!!!!!!」

 

ギーーン!!

 

一刀「!?」

 

ドーーン!!

 

一刀「どわ!?」

 

ズサアアアアアア!!

 

一刀「くっ!?」

 

余りの威力の強さに、一刀は吹き飛ばされる

 

 

一刀「・・・やっと覚醒したか」

 

春蘭「・・・」

 

一刀が春蘭を見ると、体全体を赤い光が包んでいた

 

 

一刀「今しかないか。春蘭!!お前の覚悟を示せる物を本能で感じ取れ!!お前の覚悟を形作るんだ!!」

 

春蘭「私の・・・覚悟・・・」

私の覚悟を示せる物・・・

ああ、お前しかないな

また付き合ってくれ

春蘭「七星餓狼!!」

 

※ここから「Reach Out To The Truth」を聞きながら読むと面白くなります

 

春蘭を包んでいた光が、掌に集まり。大剣の形に変わっていく

 

 

一刀「完成だ!それが具現化能力だ!!」

 

春蘭「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」

 

七星餓狼を生成した春蘭は、息を荒くしながら紫雲と七星餓狼を近づけた

 

 

一刀「春蘭?」

 

春蘭「一刀、すまん」

 

一刀「???」

 

ギーーーン!!

 

春蘭「避けてくれよ!!」

 

一刀「!?」

 

紫雲と七星餓狼を一つに合わせた春蘭が、思いっきり一刀に向けて剣を振り下ろす

春蘭「鳳凰!!一!!閃!!」(ほうおう!!いっ!!せん!!)

 

キュアアアアアアアアアアア!!!!!

 

鳥の形をした赤い氣が、一刀に目掛けて放たれる

一刀「五十水神壁!!」

 

ドゴオオオオオオオオオオンンンンン!!!!!

華琳・秋蘭「「!?」」

 

凪・沙和・真桜「「「!?」」」

 

桂花・風・稟「「「!?」」」

 

霞「!?」

 

季衣・流琉「「!?」」

 

凄まじい爆音を聞いた全員は、何事だと大騒ぎで、修練場に向かった

華琳「こ、これは・・・」

 

華琳達がたどり着くとそこには、太陽の様な強い光を放つ大剣を持った春蘭と、両手を血だらけにした一刀が立っていた

 

 

華琳「一刀!!春蘭!!」

 

春蘭「・・・華琳様?」

 

一刀「華琳か、どうして此処に?」

 

華琳「如何したじゃないわよ!!凄い音がしたからみに来たんじゃない!!」

 

一刀「やっと覚醒したんだ、春蘭がな」

 

秋蘭「姉者が?」

 

春蘭「・・・これが、具現化の能力・・・」

 

一刀「そう、具現化の能力は、そうやって武器と合体させて強くしたり出来るんだ」

 

季衣「凄い光だね!」

 

流琉「とても強いのに、暖かい・・・」

 

凪「なんて綺麗な光だ」

 

沙和「宝石みたいなの♪」

 

一刀「・・・あっ!そうだ!」

 

春蘭「うん?何だ一刀?」

 

一刀「その剣に合う名前だ」

 

春蘭「名前?」

 

一刀「ああ、その剣の名は」

一刀「倚天の剣」(いてんのけん)

華琳「倚天の剣?」

 

一刀「ああ、俺の世界の歴史で、曹操が愛用していたと言われている宝剣の事だ」

 

桂花「待ちなさい!華琳様が使っているのは鎌よ?」

 

一刀「だから、俺の世界の歴史でって言ってるだろう」

 

稟「一刀殿の世界の歴史で、ですか」

 

華琳「倚天の剣・・・良いわね」

 

春蘭「倚天の剣・・・私の新しい剣」

 

一刀「そっ、春蘭の新しい剣だ」

 

霞「ええな~・・・うん?てっ!?一刀!?手が!?」

 

一刀「え?ああ」

 

凪「す、直ぐに医者を!?」

 

一刀「必要ない、風。そこの鞄に包帯が入ってる筈だから巻いてくれないか?」

 

風「包帯を巻くだけで良いんですか?痕が残ってしまいますよ?」

 

一刀「良いんだ」

 

風に包帯を巻いてもらいながら、一刀は嬉しそう顔で呟いた

 

 

一刀「この傷は、春蘭の成長の証だ」

 

風「お兄さんはマゾですか?」

 

一刀「ちげーよ」

 

霞「それにして派手にやったなー」

 

稟「まったく修理代も掛かりそうですね、一刀殿。給料から天引きしておきますからね」

 

一刀「俺だけ!?」

 

桂花「当然でしょう」

 

一刀「うう・・・」

 

風「それにしてもお兄さん、しばらく仕事が出来そうに無いですねえ~」

 

一刀「そうだな、しばらく両手は使えそうにない」

 

華琳「ん!」(ギラン!)

 

一刀の言葉に華琳の目が鋭く光る

ゾクッ!

 

一刀(今寒気がしたのは何故?)

 

華琳「そう、両手が使えないの・・・」

 

一刀「え、ああ・・・」

 

華琳「そうなの、ああそうだわ一刀。春蘭を強くしてくれた貴方にご褒美をあげるわ」

 

一刀「えっ!?い、良いよご褒美なんて」

 

華琳「遠慮しなくても言いのよ一刀」

 

秋蘭「そうだぞ一刀。お前はそれだけの事をしたんだ」

 

春蘭の怪我を直し終わった秋蘭が、一刀背後に立つ

 

 

華琳「それじゃあ、早速ご褒美をあげましょうか」

 

一刀(何だ?この寒気)

あなたが愛した全員で・・・

一刀「退却!?」

 

春蘭・秋蘭「「・・・」」

 

ブウゥゥン!

 

ガシッ!

 

一刀「何!?」

 

秋蘭「何処に行くんだ?」(ギラン!)

 

春蘭「ご褒美が有るんだぞ?」(ギラン!)

 

華琳「帰って来てからまだ誰も抱いてないはずよねえ?」(じゅるり!)

 

風「と言う訳で二年分皆さんの相手をして貰いましょうか♪」

 

逃走失敗!!

 

 

一刀「待て!?俺はけが人だぞ!?無理だって!?」

 

風「大丈夫ですよお兄さん。抵抗さえしなければ」

 

一刀「するわ!!第一お前ら仕事は如何すんだ!?」

 

真桜「隊長、お空に注目」

 

一刀「・・・夜?」

 

沙和「もう皆終ってるの~」

 

凪「隊長は気にしなくても大丈夫ですよ。しばらく休みになるはずですから」

 

華琳「さあ、行くわよ一刀」

 

一刀「・・・もう好きにしろ」

 

季衣「あっ!兄ちゃん諦めた♪」

 

一刀「うるせえ」

 

そしてそのままずるずると引きずられて行くのだった


 
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