入学式の日に部活の勧誘を行うのは違反ではない。
むしろ、この日に活発に行うのだ。
ただ、イロモノも多数あるが。
「どうだ!! ワシと一緒に明鏡止水の心を学んでみないか!!」
「師匠となら拳も身体も精神も鍛えられるぞっ!!」
まず、校門に一番近い場所で人々の視線を集めているのは拳法部。
顧問の東方不敗と部長のドモンである。
ちなみに戦っています。
「小生と共に強さを求めてみんか!! 闘争本能に身を任せよぉぉぉぉっ!!!!」
「君たちの視線をくぎ付けにする!!」
その隣で騒がしくしているのは剣道部で、部長のギンガナムと部員のグラハムならば仕方ない。
「コンピューター部ー。コンピューター部ー。みんなでゲームやろうよ!」
そしてコンピューター部のキラ・ヤマトは、濃いメンツに囲まれて非常に居づらそうにしている。
場所取りは完全に失敗だったかもしれない。
「どうすればいいんだ~~~~~~!」
ちなみにラクス・クラインは合唱部の勧誘のため助けに来ない。
しかしここまではまともと言えばまともかもしれない。
「ザクレロ愛好会!! 入部者希望!!」
「アッシマー愛好会!! 散弾ではなぁ!!」
「カプル愛好会!! 黒歴史は封印すべきだ!!」
デミトリーとブランとコレンが三人で言い合いをしていた。
ちなみに3つとも部員は一人なので必死である。
「ねえロラン。私、カプル愛好会に入るわ!!」
「お嬢様!? お嬢様の眼は節穴でございますか!?」
「謎解きネタはともかく、私には今天の声が聞こえたのよ!!」
ソシエ・ハイムがキラキラした目でカプルを見つめる。
まるで恋する乙女のようだ。
「乙女座の私には、センチメンタリズムを感じずにはいられないということだ!」
「ん?」
そしてロランは騒がしい声に耳を傾けていた。
「お嬢様、少しあちらを見てきます」
「わああカプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高カプル最高」
ロランの声はソシエの耳に届かなかった。
「ほほう、そこの女のような外見をした男!!」
ギンガナムが近づいてくるロランを指差す。
「許せない奴!! カミーユが男の名前で何が悪い! 俺は男だよ!!」
「何だ貴様!?」
だが、全く関係ないカミーユが会話に介入し、ギンガナムに殴りかかった。
「ガキごときが! このギム・ギンガナムにぃぃぃ勝てるわきゃねぇぇぇだろぉぉぉぉぉ!!!!」
「うわっ! 暴力はっ! いけないっ!!」
呆気なく返り討ちにされるカミーユ。
「や、止めてください二人とも!!」
ロランが止めに入る。
なお、今回は勝手に勘違いしたカミーユが戦犯である。
「戦いの歴史は…繰り返させません!!」
ロラン、剣道部へ入部を決意。
「いつか必ず…」
カミーユ、剣道部へ復讐を決意。
「俺、コンピューター部に入ろうかな」
シン、ひっそりとコンピュータ部へ入部を決意。
「ひっそりって何だ!! ひっそりって!!」
「君は影薄いからしょうがないよ。しかも敢えてコンピュータ部へ入るなんて、根暗なんじゃないの?」
「酷っ!! キラさんだってコンピューター部なのに!!」
「一緒に戦おう」
「何と!?」
シンはどうやらこれからも前途多難のようだ。
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宇宙暦0093.シャアはアクシズの光に包まれ意識を失った。だが、気がつくとシャアは見知らぬ世界にいた!その世界は、歴代のガンダムのキャラクターたちが学園を中心に生活している世界だったのだ!シリアス成分は少な目で、ほぼギャグのバカコメディ。キャラ崩壊なんて日常茶飯事!作品は1stなどの宇宙世紀作品を始め、平成4作品とSEEDや00などオールです。<>内に主な登場作品を記載しています。