キーンコーンカーンコーン・・・・
学校の鐘がなる。なんの捻りも無い音だ。あの老人の言っていたとは本当だった。
イリスは誰にも見えていない、周りをビュンビュン飛び回ってうざったそうだったが、
なんともないみたい。自分のクラスには怪獣を飼っている人はいなかった。
まぁ連れてきている人も少ないだろう
『おいおい大変だよ。レン。』
『相変わらずテンション高いなサクは』
説明するのはめんどくさいがレンと言うのは俺のあだ名である。
錬太郎という名前なので、レン、何の捻りもないが分かりやすい。サクと言うのも同じ
原理で付いている。こいつの名前は朔太郎なのだ。
『4組の華山院がお前の事呼んでいるぜ。』
女子にあまり興味はなかった。
『興味無し。』
『俺、お前のそうゆう所分からないよ。一ヶ月に1回ぐらい告白されるのに、全部
断っているだろ。そんなにモテるなら俺に分けてくれよ。』
『出来るものなら、どうぞ』
美少女が教室に入ってきた。
びっくりした。そこまでびっくりしたわけではないが、イリスが生まれたときよりは、びっくりした。
サクは彼女の美貌にびっくりしていたが、俺がびっくりしたのは彼女より、彼女の周りを飛んでいた物である。
彼女も怪獣を飼っている。
その怪獣は蝶のような怪獣だった。
いや、怪獣のような蝶と言った方が正しいか。席は一番後ろに座っている俺の隣の席だ。席に着くと、俺に『放課後、屋上で待っています。』といって、人だかりの中に埋もれていった。
放課後・・・
屋上の重いドアを開けると、彼女は蝶と戯れて遊んでいた。
『貴方が高杉 錬太郎さんですね。』
『あぁそうだけど。』
『私は華山院 椿といいます。この子の名前はモスラと言います。』
と徐にバッグから携帯電話のような機械を取り出し俺に手渡した。
『これはモンスタイラーと言って、その携帯に付いているカメラに怪獣を写すと
ステータスや戦闘能力、レベルやランクなんかが分かると思います。怪獣同士を戦わせる時とかに重宝すると思います。』
俺はイリスにカメラを向けデータを取ってみる。
『あんたは、何でこんな物を俺にくれるんだ?』と聞いてみると
『それは私はあなたに卵をあげた人の孫ですから。』
彼女は話し続けた。
『私達はは怪獣のバトルフィールドを提供しモンスターバトルカップの開催を
したり違法バトルの撲滅をしたりしています。他に質問は?』
『この怪獣で戦ったりするんだ。じゃあバトルフィールドはどこにあるんだ。』
『それは、今からご案内します。私に付いてきてください』
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