あれから1週間が経った。
「一夏、大丈夫なのか。この一週間私と手合わせしたくらいだぞ。」
「いいや、それでいいんだって。」
そんな箒と一夏のところへ山田先生が駆け寄ってくる。
「お、織斑君織斑君織斑君っ!」
「山田先生、落ち着いて。はい、深呼吸。」
「スーハースーハー」
「落ち着きましたか?」
「はい、ありがとうございます。」
「で、どうしたんですか。そんなに急いで。」
「届いたんです、織斑君専用のISが。」
「!わかりました。何処にありますか。」
「こっちです。」
山田先生に付いて行く一夏と箒。そしてアリーナの格納庫にたどり着く。
「来たか、織斑。」
「織斑先生。」
「時間がない、ぶっつけ本番で物にしろ。」
格納庫が開く。そこにあったのは「白」のISであった。
「それが織斑君のIS、「白式」です。」
「背中を預けるようにして装着しろ。」
一夏は千冬の言うとおりにした。
「ハイパーセンサーはちゃんと起動しているな。気分はどうだ?」
「大丈夫です。」
一夏はビットゲートに進む。
「箒。」
「な、何だ?」
「行ってくる。」
「!ああ、行ってこい。」
そして織村はアリーナに出る。
「あら、逃げずに来ましたわね。」
「逃げたらダメでしょ。」
「最後のチャンスをあげますわ。」
「最後のチャンス?」
「今ここで諦めて謝るのなら、許してあげなくもなくってよ。」
「諦める、その言葉・・・俺は嫌いなんだよ。」
「ならしかたありませんわね。」
―警告!敵IS射撃体勢に移行!トリガー確認、初弾エネルギー装填。
「お別れですわ。」
セシリアはトリガーを引き、レーザーライフルを撃つ。一夏は回避する。
「初撃を避けるなんて・・・でもまぐれですわ。」
「さあ踊りなさい。私セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で。」
セシリアはレーザーライフルを雨のごとく放つが一夏はそれをすべて回避する。
「武器は・・・」
一夏はブレードをコールする。
「たかがブレード一本で私に立ち向かう気ですの。」
「そいつはやってみないとわかんないだろ。」
「織斑君すごいですね、織斑先生。」
「・・・・・・ああ。」
「どうかしましたか、織斑先生?」
「一夏の戦い方がな、普通では考えられないんだ。」
モニターには一夏とセシリアの戦っている映像が映し出されていた。そこにはレーザーをブレードで弾き、回避している一夏の姿があった。
「確かに、初めてにしてはいい動きしてますね。」
「それもあるが普通空中に浮いているとはいえ地上で戦っている癖が本来はあるはず。だが織斑の場合はそれがない。むしろ空中での戦闘に慣れていると言ってもいい。」
「言われてみればそうですね。」
「一夏・・・・」
「く、どうして当たりませんの。」
「それは自分で考えろ。」
「なら・・・これはどうです。ブルー・ティアーズ。」
セシリアが言うと四つのビットが宙に浮き、一夏に向かって攻撃を仕掛ける。一夏は攻撃を回避する。
遠距離攻撃の保険的なものか・・・・油断できないな・・・ん!
一夏はあることに気がついた。セシリアが支持したときには攻撃があるが、それ以外ではない。そして攻撃には規則性がある。
一夏はタイミングを見計らいビットをブレードで二つ切る。
「ティアーズ!」
「はあああああああああああああああああああああああああ!」
一夏は急加速してセシルアに接近する。その瞬間にセシリアはニヤリと笑う。
「かかりましたわね。おあいにく様、ブルー・ティアーズは六機ありましてよ!」
セシリアの腰部からスカート状のアーマーが動き、ミサイルが放たれる。
「なめるな。」
一夏は減速せずそのままの速度でセシリアに向かっていく。そしてミサイルは近づく。一夏はミサイルと切り裂く。
「い、インターセプ・・」
セシリアが武器をコールしようとした瞬間、一夏のブレードがセシリアのシールドエネルギーを削る。そしてアラームが鳴る
「試合終了―勝者・織斑一夏。」
「やったな、一夏。」「すごいですね、織斑君。」「流石に私も驚いたぞ。まさか一次移行乗せず勝つとはな。」
一夏がビットに入ったときに皆が話しかけてきた。
「ま、何とか勝ちました。」
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一週間がたって箒と手合わせしかしてない一夏。そこへ山田先生が・・・