ーーーー水鏡塾
そこでは卓に座り四人の少女が雑談をしていた。
柚「へぇ~、そうなんだ~!あっそうだ!これから一緒に勉強する仲間になったんだから、真名を交換しない? 私の真名は柚って言うの!」
諸葛亮「はわ、わたしの真名は朱里です!」
鳳統「んと、あの、雛里と言います」
猛建「あたしの真名は真衣!よろしくね♪」
四人の少女が真名を交換し合う。そこへ、買い物の片付けを為に席を外していた咲耶が戻ってくる。
柚「あれ?水鏡先生、白斗はどうしたの?」
咲耶「え?ああ、白斗くんなら厨房にいるわよ」
諸葛亮「厨房……、ですか?」
咲耶「ええ、食材も持って行ったから何か作るんだと思うのだけど…」
柚「………」
咲耶がそう言うと柚は、何事かを考え込む。
柚「白斗が……この時間……厨房……まさか!?」
そう言うと柚は勢い良く卓から立ち上がると、厨房の方へ駆けていく。
諸葛亮「はわ!?いきなりどうしたの?柚ちゃん!」
鳳統「ゆ、柚ちゃん待って…」
猛建「一体どうしたのよ!?」
残された三人も慌てて後に続く、
咲耶「ふふっ、好々♪」
最後に残った咲耶も微笑みながら、ゆっくりと後に続いて厨房へ向かう。
ーーーー厨房
前掛けを付けた白斗は台所に食材を並べ、
白斗「さてとっ!それじゃ、始めますかね!」
ドドドドドドッ!!
白斗「…ん?」
柚「白斗~!私も手伝うよ!」
凄い勢いで柚が厨房に入ってくる。
白斗「なんだ、柚も来たのか?みんなと一緒に待っててくれて良かったのに…」
柚「ううん、手伝うよ!一人じゃ大変でしょ?」
白斗「そうか?ありがとな」
白斗が柚の頭を撫でる。
柚「えへへ♪」
すると、
諸葛亮「ゆ、柚ちゃん待って~」
鳳統「待ってください~」
猛建「もう!どうしたのよ?」
パタパタと三人の少女が厨房になだれ込んでくる。
白斗「みんなも来たのか!?………咲耶さんまで」
少し遅れて咲耶が入ってくる。
諸葛亮「あ、あの!徐庶さんは何を?」
白斗「まあ、いいか…面白いもんでもないけど見ながら待っててくれ」
白斗はそう言うと食材を手に取って料理を始めた。
ーーーーそれからしばらくたった後、
白斗「よっ、ほっ……よいしょっと!ふぅ、生地はこれで大丈夫だな」
柚「白斗~!あんこ出来たよ!」
白斗「応!ちゃんと、クルミも砕いて入れたか?」
柚「うんっ♪」
白斗「うむっ、ん!旨い! 諸葛亮ちゃん、味見してくれるか?」
諸葛亮「は、はひっ!」
白斗「はい、あーんして」
諸葛亮「あ、あ~ん…ぱくっ、ん~~♪美味しいです!」
鳳統「朱里ちゃん、いいな…」
白斗「さてと、そろそろ饅頭を蒸すか」
朱里「…近くで見てもいいですか?」
白斗「ああ、いいよ」
雛里「あのっあの私もっ」
白斗「どうぞ、どうぞ」
孟建「わたしも、わたしも~~っ♪」
咲耶「ふふっ♪」
などと、お菓子作りは思ったより盛り上がりながら、およそ一時間後。
厨房では狭いということで、皆でおやつを抱えて移動していく。
そして、よくお茶会をしているという場所に取り急ぎ席を作って…
「「「いただきまーす」」」
白斗「応、召し上がれ」
皆で『いただきます』と声を揃えた。
真衣「はぐ、もぐっ、もぐもぐ」
鳳統「お、美味しいです」
柚「やったね♪白斗」
白斗「柚も手伝ってくれて、ありがとな」
白斗が柚の頭を優しくなでる。
諸葛亮「特に、このモモまんの控え目な甘さなんて、まさにお店の味です!」
白斗「ありがとう ああ、そうだ」
そう言うと白斗はどこからか皿を取り出す、皿の上にはこんがりと焼きあがったパイのようなもの。
白斗「三人と仲良くなるために特別に作った菓子なんだ」
諸葛亮「とっ、特別…」
鳳統「あうう~~…」
猛建「うぅ…」
咲耶「あらあら、三人だけ特別なの?」
咲耶はちょっとイジワルに微笑んでいた。
諸葛亮・鳳統・猛建「「あぅ………………」」
三人は真っ赤になってうつむいてしまっていた。
白斗「さっ、食べてみて」
三人は少し緊張しながらサクサク生地を手で千切って、ぱくりと一口。
猛建「もぐもぐ……美味しい!」
諸葛亮「美味しいです! なんだか甘酸っぱいですね。中には何が?」
白斗「杏を少々ねっ」
鳳統「本当に美味しいです…」
柚・咲耶「………………」
他の二人が涎をたらしそうな目で見ていた…
白斗「…今度は、みんなに作ってあげるよ」
咲耶「好々♪」
柚「絶対だよ!」
咲耶「ご馳走さま」
孟建「とっても美味しかった!わたしもお腹いっぱ~い」
白斗「みんなに喜んでもらえたみたいで、嬉しいよ」
諸葛亮「あっ、あの徐庶さん」
諸葛亮と鳳統が白斗の両袖を引いてくる。
諸葛亮「わっ、わたしにお菓子作りを教えてくだしゃい!」
鳳統「わ、わたしにもお願いします~」
白斗「え?俺が二人に?ん~まあ、いいよ教えてあげる」
それを聞いて二人が、ガバッっと頭を下げる。
諸葛亮「ありがとうございましゅ!わ、私はえと、真名は朱里です! 朱里って呼んでください!」
鳳統「んと、わたしの真名は雛里って言います!あの、宜しくお願いします!」
白斗「朱里ちゃんに雛里ちゃん、か……俺の真名は白斗だ。これから宜しくな!」
朱里「はいっ!」
雛里「は、はいっ!……朱里ちゃん朱里ちゃん、えへへ、真名で呼ばれたよぉ……」
朱里「良かったね、雛里ちゃん♪」
雛里「うんっ!えへへ……」
ほのぼのと会話する三人。
猛建「うぅ~~…ずるいずるい!あたしも真名交換する!あたしの真名は真衣っていうの!」
白斗「真衣ちゃん、ね…俺は白斗、これからよろしく!」
真衣「うん!よろしくね」
こうして全員と真名を交換した白斗達は水鏡塾での新しい生活を始めるのだった…
あとがき
原作キャラがムズいぞ~~~~~~!!!
……失礼、キャラを壊さない為、必死になり自分が壊れてしまいました。
さて今回は前編·後編分けての大作なわけでしたが、そのかいもあって白斗さんが全員と真名交換ができました♪
オリキャラ紹介 第5弾!
姓 猛建 字 公威
真名 真衣(マイ)
見た目や身長は朱里、雛里と似たようなもの。
服は緑を基調としていて、薄い黄色の髪を深緑のハンチング帽に隠してボーイッシュな感じにしている。
自分のことは『あたし』と呼ぶ。
イメージは『元気な軍師』
以上です!
次回は白斗の水鏡塾での生活を書きたいと思います。
白斗がどうやって強く賢くなるかを解るように頑張ります!
ちょっと時間かかるかもですが…
残暑が厳しい今日この頃…
それでは皆様また次回~!
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真・恋姫無双の二次創作です。
主人公を始めオリキャラ多数、苦手な方は御遠慮下さい。
前編に引き続き後編です。
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