修練場
一刀「準備はいいか?」
春蘭「おう」
春蘭の目の前には自分の身長と同じ位の丸太が立っていた
華琳「いよいよね」
秋蘭「はい」
季衣「あれが春蘭様の新しい大剣」
流琉「綺麗な紫色////」
風「うー」
稟「如何したんですか、風?」
風「風もお兄さんを独占してみたいです」
稟「何を言い出すかと思えば、貴方はやろうと思えば何時でも出来るんじゃないですか?」
風「失礼ですね、稟ちゃんは風を何だと思ってるんですか?風にだって出来ない事はありますよ」
沙和「何々?何の話?」
風「たいした事じゃないですよ~」
真桜「はよう試し切りしてくれんかな♪」
凪「人の話し聞けよ真桜」
霞「所で、凪は修行見てもらわんのか?」
凪「隊長が、肩がちゃんと直ってからだって」
霞「成る程な、でも凪の修行も考えてるんやな」
凪「はい!」
沙和「今どれ位直ってるの?」
凪「軽く動かすだけなら問題ない。完全に治るのはもう少し先になるらしい」
桂花「静かにしなさい、始まるわよ」
桂花の言葉で全員が春蘭と一刀に目を向ける
春蘭「行くぞ!」
一刀「・・・」
春蘭「はあああ!!」
スパーン!
一刀以外「「「!?」」」
一刀「?」
・・・
春蘭「・・・あれ?」
華琳「切れて・・・ない?」
秋蘭「空振り?」
一刀「いや、切れている」
春蘭「何?」
一刀「春蘭、ちょっと押してみろ」
春蘭「お、おう」
トン!ドスン!
春蘭「!?」
一刀「思ったとおり、真っ二つに切れていたか」
秋蘭「一刀!」
秋蘭の声に反応し、顔を向けると全員が集まって来た
一刀「秋蘭、見て見ろ」
秋蘭「これは、一刀が前に見せた居合い抜きに似てるな」
春蘭「どうなってるんだ?」
一刀「恐らく、春蘭の特性と紫雲の雷鉱石が原因だと思う」
秋蘭「何?・・・そうか!姉者は具現化の特性を持っているからか」
一刀「そうだ、それが恐らく鋭い刃を形成したんだろう」
華琳「そして雷の属性の効果には放出がある」
一刀「まあ、これは推測だから何とも言えないが。唯一つだけ言える事は、とんでもない物作っちまったって事だ」
秋蘭「そうだな、さて。次は私か」
一刀「ああ」
切れた丸太の断面を見終わった秋蘭は、風雅水禽を構える
一刀「焦らなくて良いからなあ、ゆっくりでも良いぞ」
秋蘭「ああ」
華琳「春蘭の方にもうちょっと集中していたいけど、まあ良いわ」
一刀「さてさて、こっちはどんな結果が出るかな?」
秋蘭が的に向かって矢を放つ体制に入っていた
秋蘭(何だ?この感覚は?)
ヒュン!スコーン!
秋蘭「!?」
秋蘭以外「「「!?」」」
秋蘭の放った矢は、的を貫通し。後ろの木に刺さった
季衣「すごーい!秋蘭様!!」
流琉「さすが秋蘭様です♪」
秋蘭「・・・」
季衣「秋蘭様?」
一刀「秋蘭、今氣を込めたか?」
秋蘭「・・・いや、込めていない」
一刀「ちょっとそれ貸してくれ」
秋蘭「ああ」
秋蘭が一刀に弓を渡すと、一刀は険しい顔付きになる
一刀「これって、もしかして」
華琳「どうかしたの?」
一刀「月光石が治癒能力を持っていたって言うのは、こう言う事だったんだ」
沙和「隊長、1人で納得してないで説明してなの」
一刀「ああこいつは恐らく、空気中の力を吸収して術者の力を補助するんだと思う」
凪「空気中の力?」
一刀「氣と言うのはそもそも仙人が使っていたと言う話がある、その仙人は自然界の力を用いて長生きしていた言うんだ。だが仙人の中にもその長生きしていた者ほど自然界の力を上手く使えない者も居たんだそれで生み出されたのが、体内の氣を使うという技術だ」
秋蘭「それが空気中の力か」
一刀「そう言う事だ」
春蘭・季衣「「???」」
一刀「二人には難し過ぎたかな」
霞「なあなあ一刀、凪の修行も考えてるんやろ?」
一刀「???・・・なんだ行き成り、まあ考えているけど」
凪「本当ですか!?」(キラキラキラ!)
一刀「お、落ち着け凪」
凪「何をするんですか!!どんな事をするんですか!!」
一刀「はぁー、凪は俺と一緒に戦うことが多いから、連携を中心に考えてる」
凪「え?連携?」
一刀「ああ、その為に凪に新技を教えようと思ってる」
凪「新技!!」(キラキラキラキラキラキラ!!)
一刀「落ち着けって言ってんだろうが」
尊敬の眼差しで見つめ続ける凪に、若干嫌気が差していた
霞「新技ってなんなん?」
一刀「大まかに言えば、猛虎蹴撃の強化版だ」
凪「猛虎蹴撃の強化版・・・」
一刀「ああ、よいしょ!」
一刀は真っ二つになった丸太の片方を立てると。皆に離れるよう言い一刀自身も丸太から2m程離れる
華琳「あんなに離れる必要があるの?」
秋蘭「一刀の事ですから何か考えがあるのしょう」
霞「でも、猛虎蹴撃ってあんなに離れて位置から打って効き目あったか?」
凪「いえ、まず効き目は半減するかと」
季衣「あれ?兄ちゃんが何かしてるよ」
流琉「あれは、体操?」
風「あれは、走る時にするものですね」
春蘭「走る?」
沙和「走りながら打つって事?」
凪「いや、それは無理だろう」
真桜「あ!走り出した」
全員が目線を戻すと、一刀が丸太に向かって走り出していた
一刀「ふっ!」
トン!
一刀以外「「「飛んだ!?」」」
グルグル!
華琳「く、空中で回転してる!?」
秋蘭「あの技は!?」
一刀は赤い光を放ちながら身体を回転させる(イメージは、イナズマイレブンのファイヤートルネード)
一刀「猛虎!紅蓮蹴撃!!」
ドコーーーーーン!!
霞「なっ!?」
秋蘭「丸太が!?」
一刀が放った一撃が直撃すると、丸太が木っ端微塵に吹き飛ぶ
一刀「ふぅー、これがお前に与える課題だ。肩が直り次第始めるからな、良いな凪」
凪「はい!」
その後も幾つかの技を見せて解散になった
その日の夜
一刀「ふう、流石に夜は冷えるな」
一刀は城壁の上に居た
一刀「凪の奴喜んでたな、まあその為に作った技だったんだけどな」
???「随分楽しそうですね」
一刀「!?・・・管輅か」
管輅「久しぶりですね、北郷一刀」
一刀の目の前に現れたのは、何と管輅だった
一刀「何の用だ?」
管輅「貴方にお伝えしなければならない事があるので」
一刀「あったじゃなくて、あるので・・・か」
管輅「おや、気付きましたか?」
一刀「言い忘れた事じゃなくて、少なくともこれから起こる事なんだろう?だからあったじゃなく、あるって言ったんだろう?」
管輅「流石は覇王が認めた男性。少し恐ろしくもありますね」
一刀「で?何だ、伝えたい事って?」
管輅「北郷一刀、管理局に気を付けなさい」
一刀「管理局?何だそれ?」
管輅「今はまだ言えません、ごめんなさい」
一刀「いいよ別に、その管理局ってのに気を付ければいいんだろう?」
管輅「ええ、特に」
一刀「???」
管輅「Tの名を持つ方には」
一刀「T?」
管輅「伝えたい事は以上です、でわ失礼します」
一刀「管輅、そう言えば言ってなかった事が有るんだ」
管輅「???」
一刀「皆にまた会わせてくれて、ありがとな」
管輅「!?・・・ふっ、お安い事です」
そう言い残し、管輅は煙の様に消えた
一刀「管理局か・・・」
一刀は月を眺めてそう呟いた
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スイマセン皆さん、遅くなりました!?・・・あ、忘れてましたゴホン!皆さんどうも、カイです。
こだわり過ぎちゃいまして、何時の間にか時間が過ぎまくってました。