いきなり扉が開けられたと思ったらママでした!
どうして此処に……?
「貴方がマジェコンヌ?」
「そうだ、我がマジェコンヌであり命の母だ!」
「でも、姿が違わない?」
「それは……ええい!そんなのはどうでも良い!とにかく命は返してもらうぞ」
「駄目よ!私達と一緒に朝食食べるんだから
あんたは教会の外で待ってなさいよ!」
「何だと?」
「マジェコンヌ」
「イストワールか」
「お久しぶりですね、少し疑問があるのですが聞いても?」
「答えられるならな」
「どうして犯罪神じゃなく最高神になってるんです?」
『え!?』
「やはり、お前は出し抜けぬか」
「ええ、私は世界ですから」
「そうだな、ある存在からのプレゼントと言った所だな」
「ある存在、ですか?」
「あぁ、誰かは答えられないがな」
「そうですか、そうなると私より位が上になりますね」
「そうだな、しかし!」
「何です?」
「断言しよう、私はもう世界崩壊などに興味は無い!」
『嘘ぉ!?』
「其処の、お前達五月蝿いぞ」
「どうして急に興味がなくなったんです?」
「それは命の母として生きるからだ」
「そんなに、あの子が大事ですか?」
「あぁ、私の宝物と言っても良い」
ママ、僕ママの子で良かったよ!
感動して涙出そうかも……
「あの、マジェコンヌを改心させる程までに……本当に凄い子ですね」
「そうだな!ボソッ……(今の命じゃないがな)」
「何か言いました?」
「いや、何も言ってないぞ」
「取り敢えず、貴方も食べます?」
「いらん!私達は私達で朝食を用意してある
だから命は連れて帰らせてもらうぞ!」
「命は私達のよ!」
「ふ、只の女神が最高神に勝てるとでも?」
「勝てるよ!皆の力を合わせればね!」
『うん(ええ)!』
「ふん!ならば、思う存分叩きのめしてくれる!」
『ハァァァ!』
「ハァァァ!」
どうして、どうして戦うの!
皆には仲良くしてほしいだけなのに……
「止めてぇぇぇぇ!!!」
『っ!?』
僕は泣きながら皆に話しかけます
想いが届くように!
「どうして戦おうとするの!どうして話そうとしないの?」
『それは……』
「ネプテューヌお姉ちゃん!」
「何?」
「昨日僕に言ったよね? 自分がどうなっても良いからとか言わないでって」
「ええ……」
「今ネプテューヌお姉ちゃんがしてるのは戦いだけれども
死んだら同じ事なんだよ!?」
『……』
「皆には“言葉”っていう大事なものがあるじゃない!」
『っ!?』
「どうして直ぐに戦って決めようとするの!どうして……ゴホッ!ゴホッ!」
『命!?』
何故か僕の口から血が出ました
叫び過ぎたのかな? 頭も何故か痛いし
「皆がもう戦わないって約束するまで……ゴホッ!言い続けるからね!」
『するから、もう喋らないで!』
「本当だね……?」
『約束する!』
「よか……ッ!?」
「命?」
「何……これ?」
「どうしたの?」
「頭に何かが流れ込んでくる……
いや、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
『命!?』
あぁぁぁぁぁぁ!?
もう、誰も殺したくない……
カッ!キィィィィン!
『眩しい!?』
命から光が発した
光が止むと其処には
「全く、マジェコンヌよ……」
「命……」
『命に羽が生えてる!?』
もう一人の命が現れた
その姿は黒い髪に白い羽を持つ神々しい姿
「マジェコンヌ、我は言った筈だぞ?
何かあったら直ぐに出てくると……」
「それは……」
「自らの意思に負けて主人格の事を考えないとはな
何故主人格が血を吐いたか分かるか……?」
「叫び過ぎたからか?」
「それもあるが、我が出てくる前に頭を押さえていただろう?
記憶が頭に流れ込んだのだ!それの前兆とも言える……」
「記憶だと? 失う前の記憶か?」
「そうだ、お前達が剣で戦う所を見てしまった所為で
記憶を失う前の記憶が蘇ったのだ
それも……殺した相手の記憶がな」
「何!?」
「命が誰かを殺す訳ない!」
「殺していたさ……だが、それは私情ではなく
神としての殺しだがな……」
「神としての? 命は神だったとでも言うのか?」
「その証拠に我が神力を出してるではないか!
主人格はとても温厚だ……
誰も殺したくないないのに殺さなければいけないのだ!
それが“絶対神”だからだ……」
「絶対神……聞いた事があります」
「いーすん、知ってるの?」
「はい、その昔神界に伝わる伝説で
全てを破壊し全てを創り、神をも創ったとされる最初の神
それが“絶対神”」
「それが命なのか?」
「そうだ、だが一つ訂正しておこうか……
それを成したのは今の主人格ではない
今の主人格の前世が一つの存在を除いて全てを創ったのだ」
「一つの存在?」
「神王、我と主人格の姉にあたる存在で
とても優しいが怒らすと我でさえ勝てぬからな……」
「何? お前でも勝てないのか……」
「とにかくだ!マジェコンヌ……
そして、お前達!絶対に主人格の前で戦いや殺し合いをするなよ?
するのなら見ていない所でするか事前に話す事だな……」
そう言って命は崩れ落ちるように眠り
髪の毛は白になった
マジェコンヌ達は命が起きるまでにお互いに勝負方法を決めていた……
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どうも!神夜晶です><
今回は……ちょっとシリアスと新発見話です?
何を言ってるか分かりませんが……どうぞ!