No.468604

真・恋姫†妄想 もしもあの三人が義姉妹だったら? パターンその弐 #2

狭乃 狼さん

カオスss、懲りずに続きですw

キャラの性格、一部変わってるのでご注意。 

目標五話完結。

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2012-08-11 13:12:49 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5563   閲覧ユーザー数:4482

 

 もしもの三姉妹パターンの2 #2

 

 

 「……じゃあなにかい?月は元々安定で領主をしていたわけ?」

 「へう……。ですけど、一年ほど前に突然、五胡の軍勢に安定が襲撃されちゃいまして。私もお友達と一緒に頑張って防戦したんですけど、数の差の前には……」

 「……そのお友達って、もしかして賈駆って名前?」

 「へう!?ど、どうしてご存知なんですか?」

 

 これまでの経験によるカンニングです。

 

 「ん、まあ、なんだ。……たまに夢に見るんだ、未来と言うか、あちこちで起きてる事や、これから起こる事とかね。まあ実際、意識して見れるものでもないし、かなりあやふやなものだから、対してあてにはならないけどね」

 

 と、今更ほんとの事を言うわけにもいかないので、そんな嘘をでっち上げてみた俺である。

 

 「私は元々“黄河”で河賊を率いていたんだがな。たまたま長安の方で悪徳商人の荷を襲った時、その中に月さまが混じっておられたんだ」

 「安定を脱出した後、独りぼっちになった私はその商人さんに拾われて、小間使いをさせられていたんです。この服はその時にもらったものなんですけど、とても可愛くて気に入ってしまって」

 「……で、そのまま今も着ているわけだ」

 

 なんかなあ。

 ……思春が長江じゃなく、黄河で河賊をやってたりとか、俺以外でこんなメイド服持ってる人がいるとか、今回の外史、遊びが色々多すぎない?

 

 「で、月と出会って思春は改心、彼女と義姉妹になった……ってことでいいの?」

 「ああ、そうだ。その商人を私ははじめ殺そうとしたんだ。話に聞く限り、相当の悪だとの事だったんでな。だが」

 「へう。実際にはあの商人さん、ぜんぜんそんな悪い人じゃあなかったんです。ちょっとだけその、女の人の趣味が特殊なだけで」

 

 なるほど。月を保護してこの格好をさせてるあたり、なんとなく分かるな。まあはっきりとは言わないが、いえす、のーたっち、な人だったというわけですね。

 

 「その商人をかばう月さまに言われたのだ。『この人の命を奪ったところで何の得がありますか?』とな」

 

 おお。さすがは月。どこの外史でも優しい娘だn「だからこの場で殺すより、この人の趣味をネタに協力させたほうが、何倍もあなたにとってもお得じゃないですか?とな」……え゛?

 

 「お慈悲に溢れたそのお心に加え、そうした腹黒さもお持ちになられたその器量に、心底より感服したこの甘興覇、その場ですぐさま月さまに跪き、その家臣に、そして義妹にならせていただいたというわけだ」

 「へう……思春さんてば、そんなに褒めても何も出ないですよう」

 

 ……そっか。……うん、なんかちょっとだけ、目から汗が出てきちゃったかな?いえ、泣いてませんよ?月が本家の片鱗をちょろっとばかり持っていたからって、別に泣いてなんかいませんとも!

 

 「……流琉は、二人とどうやって知り合ったの?」

 

 ……別に現実逃避のために話をそらしたわけじゃあないからね?けして、けして、月の魔王化フラグから目を背けたわけじゃあないんだからね?

 

 「私ですか?私はほんとは、友達の所に遊びに行くだけの筈だったんですけど、途中で道に迷ってしまって。その時、こっちのほうに流れてきていたお二人と出会ったんです」

 「友達……許緒って子?」

 「あ、はい。……やっぱり、季衣のことも夢で見たんですか?」

 「まあ、そんなとこ。で?二人と出会ったその後は?なんでまた、義姉妹になったの?」

 

 流琉のことだし、やっぱ料理絡みかな?それとも単純に、賊かなんかを電磁葉々で吹き飛ばしてるのを見たからとか?

 

 「んー……なんとなく?」

 「何で疑問系?!てか、なんとなくで義姉妹になっていいの!?」

 

 この子、ほんとに流琉さんですか?!季衣の変装とかじゃないよね?!

 

 「他にあるとすれば……お二人の人としての魅力に惹かれた、ってことですね。別に月お姉さまのこのお可愛らしさに惹かれて姉妹になればそれを理由にあんなことや事やこんな事をお風呂とか閨とかその他諸々のところでどさくさに紛れて色々し放題に出来るとかそんなことは微塵も考えてません」

 「いや、思いっきり考えてるよね?!」  

 

 ちゃう!こんなの流琉とちゃう!あのとっても健気で妹にしたい恋姫ナンバーワンの流琉を、俺の流琉を返してー!

 

 

 

 ……とまあ、色んな意味で絶望した俺だったわけだけど、とりあえず、気にすることはやめました。外史なんだから仕方ない……仕方ないよね、うん。

 

 まあそんなこんなで、あれこれお話している内に、俺たちは長安方面から洛陽に到着。で、反劉備連合の諸侯を迎え撃つために右往左往している都の人たちを横目に、当の劉備さんに謁見を申し込んだ。

 

 ……申し込んだんだけど。

 

 「え?劉備さんはここには居ない?」

  

 対応してくれた女官さんいわく、劉備こと桃香さん、連合軍を迎え撃つために、もうすでに配下の人たちと一緒に、勇んで汜水関へと向かった後だそうである。

 ……あの桃香が、自ら前線に出向いてる、ねえ。……ほんと、この外史って、これまでの中でもいろんな意味で規格外だわ。

 まあそういうことならここに居ても仕方ないんで、俺たちも彼女と合流するべく汜水関へと向かうことにした。もちろん、変な誤解を招かないよう、あらかじめ先触れの使者を送っておいてね。

 

 「で。やってきました汜水関、と」

 「あ、ご主人様。あれ、もしかしてお出迎えの人たちでしょうか?」

 「ふむ。どうやらそのようだな」

 「良かったですね、兄様。先触れの使者さん、ちゃんと着いていたみたいです」

 「だね」

 

 さてさて、一体誰が桃香のところに居るのかな?愛紗と鈴々はまあ鉄板だとしても、董卓軍の面子位は居てほしいところだな。

 

 主に恋とか、恋とか、恋とか(笑)。

 

 まあそれはさておき。俺たちの視界でだんだんとはっきりしてくる、その出迎えの軍勢。先頭に居るのはもちろん、こっちの総大将である桃香こと劉備で、靖王伝家を腰に差してまっすぐこっちを見つめていた。 

 ……てか、あれほんとに桃香?なんか、すっごい威風堂々っていうか、遠目でも分かるくらいに覇気を背負ってらっしゃるんですが。

 

 「さすがは若くして相国となられた玄徳公。皇帝陛下の“実妹”だけのことはあらせられますな」

 「……思春さん?あの、いまなんか、とんでもないことをおっしゃられませんでしたか?」

 「ん?何かおかしなことを言ったか?」

 「いや、今、劉備さんが、皇帝陛下の実妹とか何とか聞こえたような?はは、俺の空耳だったかm」

 「へう。ご主人様?思春さんの言った事は事実ですよ?劉玄徳公は現皇帝陛下、劉弁陛下の実妹にして、陳留王こと劉協殿下の双子の姉君ですよ」

 「……ほわっつ?」

 

 桃香が?

 皇帝の実妹?

 劉協の姉?

 正真正銘の皇族?

 

 「……も、ほんとに無茶苦茶だな……今回は……って。え?嘘?なんで?なんで彼女たちがあそこに居るの?!」

 

 月と思春の口から出た衝撃の事実に、未だ何が起こっているのか理解できていない俺の脳に、さらに追い討ちをかけるとんでもない人物が、桃香のすぐ後ろに控えているのを私確認いたしました。

 

 「あ、兄様、あの方たちもやっぱりご存知なんですね?」

 「……いちお、ね」

 「なるほど、あれが劉相国の両腕と呼ばれるお二人、『孫仲謀』と『荀文若』か」

 

 三国一の美尻公(オイ)、孫権こと蓮華。

 猫耳真性レズのMっ娘、荀彧こと桂花。

 

 予想外にもほどがあるその二人が、桃香の後ろに並んで立っておりました。でもってさらに。

 

 「……他に控えてる面子も、カオス、の一言だよなあ……」

 

 桃香たちのさらに後ろには、この世界の禁軍の将と思しき方たちが、兵士達を前に居並んでおられます。その名前を具体的に挙げると。

 

 南蛮王(の筈の)美衣こと孟獲。プラス、御付のミケ、トラ、シャム、の量産型南蛮兵たち。ちなみに、出迎えの兵士の過半数を占めてる(ココ重要)。

 メンマ怪人こと華蝶仮面こと星こと、趙雲。手には彼女の愛槍・龍牙と、壷。まあ中身については考えるまでも無いだろう。

 魔女っこ帽子のあわわ軍師こと、雛里こと龐統。『Sieg Heil HINARIN( ゜∀゜)o彡°Sieg Heil HINARIN( ゜∀゜)o彡°Sieg Heil HINARIN( ゜∀゜)o彡°』……なんか幻聴が聞こえた気がするが、とりあえず気にしない方向で。

 

 「……どうしてこうなった、って感じの面子だなあ……何とかなるのか?これ?」

 

 まあ一つだけ言えるのは、まともな戦には到底!なりそうも無い、ってことだな、うん。

 

 

 

 (多分)続く(筈)

 

 

 

 色々とやっちまったぜ。

 

 だが後悔はしていない(キリッ)w

 

 というわけで、カオスな連合戦に突入だぜ!

 

 あ、連合側もメンバー結構ぐちゃぐちゃに弄ってるんで、誰が何処にいるか、お楽しみに。

 

 

 

 長引かせない。

 

 絶対長引かせない。

 

 必ず短編で終らせるぜ!

 

 てか、こんなもんそんなに引っ張れるか!

 

 

 じゃ、そゆことで。

 

 ちゃおw

 


 
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